頭皮臭が気になる。
スカルプシャンプーで改善できる?

2023.8.1

頭皮のコンディションを安定させるのに役立つスカルプシャンプー。近年、ネット通販やドラッグストアでもよく見かけるようになりました。

頭皮の臭いに悩み、スカルプシャンプーを使おうか迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回はスカルプシャンプーの効果や選び方、正しい使い方を解説いたします。

スカルプシャンプーって何?

まずは、スカルプシャンプーの効果についてご紹介します。

頭皮(スカルプ)のためのシャンプー

スカルプシャンプーとは、頭皮(スカルプ)を洗浄することに着目したシャンプーです。皮脂や汚れをしっかり落としながら、うるおいも与えてくれるため、さっぱりとした爽快感が得られます。頭皮のベタつきが気になりやすい脂性肌の方におすすめです。

「育毛シャンプー」などの名称で呼ばれることもありますが、「髪が生える」発毛効果のある成分は配合されていません。使うほどに毛が生えるというわけではないので注意が必要です。

スカルプシャンプーの効果は?

スカルプシャンプーで期待できる効果は、以下のとおりです。

・必要な皮脂を残しながら汚れを落とし、適度なうるおいを与える
・ベタつき、におい、フケ、かゆみなどの頭皮トラブルを防ぐ

男性が悩みがちな頭皮トラブル(ベタつき、におい、フケ、かゆみなど)や髪トラブル(抜け毛)は、皮脂のつまりや乾燥などによって頭皮の状態が悪くなってしまうことが原因です。

スカルプシャンプーは必要な分の皮脂を残しつつ、余分な皮脂や汚れをしっかり落とせるように設計されているため、このような悩みを解消するのに役立ちます。

スカルプシャンプーを継続的に使用することで、頭皮の保湿を行ってやわらかい状態に導いてくれるため、健康な髪が生えてくる土壌(頭皮)を整えられます。

頭皮の状態が良好であれば、健康な髪の毛が生えてきます。一度生えた毛が抜けて、次の毛が生えてくるヘアサイクルが定期的に回る状態を維持できるためです。

スカルプシャンプーの選び方

スカルプシャンプーは、製品によって配合成分や機能性が異なります。頭皮や髪の悩みを解決するには、目的や肌質に合ったスカルプシャンプーを選びましょう。

ここからは、自分に合ったスカルプシャンプーの選び方をご紹介します。

配合成分で選ぶ

スカルプシャンプーを選ぶときは、「薬用(医薬部外品)」のシャンプーを選ぶのがおすすめです。厚生労働省によって効果が認められた成分を含むシャンプーであるため、頭皮トラブルや髪トラブルの改善につながります。

頭皮や髪の悩みに効果がある有効成分は以下が挙げられます。

成分名 期待できる効果
イソプロピルメチルフェノール 殺菌 作用があり、においを防ぐの に役立つ
グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム) 頭皮を健やかに保ち 、かゆみを防ぐのに役立つ
ピロクトンオラミン 殺菌作用があり、フケ・かゆみを防ぐのに役立つ
ヒノキチオール 殺菌作用があり、フケを防ぐのに役立つ
ミコナゾール硝酸塩 殺菌作用があり、フケ・かゆみを防ぐのに役立つ
アラントイン 頭皮を健やかに保ち、かゆみを防ぐのに役立つ
サリチル酸 角質を軟化させる作用があり、かゆみを防ぐのに役立つ

