2023.8.1
加齢臭は自分では気づきにくいものです。家族に指摘されて初めて知ったという男性もいるのではないでしょうか。一度加齢臭を意識すると、周囲の人たちに不快な思いをさせていないか不安になってしまうこともあるでしょう。
INDEX
加齢臭とはそもそもどのようなものなのでしょうか。まずは原因を知り、加齢臭対策に活かしましょう。
加齢臭の正体は、加齢にともなう皮脂分泌量の増加と皮脂の酸化によるものです。皮脂に含まれるパルミトレイン酸と過酸化脂質が増加し、酸化すると、臭いのもとであるノネナールが発生してしまいます。
ノネナールは40~50代以降から発生し始めます。特に、不健康な生活を送っている方では、加齢臭が強くなりやすい傾向です。普段から脂質の多い食事を摂っている、運動不足やストレスが多いといった不摂生を重ねていると、皮脂腺の脂肪分が増え、ノネナールの量が増えるといわれています。
また、気になる体臭は、加齢臭のほかにも汗臭やミドル脂臭が挙げられます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
・汗臭…10~20代半ばに強く感じる。脇を中心に発生するすっぱい臭いが特徴。
・ミドル脂臭…30代半ば~50代半ばに強く感じる。後頭部を中心に発生する古い油のような臭いが特徴。
加齢臭は自分では気づきにくく、周りの反応から知ることがあります。加齢臭の臭いに近いものとしては、芝生の青臭さや枯れ草、使い古した食用油のような油臭さなどが挙げられます。
皮脂の分泌量が多い場所ほど加齢臭が発生しやすく、胸や背中など体の中心は特に臭いが気になる部位といわれています。
たとえば、汗をかいた後の服や寝起きの寝具などは、加齢臭を強く感じることもあるようです。自分では気づきにくいからこそ、普段から臭い対策をすることが大切です。
臭いのもとであるノネナールを発生させないためには、加齢臭をはじめ汗臭や皮脂臭の対策に役立つアイテムを使用するのもおすすめです。
加齢臭をはじめ臭い対策に効果が期待できる成分を含むボディソープ・シャンプーに変えることは加齢臭対策として有効です。臭いの原因物質に作用し、加齢臭を抑えることができます。
加齢臭や体臭予防に効果が期待できる成分は以下のとおりです。
<殺菌作用があり、臭いを元から抑える>
・イソプロピルメチルフェノール
・サリチル酸
・ベンザルコニウム塩化物
<臭いの元となる汚れを吸着し、加齢臭を抑制する>
・カキタンニン
・緑茶エキス
加齢臭対策におすすめのアイテムもご紹介いたします。
ブランド名 | 商品名 |
---|---|
BULK HOMME(THE BODY WASH) | 汚れを洗い流すだけではなく「オリーブ果実油」が、乾燥から肌を守ります。 |
& GINO(プレミアムボディーソープデオラ) | こだわりの濃密&プレミアムな泡で、ニオイの原因を徹底的に洗い流します。 |
お風呂に入ったあとも、時間とともに皮脂分泌量が増えて加齢臭が発生しやすくなります。汗をかいたままにしていると加齢臭が出やすくなるため、ボディシートを持ち歩き、1日2~3回臭いの元となる皮脂汚れを拭き取るのがおすすめです。
ボディシートは肌を清潔にするだけでなく、爽やかな香りで加齢臭を包み込んで気になる臭い目立たなくするはたらきも期待できます。加齢臭が気になるときは、普段からこまめに汗を拭き取るようにしましょう。
医薬部外品のデオドラント制汗剤を加齢臭が気になる部位に塗ることで、臭いを抑える効果が期待できます。脇や足など、臭いケアをしたい部位に合わせて商品を選ぶと良いでしょう。
とはいえ、加齢臭を隠すために香水などを使用するのはおすすめできません。加齢臭と香水の香りが合わさり不快な臭いを強めてしまう可能性があるからです。
加齢臭が気になるときにおすすめのデオドラント制汗剤はNULL デオドラントゲルです。ジェルタイプで使いやすく、少量でも効果を実感できます。
気になる方はお試しください。
加齢臭対策には、生活習慣の見直しが重要です。ここからは、食事・運動・睡眠の改善で加齢臭を防ぐ方法を9つご紹介します。
脂っこいものばかり食べていると皮脂の分泌量が増えやすく、臭いのもとであるノネナールが大量に分泌されてしまいます。
食事をした翌日に顔がベタついていたり、テカっていたりするときは、脂質を摂り過ぎているサインです。特に、動物性脂肪の含まれる食品は血中コレステロールの増加につながり、皮脂の分泌量にも悪影響を及ぼします。
