ドライブレコーダーは値段で選ぶべき?高い・安い商品の違いを徹底比較

ドライブレコーダーは値段で選ぶべき?高い・安い商品の違いを徹底比較

安全な車生活を送るための必需品である「ドライブレコーダー」。その値段は、安いものは3,000円程度から、高いものは10万円以上と、さまざまです。

自車に設置するドライブレコーダーを探しているなかで、値段のバリエーションに驚く方も多いのではないでしょうか。

また、「あまりにも高価な商品は手が届かないけど、安すぎる商品も不安…」「いくらくらいの金額のドライブレコーダーを買えばいいの?」と悩む方もいるかもしれません。

今回は、ドライブレコーダーの価格に差がある理由や、ドライブレコーダーを選ぶ基準などを、まとめて紹介していきます。

ドライブレコーダーの価格はさまざま!その理由とは

ドライブレコーダーの価格はさまざま!その理由とは

前提として、ドライブレコーダーは、必ずしも「価格が高い=高機能」というわけではありません。

ドライブレコーダーの価格を決める要因としては、主に次の4つがあります。

  • メーカー品であるかどうか
  • 国内製であるかどうか
  • 録画のタイプ(前方1カメラ・前後2カメラ・360°)
  • 性能の高さや機能の豊富さ

それぞれ、詳しく説明していきます。

メーカー品であるかどうか

ドライブレコーダーの価格を決める要素として、1つ目は「メーカー品であるかどうか」ということがあります。

ドライブレコーダーに限らず、多くの商品ではメーカー品の方が、価格が高くなる傾向にあります。これは、ブランドの評判や知名度、信頼性などが反映されているからです。

しかし、メーカー品は単に高価なわけではありません。高品質な原材料を使用したり、手間をかけて開発したりしているケースが多いです。

メーカー品のドライブレコーダーは、高品質な原材料を使用したり、開発に手間をかけていたりする分、壊れにくいなどのメリットもあります。

もちろん、メーカー品ではないすべての商品が低品質なわけではありませんが、メーカー品の方が安心して利用することが可能です。

国内製であるかどうか

国内製であるかどうかも、ドライブレコーダーの価格に影響します。

日本製のドライブレコーダーは、コストをかけて独自に企画しているものが多いため、その分価格も高くなる傾向にあります。

また、海外製と比べて、日本製のドライブレコーダーは、購入後の手厚いサポートが価格に含まれているケースも多いです。たとえば、電話窓口が用意されていたり、ちょっとした故障でも万全のサポートを受けられたりするサービスがあります。

録画のタイプ(前方1カメラ・前後2カメラ・360°)

ドライブレコーダーには、「前方のみを録画するタイプ」と「前後を2つのカメラで録画するタイプ」「車の周りを360°録画できるタイプ」があります。

当然ながら、前方のみを録画するタイプに比べ、前後を撮影するタイプや360°タイプはカメラやパーツの数も多くなることに比例して、価格も高くなります。

価格を抑えたいなら前方のみの1カメラがおすすめですが、「あおり運転」や「追突事故」も記録するには、後方も録画できるタイプを選ぶ方が良いです。

とくに近年はあおり運転のニュースも多いので、不安な方は、なるべく死角の少ない2カメラ以上の商品を選びましょう。

性能の高さや機能の豊富さ

当然ながら、ドライブレコーダーは性能が高ければ高いほど、価格も高くなります。

たとえば、夜間や逆行時でも鮮明に録画できたり、信号の色を明確に把握できたりするなど、画質の高いドライブレコーダーは、性能の高い商品です。

また、機能の豊富さも、価格が高くなる要因となります。機能の例として、当て逃げや車上荒らし対策につながる「駐車監視機能」や、車内の映像を記録できる「デュアルカメラ」などがあります。

ドライブレコーダーを選ぶときのチェックポイント

ドライブレコーダーを選ぶときのチェックポイント

ドライブレコーダーの価格差の要因はわかったものの、「じゃあ、何を基準にドライブレコーダーを選んだらいいの?」と迷っている方へ。

ドライブレコーダーは、安心・安全な車生活を送るために、事故などのトラブルに備えて購入するもの。「価格」だけに左右されず、「性能」「機能」に着目して選ぶことが大切です。

