赤ちゃんの夜泣きの原因は何?夜泣きに悩む場合の対処法も知っておこう!
2022/1/19
赤ちゃんの夜泣きに悩まされているママ・パパもいらっしゃると思います。今回は、そんな赤ちゃんの夜泣きの原因をご紹介。年齢別の原因についてもご紹介します。原因がわかれば対処もしやすくなると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

赤ちゃんの夜泣きに悩んでいませんか? 原因の分からない夜泣きはママもパパも寝不足になり、つらいですよね。また、病院を受診する必要があるような重篤な病気が隠れているのではないかと心配になる場合もあるでしょう。
この記事では、赤ちゃんの夜泣きに影響を与える要因や、病院を受診するかどうかの判断基準、すぐに実践できる対処法5つをご紹介します。年齢別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医
井上信明先生
日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。
目次
赤ちゃんの夜泣きに影響を与える要因
赤ちゃんの夜泣きの理由が知りたいママ・パパは多いはず。しかし、夜泣きの確実な原因は、残念ながらはっきりとは解明されていません。そもそも夜泣きとは、生後数週間以降の赤ちゃんが、夕方から夜にかけて理由もなく泣き続ける状態を指しています。
ただし、夜泣きにはいくつかの要因が影響しているのではないかといわれています。ここでは、その要因を3つご紹介します。
身体的な不快感
暑い、寒い、うるさいなどの環境や空腹などの身体的な不快感のために、夜泣きする場合があります。
まずは、暑くて汗をかいていないか、室内が明るすぎないかなど、チェックしてみましょう。
ほかにも、赤ちゃんがおなかを空かせている、オムツが濡れている、ゲップやガスがおなかにたまっている、鼻が詰まって苦しい、体がかゆいなどの不快感も考えられます。

日中の刺激やストレス
日中にいつもと違う場所に出かけたり、楽しくて興奮しすぎたりするなどの刺激があると、夜泣きにつながる可能性があります。
発達過程にある赤ちゃんは、特に浅い眠り(レム睡眠)のときにその日あった出来事を頭の中で整理するといわれています。しかし、その日にあった刺激が多すぎると処理しきれずに夜泣きにつながってしまう可能性が指摘されています。
睡眠サイクルの未定着
睡眠サイクルが定着していないことも、赤ちゃんの夜泣きに影響しえます。
赤ちゃんの睡眠サイクルは、生後半年から1歳にかけて作られていきますが、赤ちゃんは大人と比べて、浅い眠り(レム睡眠)が多く、目を覚ましやすいといわれます。加えて、お昼寝や授乳、入浴時間などの生活リズムが一定でないと、睡眠サイクルも定着しにくくなります。
睡眠サイクルが定着していないと、なかなか夜間に深い眠り(ノンレム睡眠)につくことができず、夜泣きしやすくなってしまうと考えられています。
「新生児」「6か月」「1歳」の夜泣きに影響を与える要因
一般的に、夜泣きは生後6か月ごろがピークで、1歳半ごろまでにおさまるといわれています。しかし、夜泣きがいつおさまるかには個人差があり、なかには2歳を過ぎても続く場合もあります。
明らかな理由がなく泣き続ける夜泣きですが、年齢ごとに影響する要因は異なる可能性があると考えられています。夜泣きに対処するためには、それぞれの時期の夜泣きに影響する要因、対処法を知っておくことが大切です。
ここでは「新生児」「6か月」「1歳児」の年齢別に、夜泣きに影響する可能性のある要因をそれぞれご紹介します。
新生児の夜泣き
新生児が夜泣きをする場合、「身体的な不快感」、「睡眠リズムができていないこと」「レム睡眠の割合が高いこと」などが影響していると考えられます。
新生児期は睡眠サイクルが整っていないことに加え、浅い眠りである「レム睡眠」の割合が高いため、少しの刺激で目を覚ましてしまいます。2~3時間おきに眠ったり起きたりと、ウトウトした眠りを繰り返すため、まだ夜間にまとめて眠ることができません。
生後6か月の赤ちゃんの夜泣き
生後6か月の赤ちゃんが夜泣きをする場合は、「日中の刺激」の影響も考えられます。
脳が著しく発達する時期ですので、日中に初めての場所に行ったり、知らない人に会ったりのような刺激が要因となり、夜泣きにつながることがあります。
1歳児の夜泣き
1歳児の夜泣きには「睡眠サイクルの未定着」「日中の刺激」「不安や甘え」などが影響する可能性があります。
睡眠の発達には個人差がありますが、この時期は睡眠サイクルが確立されつつあり、睡眠サイクルが未定着です。
また、1歳前後は新しいことをたくさん経験するため、日中の刺激やストレスが夜泣きにつながることもありえます。
パパやママの気持ちが不安定なときや、保育園などの新しい環境に入ったばかりのころなどは、不安や甘えから夜泣きをする場合もあります。
赤ちゃんが泣き止まない…病院受診の判断基準は?
赤ちゃんが夜泣きでずっと泣き続けていると、何か病気が隠れていないか、心配になることもあるでしょう。
医療機関の受診は、「ママ・パパが心配するか」と「繰り返し泣いているか」で判断することをお勧めします。
泣き続ける赤ちゃんの多くは特別な治療を必要としませんが、約5%は治療を必要としたという報告があります。
普段から赤ちゃんを観察しているママ・パパは、いつもと様子が違う泣き方をしていると気づくものです。また原因をいろいろ考えて対処しますので、それでも原因が分からず泣き止まない場合は、治療を必要とする病気が隠れているかもしれません。
また2歳くらいまでの赤ちゃんにみられる腸重積は、「10~20分おきに繰り返し激しく泣く」という特徴的な泣き方をします。腸重積は早急に治療する必要のある病気です。
したがって、ママ・パパが「泣き方がおかしい」と心配になるときや「繰り返し泣く」場合は、早めに医療機関を受診した方がよいでしょう。
夜泣き対策でできること5選
夜泣きをする要因は子どもによりそれぞれです。いろいろな方法を試すことで夜泣きが改善する可能性があります。
ここでは、夜泣き対策としておすすめの方法を5つご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
夜泣き対策1.日中にしっかりと活動する
日中に体力を使って活動することで、夜中にぐっすり眠れるようになり、夜泣きをしにくくなります。一日中家で過ごすことは避け、公園などにお出かけして、外で遊ばせるといいでしょう。ただし、あまり刺激を与えすぎると逆効果になることもあるので、お子さんの様子を見ながら調節してください。
加えて、昼寝の時間は決めておき、日中に昼寝をさせすぎないようにしましょう。年齢にもよりますが、1歳以降であれば昼寝時間は1~2時間ほどに留め、15時には起こすようにしましょう。

