陣痛が来た日はどんな前兆がある?前兆を感じたらやるべきことも解説
2022/3/7
出産前の陣痛は「前駆陣痛」と「本陣痛」に分けられ、痛みの種類や対処がそれぞれ異なります。この記事では見極めが難しい「陣痛」について、陣痛の前兆やどのような痛みなのか、陣痛が来た時の対処法などを解説します。
出産予定日が近づいてくると、いつ陣痛が起こるかとそわそわしてくるものです。しかし、「陣痛に気づけるかな」「前兆を感じたら何をしたらいいの?」と不安に思っている方も多いでしょう。
そこで今回は、陣痛の前兆で見られるサインや、前兆を感じたときにやるべきことなどを解説します。
この記事の監修者
コロンビア大学病院 一般産婦人科医
常盤真琴先生
山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。
目次
陣痛とは?どのような痛み?
とくに初めて出産を迎えるママにとって、陣痛とは未知の存在です。陣痛が始まるともうすぐ赤ちゃんに出会えることに嬉しさを感じる反面、どれくらいの痛みがあるのか、いつ病院に行ったらいいのかと不安も尽きません。
長い妊娠期間のゴールとなる陣痛。いったい、どのような痛みを感じるのでしょうか。
■陣痛の類種
陣痛には大きく、3つの種類があります。
・前駆陣痛
・本陣痛
・後陣痛
それぞれご紹介します。
・前駆陣痛
前駆陣痛とは、出産予定日の1か月から1週間前ほどに始まる子宮収縮のことです。偽陣痛(ぎじんつう)とも呼ばれており、分娩につながる本陣痛とは違って不規則にお腹の張りを感じます。間隔が不規則で、継続しないお腹の痛みがある場合は、前駆陣痛だと考えられるでしょう。本陣痛ほどの痛みはありませんが、前駆陣痛でも痛みで夜中に目が覚めてしまったり、体を動かすのがしんどくなったりすることがあります。
・本陣痛
本陣痛とは、分娩につながる子宮収縮のことです。不規則なお腹の張りから始まり、少しずつ規則的になり、痛みを感じるようになります。妊娠37週を超えて正期産に入ると、いつ本陣痛が起きてもおかしくありません。次第に間隔が短くなって痛みが増すようでしたら、本陣痛の可能性があるでしょう。
・後陣痛
後陣痛とは、出産後に子宮が元の大きさに戻ろうと収縮することで起こる痛みのことです。胎児を育てる役割を終えた子宮は、出産が終わると約12時間でおへその高さあたりにまで小さく縮みます。初産婦より経産婦のほうが、痛みが強く出やすいことが特徴です。
陣痛の見極め方
出産が近づいてくると、不規則なお腹の収縮が起きて、それがだんだん強く、規則的に、頻回になってきて本陣痛に至る場合と、途中で弱くなったり、無くなったりする場合(前駆陣痛)があります。これらは、後から振り返ってみて前駆陣痛か本陣痛かが判明します。そのため、残念ながら、最初の時点でどちらなのかを見分けることは難しいです。
ただし、「きっかけがあって起こる痛み」、例えば歩くと痛いけど、休むとおさまる、などは本陣痛ではないことが多いです。 陣痛が始まっても、初産の場合は出産まで数時間から丸一日かかることも多いので慌てずに陣痛の間隔や痛みがどう変化していくのかを様子見て、落ち着いて行動しましょう。
陣痛が来た日、どんな前兆があるの?
陣痛が来る前に、前兆があったというママも少なくありません。前兆は、初めて出産を経験する初産婦と、1回以上の出産経験がある経産婦とでもあまり変わらないといわれています。
「陣痛が始まる1週間前から前駆陣痛があった」「破水した」「おしるしがあった」という声も聞きますが、実際にはどのような前兆があった方が多いのでしょうか。よくある前兆を見てみましょう。
初産婦の場合
初産婦の場合、弱い痛みから始まる場合が多いようです。「お腹が少し張っているのかな?」「少しお腹の調子が悪いのかな?」と感じることが多く、突然の激痛が起こることはあまりありません。
妊婦さんによっては下痢をしていると勘違いして、何度もトイレに足を運んだという方もいます。友人や家族などに「それって陣痛では?」と指摘されて陣痛が起きていることに気がつくケースも珍しくありません。
経産婦の場合
経産婦の場合は、始まってすぐに強くなりやすいようです。「買い物をしていたら激痛が来た」「散歩中にお腹が痛くなって歩くのがつらくなった」といったケースもあります。
初産婦と違って、陣痛の始まり方が急激なことが特徴です。ひどい生理痛や便秘、下痢のような感覚と感じる方もいます。経産婦は陣痛間隔がすぐに短くなりやすいので、痛みを感じたら早めに入院の準備に取りかかりましょう。
よくある陣痛の前兆とは?
