ドライブレコーダー映像の見方・再生方法は主に5種類ある!
ドライブレコーダーの映像の見方・再生方法は、主に5種類あります。
- 本体で動画を再生する
- ナビゲーションシステム(カーナビ)で再生する
- パソコンで再生する
- テレビで再生する
- スマホやタブレットで再生する
それぞれどのように映像を見るのか、詳しく見ていきましょう。
ドライブレコーダー映像の見方①本体で動画を再生する
ドライブレコーダー本体で映像を見る場合は、画面内のメニューから再生したいファイルを選んで録画した動画を確認します(※)。
ドライブレコーダー本体で映像を確認するメリット・デメリットは、次の通りです。
メリット | パソコンやアダプターなしで映像を確認できるので、急ぎで映像を確認したいときに便利 |
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デメリット | ドライブレコーダー本体が小さい場合が多く、映像の確認がしづらい |
ドライブレコーダー本体で映像を見る場合、パソコンやアダプターがなくても内容を確認できます。車内でそのまま映像を確認できるので、急ぎで内容を確認したいときにも便利です。
一方、ドライブレコーダーの本体は小さい場合が多いため、映し出される映像も小さく、見えづらいデメリットがあります。ボタンも小さいため、操作に手間取る可能性が高いです。
ドライブレコーダー本体で映像を見ることを前提にするのであれば、本体の画面が比較的大きい「ルームミラー型」のドライブレコーダーを選ぶことをおすすめします。
以下は、ルームミラー型でおすすめのドライブレコーダーの例です。
ケンウッド|DRV-EM4800 (ルームミラー型<一体型>)
コムテック|ZDR048 (ルームミラー型<分離型>)
なお、本体で映像を再生するときには、必ず駐車してからドライブレコーダーを操作するようにしてください。
(※)操作方法は機種によって異なるため、対象のドライブレコーダーの取扱説明書を確認しましょう。
ドライブレコーダー映像の見方②:ナビゲーションシステム(カーナビ)で動画を再生する
カーナビと一体になっている、もしくは連携できるドライブレコーダーであれば、カーナビの画面上で録画した動画を再生できます。
いずれのタイプでも、カーナビのメニューから「ドライブレコーダー」の項目を選び、記録ファイルから見たいファイルを選んで再生するのが一般的です(※)。
ドライブレコーダーの映像をカーナビで再生するメリット・デメリットは、次の通りです。
メリット | 一般的なドライブレコーダーよりも大きな画面で映像を確認できるので、細かい部分までチェックしやすい |
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デメリット | カーナビ連携型の場合は、カーナビを別で購入する必要がある |
カーナビで再生するメリットは、一般的なドライブレコーダーよりも大きな画面で映像を確認できることです。細かな部分までチェックできるので、事故が発生した際に、その場で映像の確認が必要になる場合にも便利です。
ただし、カーナビ一体型ではないカーナビ連携型のドライブレコーダーの場合は、対応しているカーナビを別で購入する必要があります。そのため、費用が高くなる可能性があることに注意が必要です。
次の2つは、カーナビ一体型、カーナビ連携型でおすすめのドライブレコーダーの例となります。
KEIYO|AN-N01(カーナビ一体型)
Panasonic|CA-DR03HTD(カーナビ連携型)
なお、カーナビで映像を再生するときは、必ず駐車してから操作しましょう。
(※)再生方法は機種によって異なるため、再生できないときには取扱説明書で確認するようにしてください。
ドライブレコーダー映像の見方③:パソコンで動画を再生する
多くのドライブレコーダーは、本体に差し込まれたSDカードやmicroSDカードに映像を記録しています。そのため、SDカードやmicroSDカードを取り出してパソコンに差し込むと、パソコンで映像を確認できます。
パソコンでドライブレコーダーの映像を確認するための詳しい手順は次の通りです。
- ドライブレコーダー本体からSDカードやmicroSDカードを取り出す
- SDカード、もしくはmicroSDカードをパソコンのSDカードスロットに差し込んで読み取る
パソコンによってはmicroSDカードを読み取るためのカードアダプターが必要になります。また、SDカードスロットがない場合にはカードリーダーが必要です。
