配線不要のドライブレコーダーはなぜ普及しない?取り付け簡単なおすすめ商品を紹介

配線不要のドライブレコーダーはなぜ普及しない?取り付け簡単なおすすめ商品を紹介

ドライブレコーダーを取り付ける際は、複雑な配線作業が必要です。なるべく簡単にドライブレコーダーを取り付けたいと思い、「配線不要のドライブレコーダー」を求める方も多いのではないでしょうか。

今回は、配線不要のドライブレコーダーについて、メリット・デメリットを含めて詳しくご説明していきます。

選び方のポイントや取り付けが簡単なおすすめ商品も合わせてご紹介しているので、ドライブレコーダーの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

配線不要のドライブレコーダーとは

配線不要のドライブレコーダーとは

配線不要のドライブレコーダーとは、電源(の接続)を必要としない独立型のドライブレコーダーで、本体に電池が内蔵された充電式のタイプとなります。

通常、ドライブレコーダーの電源は、車のエンジンを稼働させていなくても電気が供給される「ACC電源(アクセサリー電源)」に接続するか、シガーソケットに接続して取るのが一般的です。

どちらにせよ、ドライブレコーダーの電源を取るためには配線が必要になるため、その作業が面倒だったり、車内の見た目が気になったりします。その点、独立型のドライブレコーダーは配線がないため、スッキリとした見た目を維持できるのがメリットです。

しかし、独立型の電池式(充電式)ドライブレコーダーは存在しているものの、販売されているドライブレコーダーのほとんどは車体のバッテリーから給電するタイプとなっています。

配線不要のドライブレコーダーが普及しない理由

製品によって性能に差はあるものの、基本的に、独立型の電池式(充電式)ドライブレコーダーの録画可能時間は、長くても約1時間弱と非常に短いです。また、充電時間はその約3倍(3時間)必要になります。

このような背景から、配線が不要というメリットはあるものの実用的とはいえないため、普及していないと考えられます。

日頃から短時間しかドライブをしない方や充電が面倒ではない方は、次のような独立型の電池式(充電式)ドライブレコーダーを検討してもよいでしょう。

独立型の電池式ドライブレコーダーの商品を見る

配線不要のドライブレコーダー≒シガーソケットから電源を取るタイプ

配線不要のドライブレコーダー≒シガーソケットから電源を取るタイプ

配線不要のドライブレコーダーは、前述した独立型の電池式(充電式)ドライブレコーダーのみです。

しかし、ネット上ではシガーソケットから電源を取るタイプのものが「配線不要のドライブレコーダー」として紹介されているケースが多く見受けられます。

シガーソケットから電源を取るタイプのドライブレコーダーは、厳密には配線不要ではないものの、取り付けの手間が少ないために「配線不要」として紹介されているのです。

実際、シガーソケットから電源を取るタイプのドライブレコーダーは業者に頼まずとも個人で簡単に取り付けられますが、配線が存在していることを把握しておきましょう。

【配線方法別】ドライブレコーダーのメリット・デメリット

【配線方法別】ドライブレコーダーのメリット・デメリット

ドライブレコーダーの配線方法には、シガーソケットから電源を取るタイプ以外に、カーオーディオやナビ、ヒューズから電源を取るタイプも存在します。

それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

配線方法(電源の取り方) メリット デメリット
シガーソケット
  • ・取り付けが簡単
  • ・個人で取り付けられるため、工賃がかからない
  • ・配線が見えたままの状態になるため見た目が悪い
  • ・シガーソケットを別の用途で使えなくなる
オーディオ(ナビ)
  • ・配線が見えないように取り付けられる
  • ・オーディオ(ナビ)を一旦外す必要があり、取り外しが難しい場合がある
ヒューズ
  • ・配線が見えないように取り付けられる
  • ・自力での取り付けが難しい(業者に頼むのがおすすめ)

シガーソケットから電源を取るタイプは取り付けが簡単ではあるものの、配線が気になる方は見えないようにするための工夫(処理)が必要になります。

一方で、オーディオやナビ、ヒューズボックスから電源を取るタイプは取り付けに手間がかかるものの、配線を内装の裏側におさめることができるため、取り付け後の見た目はスッキリします。

また、シガーソケットから電源を取るタイプのドライブレコーダーをお探しの方で、シガーソケットが別の用途で使えなくなるのを避けたい場合は、以下のような増設ソケットを利用してもよいでしょう。

シガーソケット3連 Quick Charge

ドライブレコーダーを選ぶときのポイント

シガーソケットタイプのドライブレコーダーは取り付けの手間が少ないため、人気が高く、さまざまな商品が販売されています。商品の種類が多いため、「どれを選べばよいのかわからない」と悩む方も少なくありません。

ドライブレコーダーを選ぶ際は、最低限、以下の5つのポイントを押さえて比較検討することをおすすめします。

ポイント 概要
① 撮影範囲 カメラによって視野角が異なるだけでなく、商品によって前後2カメラタイプ、3カメラタイプ、360度カメラタイプ、 フロントカメラタイプなどに分かれる。
② 画質 相手のナンバーがきちんと読み取れるかどうかがポイント。
一般的に200万画素以上がおすすめで、暗所における画質も重要。
③ 種類 液晶モニターとカメラが一体になっている「カメラ一体型」と分離している「カメラ分離型」、ルームミラーとドライブレコーダーが一体になった「ルームミラー型」に分かれる。
④ 駐車監視機能の有無 駐車場での当て逃げや車上荒らし対策に有効
駐車時に常時録画する「常時録画」、衝撃を感知して録画を開始する「衝撃録画」、動体を察知して録画を開始する「動体検知」の3タイプがある
⑤ 価格 基本的に高額なほど高機能であるが、費用対効果を重視するのであれば、必要機能の見極めが重要
価格相場は5,000円~35,000円ほど。

