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逆子の胎動の感じ方は普通と違う?胎動の位置や特徴を解説

妊娠

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2023/2/3

逆子(骨盤位)とは、胎児の頭が子宮口側に向いていない状態のことです。この記事では、「逆子の赤ちゃんと通常の赤ちゃんで胎動は違う?」「逆子は治療できる?」など、妊婦さんの疑問について専門家が解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

医師から「逆子」と指摘され、びっくりしたことのある妊婦さんも多いでしょう。赤ちゃんが小さいうちは、お腹の中でたくさん動くため、妊娠期間中に「逆子」の体勢になることも多くあります。しかし、「逆子になったらどうしよう」「逆子が治らなかったどうしよう」などと不安な気持ちになるかもしれません。今回は、逆子の胎動や特徴について解説していきます。ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤真琴先生

山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。

逆子とは?

「逆子」とは、お腹の中にいる胎児の頭が下にない状態のことを指し、「骨盤位」ともいいます。

お腹の中の赤ちゃんは、妊娠中期まで(妊娠7か月まで)は、さまざまな体勢になります。そして、妊娠後期になると徐々に頭を下に向ける「頭位」の状態になるのが一般的です。しかし、出産間近になっても頭が下に向かない場合もあります。逆子の多くは原因不明といわれていますが、結果的にその胎児にとって一番楽な姿勢を選んできているともいわれています。

逆子の種類

逆子の中でもその種類はさまざまで、胎児の体勢(骨盤位の体勢)によって分類されます 。また、経腟分娩の可否やリスクも変わります。

基本的には赤ちゃんが骨盤位の場合、お産は帝王切開となるのが主流ですが、特殊な条件が揃っている場合に限り経腟分娩ができる可能性があります。

・単殿位(たんでんい)
骨盤位の中では一番多くみられる姿勢で、胎児のお尻が下にきてVの字形になっている体勢です。この胎位の場合は、病院によっては経腟分娩を選択できる場合があります。

・複殿位(ふくでんい)
胎児があぐらをかくような姿勢をしており、胎児のお尻と足の裏(先)が下にきている体勢です。この場合も病院によっては経腟分娩を選択できる場合がありますが、産道を通る際、足とおしり部分の幅が頭よりも広くなるため途中で帝王切開に切り替わる可能性があります。

・「膝位」(しつい)
胎児の膝が下にきている体勢で、両膝をついた状態(全膝位)と片膝をついた状態(不全膝位)に分かれます。こちらも帝王切開での出産になります。

・「足位」(そくい)
胎児の足の裏(先)が下にきている体勢で、両足で立ったような状態(全足位)と片足で立ったような状態(不全足位)に分かれます。こちらも帝王切開での出産になります。

・「横位」(おうい)
胎児がお腹のなかで横になっている体勢で、腕や肩が下にきている状態です。正確には逆子には入りませんが、頭位では無いため、こちらも帝王切開での出産になります。

逆子の胎動と通常の胎動に違いはある?

赤ちゃんが逆子のときの胎動と、一般的な体勢(頭位)のときの胎動には違いがあるのでしょうか。ここでは、逆子の胎動の特徴について詳しく解説していきます。

逆子の場合、お腹の下の方で胎動を感じる

逆子の赤ちゃんは、頭位の場合と異なり手足が下に向いていることが多いため、胎動を下腹部や恥骨、足の付け根の周辺で感じる傾向があります。中には、恥骨近くの膀胱を蹴られて尿意が近くなる人もいます。
ちなみに、胎位と胎動の感じ方に明確な関連性があるわけではありません。例えば、妊娠後期以降で逆子になっている場合でも、骨盤位の種類によって胎動の位置や感じ方が異なると言われており、胎動だけでは、胎児の体勢は判断できないといえます。

胎動による痛みの強さは変わらない

逆子だからといって、胎動の痛みの強さに違いはありません。しかし、赤ちゃんの体勢によっては、胎動をきつく感じる場合や弱く感じる場合もあり、これは逆子でも頭位でも同様です。逆子の場合は足が下にあるため、胎動を下腹部に感じやすく、蹴られる場所によっては恥骨や膀胱などに痛みを感じる場合もあります。

しゃっくりの位置が変わる場合もある

赤ちゃんのしゃっくりを下腹部で感じる方が多いと言われていますが、逆子の場合はお母さんのへその上あたりで感じる方が多いようです。しかし、妊娠中期まではお腹の中で赤ちゃんは動き回っているため、必ず同じ場所で感じるというわけではありません。

逆子は治療できる?

逆子の多くは、妊娠後期までに自然に回転して戻ります。妊娠8か月の妊娠30週~32週ぐらいで頭が下になければ逆子と診断されますが、経産婦さんのなかには出産間近に、赤ちゃんが回転して頭位になる場合もありますので最後まであきらめずに過ごせるといいですね。

どうしても逆子を治したい、早く頭を下へ向かせたいという妊婦さんも少なくないでしょう。逆子を治す方法として、妊婦さんが寝るときの向きを工夫することで、胎児が自分で回転するのを促す方法があります。また、逆子を治すのを促す逆子体操などもあります。ただし、出産施設によって逆子体操を推奨していない場合もあるため、体操を希望する場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

逆子の治し方については、「逆子とはどんな状態?逆子になる確率や原因は?」で詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてください。

妊娠週数が進むにつれて赤ちゃんは大きく成長し、お腹の中で回転しづらくなることから逆子になる確率は下がっていきます。

しかし逆に、妊娠10か月前後で逆子の場合は、分娩時までに頭位へ自然回転する確率も低くなってしまいます。埼玉県立大学などの研究※によると、妊娠36週目での逆子の割合は5.6%となっており、その中で頭位へ自然回転したのは10.2%と約1割に留まっています。このことから、自然に頭位に戻るチャンスが低くなる妊娠10か月前後で帝王切開の予定を組む病院が多くなります。


出典:「妊娠28週以降の骨盤位の頻度と自然回転率」(平成29年7月)
埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 東原亜希子, 聖路加国際大学大学院 堀内成子, 聖路加国際病院 女性総合診療部 山中美智子

胎動で「逆子の治り」を確認できる?

逆子は出産までに自然に元に戻る可能性が高いですが、胎動によって逆子が治ったことを実感できる場合とそうでない場合があります。逆子が治ったことを胎動で感じられた人のケースでは、「お腹の中の赤ちゃんが大きく動いた感覚があった」「胃の付近で触れていた硬い部分(頭)が急になくなった」「お腹の形が変わった」といった感覚を持った人がいるようです。

しかし、大きな胎動があった場合や胎動が普段と違う場合などでも、逆子が治ったとは言い切れません。逆子が治ったかどうかの判断は自己判断できないため、かかりつけの医師に相談し超音波検査(エコー検査)などで確認してもらいましょう。また、大きな胎動後に赤ちゃんの胎動が急に少なくなった、尿漏れが多くなったという場合は、お腹の赤ちゃんの異変や破水などのトラブルが起きている可能性もありますので、速やかに病院に連絡してください。

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逆子の場合は、下腹部や恥骨などで胎動を感じることが多く、通常の頭位と胎動の位置が異なることについて解説しました。なお、逆子と診断されたからといってむやみに不安を感じることはありません。普通に生活して戻る場合も多いですので、ゆったりとした気持ちでマタニティライフを過ごしていきましょう。出産間近になっても逆子が治らなかった場合は、それが赤ちゃんとお母さんにとって一番よい胎位であったのだと思うといいかもしれません。

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