正しい授乳姿勢とは?基本の姿勢や授乳がうまくいくコツを紹介!【助産師監修】
2022/5/9
この記事では、授乳の基本姿勢とどうすればスムーズに授乳ができるのかを解説します。「赤ちゃんがうまくおっぱいを飲んでくれない」「どの姿勢で授乳をすればいいのかわからない」というお悩みをお持ちのママはぜひ参考にしてください。
1日に何度も行う必要がある授乳。赤ちゃんがおっぱいを飲むのを嫌がったり、正しい授乳姿勢がわからず困ってしまったりと、授乳には悩みがつきものです。授乳をくり返すうちに、腰に負担がかかって、つらい思いをしてしまうママも少なくありません。
この記事では、おすすめの授乳姿勢を5種類紹介しています。正しい授乳姿勢を保つコツも解説しているので、授乳に悩みがあるママはぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修者
助産師・看護師・保育士
河井恵美先生
25年以上、病院、行政、教育関係、海外での医療活動に従事。親御さんへのアドバイスを充実させるため保育士・公認心理師の資格を取り役立てている。現在は、エミリオット助産院を運営。
おすすめの授乳姿勢を5つ紹介!
出産後すぐに産院で教わることが多い横抱きのほかにも、授乳姿勢にはいくつか種類があります。「赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない」「体重の増え具合が心配」と思っているママも安心してください。
授乳姿勢を変えるだけで、赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれることもあります。相性のよい授乳姿勢を見つけていきましょう。
横抱き
横抱きは、出産後に教わる授乳姿勢です。もっとも一般的な抱き方だといえるでしょう。
1. 飲ませるおっぱい側に赤ちゃんの頭が来るように、赤ちゃんの体を横にします。
2. 飲ませるおっぱいと同じ側の肘の内側で赤ちゃんの頭を支え、赤ちゃんの鼻と乳首の高さが同じになるようにしてください。
3. 赤ちゃんの胸と下あごが、ママの体にぴったりくっつくように引き寄せます。このとき、赤ちゃんの鼻がおっぱいで塞がらないように注意してください。
うまくポジションが定まると、赤ちゃんの頭を肘の内側に乗せられるので、手首に負担がかかりません。授乳しながら「腕がきつい」と感じるときは、授乳クッションを使ったり、腕の下に丸めたタオルを敷いたりして高さを調節しましょう。
交差横抱き
交差横抱きは横抱きと似ている姿勢ですが、赤ちゃんの頭を手で支えられるため、おっぱいと赤ちゃんの口をしっかり密着させられます。「横抱きでは赤ちゃんがおっぱいを咥えてくれない」とお悩みのママは、交差横抱きを試してみてはいかがでしょうか。
1. 飲ませるおっぱいのほうに赤ちゃんの頭が来るように、赤ちゃんの体を横にします。
2. 飲ませるおっぱいと反対側の腕で、赤ちゃんの頭を手のひらで支えて腕は背中からお尻のあたりを支えます。赤ちゃんの鼻と乳首の高さが同じになるようにしてください。
3. 赤ちゃんの胸と下あごがママの体にぴったりくっつくように引き寄せます。このとき、赤ちゃんの鼻がおっぱいで塞がらないように注意しましょう。
4. 赤ちゃんの頭や体を支えているほうと逆の手で飲ませるおっぱいを支えるように添えます。
赤ちゃんの頭とおっぱいを固定して支えるため、赤ちゃんが吸い付きやすくなることがメリットですが、頭を支えている腕がきついと感じることがあるかもしれません。そのようなときは、授乳クッションや丸めたタオルをうまく活用して腕を楽にしましょう。または、横抱きのように手の位置を変えても構いません。
縦抱き
縦抱きは、赤ちゃんの首がすわっていないと怖いと感じるかもしれませんが、実は新生児でもできる授乳姿勢です。ただし、赤ちゃんの首や頭を手で支える必要があるため、問題なく縦抱きができるのは生後3~4か月ごろだと言われています。
赤ちゃんの頭が上に来た状態で授乳するため、ゲップが出やすくなり吐き戻しを防ぎやすいことがメリットです。
1. ママは楽な姿勢で座ります。
2. 赤ちゃんを太ももの上に座らせ、赤ちゃんがバランスを崩さないように背中を支えてください。
3. 赤ちゃんの口が乳首の高さになるように調整しましょう。
4. 首がすわっていない場合は、片方の手で頭と首をしっかり支えてあげます。
一人でしっかりと座れるようになった赤ちゃんの授乳に便利な姿勢です。中耳炎の症状がある赤ちゃんの授乳にも向いているでしょう。
添い乳
赤ちゃんとママが横になりながら授乳する姿勢です。授乳クッションや赤ちゃんの重みで腹部が圧迫されないため、帝王切開をしたママに向いています。
授乳が終わった後、そのまま赤ちゃんが寝てくれることもあるため、寝かしつけに困っているママにも向いているでしょう。
