シャンプー&
トリートメント
基本のキ
シャンプー&トリートメントは、スキンケアでいえば洗顔と保湿にあたります。頭皮も顔とひと続きの皮膚ですから、清潔にしてうるおいのある健康的な状態をキープすることが必要不可欠。頭皮の毛穴に汚れや皮脂が詰まるとフケや匂い、抜け毛の原因にもなり、もちろんそこから生える髪のハリやツヤにも影響します。シャンプー、トリートメント剤は、髪質別、しっとり、サラサラなど仕上がりの質感、ダメージ、カラー、パーマヘア用など目的に絞って選ぶことができるので、自分の髪に合うアイテムを選び、正しい方法でやることが大事です。
シャンプーの種類と選び方
シャンプーは洗浄成分によっていくつかの種類に分けられますが、1つの洗浄成分だけでできているわけではなく、さらに保湿などのケア成分も様々に組み合わせて配合されています。シャンプー時の頭皮ケアの大切さからスカルプケアシャンプーも人気。頭皮の状態、髪のタイプに合うものを選ぶための基本知識を紹介。
高級アルコールシャンプー
市販のシャンプーの多くには、洗浄成分として高級アルコールが配合されている。洗浄力がとても強く頭皮や髪も乾燥させるので、それをカバーするために、シリコンやアミノ酸をはじめ、保湿・美容成分が配合されているのが一般的。十分に含まれているものを選ぶのがポイント。
アミノ酸系シャンプー
髪や皮膚アミノ酸系の洗浄成分が使われている。人の肌と同じ弱酸性で髪や頭皮に刺激を与えにくい。マイルドな洗浄力でしっとりした洗い上がり。カラーをしている人やダメージが気になっている人にオススメ。皮脂分泌が多い人やスタイリング剤をたっぷりつけていると落ちにくい場合も。
石鹸系シャンプー
石鹸と同じ弱アルカリ性で天然の界面活性剤を使用。頭皮の皮脂汚れなどをしっかりと落とせる。洗浄力が強い分、髪のパサつきや乾燥につながりやすいことも。頭皮に刺激を与えにくく環境にも優しいといえる。
シリコン・ノンシリコンシャンプーとは?
キューティクルを保護しなめらかな指通りや泡立ちを良くするために使われるシリコンは、頭皮に付着して毛穴づまりの原因などになる場合もありノンシリコンシャンプーに注目が。頭皮の健康を重視してノンシリコンを選ぶ人は多いが、シリコンの質にもより、使用感や髪のツヤやなめらかさを叶える点ではシリコンシャンプーが優れている。一概にどちらが良い悪いとはいえない。
トリートメントの種類と選び方
髪の表面はキューティクルという薄いウロコ状の組織で覆われていて、髪のうるおいが逃げないように保護しツヤやなめらかさを保っています。キューティクルはとてもデリケートなため、シャンプーの摩擦や刺激、ドライヤーの熱、カラーやパーマ、紫外線などにより、開いたままになったり剥がれてしまうと、傷んでパサパサになったり、うねりやクセが出やすくなります。トリートメントは、キューティクルの内部に栄養を与えたり表面をコーティングしてダメージを補修する働きをします。他にもカラーケア用やボリュームのコントロールなど多くのタイプがあるので、上手に選んで使いましょう。トリートメントにも頭皮に使えるものもありますが、一般的には毛髪だけになじませ、頭皮にはつかないようにします。
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コンディショナー
主に髪の表面をコーティングしてなめらかにする働き。リンスも同様。傷みが少なく軽い仕上がりを好む人向き。コンディショナー、トリートメントの順に両方使ってもOK。
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トリートメント
加水分解コラーゲンなどの髪の内部に浸透して働く成分が配合されている。髪になめらかさやツヤをもたらし、ダメージをケアする働きがある。
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ヘアマスク(ヘアパック)
トリートメントよりさらに浸透力や補修力が高く、髪の傷みが気になるときのスペシャルケアに。毎日使うとだと髪が重くなることがあるので、週1〜2回の使用がオススメ。
正しいシャンプー&
トリートメントの手順
シャンプーに手順なんてある?トリートメントはしっかり流さなくていい?意外とわからないことがありませんか?間違ったやり方を知らずに続けていることが髪を傷めていることも少なくありません。まずは、シャンプーは頭皮をしっかり洗う、トリートメントで毛髪をケアする、と捉えておくと良いかもしれません。基本のシャンプー&トリートメントのやり方をマスター!
正しいシャンプー&
トリートメントを
おさらい
シャンプー
1. 最初にブラッシング。髪のほつれや絡みをといて頭皮の汚れを浮かしておく。
2.シャワーだけで十分に予洗いすると70%くらいの汚れは落ちるといわれる。シャンプーのなじみや泡立ちを良くし量の使い過ぎも防ぐ。
3. シャンプーは髪に直接つけず、手の平で泡立ててから頭皮になじませる。
4. 頭皮を指の腹を使ってマッサージするように優しく丁寧に洗う。シャンプーブラシを使ってもOK。髪自体は泡に包まれることで汚れが落とせるので、なるべく摩擦を与えないように洗う。
5.十分な湯量のお湯で、シャンプーが残らないようにしっかりすすぐ。流す前に手で絞って泡を切っておくと良い。熱すぎると乾燥や傷みにつながりやすいので注意。耳の後ろなどに泡が残らないように洗い流す。
トリートメント
6. 手で髪を掴み絞るようにして水分をしっかり切る。
7. 適量を毛先から根本へ向かって髪になじませていく。基本、頭皮にはつけない(製品の表示に従う)。
8. 3分前後おいてから(製品の表示を目安に)頭の上から毛先へ向かって十分にすすぐ。生え際やうなじ、耳周りにトリートメントが残らないようによく洗い流す。
9.髪を摩擦しないように注意してタオルドライしてからドライヤーで完全に乾かす。自然乾燥は長時間キューティクルが開いたままになってダメージにつながる危険が。