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妊婦が腹帯をしないとどうなる?腹帯をするメリットも解説│医師監修

妊娠

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2023/3/6

妊娠中に腹帯をするべきなのかどうか、また腹帯をしないと赤ちゃんに何か悪影響があるのか気になっている妊婦さんは多いと思います。この記事では妊婦が腹帯をするメリットや腹帯をしないことによる赤ちゃんへの影響、腹帯の種類などについて解説していきます。

お腹が大きくなると嬉しく思うと同時に、「腹帯はいつ頃からつければよいの?」「つけないといけないの?」と悩まれる妊婦さんもいるでしょう。
この記事では、腹帯について詳しく解説するとともに、そのメリットやさまざまなタイプの腹帯についてもご紹介します。腹帯をお探しの方はぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

妊婦が腹帯をしないとどうなる?お腹が大きくなりすぎるって本当?

腹帯は妊婦帯ともいわれ、お腹を支え、外部の刺激や冷えから守る効果が期待できるアイテムです。また日本では、妊娠5か月になった妊婦さんが、最初の戌の日に神社で安産祈願を行い、祈祷された腹帯を巻くことで、健やかな妊娠経過と赤ちゃんが無事生まれてくることを祈る風習があります。このように腹帯には、機能的な面と縁起を担いでいる面があります。

腹帯は、日本特有のアイテムであり、絶対につけないといけないものではありません。しかし、腹帯をしないことで「赤ちゃんが大きくなり難産になってしまう」「赤ちゃんが安定せず流れやすい」ということを耳にする方もいるでしょう。特に、年配の方に指摘される妊婦さんが多いようですが、これらの情報に医学的根拠はありませんので心配はいりません。

無理に腹帯をつけなくても大丈夫

腹帯や妊婦帯を無理に着用することで、気分が悪くなる場合や、窮屈さを感じる妊婦さんもいます。また、夏場は腹帯により熱がこもりやすく肌トラブルにもなりやすいため、つけない妊婦さんも多いです。なかには、かかりつけの医師から、逆子になっている場合や母子の状態を理由として、腹帯の着用を控えるように言われることもあるでしょう。以上のことからも、腹帯は無理につけるアイテムではないことが分かります。
しかし、腹帯をつけることで得られるメリットも多く存在しますので、見ていきましょう。

腹帯の役割は?腹帯をする3つのメリット

腹帯の着用は絶対ではありませんが、着用することで得られるメリットもあります。ここでは、腹帯の主なメリット3つについて詳しく解説していきます。

腰にかかる負担を減らし腰痛を防ぐ

妊娠中は赤ちゃんが大きくなり、お腹が前に出てくることで姿勢が崩れやすくなります。そのため、妊婦さんは姿勢を保とうと反り腰になってしまい、腰への負担が大きくなるのです。腹帯は、お腹を支え、正しい姿勢を保つサポートをしてくれますので、腰にかかる負担が減り、腰痛予防が期待できます。

重くなるお腹を支えて固定

妊娠中期以降は、赤ちゃんの成長がさらに著しくなり、妊娠後期になるとお腹の重さに耐えるのが大変になります。腹帯は、重くなったお腹を支えてくれるため、お腹の重みで動きにくい妊婦さんの動作をサポートしてくれます。また、重力によりお腹が引っ張られ下腹部に妊娠線が生じやすくなりますが、腹帯をつけることで、下腹部にかかる圧を分散する効果が期待できます。

お腹を保温して冷えから守る

腹帯は、お腹を温め冷えから守ってくれる効果があります。特に、妊娠後期になるとお腹の表面から赤ちゃんまでの距離は数センチほどしかありません。そのため、外気の冷えが伝わりやすくなり、冷えることで妊婦さんの循環が悪くなる可能性が出てきてしまいます。

その他にも、妊婦さんが冷えることにより、倦怠感や頭痛、腰痛や恥骨痛の悪化など、マイナートラブルも起こりやすくなってしまいます。妊婦さんはホルモンの影響などで、妊娠していないときよりも暑く感じますが、体が冷えている場合がよくあるのです。手でお腹や足を触り、冷えている場合は、腹帯の着用を検討するとよいでしょう。

腹帯のタイプごとの特徴&腹帯をつけ始めるおすすめ時期をチェック!