洗浄力で選ぶ

シャンプーは毎日使うものなので、洗い心地や洗浄力で選ぶのもおすすめです。

頭皮への優しさにこだわりたい方、頭皮の乾燥を防ぎたい方には、マイルドな洗い上がりになる「アミノ酸系」や「ベタイン系」のスカルプシャンプーが適しています。

頭皮のベタつきが気になる脂性肌の方には、洗浄力の高くさっぱりとした洗い心地の「高級アルコール」タイプや「石けん」タイプがぴったりです。

敏感肌の方なら、低刺激で無添加のスカルプシャンプーがおすすめです。肌トラブルが起きているときや、体の調子が悪いときに使用しても良いでしょう。

ただし、成分がひとつだけ除去されているだけでも「無添加」と表示できるため、製品の配合を確認したうえで使うことが大切です。

【一覧】おすすめスカルプシャンプー

おすすめのスカルプシャンプーをご紹介します。それぞれの特徴を比較し、髪の毛や頭皮の状態に合った製品を選んでみてください。

ブランド名(商品名) 特徴
BULK HOMME(ザ シャンプー) シリーズ累計出荷本数1,000万本を突破したノンシリコンのアミノ酸系スカルプシャンプー
&GINO(プレミアムブラックシャンプー) コンディショナー不要のアミノ酸系スカルプシャンプー
HALTEN(HALTEN スカルプシャンプー) さわやかな甘い香りが特徴のボタニカルシャンプー
ZIGEN(オールインワンスカルプシャンプー) 保湿成分が充実した純石けんスカルプシャンプー

スカルプシャンプーの正しい使用方法

最後に、スカルプシャンプーで髪を洗うときの正しい手順をご紹介します。皮脂や汚れをしっかり落とし、頭皮の健康を保ちましょう。

①髪を濡らす前にブラッシング

まず、髪の毛を濡らす前にブラッシングを行い、髪についている汚れやほこり、抜け毛を取り除きましょう。

髪が乾いた状態でブラッシングすることで、髪が絡むのを防ぐ効果もあります。

②スカルプマッサージで血行促進

ブラッシング後は、頭皮マッサージで血行を促しておくと、シャンプーの成分がより行き渡りやすくなります。

マッサージは、指の腹でやさしく押し込むように頭皮全体を指圧することがポイントです。

③髪の毛ではなく地肌を洗う

シャンプーを手に取ったら、頭皮や髪に乗せる前にしっかり泡立てます。シャンプー液をそのまま頭皮につけてしまうと、流すときにすすぎ残しが多くなりやすいので注意してください。

シャンプーをするときは、指の腹を使って地肌を傷つけないように洗うのがコツです。頭皮をマッサージするように洗うと、手穴の汚れをしっかりと落とすことができます。

ただし、髪の毛が濡れた状態でマッサージしすぎると、頭皮を傷めるケースもあるため、短時間で優しく指圧してください。

④ぬるめのお湯でしっかりすすぐ

丁寧に頭皮を洗ったら、38〜40度程度のぬるま湯でよくすすぎます。十分にすすぎきれずにシャンプーが頭皮や毛穴の中に残ってしまうと、かゆみや臭いの原因になってしまいます。シャンプーの泡やぬるっとした感触がなくなるまでしっかり流しましょう。

また、40度以上の熱いお湯で流すと、皮脂や保湿成分が落ちすぎてしまいます。お湯の温度にも気を配り、必要な成分まで流しすぎないようにするのもポイントです。

⑤トリートメントやコンディショナーで保湿する

リンスインのスカルプシャンプー以外は、トリートメントやコンディショナーと併用しましょう。特に洗浄力の強いスカルプシャンプーを使う場合は、髪がきしむこともあります。

適量を毛先に浸透させるようになじませて、お湯でしっかりと洗い流しましょう。頭皮に残らないように、指でマッサージするようにして洗い流すのがポイントです。

また、シャンプーやトリートメント後は頭皮が乾燥しやすいため、保湿効果のある頭皮用の美容液を使用するのもおすすめです。髪の生え際や頭頂部を中心になじませることで、頭皮のうるおいを保つことができます。

まとめ

スカルプシャンプーは、余分な皮脂や汚れを落として頭皮環境を整えることに着目した製品です。頭皮のにおいやかゆみ、フケなどが気になる方はぜひ試してみてくださいね。

スカルプシャンプーを選ぶときは、配合成分や洗浄力だけでなく、肌質も考慮して選ぶのがポイントです。シャンプー前のブラッシングやマッサージも併用して、頭皮を良好な状態に導きましょう。

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