ここからは、ドライブレコーダーに重要な性能・機能を4つ紹介します。

  • 画質のレベル
  • 撮影範囲の広さ
  • 駐車監視機能の有無
  • サポートの有無

なお、ドライブレコーダーの選び方についてはもう迷わない!はじめてのドライブレコーダーの選び方【保存版】で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。

画質のレベル

ドライブレコーダーで録画した映像を事故の証拠として使うには、車のナンバーを読み取れるレベルの画質が求められます。

単にドライブレコーダーを取り付けたところで、画質が粗ければ、事故が起こったときに証拠として使えないことも。

解像度は高ければ良いわけではありませんが、最低でも「1920×1080(フルHD)」以上、画素数「200万」画素を目安に選ぶのがおすすめです。

また、「HDR(ハイダイナミックレンジ)」「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」などの逆光補正機能は、明るさの幅(レンジ)を広げるといった意味で、映像の白飛びや黒つぶれを抑えてくれます。

たとえば、トンネルの出入り口では、暗い部分が黒くなったり、明るい部分が真っ白になったりすることがありますが、HDRやWDRは明暗差を認識し、自動で補正することが可能です。

画質と一緒に、HDRやWDRが搭載されているかもチェックしましょう。

撮影範囲の広さ

ドライブレコーダーの種類によって、カメラが映す範囲は異なります。

撮影範囲つまり画角は、垂直(上下)・水平(左右)・対角(水平と垂直から割り出す撮影範囲の対角線)があり、それぞれ広い方が安心できます。目安として、垂直画角は60°以上、水平画角は108°、より安心を求めるなら120°以上のドライブレコーダーを選びましょう。

また、取り付ける車との相性も重要です。たとえば、セダンタイプのような横幅が広い車は「水平画角が広いもの」、バンタイプのように車高が高い車には「垂直画角が広めのもの」がおすすめです。

駐車監視機能の有無

運転中だけでなく、当て逃げや車上荒らしの対策も行いたい場合は、駐車監視機能の有無も確認しましょう。駐車監視機能が搭載されていると、エンジンを切っているときも録画を続けてくれるため、夜間の様子の記録も可能です。

なお、駐車監視機能には、「内蔵バッテリー」「外部バッテリー」「車両バッテリー」の3種類のバッテリータイプがあります。このうち、内臓バッテリーと外部バッテリーは充電が不要ですが、車のバッテリーに負担がかかる可能性があります。

また、録画方式によって、24時間録画可能なものと、衝撃を感知してから録画を感知するものなどがあります。

サポートの有無

ドライブレコーダーを購入した後のサポートの有無や範囲、内容も、忘れずにチェックしましょう。

もしも商品が故障した場合に対応してくれるメーカー側のサポートはもちろん、なかには取り付けのサービスが付属している商品もあります。

ドライブレコーダーによっては、取り付けに専門的な知識が必要な場合も。自分で取り付けられるか心配な場合は、取り付けサポートが付いた商品を選ぶことがおすすめです。

また、アップデートサポートが充実していれば、ファームウェアのアップデートが定期的に行われ、新機能が追加されたり、既存の課題が修正されたりすることもあります。

「高性能」のドライブレコーダーを金額問わずピックアップ

「高性能」のドライブレコーダーを金額問わずピックアップ

前章で紹介した性能や機能を含む、おすすめのドライブレコーダー6つを紹介していきます。

COMTEC(コムテック)|ZDR035

COMTEC(コムテック)|ZDR035

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通常価格(税込) 26,800円 ※2024年7月22日時点
種類 カメラ一体型
画質 200万画素 フルHD
撮影範囲 前後2カメラ
HDR/WDR HDR・WDR対応
記録方式 常時録画・衝撃録画
駐車監視機能 有(オプション:HDROP-14が必要)
GPS機能
スマートフォン連携機能

COMTECのドライブレコーダーZDR035は、前後2カメラでの録画が可能です。

SONYが開発したセキュリティカメラ用イメージセンサー技術「STARVIS」を搭載しているため、夜間の映像も明るく記録できます。また、超広角レンズを採用しているため、広範囲の映像の記録も可能です。