腹帯や妊婦帯といわれるものには、さまざまなタイプがみられ、使用期間やメリット・デメリットも次の表のようにさまざまです。
ここでは、タイプごとの特徴や着用時期について詳しくお伝えします。ぜひ、ご自身に合うタイプの腹帯をみつけてください。

使用時期 メリット デメリット
さらし帯タイプ 妊娠初期から使用可能 ・通気性に優れており、夏でも蒸れにくい
・ピタッと密着した着け心地
・不慣れなうちは、さらしがしっかり巻けず、装着に時間がかかることも
・動くとずれることも
腹巻きタイプ 妊娠初期から使用可能 ・筒状になっており着脱も簡単
・お腹から腰までつつむので、冷え対策に◎
・位置がずれてもすぐに直せる
・サイズ感や素材によっては、お腹が大きくなるにつれてきつく感じることも
パンツタイプ 妊娠初期から使用可能 ・ショーツと一緒に着脱できる
・アウターにひびかず、動いてもずれにくい
・生地が厚めな商品も多く、夏場や汗をかきやすい
・腹帯のみを脱ぐことができない
骨盤ベルトタイプ 妊娠初期から産後まで ・骨盤を締めるので、腰痛や恥骨痛の軽減も期待 ・使用方法や装着部位を間違うと、症状悪化や期待する効果が得られない
・不慣れな場合、装着方法が難しい場合もある
サポートベルトタイプ 妊娠中期以降から臨月頃まで ・体型や自分の好きな締め具合に調節できる
・ずれた場合の調節や、取り外しが簡単
・アウターにひびきやすい

さらし帯タイプ

さらし帯タイプとは、昔ながらの腹帯で、綿素材で作られた長い帯状のものです。妊娠初期から使用できます。さらし帯タイプは通気性に優れているため、夏でも蒸れにくいというメリットがあります。また、下からお腹を支えるように巻くため、ピタッと密着した着け心地になります。

しかし、不慣れなうちは、さらしがしっかり巻けず、装着に時間がかかる場合や、動くとずれてしまう場合があるでしょう。自分の好みに合わせて巻く力を調節できるのはメリットですが、緩すぎるとうまくお腹を支えられず、すぐによれてしまうこともあります。そのため、さらしタイプを使用する際は、助産師に実際に巻いてもらうなどしながら、装着方法を教えてもらいましょう。

さらしタイプは、腹帯の巻き方を自分で調整したい方や、汗や蒸れが気になる方におすすめです。また、布おむつとしても再利用できるため、布おむつを赤ちゃんに使いたいと思っている方にもぴったりでしょう。

腹巻きタイプ

腹巻タイプの腹帯は、筒状になっており着脱も簡単です。また、妊娠初期から使用できます。通気性のよい、やわらかい綿素材の腹帯も多くみられ、お腹から腰までもしっかりつつんでくれることから、冷えに悩む女性にもおすすめです。また、位置がずれてもすぐに直すことができ、トイレでも腹帯を上げ下げしなくてすむメリットがあります。ただし、サイズが合わない場合や、伸縮性のない素材だと、お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれてきつく感じる場合があり、長期的に使用しにくい点はデメリットでしょう。

パンツタイプ

パンツタイプの腹帯は、ショーツと一体型になっていて、ショーツと一緒に着脱することができます。妊娠初期から使用でき、アウターにひびかず、動いてもずれにくい特徴があるため、仕事や外出などで活発に行動する日などに重宝するでしょう。しかし、生地が厚めな商品も多く、夏場や汗をかいたときに、腹帯のみを脱ぐことができない点がデメリットといえます。

骨盤ベルトタイプ

骨盤ベルトタイプは、その他の腹帯とは違い、細いベルト状になっており骨盤を締めてケアをすることを目的としているものです。妊娠により緩みがちな骨盤をしっかりと支えてくれるため、腰痛や恥骨痛の予防や軽減できます。
骨盤ベルトは妊娠初期から産後まで使用できるものになりますが、不慣れな場合、装着方法が難しく感じられる方もいるかもしれません。しかし、使用方法や装着部位を間違うと、症状悪化や期待する効果が得られないため、購入後は、助産師に装着方法を教えてもらうとよりよいでしょう。

サポートベルトタイプ

サポートベルトタイプは、幅広のベルト状の腹帯で、大きくなったお腹に沿わせて下から支えます。お腹が前に出てくる妊娠中期以降から使用でき、面ファスナーで体型や自分の好きな締め具合に調節できるため、臨月近くまで使用する方も多くいます。また、ずれた場合の調節や、取り外しも簡単です。他の腹帯よりもホールド感あるため、外出する場合や仕事をしている妊婦さんにおすすめです。しかし、アウターにひびきやすいので、夏場などは生地の薄い服装は避ける必要があります。

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腹帯は、安産を願ってつけるものでもありますが、妊婦さんにとって嬉しいメリットもたくさんあるアイテムです。楽しいマタニティライフを過ごすためにも、腹帯を検討してみるのもよいでしょう。そして、少しでも多くの妊婦さんが安産で終えることを心から祈っています。

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