なお、種類について、カメラ一体型は設置が簡単でリーズナブルな商品が多い、カメラ分離型は好みの位置にモニターを設置できる、ルームミラー型はドライバーの視界を妨げにくいことがメリットとして挙げられます。

以上5つのポイントを考慮しながら、ご自身の好みにあわせて選ぶようにしましょう。

シガーソケットタイプのおすすめドライブレコーダー3選

シガーソケットタイプのおすすめドライブレコーダー3選

ここからは、シガーソケットタイプのおすすめドライブレコーダー3選をご紹介します。

それぞれの特徴や魅力を見ていきましょう。

おすすめ①コムテック|ZDR035

おすすめ①コムテック|ZDR035

詳細をチェックする

通常価格(税込) 26,156円 ※2024年7月31日時点
種類 カメラ一体型
画質 200万画素
撮影範囲 前方・後方
HDR/WDR HDR・WDR対応
記録方式 常時録画・イベント録画(衝撃録画/マニュアル録画[手動録画]/後続車接近録画)
駐車監視機能 有(オプション:HDROP-14が必要)
GPS機能
スマートフォン連携機能

コムテックのZDR035は、広範囲かつ夜間の映像も明るく記録できるのが特長です。また、後方から接近する車両を検知してブザーで知らせる機能や、オプションではあるものの駐車監視機能もあり、必要十分なスペックを持ったドライブレコーダーといえるでしょう。

初めてドライブレコーダーを購入する方にもおすすめです。

Point

  • 200万画素、前後2カメラ搭載
  • フロントとリアともに対角168°の超広角レンズを採用
  • HDR機能を搭載し、明暗差を自動で補正

おすすめ②コムテック|ZDR036

おすすめ②コムテック|ZDR036

詳細をチェックする

通常価格(税込) 26,800円 ※2024年7月31日時点
種類 カメラ分離型
画質 500万画素(有効画素数 最大370万画素)
撮影範囲 前方・後方
HDR/WDR HDR対応
記録方式 常時録画・イベント録画(衝撃録画・マニュアル録画
[手動録画]・後続車接近録画)
駐車監視機能 有(オプションのHDROP-14が必要)
GPS機能
スマートフォン連携機能

コムテックのZDR036は、前述のZDR035よりもさらに高機能なドライブレコーダーです。総画素数はZDR035の200万画素を大幅に上回る500万画素となっています。

フロントカメラには動体検知機能が搭載されていて、必要なときのみに録画が開始されるのでバッテリーへの負荷が軽減されます。

ZDR036はZDR035よりも高価にはなりますが、より高機能なドライブレコーダーがほしい方にはおすすめです。

Point

  • 取り付け自由なカメラ分離型
  • フロント、リアともに約370万画素のカメラを搭載
  • 駐車監視機能、動体検知機能、安全運転支援機能など、機能が充実

おすすめ③ケンウッド|DRV-350-B

おすすめ③ケンウッド|DRV-350-B

詳細をチェックする

通常価格(税込) 10,107円 ※2024年7月31日時点
種類 カメラ一体型
画質 約207万画素
撮影範囲 前方
HDR/WDR HDR対応
記録方式 常時録画・手動録画・イベント記録
駐車監視機能 有(別売りのCA-DR350が必要)
GPS機能
スマートフォン連携機能

ケンウッドのDRV-350-Bは手頃な価格でありながら、広視野角かつ業界トップクラスの明るさを持つレンズを採用し、高精細なフルハイビジョン録画に対応しています。

また、SDカードエラーが起きにくい独自記録システムを採用しているため、定期的なSDフォーマット(初期化)作業が不要なのはうれしいポイントといえるでしょう。

ドライブレコーダーに必要最低限の機能があればよいという方におすすめのドライブレコーダーです。

Point

  • 業界トップクラスの24時間タイマー録画に対応(※)
  • SDカードエラーが起きにくい独自記録システムを採用
  • 万が一の場面に遭遇した際は「緊急イチ押し録画ボタン」を押せば録画を開始できる

※車載電源ケーブルCA-DR350(別売り)が必要

シガーソケットタイプのドライブレコーダーの取り付け方

シガーソケットタイプのドライブレコーダーの取り付け方

最後に、シガーソケットタイプのドライブレコーダーの取り付け方について解説します。

シガーソケットタイプのドライブレコーダーは、基本的にはシガーソケットに差し込むだけで使用できます。しかし、コードが車内にぶら下がっていると視界の邪魔になったり、引っかけて外れてしまったりする可能性もあるので、配線処理を行う必要があります。

配線処理に必要となる工具は以下の通りです。

  • 両面テープ、もしくはマスキングテープ
  • 内張り剝がし
  • ケーブルフック

詳しい取り付け手順については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

関連記事:初心者もこれで安心!ドライブレコーダーの取り付け方ガイド

なお、ご自身でドライブレコーダーを取り付けられるか不安な方は、業者に依頼することもご検討ください。

まとめ

今回解説したように、配線不要のドライブレコーダーとは電源の接続を必要としない電池式(充電式)のドライブレコーダーのことを指します。ただし、録画時間の短さや充電時間の長さがネックとなり、普及するにはいたっていません。

日頃から短時間しかドライブをしない方や充電が面倒に感じない方であれば、電池式(充電式)のドライブレコーダーを検討するのもよいでしょう。

また、多くのネット記事で「配線不要のドライブレコーダー」として紹介されているものは、シガーソケットから電源を取るタイプのドライブレコーダーの場合が多いです。配線の手間は少ないものの、厳密には配線不要ではありません。

ドライブレコーダーにはシガーソケット以外にもさまざまな電源の取り方があるので、車内スペースを考慮して選びましょう。