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妊娠初期の流産しやすい行動は?原因や確率、兆候も紹介│医師監修

妊娠

妊娠

2025/1/24

妊娠初期の流産しやすい行動は飲酒・喫煙です。妊娠初期は母体が原因の流産はほとんどなく、対処法もありません。流産の原因と起こる確率、兆候などを医師監修のもと解説します。

妊娠初期は流産しやすい時期のため「生活習慣で気をつけることがあれば知りたい」「流産の原因が気になる」と考えるママやパパは多いでしょう。初期の流産は、原因が不明であることや胎児の染色体異常が原因であることがほとんどです。

本記事では、流産のリスクを上げる行動や原因、確率について解説します。妊活中や妊娠中の方は、最後までご覧ください。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

妊娠初期の流産しやすい行動

妊娠初期は、流産の確率が最も高い時期です。妊娠初期に起こる流産は、予防するのは難しいといわれています。対処が難しい中でも、禁酒と禁煙は効果的な予防策です。

妊娠の週数に関わらず、アルコール摂取や喫煙は厳禁です。どちらも赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼし、先天異常を来す可能性が高いため、妊娠の可能性が少しでもある場合は、禁酒・禁煙を心がけてください。

また、副流煙でも流産の可能性が高まります。妊婦さんの周りの方(パパや家族)もこれをきっかけに禁煙をお願いしましょう。

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「流産しやすい行動」に関する情報には医学的根拠のないものも

妊娠初期の流産について、妊婦さんがコントロールできることは多くありません。

しかし、日本の文化的な慣習として、医学的な証拠はないにもかかわらず「流産しないためにこれをしてはいけない」と言い続けられていることが多くあります。ここでは、その一例をご紹介します。

カフェインを摂取する

中毒になってしまうほどのカフェイン摂取はおすすめしませんが、1日1~2杯のコーヒー、お茶を飲むくらいなら問題ないとされています。

妊娠中のカフェイン摂取については以下の記事も併せてご覧ください。

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妊娠中はカフェインを摂り過ぎはNG!妊婦さんに及ぼす影響と対策【管理栄養士監修】

足や首を冷やす(温めない)

日本人の妊婦さんは妊娠初期からマタニティ用のパンツを履いて、夏でも腹巻をするというケースがあります。しかし、日本人以外の妊婦さんは出産まで普通のパンツやTバックを履いて、夏にはお腹が出た服を着る人もいます。

身体が冷えやすい服装をしているからといって、日本人以外の患者さんに流産率が高いという傾向はありません。

しかし、冷えは妊娠のマイナートラブルの原因になり得ます。体調管理の一環として、冷えを防止する工夫は必要です。

日頃のストレス

仕事が忙しい、家族が亡くなったなどのストレスが流産の原因になることもないでしょう。

関係があり得るストレスレベルは「紛争状態の中で暮らしていて、食べ物も住むところも明日どうなるかわからない」「交通事故にあってICUに入院する」などとされています。

暗い中突っ伏してPCを見る女性

夜更かしをする

世の中には夜勤をしている妊婦さんはたくさんいます。その方達が流産をしやすいわけではありません。生活リズムを作ることは大切ですが、それと流産は関係ありません。

しかし、妊娠中は疲労がたまりやすいため、十分な睡眠をとる必要があります。夜更かしをした翌日は昼寝をしたり早めに寝たりして、上手に睡眠時間を確保すると良いでしょう。

長時間立ち続ける

長時間立ち仕事をしたり、同じ姿勢でいたりすることが原因で、流産することはありません。臨月まで立ち仕事をする妊婦さんもたくさんいます。

しかし、妊娠後期に長時間立ち続けることは体への負担が大きく、疲労の蓄積や腰痛などを引き起こす可能性があります。適度に休憩をはさみ、無理のないようにスケジュールを調整すると良いでしょう。

