戌の日は「帯祝い」の日!腹帯の種類や参拝時の注意点を紹介
2024/12/23
腹帯は、戌の日の「帯祝い」ではじめてつける風習があります。 この記事では、腹帯の目的や種類の紹介に加え、戌の日の参拝時に注意すべきポイントを詳しく解説しています。

腹帯は、お腹の冷えや腰痛を予防できるアイテムです。妊娠して初めて存在を知った方や、「どのタイプが人気?」「安産祈願には持参すべき?」などの疑問がある方も多いのではないでしょうか。
本記事では、腹帯の種類や安産祈願での持ち込み方について解説します。おすすめ商品を紹介しているので、腹帯の購入を考えている方もぜひご覧ください。
目次
腹帯とは?
腹帯(はらおび、ふくたい)とは、安産を願って妊婦さんのお腹に巻く帯です。メーカーによっては妊婦帯と呼ばれることもあります。
昔は、腹帯といえばさらしの帯が一般的でしたが、現在では、腰痛予防やお腹の冷え防止などを目的とした、実用的で身に着けやすい腹巻きタイプ・パンツタイプなども人気です。
ここからは、腹帯をつける理由や、外すタイミングについて詳しく解説します。
妊娠5か月目の戌の日「帯祝い」でつける
古くから日本では、妊娠5か月の戌の日に妊婦さんのお腹に腹帯を巻く「帯祝い」と呼ばれる儀式が行われてきました。犬はお産が軽く、一度にたくさんの子どもを産むため、昔から安産の象徴とされています。このことから、戌の日に帯祝いを行い、安産祈願するようになりました。
帯祝いは、妊娠のお祝いと安産の願いが込められた大切な習わしです。一般的には、帯祝いで初めて腹帯をつけるとされています。
ただし、帯祝いの日程はあくまで目安です。それよりも早い時期に腹帯をつけても問題ありません。たとえば、お腹が大きくなって支えが必要だと感じたときや、冷えを感じる時期など、自分の体調に合わせて好きなタイミングで着用を始めてください。
産後に外す人が多い
腹帯を外す時期は、赤ちゃんが生まれた後を選ぶ人が多い傾向です。しかし、これも目安にすぎません。
骨盤ベルトタイプの腹帯のように、産後の身体の戻りをサポートしてくれるものもあります。腹帯をつけることで身体の負担が軽くなる場合は、出産後も腹帯を使用し続けてかまいません。
なお、帝王切開をした場合は「術後腹帯」をつけることがあります。これは、傷が早く閉じる効果というよりも、傷を覆い隠すことによる安心感や、歩いているときに傷が引っ張られない感じがするなどのメンタル効果を期待して使われるアイテムです。
術後腹帯をつける期間の目安は、手術後1~2か月くらいです。
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安全祈願に腹帯は持っていくべき?
安産祈願では、腹帯に祈祷をしてもらえます。安産祈願までに腹帯を用意していない場合、購入して持参すべきか悩む方もいるでしょう。
続いて、安産祈願に腹帯は持っていくべきか、腹帯以外のアイテムを持っていっても良いのかなどについて解説します。
腹帯を持参しても問題ない
安産祈願では、腹帯を持参してもしなくても問題ありません。持ち込んだ腹帯は祈祷を受けたり、御朱印を押してもらったりすることもあり、安産のお守りとして特別なアイテムになります。
祈祷してもらった腹帯は、普段使いが可能です。ただし、お守りとしての意味合いが強いため、汚れる可能性がある場面での使用は避けることをおすすめします。
また、清潔を保つために、定期的にお手入れすることも大切です。
妊婦帯や骨盤ベルトも持参できる
多くの神社や寺院では、腹帯だけでなく、妊婦帯や骨盤ベルトにも祈祷してもらえます。安産祈願の際に持ち込むのは腹帯が主流ですが、日常使いには実用的なデザインの妊婦帯や骨盤ベルトなども人気です。
なお、持ち込めるアイテムは神社や寺院によって異なるため、事前に確認や相談をすると良いでしょう。
授与品として腹帯をいただけることも
安産祈願の授与品として腹帯を用意している神社や寺院も多いです。事前に購入して持参すると、腹帯が余ってしまう可能性もあるため、授与品の有無を確認してから準備するのがおすすめです。
自分で選んだ腹帯を使用したい場合は、授与を希望しない旨を事前に伝えることで、持参したものを祈祷してもらえる場合もあります。
安産祈願への腹帯の持ち込み方
神社で行う祈祷は神聖な儀式であるため、新品を紙袋に入れて持参するのが無難です。
特に安産祈願は、新たな命を迎える準備として特別な意味を持つため、新品を持参することがマナーだと考える方もいます。愛用している腹帯でも対応してくれることが多いですが、念のため事前に確認すると良いでしょう。
なお、腹帯を身につけたままで安産祈願を受けても問題ありません。ただし、神前に腹帯を置いて祈祷を行うときや、御朱印を押すときには外す手間がかかります。
人前で外すことになる可能性もあるため、気になるようであれば着用せずに持っていくことをおすすめします。