以下、パソコンでドライブレコーダーの映像を再生するメリット・デメリットとなります。
メリット |
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デメリット | パソコンによっては、カードアダプターやカードリーダー、または専用ビューアのインストールが必要になる |
パソコンでドライブレコーダーの映像を再生するメリットは、大画面で内容を確認できることです。細かい部分まで内容を確認できるほか、ドライブ映像をそのままパソコンに保存できます。
ただし、前述の通り、パソコンによってはカードアダプターやカードリーダーが必要になるケースもあるので、パソコンの仕様を確認しておきましょう。また、ドライブレコーダーによっては、専用ビューアのインストールが求められることもあり、手間がかかる場合があります。
なおSDカードやmicroSDカードは、種類によって品質が異なります。以下、おすすめのカードを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Transcend|microSDHCメモリーカード TS32GUSDHC10V
エレコム|マイクロSDXCメモリカード 64GB UHS-I
ドライブレコーダー映像の見方④:テレビで動画を再生する
RCA、miniHDMI、microHDMIなどの出力端子が搭載されているドライブレコーダーであれば、録画した動画をテレビで再生することが可能です。
見方の手順としては、ドライブレコーダー本体に備わった出力端子と、テレビの入力端子をケーブルでつなぎます。そして、ドライブレコーダーの本体を操作して、映像を映します。
出力端子はRCA、miniHDMI、microHDMIなど種類があるため、確認したうえでそれぞれにあうケーブルを用意しましょう。
テレビでドライブレコーダーの映像を再生するメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | パソコンよりも大画面で映像を確認できる |
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デメリット | 出力端子が付いたドライブレコーダーはあまり多くない |
テレビでドライブレコーダーの映像を再生する方法は、パソコンよりも大画面で映像を確認できるので、旅行でのドライブ映像などを家族で一緒に楽しみながら見たいときなどにおすすめです。
ただし、テレビに出力できる端子が付いたドライブレコーダーはあまり多くありません。テレビで直接再生することを前提にする場合は、検討しているドライブレコーダーのスペックを慎重に確認して選びましょう。
ここでは、テレビで再生できるドライブレコーダーを2つ紹介します。
KYPLAZA|K6000(HDMI出力端子付き※ケーブル別売り)
サンコー|GPSドライブレコーダーPremier2(miniHDMI出力端子付き※ケーブル別売り)
ドライブレコーダー映像の見方⑤:スマホやタブレットで動画を再生する
Wi-Fi通信に対応しているドライブレコーダーの場合、専用アプリをインストールすることで、スマホやタブレットで再生が可能です。非対応の場合でも、SDカードリーダーを接続すると動画再生アプリから映像を確認できます。
スマホやタブレットなどでの映像の見方は、ドライブレコーダーの機種によって異なります。Wi-Fiに対応している場合は、あらかじめインストールした専用アプリを操作して再生することが一般的です。
Wi-Fiに対応していない機種であっても、スマホやタブレットにSDカードリーダーを接続すれば、ドライブレコーダー本体から取り出したSDカードやmicroSDカードを読み込むことで、映像の再生が可能です。
スマホやタブレットでドライブレコーダーの映像を再生するメリット・デメリットは次の通りです。
メリット | 手元で映像を確認できる 使い慣れたスマホやタブレットであれば、操作しやすい |
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デメリット | 専用アプリで再生するタイプでないドライブレコーダーの場合、カードリーダーが必要になる |
スマホやタブレットでの再生は、手元で映像を確認できることがメリットです。とくに、車内でドライブレコーダーの映像を見たい場合、使い慣れたスマホやタブレットであれば、操作しやすいと感じる方が多いのではないでしょうか。
一方、Wi-Fiでクラウドに保存されたデータを専用アプリで再生するタイプのドライブレコーダーではない場合、カードリーダーが必要になります。