流産の種類

流産の種類は、原因や症状、進行具合、回数などの違いによって次のように分けられます。

流産の種類

原因の違い

  • 自然流産
  • 人工妊娠中絶以外の全ての流産のことを指します。

  • 人工流産
  • 人工妊娠中絶のことを指し、22週未満の際に、母体保護法指定医によって処置されるものです。

症状の違い

  • 稽留流産(けいりゅうりゅうざん)
  • 胎児は死亡していますが、出血・腹痛などの症状がみられない状態です。自覚症状がないため、医療機関の診察で初めて確認されます。子宮内容物を掻きだす手術を受ける場合と、外来で様子を見て自然に流れるのを待つ場合があります。

  • 進行流産
  • 出血や腹痛がみられ、子宮内容物が外に出てきている状態です。「完全流産」と「不全流産」に分けることができます。

進行具合の違い

  • 完全流産
  • 子宮内容物が自然に全て外に出てしまい、出血や腹痛もほとんどが治まっている状態です。
    処置は行わず経過観察で対応をしますが、場合によっては子宮収縮剤の投与を行うことがあります。

  • 不完全流産
  • 子宮内容物の排出はみられますが、一部が子宮内に溜まっている状態です。
    出血や腹痛といった症状もみられ、子宮内容物を掻きだす手術を行う場合が多いです。

回数の違い

  • 反復流産
  • 流産を2回繰り返す流産のことで、その頻度は2~5%といわれています。

  • 習慣流産
  • 3回以上繰り返す流産のことで、その頻度は1%程度といわれています。
    専門機関で検査をすすめられるケースもありますが、原因不明の場合も多くみられます。

流産の時期の違い

  • 化学的流産(生化学的流産)
  • 尿や血液を用いた妊娠反応は出たものの、その後の超音波検査で妊娠が確認できる前に流産をした場合のことをいいます。
    妊娠検査薬の普及によって、この流産が認識されるようになってきました。特に治療はなく経過観察を行います。

  • 切迫流産
  • 切迫流産とは、流産の一歩手前の状態のことをいいます。
    ほかの流産は妊娠継続が不可能なのに対し、切迫流産は90%ほどの確率で回復し、妊娠を継続できる可能性があります。

流産の原因と確率

妊娠初期に起こる流産は、原因不明であることがほとんどです。また、流産を経験する妊婦さんは、決して少なくありません。

次に、妊娠初期の流産の原因と確率を詳しく解説します。

流産の主な原因:染色体異常

妊娠初期の流産の主な原因は、赤ちゃん自体の染色体異常であり、受精卵の段階で運命が決まっているといえます。特に、妊娠12週までの流産は母体が原因であることは少なく、流産を予防するのは難しいといえます。

しかし、妊娠13週以降の流産は、母体側に原因がある可能性もやや高まります。

原因としては、2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠している多胎妊娠や、母体の内分泌・免疫・凝固系(血液が固まりやすくなる)の異常、子宮奇形や子宮頚管無力症、感染症がきっかけで起こる絨毛膜羊膜炎などです。

一度流産を経験された方のなかには、次の妊娠もうまくいかないのではないかと心配される方もいるでしょう。しかし、それぞれの妊娠は独立しているため、流産を経験したからといって、次の流産の確率が高くなるわけではありません。

ただし、稀に3回以上流産を繰り返す「習慣流産」の方がいます。この場合は、両親に何かしらの原因がある可能性があるため、医師と相談し精密検査をしたり治療方針を検討したりする必要があります。

流産の確率:経験者の8割が早期流産

流産は、お母さんが妊娠に気づかないくらいの初期に起こる可能性が最も高く、妊娠12週までに起こる流産を「早期流産」と呼びます。

日本産婦人科学会によると、医療機関で確認された妊娠の15%前後は流産になるといわれています。また、妊娠をした女性の約40%は流産の経験があり、珍しいことではありません。

