コーヒー豆やコットンなど、品質の良い原料を作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準を保証しながら、自然環境にも配慮した持続可能な取引のサイクルを作っていくことが大切です。「フェアトレード」とは、直訳すると「公平・公正な貿易」のこと。発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、開発途上国の生産者や労働者の生活改善や自立をサポートすることにもつながります。ショッピングの際は、国際フェアトレード認証ラベルなど、ラベルの付いた商品を選ぶことで、誰もがその取り組みに参加することができます。

「健康にいい」「安心安全」といったイメージで語られることの多い「オーガニック」（有機）という言葉。本来、「オーガニック」とは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らずに生産された農林水産物や加工品のこと。「オーガニック」に生産された製品が広まることにより、人や動植物、微生物などすべての生命にとって、健全な自然環境・社会環境を実現することが可能になります。「EARTH MALL with Rakuten」では、有機JAS認証やGOTS認証（オーガニック繊維製品の国際認証）商品をはじめ、「オーガニック」なアイテムを積極的にご紹介しています。

「サステナブル・シーフード」とは、水産資源や環境に配慮し、適切に管理された漁業で獲られた水産物、あるいは環境と社会への影響を最小限に抑えた養殖場で育てられた水産物のこと。買いものをする際、その目印となるのが、MSC認証（海のエコラベル）やASC認証といった認証ラベル。認証ラベルの付いた商品を選ぶことで、豊かな海の生態系を守るだけでなく、適正な取り組みをする漁業者の支援をすることができます。持続可能な漁業を広げ、将来の日本の魚食文化を守る「サステナブル・シーフード」。覚えておきたい大切なキーワードのひとつです。

例えば、化学薬品を使用しない洗剤、リサイクル材料で作られた洋服、適切に管理された森林の木材を使った家具、そして再生エネルギーを使った工場や設備で作られた製品など。環境や生産者、野生生物への負荷の削減や最小化を目指す、サステナブルな商品が世の中にはたくさん存在します。「EARTH MALL with Rakuten」では、FSC認証やレインフォレスト・アライアンス認証をはじめとする認証商品に加え、「エコフレンドリー」な思想と責任を持って作られた生活に身近なアイテムを、生産プロセスも検証してセレクト。今後、さらに拡充していきたいと考えています。

ヨーロッパ発の考え方で、近年日本でも広まりつつある「アニマルウェルフェア」。日本では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳され、私たちが普段食べている卵や牛乳、ウールやダウン製品など、家畜として育てられる動物の命に寄り添う考え方です。動物たちのストレスをできる限り少なく、健康的な生活ができる飼育方法を行うことで、本来の生態・欲求・行動を尊重すること。人と動物の相互共存を目指す畜産のあり方は、買いものの指針を私たちに示してくれるだけでなく、命の大切さと尊さをあらためて教えてくれます。

誰にでも簡単にできるサステナブルな買いもののひとつが、国産の食品や製品の購入をすること。ショッピングを通して、製品の作り手や生産者を応援することで、地域産業や伝統工芸の継承や活性化を促すだけでなく、地域雇用にも寄与することができます。まずは、身近な買いものから少しずつ。国産商品を選ぶこととは、さまざまな社会課題の解決に参画することでもあるのです。

サステナブルと呼ばれる商品は、社会課題の解決という共通したバックグラウンドを持っています。「EARTH MALL with Rakuten」では、途上国支援を目的とした商品や女性の雇用促進、障害者支援、寄付つきの商品など、買いものを通して社会課題の解決に参画できるアイテムを、生産プロセスやファクトも見極めながらご紹介しています。また、その輪を日常のショッピングを通して楽しく広げられるよう、今後さらにラインナップを広げていきます。

大切なのは、それぞれの思想や価値観、属性を尊重し、互いの違いを認め合いながらともに成長できる持続可能な社会を作っていくこと。「EARTH MALL with Rakuten」では、ベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義者やハラル向けの商品を始め、国籍や年齢、障害の有無に関わらず、すべての人に快適なユニバーサルデザインのアイテムなどもピックアップ。ダイバーシティ（多様性）という視点を大切に、これからもさまざまな生活スタイルや価値観に積極的に応えていきたいと思います。