腹帯の役割とは?
腹帯は、妊婦さんの身体的なサポートをするために欠かせない伝統的なアイテムです。
妊娠中の体調管理を助ける役割があり、主に以下のような効果があります。
お腹の冷えを防止する
腹帯の役割の一つは、腹部を温め、冷えから守ることです。妊娠するとホルモンバランスが変化し、体温調節が上手くできなくなることがあります。
もともと冷え性だった人だけでなく、これまで冷え性とは無縁だった人でも体が冷えやすくなるため、暖かい時期でも腹帯をつけることがおすすめです。
正しい姿勢の維持をサポートする
腹帯は、骨盤まわりを優しく固定することで、正しい姿勢を保ちやすくなります。特に、初めての妊娠の場合、どんな姿勢でいるのがよいか分からない妊婦さんも多いでしょう。
お腹を支えようとして、無意識に腰を反らしてしまうかもしれませんが、これは腰などを痛めることにつながります。腹帯は腹筋や背中の筋肉を支え、意識しなくても反り腰を予防できることがメリットです。
腰への負担を軽減する
腹帯をつけることで良い姿勢を維持できるだけではなく、腹圧を高めることができます。それにより腰の負担を軽減し、腰痛予防につながります。
母体と赤ちゃんを衝撃から守る
妊娠中は、赤ちゃんの血液を作るためにママの体から鉄分がどんどん運ばれていき、貧血が起こりやすくなります。注意していても、立ちくらみでテーブルなどにお腹をぶつけてしまうことがあるかもしれません。
腹帯を装着することで、もしもの時に、お腹の赤ちゃんへの衝撃を和らげることができます。

腹帯の種類と特徴
腹帯にはさまざまな種類があります。妊娠の月数や体の状態、気候などに合ったものを選ぶことで、快適に過ごせるようになります。
ここでは、「さらしタイプ」「腹巻タイプ」「パンツタイプ」「サポートベルトタイプ」「骨盤ベルトタイプ」の、5種類それぞれの特徴や着用時期などをご紹介します。
楽天市場で購入できるおすすめ商品も紹介するので、使いやすい腹帯を探している方はぜひチェックしてみてください。
さらしタイプ
長年使われている帯状の「さらしタイプ」の腹帯の特徴や、着用時期などは以下のとおりです。
・形状:長い帯状
・着用時期:お腹のふくらみが少ない妊娠初期から臨月まで
<特徴>
お腹の大きさや、体調に合わせて、締め具合を調節できます。また、通気性がいいので夏場などでも快適に使用できます。ほかの腹帯と比べて安価な傾向です。
ただし、装着に時間がかかるため、妊婦検診がある日などは避けるのが無難です。また、安産祈願の際におこなう「帯祝い」は、さらしタイプを使用することが一般的です。
さらし 5m