厚生労働省の調査によると、最も流産のリスクが高いのは妊娠13週未満とされ、85.7%がこの時期に流産しています。

なお、妊娠12週以降~22週未満の流産は「後期流産」となります。

流産と年齢の関係

流産には、妊婦さんの年齢が関係しているのではないかと考える人もいるでしょう。自然流産と妊婦さんの年齢の関係は以下のとおりです。

  • 20代:8~20%
  • 30代:20~25%
  • 40代:30~40%

このデータから分かるように、母体年齢が上がるほど自然流産の確率が高くなります。これは、年齢を重ねるにつれ卵子の質が低下してしまい、染色体異常が起こりやすくなるのが原因です。この原因は解消できないため、もし流産をしてしまっても自分を責める必要はありません。

手を握る

流産の兆候・症状

妊娠初期の流産は、兆候がないことがほとんどです。なかには、お腹の張りを軽度に感じる方もいますが、これは正常な妊娠においてもみられる症状であり、判断が難しく気づかないことも多いです。

流産の症状は人それぞれで、症状の程度には個人差があります。流産の際にみられる主な症状は以下のとおりです。

  • 出血
  • 下腹部の痛みや張り
  • 腰痛
  • 陣痛のような痛み
  • 胸の張りがなくなる
  • つわりが急に楽になる
  • 基礎体温が下がる
  • 破水(水っぽいおりものが増える) など

    • 出血のなかでも、おりものに血が混じる程度の出血、生理2日目くらいの出血、レバーのような塊がある出血など量もさまざまで、色も薄いピンク、茶褐色、鮮血など個人差があります。

      また、正常な妊娠経過でも、流産とは関係なく「着床出血」や「妊娠月経」と呼ばれる出血がみられることがあります。このように、何らかの兆候が見られても流産とは限りません。

      初期の流産は自己判断が難しいため、心配な症状が現れた場合は焦らず医師に相談しましょう。

もし流産してしまったとしても、自分を責めないで!

たとえ流産をしてしまったとしても自分を責めないでください。妊娠初期の流産は母体側の原因でないことがほとんどで、効果的な予防方法もありません。また、妊娠経験がある女性の40%は流産しているという報告があるほど、よくあることです。

もし、妊婦さんが過剰に自分を責めていたら、流産の知識を夫婦でしっかり確認することも大切です。

また、妊婦さん自身がショックなように、パートナーも自分の子どもを亡くしたショックを受けることがよくあります。ただ、パートナーの中には感情をどう表していいか分からなかったり、感情を遮断してしまったりする方もいます。

夫婦が同じペースで立ち直ることが難しいケースでは、夫婦だけで抱え込まず、医療機関(医師・助産師・赴任カウンセラー・グリーフカウンセラー等)や自治体などに相談したりして、プロの手を借りることで解決できるかもしれません。

流産後のメンタルケアで大切なことは、リラックスして安静に過ごすことです。心身ともに静養し、ゆっくりと立ち直る時間をつくりましょう。また、一人で抱え込まず話しやすい人に話を聞いてもらうのも良いでしょう。話をすることで自分の気持ちが整理できます。

流産後の妊娠は、最短で生理を1回過ぎれば問題ないといわれています。夫婦の未来のためにも、また新たな妊活をスタートさせるためにも、流産後のメンタルケアは丁寧に行うことが大切です。

お茶しながら話し合う夫婦

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妊娠初期の流産を防ぐためにできることは、禁煙・禁酒、一部の母体の疾患のコントロール以外には、ほとんどありません。もし妊婦さん自身や周りの家族がタバコやアルコールを摂取している場合は、この機会に禁酒・禁煙を検討しましょう。

なお、妊娠初期の流産は胎児の染色異常によって起こることがほとんどでママのせいではありません。もし流産をしてしまった場合も自分を責めず、パートナーと一緒にメンタルケアをしながら気持ちを落ち着かせてください。

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