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初めての人も安心 コンタクトレンズの基礎知識
コンタクトレンズはメガネと違い、熱気でレンズが曇ったりすることがないので外出時に利用する方が多いアイテムです。メガネをすることで顔の一部が隠れたり、視界が狭くなったりする問題もコンタクトレンズを付けることで解消されます。
正しい取り扱い方ができれば、アクティブかつ快適に過ごしたい人たち向けのアイテムと言えるでしょう。ここでは、コンタクトレンズの種類についての基礎知識を解説していきます。 -
コンタクトレンズとは
コンタクトレンズは、薬機法で定められた、低下した視力を矯正するための高度管理医療機器です。眼科医の指示のもと、プラスチックで出来た素材を黒目(角膜)に乗せて使います。
メガネ着用時に比べて視野が広くなり、顔を隠すこともないのでイメージを変えることもありません。 -
コンタクトレンズの種類
日本の薬機法で定められたコンタクトレンズは、性能、使用目的、効果などで分類されます。コンタクトレンズはメガネと違い角膜の上に直接プラスチック素材を接触させるので、視力補正以外にも治療目的でも使用でき医療効果が得られるものもあります。
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一般的に使われている
コンタクトレンズコンタクトレンズは透明なブラスチックで作られており、黒目に沿うようにお椀のような形になっています。柔らかいタイプ(ソフト)と、固いタイプ(ハード)とに分けられ、使用期間や用途、装用時の使用感によっても好みが分かれるので、自分に合うものを選びましょう。
- ソフトコンタクトレンズ
水と良くなじむプラスチック素材が使われており、水分を含むと柔らかくなる性質があります。そのため、装用感が良く、ずれにくく外れにくいので、初めてコンタクトレンズを使用する人にも慣れやすく、激しいスポーツをする方にも良いでしょう。
しかし、汚れが付きやすく、耐久性に劣るなどの欠点もありますのでソフトコンタクトレンズを使用する場合は、使い捨てや使用期間の短いものを検討してみるとよいでしょう。
- ハードコンタクトレンズ
固いプラスチックで出来ており、レンズが網目状のザルになっているので、その隙間から酸素が瞳へ供給されます。視力矯正力や乱視矯正に優れており、長時間の装用でも耐久性があります。
欠点は、眼に異物を入れるということで初めてコンタクトレンズを使用する方には慣れるまで時間がかかることと、固い素材なのでずれやすく、外れやすいなどがあります。
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用途に合わせて
コンタクトレンズは使用日数によって素材の耐久性などが変わります。決められた使用期間以上に使い続けると、酸素透過性の低下やタンパク質汚れの付着などで雑菌が繁殖し、目のトラブルを起こすこともあるので、使用期間とケア方法には気を付けましょう。
- ワンデーコンタクトレンズ
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毎日新品のレンズを付けられます。1日で使い捨てることを目的に作られているので、連続使用したり、一度外したものをもう一度付けて使ったりするなどは止めましょう。
1個当たりの単価が安いので、なくしたときにも安心ですが、長期間コンタクトレンズを使用することを考えると経済的に高くなります。
※使用時間には個人差があります。必ず眼科医の指導に従ってください。
- 2ウィークコンタクトレンズ
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2週間で使い捨てるコンタクトレンズです。使用している期間は毎日外した後にコンタクトレンズ専用液で洗浄しなければなりません。
しかし、レンズ代やケア用品の代金を含めてもワンデーのものよりコストが安くなる傾向にあります。
※使用時間には個人差があります。必ず眼科医の指導に従ってください。
- マンスリーコンタクトレンズ
1ヶ月(30日間)ごとに交換するコンタクトレンズです。2ウィークと同様に毎日使用後のケアが必要です。
ワンデーや2ウィークと違う点は、コンタクトレンズの種類が視力補正用の商品が多く、カラーコンタクトレンズや乱視・遠近両用コンタクトレンズは取り扱いが少ないところにあります。
※使用時間には個人差があります。必ず眼科医の指導に従ってください。
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コンタクトレンズを導入するには
コンタクトレンズはインターネットでも気軽に購入できますが、医療機器なので最初に購入する際は、医師による診察が必要となります。眼科で医師からコンタクトレンズ装用に問題が無いと判断され、視力に合ったコンタクトレンズを処方されてから、店舗やインターネットで購入しましょう。
自分の目の大きさに合ったサイズや種類を使用しなければ、眼球を傷つけることになり大変危険なので、必ず受診しましょう。ここでは、コンタクトレンズを購入する前に知っておきたい知識について解説していきます。 -
眼科の検診、処方
眼科では、はじめにコンタクトレンズの使用用途や目の状態についての問診が行われます。その後、眼球の状態、視力、涙量、角膜のカーブの角度などを検査し適切なレンズを選びます。
サイズが決まったら、テストレンズを付けて度数や種類を調節しながら購入するレンズを決めます。コンタクトレンズの装着が初めての場合には、医師や看護師からレンズの着脱方法、日々のケア方法、定期検査の説明などを受けましょう。 -
処方箋は必要?
コンタクトレンズ専門店では、医師の処方箋や指示書が無ければ購入できない場合もあります。
また、一度に購入できる数も決まっているので、購入のたびに眼科での診察が必要になります。しかし、コンタクトレンズ購入の際の処方箋は薬機法においても「必要ではない」とされているので、インターネットで購入することもできます。 -
医療費控除にできるの?
コンタクトレンズの使用が医療目的であれば医療費控除の対象となります。眼の病気と診断されるものは、斜視、白内障、角膜炎、網膜色素変性症などですので、一般の視力補正のための使用では認められません。
しかし、眼科診察を含めた治療費や諸経費、コンタクトレンズ作成代を合わせて10万円を超えた場合は、10万円を超えた部分の金額が医療控除対象となる場合があります。 -
コンビニ受け取りもできるの?
最近では、コンタクトレンズを使用する人の3分の1がインターネットでの購入を選んでいるというデータもあります。
眼科での医師の診察も重要ですが、購入のたびに病院へ行くのでは時間も費用もかかります。インターネットでの購入は簡単で便利で、店舗よりも安くなることもあるのでワンデーコンタクトレンズの使用などたくさんの数が必要な方はインターネットの方がお得かもしれません。
また、インターネットで購入した際は自宅への配送の他に、近くのコンビニエンスストアでの受け取りができる場合もあり、仕事や学校に行っていて日中家で荷物を受け取れないなどの場合は、帰りに24時間営業のコンビニに立ち寄って商品を受け取ることができます。