日本製の高品質なさらし生地を使用しており、ふんわりとした肌触りと吸湿性の高さが魅力です。また、通気性や保湿性にも優れており、年中快適に使用できます。簡単に好きな長さにカットでき、体形を選びません。
犬印本舗 妊婦帯 犬印 日本製 さらし たんじょう2

巻き始めの部分に面ファスナーがついており、さらしに慣れていない方でも、簡単にまくことができます。また、巻き終わりの生地に伸縮性があるため、着崩れしにくいのが特徴です。綿100%でお肌に優しく、妊婦さんでも安心して使用できます。
腹巻きタイプ
筒状で、ショーツの上から着用できる「腹巻タイプ」の腹帯の特徴や、着用時期などは以下のとおりです。
・形状:筒状の腹帯
・着用時期:妊娠初期から臨月まで
<特徴>
腹巻タイプは腹巻のように筒状になっており、着脱が簡単なことが特徴です。優しくお腹を包むため、就寝時につけることができます。
その反面、お腹をサポートする力は弱く、妊娠中期以降もつける場合はベルトタイプなどと組み合わせて、サポート力を補強するのがおすすめです。
犬印 × ninaru コラボ お腹支えベルト付 腹巻妊婦帯セット

妊娠初期から中期は妊婦帯だけで使用し、お腹が目立ってきたら妊婦帯についたポケットに付属のベルトを通してサポート力をUPします。ベルトのみでも使用でき、好みや体形に合わせて自由に組み合わせられるのがメリットです。
ワコール Wacoal マタニティ 産前用 腹帯 妊婦帯 腹巻きタイプ

伸縮性が高く、大きくなったお腹や腰を優しく包み込みます。吸汗性に優れた綿混素材が使われており、夏場でも蒸れにくいのがポイントです。体を支える裏打ちが下腹部から背中部分まで広く入っていることも魅力で、腰まわりをしっかりサポートできます。
パンツタイプ
ショーツと腹帯が一体になった「パンツタイプ」の特徴や、着用時期などは以下のとおりです。
・形状:ショーツと腹帯が一体化している
・着用時期:お腹が大きくなり始める妊娠中期頃から臨月まで
<特徴>
ショーツと腹帯が一体になっているため、動いてもズレにくく、着脱しやすい点が特徴です。ズボンの下に履いてもラインが響きにくいため、パンツスタイルでのお出かけにも向いています。
普通のショーツよりもお腹をサポートする力があるとはいえ、妊娠中期・後期になると腰痛がひどくなる妊婦さんもいます。よりしっかりとお腹を支えたい場合はベルトタイプがよいでしょう。
犬印本舗 カシュクール らくばき パンツ 妊婦帯

フロント部分が打ち合わせの構造になっており、締め付け感を軽減しながら快適にフィットします。また、下腹にあるパワーネットが大きなお腹を支え、腰の負担を軽減できるのもポイントです。薄手のため、夏服や体にフィットする服でも目立ちません。
マタニティショーツ

ショーツと一体型になっているため着脱が簡単で、朝の支度やトイレの手間が省けます。お腹だけでなくヒップにもサポーターがあり、スタイルアップして見えます。ウエスト部分はゴムがなく、締め付け感が苦手な方にもおすすめです。
サポートベルトタイプ
大きなお腹をしっかり支えてくれる「サポートベルトタイプ」の特徴や、着用時期などは以下のとおりです。
・形状:しっかりお腹を支える少し太めのベルト
・着用時期:お腹が大きくなり始める妊娠中期頃から臨月まで
<特徴>
お腹をしっかり支えてくれるので、腰への負担が少ないことや、面ファスナーやホックなどで着脱しやすいなどの特徴があります。
ただし、ほかのタイプと比べると存在感があるため、洋服に響くことがあります。ワンピースのようにゆったりした服だと、腹帯が目立たなくて良いでしょう。
犬印本舗 マタニティ サポートアップ 妊婦帯