脂の多い肉類やバター、生クリームや、アイスクリーム、スナック菓子などは食べ過ぎないようにしましょう。
ノネナールを発生させないためには酸化を防ぐことも大切です。抗酸化物質には、脂質の酸化を防ぐはたらきがあるため、積極的に摂取しましょう。
抗酸化物質であるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを含む食べ物は以下のとおりです。
【ビタミンC】
キウイ、アセロラ、イチゴ、オレンジ、みかん、ブロッコリー、ピーマン、ゴーヤなど
【ビタミンE】
アボカド、アーモンド、落花生、枝豆、かぼちゃ、人参、オリーブオイルなど
【ポリフェノール】
ブルーベリー、ぶどう、大豆、ゴマ、緑茶など
アルコールが体内に入るとアセトアルデヒドが発生し、口臭や汗臭のもとになります。お酒を飲むときは適量を意識しましょう。具体的には、純アルコールで1日20g程度が目安です。
お酒の適量は以下のとおりです。
【純アルコール20gの目安】
・ビール中瓶1本(500ml)
・日本酒1合(180ml)
・焼酎(35度)(180ml)
・ウィスキーダブル1杯(60ml)
・ワイン1杯(120ml)
汗には毛穴の中の皮脂を押し出す役割もあるため、運動をして汗をかく習慣があると加齢臭予防に役立ちます。
また、汗腺の機能を改善させる効果も期待できます。汗腺には臭いの原因となる不純物をろ過するはたらきがありますが、汗をかく機会がないと衰えてしまうのです。
普段から運動して汗をかくことで、体臭が出にくい体質を目指すことができます。
加齢臭対策におすすめの運動は、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動です。激しすぎる運動は活性酸素を増やすおそれがあるため、1回当たり30分以上、週2回の頻度を目安に汗ばむ程度の運動を続けることをおすすめします。
加齢臭を防ぐためには睡眠の質を高めることも重要です。睡眠不足は腸内の活性酸素を増加させてしまい、臭いの原因を作り出してしまいます。
睡眠時間は十分なのに寝起きがスッキリしないという方は、睡眠の質が悪い可能性があるため、以下の方法を実践して睡眠の質を上げていきましょう。
・起床時間と就寝時間を一定にする
・就寝3時間前までに運動する
・就寝の2~3時間前にお風呂に入る
・起床後に日光を浴びる
・寝る前はスマートフォンやパソコンを見ない
・就寝前にアルコールやカフェインを摂らない
悩みや不安、イライラなどを慢性的に抱えていると、活性酸素が増えやすくなります。活性酵素は、脂質と結びつくとアルデヒドを発生させます。ノネナールはアルデヒドの一種であるため、より加齢臭が強くなってしまうのです。
加齢とともに、活性酵素の発生を予防するホルモンも減少するため、加齢臭が気になるときは特にストレスを溜めないように気を付けなければなりません。
ストレスを解消するために趣味を楽しんだり、運動で汗を流したりするなど、自分なりのリフレッシュ法を見つけておきましょう。
加齢臭のもとになる皮脂を落とすには、しっかりと湯船に浸かるのが効果的です。38~40℃以下のぬるめのお湯に浸かってじっくりと全身を温めることで、毛穴が開きやすくなり皮脂の分泌が促されます。
加齢臭を防ぐためには、念入りに洗濯をして服に染み込んだ汗をしっかり落とすことが大切です。
湯船に浸かったり、体を洗ったりしていても、衣類についた皮脂が除去できなければ加齢臭を防ぎきれません。皮脂汚れに強い洗濯洗剤を使うなどの対策が必要です。
また、枕カバーやシーツも加齢臭が残りやすいため、毎日の洗濯をおすすめします。こまめに洗濯できないときは枕やシーツの上にタオルを敷くだけでも構いません。タオルは毎日取り替えて、清潔な状態を保ちましょう。
加齢臭対策には禁煙がおすすめです。たばこの煙の中には活性酸素が含まれているため、加齢臭を発生しやすくなります。たばこの臭いが合わさった不快な臭いは加齢臭対策だけでは防ぎきれません。
自分ひとりでの禁煙が難しいと感じた場合は、禁煙治療や禁煙補助薬(ニコチンパッチ、バレニクリン)も検討しましょう。
加齢臭を始めとする臭い対策は良好な人間関係を築くためにも大切なことです。年齢を重ねると、体の変化にともない皮脂の分泌量が増えていきます。分泌された皮脂が酸化すると加齢臭に変わるため、気になったら臭い対策を始めることをおすすめします。
加齢臭対策のアイテムを上手に活用し、生活習慣を改善しながら気になる加齢臭をケアしていきましょう。