さらに、「後続車両接近お知らせ機能」により、後方から接近する車両を検知し、音声またはアラームで知らせてくれます。急加速や急減速、急ハンドルを検出し通知してくれる「ドライブサポート機能」も搭載しており、より安全なドライブを楽しめます。

POINT

  • カメラ一体型で、カメラ本体とレコーダーが一体となったタイプ
  • 前後2カメラ+超広角レンズの採用で「広範囲」の映像記録が可能
  • SONYの技術「STARVIS」の搭載で、夜間の映像も明るく記録できる
  • 「後続車両接近お知らせ機能」「ドライブサポート機能」で安心

MAXWIN(マックスウィン)|ドライブレコーダー ミラー型 MDR-G008A

MAXWIN(マックスウィン)|ドライブレコーダー ミラー型 MDR-G008A

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通常価格(税込) 31,556円 ※2024年7月22日時点
種類 ルームミラー型(分離型)
画質 フロントは2KまたはフルHD、リアはフルHD
撮影範囲 前後2カメラ
HDR/WDR HDR対応
記録方式 常時録画・衝撃録画
駐車監視機能 有(別売りの3芯電源ケーブル要)
GPS機能
スマートフォン連携機能

MAXWINのMDR-G008Aは、高画質録画機能に加えて便利な機能を備えています。

フロントカメラは2KまたはフルHD、リアカメラはフルHDで前後同時高画質録画が可能。フロントカメラを右側に配置することにより、ミラーを運転席側に傾けてもカメラレンズが大きく左側を向かず、車両前方の中央を撮影できます。

リアカメラは、逆光に強い「HDR機能」を採用しており、明暗差を自動補正して、鮮明な映像を表示します。

また、バック連動線をバックランプ配線に接続することで、バックギア入力時に自動でリアカメラ画面を表示させることも可能です。

POINT

  • ルームミラー型(分離型)で、ルームミラーとレコーダーが分かれているタイプ
  • フロントカメラ・リアカメラともに「フルHD」で、前後同時高画質録画を実現
  • リアカメラは逆光に強い「HDR機能」の才能で、鮮明な映像を表示
  • バックランプ配線に接続すれば、バックギア入力時に自動でリアカメラの画面の表示が可能

TCL|スマートレコ WHSR-650

TCL|スマートレコ WHSR-650

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通常価格(税込) 前方カメラのみ:40,040 円/前後カメラ:56,540 円
※2024年7月22日時点
種類 カメラ一体型
画質 フルHD
撮影範囲 前後2カメラ
HDR/WDR HDR対応
記録方式 エンジンON時:常時録画・イベント録画・強制録画・ハイパーラプス録画
エンジンOFF時:駐車モーション録画 ・駐車イベント録画・長時間記録モード(タイムラプス)録画・超低電力モード録画
駐車監視機能
GPS機能
スマートフォン連携機能

TCLのスマートレコ WHSR-650は、常時録画中のデータ保存期間を伸ばす「ハイパーラプス」機能を搭載した、カメラ一体型のドライブレコーダーです。

画質は、すべてフルHD (1920×1080)と鮮明で、HDRとナイトビジョンを搭載しているため、逆光になったときやトンネルを抜けた直後などの白飛びを極力防いでくれます。

さらに、スマートフォンアプリを使って、ドライブレコーダーから直接スマートフォンに録画データを転送することも可能です。

POINT

  • カメラ一体型で、カメラ本体とレコーダーが一緒になったタイプ
  • 明るさ補正機能で「HDR」と「ナイトビジョン」を搭載
  • 画質はすべて「フルHD」で、映像を鮮明に記録
  • スマートフォン連携で、ドライブレコーダーの録画データを転送可能

kimiplus|h29

kimiplus|h29

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通常価格(税込) 18,500円 ※2024年7月22日時点
種類 ルームミラー型(一体型)
画質 HD 800万画素
撮影範囲 前後2カメラ
HDR/WDR WDR対応
記録方式 常時録画・衝撃録画・ループ録画
駐車監視機能
GPS機能
スマートフォン連携機能

kimiplus h29は、日本製のSONY IMX335センサーを搭載している、4K HD 800万画素・12インチの超広角ドライブレコーダーです。高画質なだけでなく、GPSやノイズ対策など、事故が起こったときに役立つ機能が充実しています。

