音楽を聴いたり、スマホやパソコンで通話やビデオ会議をしたりする時に便利なアイテムが「ワイヤレスイヤホン」です。ワイヤレスイヤホンが欲しいと思っているものの、機能や種類が多すぎて、何を基準に選べば良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ワイヤレスイヤホンを購入する前に確認しておくべきポイントを解説します。こだわりたい条件を選んでいくと、おすすめのワイヤレスイヤホンが探し出せるので、ぜひご自身にぴったりの商品を見つけてください。
月間30万PVを超えるブログを運営。発信力が強みのITライター。ブログ「伊藤浩一のモバイル+モビリティライフ応援団」主宰。オーディオ・ガジェット・モバイルを中心とした記事を多く執筆するほか、「今すぐ使えるかんたんPLUS+ Surface 完全大事典」(技術評論社)などの著書も持っている。
ワイヤレスイヤホンの仕組みと特徴
ワイヤレスイヤホンとは、ケーブルを使わずに無線でデバイスに接続できるイヤホンです。Bluetooth®と呼ばれる無線通信技術を使って、スマホやパソコンとワイヤレスイヤホンを接続します。
ケーブルがないため便利な印象のあるワイヤレスイヤホンですが、デメリットも存在します。有線イヤホンと比較したメリットとデメリットを以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
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ワイヤレスイヤホンの用途を考えよう
ワイヤレスイヤホンを選ぶ前に考えたいのが、主な用途です。
ワイヤレスイヤホンは製品によって様々な機能や特徴があるため、どういったシーンで使いたいかを考えると選びやすくなります。
代表的な用途を大きく3つに分け、特にこだわりたい条件をまとめました。以下で条件を選ぶ際の参考にしてみてください。
用途 | こだわりたい条件 |
---|---|
通勤・通学で使う | 音質、ノイズキャンセリング機能など |
仕事で使う | オープンイヤー型、マイク機能、バッテリー持ち時間など |
趣味で使う | 防水機能、マイク機能、低遅延モード機能など |
あなたにぴったりのワイヤレスイヤホンを選ぼう
ワイヤレスイヤホンを選ぶ際、用途によってこだわりたい形状や音質、機能は異なります。ファッションに合わせたい方は、カラーに注目するのもおすすめです。
メーカーによってもデザインや得意とする機能などの特徴が異なるので、ぜひご自身に合うものを見つけてください。
STEP 6
形状を選ぶ
- 形状によってメリットデメリットがある
- 紛失が怖いならネックバンド型
- 周りの音を聞きたい方は片耳型や骨伝導型がおすすめ
一口にワイヤレスイヤホンと言っても、さまざまな形状のものがあります。代表的な形状と各特徴を以下にまとめました。
形状 | 特徴 |
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カナル型 |
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インナーイヤー型 |
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耳掛け型 |
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ネックバンド型 |
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片耳型 |
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骨伝導型 |
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STEP 6
音質を選ぶ
- AppleユーザーはAAC対応のものがおすすめ
- Android(8.0以降)の一部のスマホやXperiaユーザーはLDAC
ワイヤレスイヤホンは、Bluetooth®を通して音のデータを飛ばすため音質が落ちる場合があります。音質を決定する要素の1つとしてコーデックが挙げられます。
コーデックとは音声を圧縮する方式のことで、代表的なものは5種類あります。それぞれの特徴を以下にまとめました。
種類 | 特徴 |
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SBC |
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AAC |
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aptX |
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aptX LL |
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LDAC |
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伊藤 浩一
単に音楽を聴く場合はもちろん高音質の方が良いですが、ゲームプレイや動画視聴の場合は、画面と音のズレである遅延を防ぐために再生アプリで音質を下げることがあります。
