ドライブレコーダーを選ぶ際に知っておきたいポイント5つ

ドライブレコーダーを選ぶ際は、次で紹介する5つのポイントをしっかりと理解したうえで、好みや使いやすさ、予算と相談することが大切です。
- 種類
- 画質
- 撮影範囲
- 逆光補正機能(HDR/WDR)
- 記録方式
それぞれ、詳しく紹介していきます。
ポイント1 種類
まずは、ドライブレコーダーの種類を知ることから始めましょう。ドライブレコーダーは、大きく分けて「カメラ一体型」「カメラ分離型」「ルームミラー型」の3つのタイプがあります。
なお、ルームミラー型の中にも「一体型」と「分離型」があり、それぞれの特徴は次の通りです。
ドライブレコーダーの種類 | イメージ | 特徴 | メリット | デメリット |
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カメラ一体型 | ![]() |
カメラとレコーダーが一体になったタイプ |
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カメラ分離型 | ![]() |
カメラ、モニター、レコーダーがそれぞれ分かれているタイプ |
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ルームミラー型 (一体型) |
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ルームミラー型 (分離型) |
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それぞれのメリット・デメリットを見て、自分に合うものを選択しましょう。
カメラ一体型
カメラ一体型は、カメラとレコーダーが一体になったタイプです。背面にモニターのあるものが多く、映像をその場で確認できます。
また、配線がすっきりしているため設置がしやすく、比較的安価であることも魅力です。
ただし、機能が一体化していることでサイズがかさばり、設置する場所が限定されるデメリットがあります。
<カメラ一体型のドライブレコーダーの例>
- ・コムテック ZDR035:製品の詳細をチェック
- ・ユピテル marumie Y-3100:製品の詳細をチェック
カメラ分離型
カメラ分離型は、カメラ、モニター、レコーダーがそれぞれ分かれているタイプのドライブレコーダーです。カメラが独立しているため、フロントガラスに装着した際、視界を妨げにくいことが特徴。
一方、カメラとレコーダーをつなぐ必要があるため、配線が多くなりやすいデメリットがあります。
<カメラ分離型ドライブレコーダーの例>
- ・コムテック ZDR058:製品の詳細をチェック
- ・パナソニック CA-DR03HTD:製品の詳細をチェック
ルームミラー型
ルームミラー型は、ルームミラーとドライブレコーダーが一体になったタイプです。そのなかでも、「フロントカメラとモニターが一緒になっている一体型」と、「フロントカメラとモニターが分かれている分離型」があります。
一体型は、フロントカメラがミラー部分の背面に付いているため、視界の妨げを防ぐことができ、設置方法も簡単です。ただし、カメラの向きを変えると、ルームミラーの角度が変わってしまうデメリットもあります。
<ルームミラー型:フロントカメラ+モニターの一体型>
- ・KENWOOD DRV-EMN5700:製品の詳細をチェック
- ・MAXWIN MDR-C010B5:製品の詳細をチェック
分離型はフロントカメラが独立しており、ルームミラーの角度もカメラの向きも自由に変えることが可能です。一方で、独立している分配線が増えることにより、設定や設置方法が少し複雑になるデメリットがあります。
<ルームミラー型:フロントカメラとモニターの分離型>
- ・MAXWIN MDR-G012:製品の詳細をチェック
- ・PORMIDO pr998c:製品の詳細をチェック
ポイント2 画質
画質は、記録される映像の鮮明さを表すものであり、ドライブレコーダーを選ぶうえで大切です。
ドライブレコーダーの画質は「解像度」と「画素数」で決まり、出力できる映像の細かさの限界値が「解像度」、入力できる映像の細かさの限界値が「画素数」となります。
事故の際に、相手のナンバープレートが読み取れるレベルを求める場合は、フルHD(解像度)・200万画素(画素数)が目安です。
ポイント3 撮影範囲
撮影範囲とは、ドライブレコーダーが録画できる範囲のこと。「フロント(前方)のみ」「フロント(前方)とリア(後方)」「360度」の、3つのタイプがあります。
死角が多い「フロントのみ」のタイプよりも、後方からの追突やあおり運転にも対応した「フロントとリア」タイプがおすすめです。より安心感を求めるのであれば、車の周りをほぼ完全にカバーできる「360度」タイプを選びましょう。
ポイント4 逆光補正機能(HDR/WDR)
逆光補正機能(HDR/WDR)とは、白とびや黒つぶれすることなく、逆光時や夜間映像もキレイに録画できる機能のこと。
白飛びしにくい「HDR(ハイダイナミックレンジ)」機能、もしくは明るい場所や暗い場所でも鮮明に記録できる「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」機能を備えた製品であれば、逆光時やトンネルなどの暗所でも安心です。
ポイント5 記録方式
ドライブレコーダーの記録方式は、主に「常時録画」タイプと「衝撃録画(Gセンサー録画)」の2つタイプに分けられます。
「常時録画」はエンジンをかけてから、止めるまで録画し続けるタイプのこと。撮影漏れが少ないことが特徴で、古いデータは上書きされていきます。
一方、「衝撃録画(Gセンサー録画)」は衝撃や急加速、急ブレーキなどを感知した際に、その前後の様子を録画するタイプです。
防犯カメラのように常に録画をしておきたいと思う方には、「常時録画」タイプをおすすめします。
搭載されていたら安心!おすすめのドライブレコーダー機能3選