専用の右カメラ仕様で、ループ録画、衝撃録画、常時録画、駐車監視、WDR、暗視、防水といった多機能を備えており、交通事故の記録やあおり防止に役立ちます。

さらに、2023年最新版の商品としてシステムの安定性が向上したことで、電波障害対策の追加も可能です。4K超高画質でクリアな映像を提供し、GPS機能により、録画データとともに自車の走行速度や走行方向を記録できます。

駐車監視「タイムラプス」機能も搭載しており、より安全な運転の確保が可能なアイテムです。

POINT

  • ルームミラー型(一体型)で、ルームミラーとレコーダーが一体型となったタイプ
  • 高画質×超広角での記録を実現
  • 多様な録画方式や暗視、防水など、機能が充実
  • GPS機能により、自車の走行速度や走行方向も記録可能

Yupiteru(ユピテル)|marumie Y-3100

Yupiteru(ユピテル)|marumie Y-3100

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通常価格(税込) 40,969円 ※2024年7月22日時点
種類 カメラ一体型
画質 200万画素 フルHD
撮影範囲 リアデュアル全方面3カメラ
HDR/WDR HDR対応
記録方式 常時録画・高速録画
駐車監視機能
GPS機能
スマートフォン連携機能

Yupiteruのmarumie Y-3100は、前後・左右・車内を高画質で記録できる全方面3カメラドライブレコーダーです。起動から録画開始まで最速2秒を実現し、出発直後のトラブルも撮り逃しなく記録します。

高度な駐車監視機能が搭載されており、記録モードの自動切り替えが可能です。さらに、接近検知マイクロ波センサーに対応しており、車両バッテリー負荷を約98%低減できます。

事故時の証拠収集を容易にするうえ、タイムラプス機能でドライブの思い出を記録するためのツールとしても役立ちます。

POINT

  • カメラ一体型で、カメラ本体とレコーダーが一体となったタイプ
  • 「リアデュアル全方面3カメラ」で、前後・左右・車内を高画質で記録できる
  • 起動から録画開始まで最速2秒を実現し、出発直後のトラブルを撮り逃しなく記録
  • 「接近検知マイクロ波センサー」で車両バッテリー負荷を約98%低減

Panasonic(パナソニック)|CA-DR03HTD

Panasonic(パナソニック)|CA-DR03HTD

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通常価格(税込) 36,850円 ※2024年7月22日時点
種類 カメラ一体型
画質 200万画素 フルHD
撮影範囲 リアデュアル全方面3カメラ
HDR/WDR HDR対応
記録方式 常時録画・高速録画
駐車監視機能
GPS機能
スマートフォン連携機能

PanasonicのCA-DR03HTDは、小型の広視野角2カメラで、車両の前後方を同時にフルHDで録画できるドライブレコーダーです。

さらに、「ワンタッチ後方ビュー」や「リバース後方ビュー」を搭載しており、後方からの危険運転に遭遇した時も、その場で状況を確認することが可能です。あおり運転の確認やルームミラーの補填に使用できます。

また、F値1.4の明るいレンズを採用しているため、夜間にヘッドライトが当たらない範囲も鮮明に録画できます。駐車中に振動を検知して録画を開始する駐車録画機能も搭載しているので、夜間の運転も安心です。

POINT

  • カメラ一体型で、カメラ本体とレコーダーが一体となったタイプ
  • 車両の全後方をフルHDで録画可能
  • 「ワンタッチ後方ビュー」や「リバース後方ビュー」など、後方車の危険運転をその場で察知
  • F値1.4の明るいレンズで夜間の映像も鮮明に記録

結論:ドライブレコーダーをコストだけで選ぶのはNG

ドライブレコーダーをコストだけで選ぶのはNG

今やドライブレコーダーは、車を運転するうえでの必須アイテムです。

高価なものからお手頃価格のものまで値段は幅広いですが、必ずしも価格が高いものを選べば良いわけではありません。

もちろんその逆も然りで、「とにかく安いドライブレコーダーを買ったら、画質が低すぎて証拠として使えなかった…」とならないよう、最低限の性能・機能は確保する必要があります。

今回紹介した「ドライブレコーダーに備えておきたい性能・機能」を参考に、自分が特に重視したい内容を満たす商品を選びましょう。