夜泣き対策2.生活リズムを一定にする
睡眠リズムをつくるためには、生活リズムを一定にすることが大切です。
朝は同じ時間に起きて、カーテンを開けて太陽の光を浴びるようにしましょう。
夜の就寝前には部屋を暗くし、朝夜のメリハリをつけるようにしてください。
ご飯やお風呂の時間も一定にすることで、体内時計が整い夜泣きをしにくくなります。
夜泣き対策3.睡眠前に抱っこやベビーマッサージで赤ちゃんをリラックスさせる
就寝前にスキンシップをとることも、夜泣き対策には有効です。
夜泣きが「不安」からくる場合、ママ・パパとのスキンシップの時間をしっかりつくることで、赤ちゃんは安心して眠ってくれます。
またこのような対策は、同時に睡眠に向けたルーティンを作ることにも役立ちます。赤ちゃんの心を落ち着かせ、眠る準備をすることにつながります。
夜泣き対策4.室内の環境を整える
赤ちゃんが快適に眠れるよう、エアコンや加湿器を使用して寝室の環境を整えましょう。加えて、季節に合わせた服を着させて、快適に過ごせるようにしてあげてください。
赤ちゃんは大人よりも体温が高いため、少し薄着なくらいがちょうどいいといわれます。服の着せすぎや寝具のかけすぎには注意しましょう。
また昼寝であっても眠る部屋は暗くすること、音の刺激を最小限にすることも大切です。
夜泣き対策5.一度起こして泣かせてしまう
原因がわからない夜泣きの場合は、一度しっかり起こすのもひとつの方法です。
また、どうしても泣き止まないときには、無理に寝かそうとせず、そのまま泣かせておくのもありかもしれません。日本で行われた調査によると、保護者が添い寝する赤ちゃんの方が、保護者とは別々に寝る赤ちゃんに比べ、夜泣きをする頻度が多くなっていました。住宅の状況次第で別々に寝ることは難しいかもしれませんが、泣いていてもしばらく様子をみることは悪いアイデアではないかもしれません。
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今回は、小児科医の井上先生に監修いただき、「夜泣き」についてご紹介しました。子育て中のママ・パパを悩ます「夜泣き問題」ですが今回ご紹介した対処法をぜひ試してみてくださいね。
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参考文献
Fukumizu M, et al. Sleep-related nighttime crying (Yonaki) in Japan: a community-based study. Pediatrics. 2005;115 (supplement 1); 217-24
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