これまで紹介した5つのポイントは、ドライブレコーダー選びの基本のキ。
ここからは、車生活をより安心・安全に楽しみたい方におすすめの3つの機能を紹介します。
- 駐車監視機能
- GPS機能
- スマートフォン連携機能
3つの機能は、ドライブレコーダーを選ぶときにチェックしておきたい内容です。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
駐車監視機能
駐車監視機能は、エンジンを切って駐車している間も、車の周りを録画してくれる機能です。
大型駐車場での当て逃げや車上荒らし、いたずらなどを監視し、被害にあった場合には有力な証拠として活用できます。
GPS機能
GPS機能は、人工衛星から発信される電波を受信する機能。スマートフォンにも採用されている機能であり、車のあらゆるデータを正確に記録してくれます。
撮影された位置情報や日時情報、速度情報が自動的に記録されるため、手動による設定の手間が発生しません。
スマートフォン連携機能
Wi-Fi(無線LAN)を搭載した製品であれば、ドライブレコーダーで撮影した映像をスマートフォンやタブレットへ送ることができます。
このような「スマートフォン連携機能」をドライブレコーダーに搭載していれば、もし事故があった際に、わざわざ車内に戻って映像を確認する必要がありません。
さらに、スマートフォンやタブレットの大きい画面で事故状況を把握できるため、当事者同士の話し合いも、よりスムーズに進められる可能性があります。
初心者におすすめドライブレコーダー5選

ドライブレコーダーに搭載しておきたい機能として、「駐車監視機能」「GPS機能」「スマートフォン連携機能」の3つを紹介しましたが、これらの性能すべてを兼ね備えた製品となると、どうしても価格は高くなってしまいます。
できれば、必要条件を満たし、懐にもやさしい範囲で製品を選びたいところです。
そこで今回は、3つの機能はもちろん、高コスパで信頼性も兼ね備えた、5つのおすすめ製品を紹介します。
COMTEC(コムテック)|ZDR035

通常価格(税込) | 25,970円 ※2024年7月22日時点 |
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種類 | カメラ一体型 |
画質 | 200万画素 フルHD |
撮影範囲 | 前後2カメラ |
HDR/WDR | HDR・WDR対応 |
記録方式 | 常時録画・衝撃録画 |
駐車監視機能 | 有(オプション:HDROP-14が必要) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 無 |
COMTECのZDR035は、200万画素 フルHD、前後2カメラの一体型ドライブレコーダーです。2つのカメラで、前後の映像をしっかり記録します。
逆光補正機能(HDR/WDR)や駐車監視機能など、搭載しておきたい基本的な性能・機能を備えています。また、記録方式は常時録画・衝撃録画の選択が可能です。
スマートフォン連携機能はないものの、一体型であるため、配線がすっきりしやすいメリットがあります。さらに、シガーソケットタイプで、初心者でも簡単に取り付けることが可能です。
Point
- 前後2カメラのカメラ一体型で、前後の映像をしっかり記録
- 200万画素・フルHD、逆光補正機能(HDR/WDR)で映像を鮮明に記録可能
- シガーソケットタイプで初心者でも簡単に取り付けできる
COMTEC(コムテック)|ZDR058

