日々の面倒を楽にする!「洗濯のプロ」が教える効率よく汚れを落とすお洗濯
2019/2/3
主婦の日課であるお洗濯の悩みといえば、油汚れや泥んこ汚れ、皮脂汚れなどの洗濯機で洗っただけではなかなか落ちない頑固な汚れ。実は汚れのタイプによって落とし方に違いがあるって知っていましたか? 教えてくれたのは「フレディ レック・ウォッシュサロン」のブランドディレクターで、「洗濯のプロ」としても活躍する松延友記さん。お洗濯のプロが実践しているテクニックを学びましょう。

まずは汚れのことを知ろう

汚れには以下の3タイプがあります。
・水に溶ける汚れ
汗、塩、しょうゆ、ジュース、ワイン、おしっこ(早い段階であればワインやジュースなど水っぽいものも)
・ 油に溶ける汚れ
皮脂、口紅、チョコレート、ミートソース、クレヨン、ファンデーションなど
・どちらにも溶けない汚れ
泥、墨、ガムなど (水でも落ちないので掻き出す)
まず最初に上記のうちのどのタイプかを理解してから、汚れの落とし方や使う洗剤を決めていきす。
汚れを落とす「4つの力」とは?

・ 洗剤 汚れにくっついて汚れを引き剥がす
・ 温度 温度が上がると洗う力もアップ!
・ 摩擦 摩擦によって生地に詰まった汚れを掻き出す
・ 時間 浸け置き時間を置けば置くほど汚れが落ちやすくなる(ただし、汚れが付いたらすぐに落とす。時間が経つほど繊維の奥まで入り込むので)。
この「4つの力」をどう配合していくかで汚れを落とす力になります。
自宅でできる! 皮脂汚れを落とす3ステップ

ではさっそく実践してみましょう。ご主人のYシャツやお子さんの体操着に付いた皮脂汚れは以下の行程で落としていきます。
1) 汚れた洋服をぬるま湯に浸ける
人間が湯船に浸かって皮脂汚れを浮かせるのと一緒で、洋服もしっかりぬるま湯に浸けることで汚れを浮かせます。普段のお洗濯でも水よりお湯のほうが汚れが落ちやすいのですが、色柄ものはお湯で洗うと色落ちしやすくなるので、白いものとは分けて洗うようにしましょう。
2)洗剤を付けて数分置く
洗剤が繊維の奥まで入り込む時間を与えることで汚れを掻き出します。軽い汚れであれば1〜2分。置けば置くほど汚れは落としやすくなります。皮脂汚れはタンパク質なので酵素系洗剤が最適です。

3)汚れをブラシでこする
汚れた部位はブラシでこすると落ちやすくなります。ただしあまりゴシゴシこすると生地が傷むので、一方向だけに動かしましょう。布と布をこすり合わせて汚れを落とすと方も多いですが生地が痛みやすいので、ブラシを使うことをオススメします。最後はぬるま湯かお水ですすいでおしまいです。
それでも落ちない頑固な汚れは……
汚れを落とそうといろいろな洗剤を使っているとかえって汚れが落ちにくくなることも。ご自宅ではひとつだけ洗剤を使って試してみて、それでも落ちないときはすぐにクリーニング屋さんに相談しましょう。その際にはシミの原因を伝えておくとそれに応じた液剤を使ってもらえますよ。
お洗濯の豆知識

知っているとちょっとお得なお洗濯にまつわるトリビアを松延さんに教えてもらいました。
その1:汚れ落とす力が強いのはドラム式? 縦型?
縦型はたっぷり水を使って水流の力でしっかり汚れを落とすのに対して、ドラム式は上から下に洗濯物を落とす「たたき洗い」をしているため、汚れが落ちやすいのは縦型です。欧米では外干しの習慣があまりなく乾燥までを洗濯機で一気にやるのでドラム式のほうが普及していますが、乾燥まで洗濯機にお任せしたいという働くママさんはドラム式がオススメですし、小さいお子さんがいて汚れをしっかり落としたいご家庭なら縦型が便利です。
その2:洗剤と漂白剤の違いは?
洗剤は汚れを生地から引き剥がし、漂白剤は汚れを分解します。漂白剤のなかに色が付いた液体を入れると透明になるというテレビCMがありますが、あれは染料を破壊しているのです。漂白剤はそれだけ強力で色柄ものまで汚れと勘違いして分解してしまうので使用は注意してください。

その3:汚れの種類やアイテムごとに適した洗剤がある
洗剤の種類としては液体洗剤、おしゃれ着用の中性洗剤、粉洗剤の3つがベースになっています。今は液体洗剤を使っている方が多いですが、洗浄力が優れているのは粉洗剤。粉の洗剤には漂白剤が入っていて消臭効果や漂白効果もあるので、泥汚れやどうしても落としたい汚れには、まず粉洗剤を使って汚れを掻き出したあとに洗濯機に放り込んでください。そのほかデニム用、ニット用、スニーカー用、タオル用など、それぞれに特化した洗剤も出ていますので、みなさんのライフスタイルのなかで大事にしたいアイテム用の洗剤を付け足すのもいいですね。
その4:洗濯の「取扱い絵表示」を確認しよう
洗濯絵表示が2016年12月から変わりました。まずおけの形のマークは「手洗い」だったのが「お洗濯」になっています。さらに「△」は漂白、「□」が乾燥、「○」がクリーニング、アイロンのマークはアイロンです。絵表示は洗い方の取扱説明書なので、しっかり理解することが大事です。
ちょっとした工夫やアイテムの選び方次第で、汚れ落としはぐっと楽になるんですね。まずは明日のお洗濯から、実践できそうな小さなことからでも始めてみませんか?
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