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小4の壁とは?原因や子どもとの接し方、乗り越え方を解説

小学生

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2025/3/13

小4の壁とは、9・10歳の子どもが「放課後の居場所がない」「学校の勉強についていけなくなる」といった問題に直面することです。この記事では、小4の壁を乗り越えるための接し方やサポートを解説します。

小4の壁とは?原因や子どもとの接し方、乗り越え方を解説

小学4年生になるタイミングで、学習面や生活面にさまざまな課題が生じることを「小4の壁」と呼びます。子どもが小学4年生になり、「成績が急に下がった」「親に反抗的な態度を取ることが増えた」などの悩みを抱えるママやパパも多いのではないでしょうか。この時期を乗り越えるためには、子どもの心身の成長を理解し、保護者が適切にサポートすることが大切です。

本記事では、小4の壁の原因や子どもとの接し方、保護者ができるサポート方法などを解説します。

小4の壁とは?

「小4の壁」とは、9〜10歳頃の子どもが、学習面や人間関係などで困難に直面し、不安や劣等感を抱いてしまう問題のことです。小4の壁ではなく、「9歳の壁」や「10歳の壁」と呼ばれることもあります。この問題が生じる主な原因は、以下のとおりです。

  • 放課後の居場所に関する問題
  • 10歳頃の精神的な発達によって生じる悩み
  • 学習面での劣等感

小4になると、自分のことを客観的に見られる年齢になり、他者との学力や身体的な発達、環境などの差が目につくことで、子どもが劣等感を抱いたり自己肯定感が下がったりしやすくなります。そのほかの原因については、「小4の壁が起きてしまう原因」の項目で詳しく解説します。

子どもの成長と共に起こりうる問題には、「小1の壁」もあります。これは、保育園のような延長保育がなくなることで、親が働き方を変えざるを得なくなることです。
小1を迎えるきょうだいがいる方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

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小1の壁とは?どう乗り越える?原因や具体的な対策を解説

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小4の壁の原因

小4の壁が起きる原因は、精神面や勉強面、家庭環境などさまざまです。その中でも、特に多い原因を5つ紹介します。

放課後の居場所がなくなる

小4の壁の1つ目の原因として、学童保育を卒業し、子どもが放課後に安心して過ごせる場所が減ることが挙げられます。共働きの家庭にとって、放課後の居場所を確保することは大きな課題です。

2015年4月より「子ども・子育て支援新制度」が施行されたことで、学童の対象年齢がおおむね10歳未満から小学6年生まで引き上げられました。しかし、まだ小学3年生までしか受け入れていない施設が多いのが現状です。また、小学4年生以降の受け入れが可能な施設でも実際の利用者は少なく、子どもが学童に通う友達がいないことを理由に辞めたがることも少なくありません。

学童保育について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

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学校の勉強についていけなくなる

小4は、学習内容の難易度が急激に上がり、勉強が苦手な子と得意な子の差が顕著に現れる時期です。

特に、数学は分数、理科は電気など、具体的にイメージすることが難しい抽象的概念の授業が増えます。抽象的な思考が成長する時期ではありますが、まだ個人差が大きいため、つまずきやすいポイントです。また、国語は論理的思考を問う問題が増え、これまで以上に読解力などが求められます。

さらに、中学受験を検討している子どもは、小学3年生の2月頃から受験対策を始めるのが一般的です。中学受験に向けて塾に通う子と、そうでない子の学力の差が開き、劣等感や不安感を抱くこともあります。

また、中学受験によって親の負担も増えます。「親の受験」ともいわれる小学校受験よりも両親の役割は減るものの、仕事をしながら受験勉強のサポートをするのは容易ではありません。両立が難しく、仕事を辞めてしまう親も一定数いるのが現状です。

勉強についていけない壁

客観視する力がつき、他人と比べるようになる

小4くらいになると客観視する力がつくことで、「他人から自分がどう思われているか」ということを気にするようになります。他人と自分を比べて、劣等感から自己肯定感が下がることもあるでしょう。