妊娠中期から後期まで使用できます。下腹を重点的に支えられるスマートな構造で、重ね履きが苦手な方にもおすすめです。また、お腹の丸みにフィットするこだわりの立体設計構造で、ゴワつきも気になりません。
骨盤ベルトタイプ
緩んだ骨盤が元に戻るのをサポートしてくれる「骨盤ベルトタイプ」の特徴や、着用時期などは以下のとおりです。
・形状:骨盤に巻くベルトのようなかたち
・着用時期:一般的に産後から
<特徴>
骨盤ベルトは、緩んだ骨盤が元に戻るのをサポートしてくれます。骨盤が歪むと、周りの筋肉をバランスよく動かすことができず、腰痛につながりやすくなります。
骨盤ベルトを装着することで、ゆがみを防ぎ、産後の腰痛を防止できるとされています。また、骨盤ベルトは着脱がしやすいのも特徴です。
マタニティベルト 妊娠 産後 骨盤ベルト

腰の部分に6本のサポートが入っており、腰が安定します。Wベルトで自然とお腹が持ち上がり、姿勢がよくなることもメリットです。サラッと快適な高ストレッチのメッシュ生地は、長時間着用しても蒸れません。
犬印本舗 マタニティ 骨盤ベルト

妊娠中は腰のサポートに、産後はゆるんだ骨盤を固定する産褥ベルトとして、長く使用できます。足のつけ根に当たる部分は、体に合わせてカーブ設計になっており、ズレにくく食い込みにくい工夫がされていることも特徴です。サイズはM〜3Lまでと豊富で、体形にフィットするものを選べます。
戌の日は神社へお参りを!参拝時のポイント
戌の日には、神社やお寺で安産祈願を行います。祈祷を希望する場合は、初穂料が必要です。妊婦さんの負担を軽減するための注意点や服装のマナーもあるため、参拝時のポイントを紹介します。
安産祈願のタイミングや持ち物については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
お参りしやすい神社を調べておく
お参りをする神社に決まりはないため、アクセスしやすい場所に行くと妊婦さんの負担を軽減できます。人気で混み合う、交通の便が悪い、階段が多いなどの神社は避けると良いでしょう。
家族で訪れる場合は、参拝スペースの広さやおむつ替えスペースがあるかなども事前に確認すると安心です。
御祈祷の事前予約・初穂料を確認する
ご祈祷をお願いする場合は、初穂料が必要です。初穂料の金額は、5,000円が相場で、腹帯が授与品としてつく場合は8,000〜10,000円の指定があることもあります。
初穂料の相場や持参方法は「安産祈願の初穂料はいくら?のし袋の正しい書き方やマナーを解説!」で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
なお、ご祈祷は受けずお参りだけする場合は、基本的に初穂料は必要ありません。参拝時に賽銭箱にお賽銭を納めて、感謝の気持ちを表します。
また、お寺でご祈祷する場合は、「お布施」や「御祈祷料」となるため、間違えないように注意しましょう。
カジュアルすぎず動きやすい服装で行く
安産祈願で神社に訪れる際の服装は、基本的に自由です。
ママはマタニティワンピースにフラットシューズ、パパは襟付きのシャツにスラックスなど、動きやすさときちんと感を兼ね備えた服装を選ぶと良いでしょう。
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腹帯は、冷えや腰への負担を軽減するための伝統的なアイテムです。伝統的なさらしタイプの他にも、腹巻き、パンツ、サポートベルトタイプなどさまざまな種類があるため、ライフスタイルや気候に合わせて選ぶと快適に過ごせます。
安産祈願に訪れる際は、妊婦さんが負担なく参拝できる距離にある神社を選ぶことや、事前に初穂料の確認をすることなどがポイントです。戌の日にご祈祷を受けた腹帯を身につけ、出産に対して前向きな気持ちで過ごせると良いですね。
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