そのほか、通信料を節約したい場合はストリーミング再生で音質を下げることがあります。実用途を考えると、音質だけでなく接続についても考えるようにしましょう。
STEP 6
機能を選ぶ
- 運動で使うなら防水機能をチェック
- 仕事用にはマイク機能をチェック
- イヤホンがハイレゾ対応だと音源に近い
ワイヤレスイヤホンの用途によって、必要な機能は変わります。以下に、代表的な機能をまとめました。
機能 | 特徴 |
---|---|
ノイズキャンセリング機能 |
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防水機能 |
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マイク機能 |
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マルチペアリング機能 |
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マルチポイント機能 |
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ハイレゾ対応 |
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低遅延モード |
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伊藤 浩一
ワイヤレスイヤホンのトレンドとしては、ノイズキャンセリング機能を搭載しているモデルが人気です。ノイズキャンセルは、周りの音をカットする機能に加えて、低音が豊かになる場合が多く、音質改善にも繋がります。
複数のスマホを利用していたり、スマホとパソコンを同じイヤホンで繋いだりしたい場合は、マルチペアリング機能も搭載しているとどの端末にも使えて便利です。
STEP 6
充電スピードを選ぶ
- 急速充電は通常充電に比べて多くの電力を供給し、充電時間を短縮
- 充電ケース付きだとより便利
ワイヤレスイヤホンは充電式のため、充電が切れると使えません。急速充電に対応しているものであれば、電池が切れた場合もすぐに使えるようになるため便利です。なかには、5分の充電で1時間再生できるモデルもあります。
伊藤 浩一
昨今のモデルは長時間利用が可能になっていますが、万一バッテリーが切れてしまったことを考えると、短時間で充電できる急速充電対応モデルがおすすめですよ。
STEP 6
カラーを選ぶ
- メーカーによってカラーバリエーションが豊富
- ファッションや小物に合わせて選ぶのも1つの手
外出先でワイヤレスイヤホンを使う機会が多いなら、カラーにこだわるのもおすすめです。普段のファッションや小物の色に合わせて、お気に入りのカラーを選びましょう。
伊藤 浩一
完全ワイヤレスイヤホンの代表的なモデルであるAirPodsがホワイトであるため、ホワイトの人気が高い傾向にあります。メーカーによって様々なカラーが用意されているので、好みに合わせて選択すると良いでしょう。
完全ワイヤレスイヤホンは、万一紛失した際も、明るいカラーであれば探しやすくなるのでおすすめです。
STEP 6
予算を選ぶ
- 音質や機能にこだわると高価格に
- 機能と予算のバランスを考えて選ぶ
ワイヤレスイヤホンは価格帯により品質が変わってくる点に注意が必要です。
安価すぎると、音質が落ちて機能が制限される懸念があります。高価なものほど、音のクリアさや機能や性能の精度が上がる傾向にあるため、機能と予算のバランスを考えましょう。
伊藤 浩一
高価格帯のモデルのなかには、使用時の状況によってノイズキャンセリング機能をAIで切り替える機能を搭載しているものもあります。止まっている時はノイズキャンセル、歩いている時は外音取り込みに自動で切り替わるなど、状況に合わせた使い方ができます。
また、会話をする際には音楽が自動停止して、外音取り込みで話し声を強調して聴くことができるものなど、機能が優れていると価格は高い傾向にあります。
バッテリーの持ち時間もチェック
外出時での使用を考えているのなら、バッテリーの持ち時間も確認しておくことをおすすめします。持ちが良いものを選ぶと、長時間外で使う場合でも安心です。
しかし、持ち時間が長いほどイヤホン本体が大きくなる傾向があるので注意してください。小型で軽量なものと、バッテリーの持ちが良いもの、どちらがご自身に合っているか考えておく必要があります。
移動時間での使用を考えている場合は、充電機能が付いているケース付きのものがおすすめです。イヤホンを使わずに持ち歩いているタイミングで充電できるため、長く使えます。
伊藤 浩一
ノイズキャンセル機能や高音質モードなどの利用でイヤホンの使用時間が短くなる場合があります。バッテリーの持ちを改善するには、ノイズキャンセルをオフにしたり、高音質設定を解除したりすると良いでしょう。
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伊藤 浩一
一般的に、左右が独立しているワイヤレスイヤホンを「完全ワイヤレスイヤホン」と呼び、ここでの分類では、カナル型、インナーイヤー型、耳掛け型が該当します。
完全ワイヤレスイヤホンは、登場した初期に比べると、左右の聞こえ方やバッテリーの持ちなどの欠点が改善されています。なかでも音質にこだわるのであれば、インナーイヤー型がおすすめですよ。