特に、繊細な子は、友達や先生からの何気ない言葉や態度に過敏に反応し、精神的に疲れてしまうこともあります。その疲れから、家で親に八つ当たりをしたり、反抗的な態度をとったりすることが増えるかもしれません。

友人関係でトラブルが増える

小4になると、特定の子と過ごす時間が増え、より明確なグループが確立されます。友人関係が濃く、狭くなることで依存や束縛、同調圧力などが生じ、仲間外れなどのトラブルが発生することも考えられます。

令和3年の文部科学省のいじめ調査「いじめの現状について」によると、いじめの認知件数は低学年に比べるとやや減少するものの、小学4年生もまだ高い水準です。中間反抗期真っ最中の子どもは親にいじめを相談できず、閉鎖的な学校の中で孤独に悩むことも少なくありません。

中間反抗期について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

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保護者に対して反抗的になる

早い子では、小4くらいから思春期が始まることがあります。思春期は感情が不安定になりやすく、イライラしたり、反発心が強くなったりすることもあります。そのため、親との摩擦が増え、不機嫌な態度を取ることが多くなる傾向です。

今まで素直だった子どもが、急に反抗的になると親は戸惑うかもしれませんが、時期が過ぎれば次第と落ち着きます。思春期は、親から心理的に自立するための重要な成長過程であるため、焦らず見守ることが大切です。

【精神面】小4の壁を乗り越えるため保護者ができるサポート

子どもが小4の壁を乗り越えるためには、自身の自己肯定感を上げ、良好な親子関係を築くことがとても大切です。

では、ママやパパはどのような方法で子どもの精神面をサポートすれば良いのでしょうか。ここでは、具体的な対処法を4つ紹介します。

自己理解できるようにサポートする

子どもが自分の得意なこと、苦手なことを理解できるように、サポートしてあげると良いでしょう。得意・不得意を自分で理解していれば、人間関係や勉強など、さまざまな場において物事に対処しやすくなります。

ここでポイントになるのが、子どもが自分のことを過小評価・過大評価しすぎないように助言してあげることです。「どうせ自分には無理」と思っているとやる気が起きず、逆に過大評価していると、現実とのギャップを目の当たりにしたときにショックを受けて、自己肯定感が下がる恐れがあります。

例えば、勉強であれば子どもが間違えやすい問題や解くのに時間がかかる問題を親が把握する、テストの点数を記録しておくなど、子どもが自己分析できるようにサポートすることがおすすめです。

具体的に褒めてあげる

子どもを褒める時は、具体的に褒めることがポイントです。具体的に褒めることで、「自分の努力や頑張りを見てくれている」と実感し、自己肯定感を上げることができます。

例えば、「前回間違えた問題を、今回は正解しているね!」「漢字の勉強は苦手だけど、○点も取れてすごい」など、どこが良いのか、何がすごいのかを具体的に言語化して伝えてあげしょう。

子どもを褒めてあげる

子どもの悩みに共感して寄り添う

反抗期の子どもは、時に親に対して反抗的な態度をとることもあるでしょう。しかし、子どもは自分の気持ちを分かってほしい、認めてほしいと思っています。

まずは、子どもが感じている劣等感や不安に対して、共感することが大切です。大人でも頭ごなしに正論をぶつけられるよりも、寄り添う姿勢を見せられた方が素直に話を受け入れられますよね。伝えたいことがあるときは、親の意見を押し付けず、子どもの気持ちを理解しようとする姿勢を見せると、他者からの意見を受け入れるための心構えができます。

ほかの子と比較しない

周りとの差に敏感になっている小4に、ほかの子と比較する発言はNGです。親はつい、他人よりもわが子の劣っているところが目についてしまいます。しかし、「○ちゃんはできるのに」「どうしてあなただけできないの」というような声かけは、子どもの劣等感を増幅させるだけです。比較されることで、「親は自分を認めてくれない」と感じ、親子関係が悪くなる可能性もあります。子どもとしっかり向き合い、1番の味方になってあげてください。

