KITCHEN LABO@blue monkey room 今月のラボ 『年末年始のストックフード』

2020.12.23

昆布じめパンチェッタに挑戦。

肉のストックフードでもう一品、実験欲を刺激されたのがパンチェッタでした。パンチェッタはイタリアの伝統的なストックフードで豚バラ肉の塩漬け(ベーコン。燻製するもの、しないもの両方あり)ですが、これを昆布でやったらどうなるか?北陸地方の家庭料理では、刺身の昆布じめが定番ですが、肉でもできそう。厚みと期間を変えて4種類を試しました。


(左)から1cm3日間、1cm1週間、2cm3日間、2cm1週間

(左下)1cm3日間(左上)1cm1週間(右上)2cm1週間
(右下)2cm3日間(中央)塩漬け
※全て冷蔵庫で管理。肉の状態や庫内温度により結果が異なる場合も考えられます。あくまで参考値としてください。また、肉の管理もデリケートな問題ですので、まずは3日で様子を見て1日ずつ伸ばして味の変化を確認すると良いかと思います。

試食の結果、研究員全員が一番美味しいと意見が一致したのが2cm1週間の昆布じめでした。1cm幅だと3日の時点で既に昆布の味が肉の味に勝ってしまう印象でした。肉の味と昆布の味、両方の味のバランスがベストだったのが、今回の中では2cm1週間でした。

ストックフード⑤
保存のアプローチ:昆布じめ
保存期間:1週間

昆布は肉を挟みやすいように薄いものを使います。昆布と肉の間に空気がなるべく入らないように肉を挟み、ラップでしっかり密閉します。昆布の自然な塩味と旨味が入り、外気も遮断。昆布、いいかも!(ちなつ)

材料

  • 豚バラ肉(厚み2cm) 200g(挟みやすいサイズ)
  • 昆布(切り出し昆布など薄いもの) バラ肉のサイズに合わせて
  • 適宜

作り方

昆布の表面を日本酒で拭き、豚バラ肉を挟みます。

ラップで隙間なくきっちりと包み、さらにビニール袋などに入れて冷蔵庫で保管します。

2cm1週間後の昆布締めパンチェッタ。脱水して身が引き締まり赤身が増しています。