1. ママが横向きに寝転びます。
2. 下になっている乳首と赤ちゃんの口が合うように、位置を調整しましょう。
3. 赤ちゃんの背中を腕で支えて、乳首を咥えやすいようにします。
ママの足の間にクッションやタオルを挟んでおくと、より楽に授乳できます。ママにとって楽な授乳姿勢ではありますが、この姿勢で眠ってしまうことで赤ちゃんを押しつぶして窒息させてしまう危険性があるので注意してください。授乳しながらウトウトしてきた場合は、意識的に体を起こすようにしましょう。自分が使っている枕やクッションも赤ちゃんにとっては危険です。
フットボール抱き(脇抱き)
赤ちゃんをママの脇のほうで支えて授乳する姿勢です。腹部に赤ちゃんの重みがかからないため、帝王切開の方でも授乳しやすいでしょう。ポジションを取るのが少し難しいので、初めて行う場合は、高さの調整に使うクッションやタオルをいくつか用意しておくと便利です。フットボールを持つように赤ちゃんを支えるという抱き方です。赤ちゃんを片手で持ち上げるのではないため、注意しましょう。
1. 飲ませるおっぱいと同じ側の脇にクッションなどを置いてその上に赤ちゃんを寝かせます。このときに、赤ちゃんを持ち上げて抱っこしないようにしましょう。
2. おっぱいと同じ側の腕で赤ちゃんの体を包み込むようにして支え、手で頭と首を支えながら口が乳首のところに来るように位置や角度を調節してください。
3. 手が疲れないように、頭と首を支えている手の下にタオルを挟んで高さを調整しましょう。
赤ちゃんをしっかりと横向きに寝かせて自分の方に傾けることが、フットボール抱きのポイントです。どうしてもフットボール抱きが難しいという方は、まずは横抱きをして、そのまま赤ちゃんを脇のほうへスライドさせるとうまくいきます。
間違った授乳姿勢になってないか確認しよう!
間違った授乳姿勢を続けていると、赤ちゃんがおっぱいを飲みづらくなるだけでなく、ママの体に負担をかけてしまうことがあります。次に紹介する2つの注意点はどの授乳姿勢にも共通するものです。今一度、授乳姿勢を見直してみましょう。
赤ちゃんの首がねじれていないか
赤ちゃんの口を無理やり乳首に近づけていませんか?口もとばかりに注目するあまり、赤ちゃんの首がねじれた状態になっていることがあります。
赤ちゃんのお腹とママのお腹が向かい合うように、赤ちゃんを体ごと動かしながら自分の方に向くように、位置を調整しましょう。赤ちゃんを横から見たときに、耳と肩、腰が直線上にあれば負担がかかっていない証拠です。
ママと赤ちゃんの体が離れていないか
ママと赤ちゃんの体が離れていると、赤ちゃんは乳首を深く咥えることができません。また、赤ちゃんに近付こうとママが前屈みになることで、腰を痛めてしまう可能性があります。
赤ちゃんの頭からお尻まで、しっかりとママの腕全体で抱っこするように支えましょう。頭だけ乳首に近付けても、赤ちゃんは深く咥えられません。頭だけでなく体ごと密着させることがコツです。赤ちゃんを自分の方に引き寄せるように意識しましょう。
正しい授乳姿勢を保つコツ
正しい授乳姿勢を保つことで、赤ちゃんがおっぱいを飲みやすくなり、さらにママの体への負担が少なくなります。授乳をするときは前屈みにならず背筋を伸ばし、必要に応じて授乳グッズを使うようにしましょう。
背筋を伸ばす
背中が曲がった状態で授乳を続けていると、少しずつ腰へ負担が蓄積していきます。腰痛だけでなく肩こりの原因にもなり、悪化すると赤ちゃんを抱っこすることが難しくなるケースもあるので注意しましょう。足が床にしっかりとついていることもポイントです。
また、赤ちゃんの鼻がおっぱいで塞がれると、呼吸できなくなることがあります。高さが合わないと感じたときは、無理に背中を丸めずに授乳クッションやタオルを使って調節しましょう。
授乳グッズを活用する
授乳クッションは、ぜひ用意しておきたいグッズです。簡単に高さを調節できるため、肩や腕に力を入れずリラックスした状態で授乳できます。
夜間授乳のために授乳ライトを使うのもおすすめです。通常のライトとは違い、淡い光で優しく照らしてくれるため、赤ちゃんが完全に目を覚まさないようにして授乳が可能です。メロディーを流せたり、授乳時間を記録できたりするものもあるので、うまく活用してみてください。
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ママと赤ちゃんにぴったりの授乳姿勢を見つけることで、赤ちゃんはおっぱいを飲みやすくなり、ママは体への負担を減らせます。どの姿勢で授乳するときも、赤ちゃんをママの体にしっかり密着させて、赤ちゃんに負担がかかっていないか気をつけながら授乳しましょう。
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