子どもの居場所を増やす

子どもが安心して過ごせる居場所を増やすことも、小4の壁を乗り越えるための有効な方法です。家庭以外にも自分らしく過ごせる場所があると、気分転換や心の安定につながります。

たとえば、学習塾や習い事を始めるのも良いでしょう。塾は勉強のサポートだけでなく、同じ目標を持つ仲間と出会い、モチベーションを高める場にもなります。そのほかにも、地域の児童館や放課後子ども教室など、子どもの自主的な活動をサポートしてくれる施設を利用するのも1つの方法です。家庭以外の場所で新しい経験をして、多くの人と関わることは、心の安定に良い影響を与えるでしょう。大切なのは、子どもが「行きたい」と思える習い事を選択することです。

【勉強面】小4の壁を乗り越えるため保護者ができるサポート

勉強でつまずくと、「学校に行きたくない」「自分に自信が持てない」など、日常生活にも支障が出てしまいます。
そうならないために、ママやパパが勉強面でできるサポートを3つ紹介します。

基礎から復習する

小学4年生の学習で、特につまずきやすいのが算数です。小学3年生までは、足し算や引き算、九九など、基本的な計算方法をそのまま当てはめれば答えが出る問題がほとんどでした。一方で、小学4年生からは、図形や筆算など、今までに習った数学的要素の中から最適なものを選択し、活用する必要があります。

もし、応用問題でつまずいている場合、基礎から学習し直すことがポイントです。さらに、類似した問題を解き、どこでつまずいているのか突き止め、復習・反復すると学力を底上げできます。

具体的にイメージできるようにサポート

道順を尋ねたときに、言葉で説明されるよりも、地図と言葉で説明された方が実際の行動をイメージしやすくなりますよね。

もし、抽象的な問題につまずいたときは、図やイラストを用いて、問題を可視化するのがおすすめです。視覚にアプローチすることで、理解力が向上しやすくなります。具体的にイメージできるようにサポートすれば、徐々に頭の中で問題を整理することができるようになるでしょう。

抽象的な表現に触れる機会を増やす

抽象的な表現に慣れるためには、読書習慣をつけるのがおすすめです。挿絵が無い本は、文章から物語の情景を想像する力が養われます。

まずは、短編小説から挑戦し、繰り返し抽象的な表現に触れることで自分や周囲の状況を客観視する力を鍛えると良いでしょう。

芸術に触れる子ども

ママ・パパが小4の壁を乗り越える方法

子どもが小4になり、さまざまな変化を迎えることに伴い、ママやパパのライフスタイルや働き方も大きく変えなくてはならない可能性があります。

子育てと仕事を両立させるためには、時短勤務やテレワークなどの制度をうまく利用することがポイントです。時短勤務とは、子育てや介護によりフルタイムで働くのが難しい人たちが、勤務時間を原則6時間に短縮できる制度のことです。法律では3歳未満の子どもを育てる従業員が利用できる制度ですが、企業によっては、子どもが10歳になるまで時短勤務を認めている場合もあります。

もし、在籍している会社で子育てとの両立が難しいなら、福利厚生や子育て支援が充実した会社に転職することも視野に入れなければいけません。放課後や休日は、子どもを塾やプログラミング教室などの習い事に通わせるのも1つの方法です。学童の代わりになり、親の勉強のサポートの負担も軽減されます。夢中になれる習い事ができれば、精神的に安定する可能性もあるでしょう。

ママやパパにとっても負担が大きい時期ですが、小4の壁は子どもの成長の証でもあります。悩みを抱え込みすぎないようにすることが大切です。

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小4の壁は、小学4年生になって急激に学習の難易度が上がったり、客観視できる力が付き劣等感を感じたりすることによって引き起こされます。子どもの自己肯定感が上がるような褒め方をする、基礎から復習するなど、ママやパパが精神面や勉強面のサポートをすると、親子で乗り越えられます。中間反抗期と重なる大変な時期ではありますが、子どもの成長の証でもあるので、あまり心配せず長い目で見守ってあげられると良いですね。

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