陣痛が起こる前兆として、次のようなものがよく見られます。
・おしるしがある
・粘液栓が抜ける
・破水する
・胎動が激しくなる
おしるしとは、出産間近で見られる血が混ざったおりもののことです。出産が近づくと子宮口が開いたり収縮したりするため、その刺激で卵膜がはがれて出血します。おしるしの色は鮮血だったり茶色っぽかったり、粘液に混ざっていたりと人それぞれです。
おしるしがあったからといってすぐ陣痛が起こるわけではありませんが、出産が近いことは間違いありません。生理用ナプキンをあてて様子を見ましょう。
粘液栓とは、子宮頸管にある粘液の塊のことです。子宮口の蓋の役割をしていて、お産が近づくと、子宮頸管で分泌される粘液などと混ざり、粘液線が外に出てくることがあります。前兆の一つとしてよく知られています。
破水とは、胎児を包んでいる卵膜が破れることで、中にあった羊水が流れ出すことです。陣痛が始まり痛みが増してから破水する方が多いのですが、陣痛が来る前に破水する方もいます。
「ブチッ」と音がして大量に羊水が大量に出てきたり、尿漏れと勘違いするほど少量だけ出たりと破水も人それぞれです。一般に破水するとそのまま陣痛につながりやすく、また感染症の危険性もあるため、破水したら早めに産婦人科に連絡しましょう。このとき、破水した時間と水の色を確認しておくことが大事です。
ほかに、いつもより胎動が激しかったと感じる妊婦さんもいます。下痢のような腹痛があったり、腰が痛くなったりといった前兆があった方もいるようです。
陣痛の前兆を感じた日にやるべきこと
陣痛の前兆があったら、赤ちゃんと会えるまであと少し。長い妊婦生活ももうすぐ終わりを迎えます。「陣痛かな?」と思ったら、まずは落ち着いて出産の準備を行いましょう。
破水したらできるだけ早く病院へ
基本的に陣痛の前兆があったからといって、すぐに病院へ行く必要はありません。ただし、予定帝王切開の方や破水している方は早めに連絡を取り指示を仰ぎましょう。破水すると妊婦と胎児の細菌感染リスクが上がるため、早めに病院へ来るように指示されることがほとんどです。
病院に行く際は、車にビニールやタオルを敷いておくと車を汚す心配がありません。陣痛タクシーを利用する際もビニールやタオルは自分で用意しておくことが基本です。
痛みの間隔を計測
陣痛間隔は、病院に向かうかどうかの判断基準となります。前駆陣痛なのか本陣痛なのかを判断するためにも、陣痛間隔を計るアプリなどを使って陣痛間隔を計るとよいでしょう。
最初は不規則だったり間隔が長く空いたりしますが、次第に規則的で短い間隔へと変化していきます。陣痛間隔が10分より短くなったら分娩の始まりが近い証拠です。
シャワーを浴びる
体調がよければ、陣痛が軽いうちにシャワーを浴びたり、浴槽に浸かったりしておくことをおすすめします。ただし破水の可能性がある場合は、浴槽の利用は禁止で、シャワーの利用だけに留めてください。出産後はシャワーは使用できるものの、浴槽の利用は4~6週間は不可となります。
軽食、水分をとる
出産はとても体力を消耗するものです。陣痛の痛みレベルが強くなってくると食事を摂るのが難しくなってくるため、痛みが軽いうちに軽食を摂っておくのをおすすめします。出産は体力勝負です。ママが途中でエネルギー切れにならないように、軽食や水分を摂って出産に備えておきましょう。ただし、お産が進んでくると吐き気を催すことが多いので、食べ過ぎには注意しましょう。
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おしるしや破水、胎動が激しくなるなどの前兆があったら、もうすぐ陣痛が始まる合図です。本陣痛は前駆陣痛とは違い、一定の間隔で強い痛みがあります。陣痛が始まったら痛みが弱いうちにシャワーを浴びたり食事を摂ったりしておくのがおすすめです。
前兆があったらもうすぐ赤ちゃんと会える証拠。不安がいっぱいかもしれませんが、落ち着いてそのときを待ちましょう。
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