なお、運転中のスマホ操作は法律で禁止されているため、映像を確認する場合は必ず駐車して行いましょう。
今回はスマホで再生できるドライブレコーダーの例として、次の2つを紹介します。
ケンウッド|DRV-CW560
パイオニア|NP-001
ドライブレコーダーで録画した映像を再生するときの注意点2つ
ここからは、ドライブレコーダーで録画した映像を再生するときの注意点を紹介します。
- SDカードの損傷に気を付ける
- 映像を定期的に再生し、フォーマット(初期化)する
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
SDカードの損傷に気を付ける
SDカードやmicroSDカードを取り出して映像を見る場合は、カードの損傷に注意しましょう。なぜなら、SDカードやmicroSDカードは小さくて薄いため、抜き差しするときに折れたり曲がったりする可能性があるからです。
SDカードやmicroSDカードが損傷するとデータを再生できなくなってしまうため、事故の際に映像を証拠として使用できません。SDカードやmicroSDカードの取り出しに際しては、十分に注意を払うようにしてください。
映像を定期的に再生し、フォーマット(初期化)する
ドライブレコーダーの映像がきちんと録画されているか、定期的に確認することも大切です。
ドライブレコーダーはSDカードにデータを上書き保存して書き込み続けるため、カードに負荷がかかりやすくなります。
事故などが発生し映像を確認したいときに「録画できていなかった!」とならないよう、録画がきちんと行われているかときどきチェックしておくと安心です。
また、ドライブレコーダーの映像を再生する際にフォーマット(初期化)しておくと、断片化されたデータをすべて消し去ることが可能です。
SDカードは消耗品であるため使用頻度にもよりますが、1〜2年で新しいSDカードに交換することをおすすめします。
ドライブレコーダーの映像の見方・再生方法に関してよくある質問
最後に、ドライブレコーダーでよくある質問とその回答を紹介します。
- ドライブレコーダーの履歴はどこに保存されているの?
- ドライブレコーダーの映像は何日で消える?
- ドライブレコーダーで録画した映像はどこの範囲までチェックできる?
気になる内容をチェックしていきましょう。
ドライブレコーダーの履歴はどこに保存されているの?
ドライブレコーダーの履歴は、ドライブレコーダー本体に挿入されているSDカードやmicroSDカードに保存されていることが一般的です。
なお、最近ではWi-Fiに接続できるタイプもあります。その場合、データはSDカードだけでなく、クラウドにも保存されるため便利です。
ドライブレコーダーの映像は何日で消える?
ドライブレコーダーの映像の保存期間は、使用しているSDカードの容量やドライブレコーダーの機種によって異なります。以下は、SDカードの容量別に、記録可能時間の目安をまとめたものです。
容量 | 記録可能時間の目安 |
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8GB | 約1〜2時間 |
16GB | 約3〜4時間 |
32GB | 約6〜8時間 |
64GB | 約13〜17時間 |
128GB | 約25〜35時間 |
256GB | 約52〜69時間 |
512GB | 約104〜140時間 |
容量を使い切ると古い映像から上書き保存されるため、特定の映像を保存したい場合は、別途パソコンなどにデータをバックアップする必要があります。
詳しくは、ドライブレコーダーの映像の保存期間は最長何日?目的別に解説をチェックしてみてください。
ドライブレコーダーで録画した映像はどこの範囲までチェックできる?
録画される範囲は、ドライブレコーダーの機種によって異なります。
ドライブレコーダーの撮影範囲は、大きく分けて「前方のみ」「前方+後方」「360°」の3種類があります。
「前方」のみのタイプは死角が多くなります。後方・側面からの事故や、あおり運転などにも対策したい場合は、「前方+後方」または「360°」タイプを選ぶのがおすすめです。
まとめ
ドライブレコーダーの映像は、本体で見る以外にも、さまざまな方法で再生が可能です。ただし、ドライブレコーダーの機種によっては、希望する再生方法ができない場合があります。
「ドライブの映像を家族で楽しみたいからテレビで再生したい」「気軽にスマホで映像を確認したい」など、希望する見方があるときには、仕様を確認したうえでドライブレコーダーを選びましょう。