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母乳の搾乳&保存方法!冷蔵・冷凍保存した母乳の温め方と解凍手順

赤ちゃん

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2023/3/6

母乳の搾乳や保存を検討しているママ・パパに向けて、搾乳方法、母乳の保存方法(常温・冷蔵・冷凍保存)、母乳の保存期間や保存時に注意すべきポイントを解説します。また、冷蔵・冷凍保存した母乳の温め方や解凍のやり方も詳しくご紹介します。

赤ちゃんとママが長時間離れるときでも、あらかじめ搾乳しておけば、保存した母乳を赤ちゃんに飲ませられます。また、搾乳には授乳間隔が空いて母乳の分泌量が減るのを防ぐ目的や、乳腺炎予防などの目的があります。この記事では、正しい搾乳方法や母乳の保存方法、保存時の注意点、母乳の温め方などをご紹介します。

この記事の監修者

助産師・看護師・保育士

河井恵美先生

25年以上、病院、行政、教育関係、海外での医療活動に従事。親御さんへのアドバイスを充実させるため保育士・公認心理師の資格を取り役立てている。現在は、エミリオット助産院を運営。

正しい搾乳方法とは?おすすめの搾乳器も

まずは、手で搾乳する方法からご紹介します。手順は、次の通りです。

<搾乳の手順>
1.搾乳する前に、手を石鹸でよく洗い、清潔にします。

2.片方の手で母乳を入れる容器(哺乳瓶、保存パックなど)を持ち、もう片方の手の親指と人差し指の腹で乳輪の外側を軽くつまみます。そのまま、乳輪の外側から乳頭(乳首)に向かって圧をかけます。母乳が出てきたら容器で受け止めましょう。

3.一方向だけに圧をかけず、乳頭に対し上下左右、ななめなどさまざまな方向から圧をかけます。これをリズミカルに、15~20分程度繰り返しましょう。

ポイント:乳頭をギュッとつまんで圧をかけるのではなく、乳輪の外側をつまみながら押すのがコツです。

搾乳器を使うと効率的

手で15~20分も搾乳するのは大変なので、頻繫に搾乳をする場合は搾乳器を利用するのがおすすめです。搾乳器には手動と電動のものがあり、それぞれの違いは以下のとおりです。

<手動搾乳器>
特徴:安価で持ち運びしやすく、消毒などの手入れがしやすい
メリット:搾乳時の圧や角度の調整がしやすい
デメリット:手への負担がかかりやすいため、頻繫に搾乳をする場合にはやや不向き
<電動搾乳器>
特徴:ボタンひとつ押せば自動で搾乳ができるので、手の負担が軽い
メリット:短時間で搾乳が完了する。また赤ちゃんの吸いつき方を再現していたりする
デメリット:電動は高価で、モーター音が気になるものもある

おすすめの搾乳器

搾乳器に興味を持たれた方に向けて、楽天市場で購入できる手動・電動の搾乳器をそれぞれ紹介します。

・手動タイプ
「メデラ ハーモニー手動さく乳器」

手動タイプは、メデラの「ハーモニー手動さく乳器」がおすすめです。
特徴は、搾乳口の角度が調整されていて、スムーズに搾乳ができる点。また、赤ちゃんが母乳を飲むときと同じように、最初に速いリズムで刺激をし、母乳が出てきたらゆっくりとしたリズムに切り替えることも可能です。身体のメカニズムを利用しているので、ママの負担になりにくいのがうれしいですね。
さらに、手の負担を軽減するよう、握りやすいハンドルを採用しています。ハンドルを握る強さで圧が変えられるので、おっぱいの様子を見ながら調整できます。

・電動タイプ
「ピジョン さく乳器電動 pro personal R」

電動タイプなら、ピジョンの「さく乳器電動 pro personal R」がおすすめです。
特徴は、おっぱいの状態によって搾乳のリズムが変えられるところ。はじめは赤ちゃんが母乳を飲むときのように、弱く速いリズムで母乳の分泌を促し、その後は3つのモードと6段階の強さで自分好みの搾乳ができます。
専用アプリを使えば、スマートフォンからも操作ができたり、搾乳記録がつけたりできます。また、シンプルなつくりになっているので、搾乳後の掃除も簡単です。

母乳は、常温・冷蔵・冷凍で保存可能

搾乳した母乳は、常温、冷蔵、冷凍の3つの方法で保存ができます。低温で保存をするほど保存期間を伸ばせますが、家庭の冷蔵庫や冷凍庫は温度変化が激しく、成分や品質が保てない可能性も。できるだけ早く消費しましょう。