通常価格(税込) | 26,625円 ※2024年7月22日時点 |
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種類 | カメラ分離型 |
画質 | 200万画素フルHD |
撮影範囲 | 前後2カメラ |
HDR/WDR | HDR・WDR対応(リアカメラはHDRのみ) |
記録方式 | 常時録画・衝撃録画 |
駐車監視機能 | 有 |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 有 |
COMTECのZDR058は、200万画素 フルHD、前後2カメラタイプのドライブレコーダーです。4G LTE通信機能搭載で、走行中や駐車中の画像・映像がクラウドに自動保存。記録した映像は、スマートフォンで確認が可能です。
また、エンジンのON・OFFがスマートフォンへ通知される「みまもり通知機能」も搭載されています。
Point
- 前後2カメラのカメラ分離型で、200万画素・フルHDの高画質
- 記録した映像はクラウドに自動保存され、スマートフォンで確認可能
- 「みまもり通知機能」でエンジンのON・OFFがスマートフォンへ通知される
Panasonic(パナソニック)|CA-DR03HTD

通常価格(税込) | 36,850円 ※2024年7月22日時点 |
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種類 | カメラ分離型 |
画質 | 200万画素フルHD |
撮影範囲 | 前後2カメラ |
HDR/WDR | HDR対応 |
記録方式 | 常時録画*イベント録画モード有 |
駐車監視機能 | 有(駐車録画モード) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 無 |
PanasonicのCA-DR03HTDは、対応したストラーダ(カーナビゲーション)とHD-TVIで接続することで、録画した映像の再生はもちろん、画面の切り替えやファイル操作などを、ナビの大画面で行うことが可能です。
さらに、後方の危険運転なども、大画面でリアルタイムに確認できます。
Point
- 前後2カメラのカメラ分離型で、200万画素・フルHDの高画質
- 対応したカーナビとの連携で、映像を大画面で再生するなどが可能
- 駐車監視機能、GPS機能などが充実
ALPINE(アルパイン)|DVR-C320R

通常価格(税込) | 35,757円 ※2024年7月22日時点 |
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種類 | カメラ分離型 |
画質 | 200万画素フルHD |
撮影範囲 | 前後2カメラ |
HDR/WDR | HDR・WDR対応 |
記録方式 | 常時録画・衝撃録画 |
駐車監視機能 | 有(コマ録り) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 有 |
ALPINEのDVR-C320Rは、フロント(前方)・リア(後方)ともに、フルHDの解像度による高画質な録画が特徴的です。周囲を広く映す広視野角カメラを搭載しているため、車両の周囲を広範囲で録画できます。
また、アルパインディスプレイオーディオ(Zシリーズ)(カーナビゲーション)との連携も可能です。
Point
- 前後2カメラのカメラ分離型で、200万画素・フルHDの高画質
- 「高視野角カメラ」で車両の周囲を広範囲で録画できる
- 「駐車監視機能」「GPS機能」のほか、「スマートフォン連携機能」も搭載
Yupiteru(ユピテル)|Y-401DI

通常価格(税込) | 32,800円 ※2024年7月22日時点 |
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種類 | カメラ分離型 |
画質 | 200万画素フルHD |
撮影範囲 | 前後2カメラ |
HDR/WDR | HDR対応 |
記録方式 | 常時録画・衝撃録画 |
駐車監視機能 | 有(タイムプラスモード中のみ) |
GPS機能 | 有 |
スマートフォン連携機能 | 有 |
YupiteruのY-401DIは、フロントとリアに超高感度センサー「STARVIS」を搭載しています。昼間はもちろん、夜間も鮮明に映像記録を残すことができるので安心です。
また専用のモバイルアプリをダウンロードすることで、無線LAN接続できます。記録映像の確認はもちろん、マップ表示や速度表示など、さまざまな情報を同時に確認することが可能です。
Point
- 前後2カメラのカメラ分離型で、200万画素フルHDの高画質
- 超高感度センサー「STARVIS」搭載で、夜間の映像も鮮明に記録
- 「駐車監視機能」「GPS機能」「スマートフォン連携機能」を搭載しており、無線LAN接続も可能
ドライブレコーダーで安心安全なカーライフを!

ドライブレコーダーは、楽しい車生活を送るために、安心・安全に向けた対策を行ううえで、必要不可欠のアイテムです。
最近では、走行中はもちろん、駐車している間の監視機能やスマートフォン連携型など、より便利な製品が続々と登場しています。しかし、それらすべての機能が必要なわけではありません。
基本的な機能を理解し、毎日の車生活や駐車環境などにあわせて、自分や愛車にピッタリのドライブレコーダーを見つけてください。
なお、ドライブレコーダーの種類によっては、設置方法が複雑な製品もあります。配線などの調整に自信のない方は、業者へ取り付け依頼する選択肢も検討しておきましょう。