短期間の保存なら「常温保存」

搾乳後、すぐに飲ませるのであれば常温保存(25℃未満)が可能です。短期間の保存の場合は、消毒をした清潔な容器にフタをしておきましょう。ただし、室温が25℃を超える場合は、常温保存ではなく冷蔵保存をおすすめします。
健康な赤ちゃんに飲ませる場合、母乳は6時間まで保存がきくとされていますが、NICU(新生児集中治療室)にいる赤ちゃんなどでは 約4時間となり、より保存可能期間が短くなります。

3日以内の保存は「冷蔵保存」

健康な赤ちゃんに飲ませる場合は、搾乳後5日未満であれば、冷蔵保存(4℃以下)が可能です。少し保存期間が長くなるので、衛生を保つためにも母乳パックや専用の容器で保存をしましょう。なお、冷蔵庫で保存をする場合、ドア付近に置くのはおすすめできません。温度変化が激しい場所なので、品質を損ないやすいためです。なるべくドアの開け閉めによる影響を受けず、最も冷える奥のほうに置いておきましょう。冷蔵庫の環境を考えると、できるだけ早く授乳することが理想です。

長期間保存するなら「冷凍保存」

長期間母乳を保存しておきたい場合は、冷凍で保存しましょう。冷凍ができる母乳パックや容器に入れて、保存をします。-20℃以下(2ドア冷蔵庫)での保存期間は、最大で6ヵ月です。ただし、家庭用冷凍庫の場合、頻繫に開け閉めをするので温度変化が激しく、母乳の成分が変化しやすくなります。特に冷気が逃げやすい手前で保存をすると、劣化が進みやすくなるので、奥の方で保存するのがよいでしょう。家庭用の冷蔵庫で母乳を保存する場合、3ヵ月を目安にすると良いでしょう。

母乳を保存する際の注意点

母乳を保存する際の注意点をいくつか説明します。

・飲み残した母乳や解凍済みの母乳の保存はNG
赤ちゃんが飲み残した母乳は捨てましょう。もったいないからといって冷蔵庫や冷凍庫で保存をすると、雑菌が繁殖してしまいます。また、解凍した母乳を再冷凍するのも控えましょう。

・保存期間をメモ書きしておく
母乳を保存する容器に日時を書いておきましょう。複数母乳の保存容器があると、どれが古いものか判別できなくなるためです。保存期間を過ぎた母乳を飲ませることがないよう、母乳を保存するのと同時に日時を記載してください。

・できる限り早く授乳する
保存期間の目安は先述のとおり3ヵ月が目安です。しかし、3ヵ月前と現在の赤ちゃんの必要な栄養素は違う場合があること、さらに、母乳の栄養面や新鮮さなどを考えると、できる限り早めに授乳したり常温ではなく冷蔵庫や冷凍庫で保存したりすることが理想です。

・搾乳グッズはこまめに消毒
搾乳に使ったグッズは1日1回以上、煮沸消毒や消毒液で消毒をおこないましょう。使用後は洗浄をすると安心です。

参考文献:よくわかる母乳育児/水野 克己 著/2012年11月1日発行/へるす出版

保存した母乳の温め方・解凍方法

冷蔵あるいは冷凍で保存をしていた母乳の温め方や、解凍方法を説明します。

・冷蔵保存の場合
母乳を40℃以下のぬるま湯で湯煎します。保存期間中に母乳の脂肪分が分離しているので、容器を左右にやさしく振って、混ぜましょう。
頻繫に湯煎をする場合は、哺乳瓶を温める専用の機械(哺乳瓶ウォーマー)を利用するのもおすすめです。母乳の温め以外にも、離乳食の温めにも活用できます。

・冷凍保存の場合
冷凍庫から取り出した母乳は、冷蔵庫に移して12時間ほど解凍しましょう。急ぐ場合は、容器やパックを流水解凍するか、40℃以下のぬるま湯で湯煎をしてください。解凍後の母乳を適温まで温めるには、冷蔵保存の母乳と同じく、40℃以下のぬるま湯で湯煎をします。

注意点:早く温めたいからといって、40℃を超える温度で湯煎をすると、母乳の栄養素や免疫物質が壊れてしまいます。同様の理由で、電子レンジや鍋での温めも不可です。

出典:Pigeon/お客様サポート/商品 Q&A/さく乳用品/2022年6月28日時点

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搾乳は、手または搾乳器のいずれかでおこないます。搾乳をした母乳をすぐに飲ませるのであれば「常温保存」、3日以内なら「冷蔵保存」、長期間の保存は「冷凍保存」が可能です。しかし、できる限り早く与えたり冷蔵庫や冷凍庫で保存したりするようにしましょう。どの保存方法でも、飲み残しを再保存するのは控えてください。また、母乳を温め直す際は40℃以下のぬるま湯で湯煎しましょう。安全に母乳を飲ませるためにも、正しい搾乳方法と保存方法を覚えておくといいですね。

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