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素材を活かして調理して、
美味しく食べられるのが
ローフードの良いところ。

―今回教えていただいたロータルト、火を使わないで作るケーキというのがとても新鮮でした！

本当にあっという間にできてビックリしましたよね？（笑）　焼かないから簡単だし、焦がしてしまったりといった失敗もないんです。ローフードと聞くと特別な知識が必要だったり難しそうなイメージが先行しがちだけれど、一度覚えてしまえば、じつは難しくないんですよ。

―そもそも、ローフードってどんな料理なんですか？

ローフードは48℃以上の加熱処理をせず、生のまま食べる料理のこと。加熱することで失われてしまう食材の酵素や栄養をそのまま体に取り入れることができるんです。一方で、生で食べるには消化に（負担が）かかるものもあるので、例えばブロッコリーとかは塩もみして柔らかくしたり、ナッツ類は今回のようにフードプロセッサーで細かくしたり、調理方法を工夫しながら食べるのがポイント。素材を活かして調理して、美味しく食べられるところが良いなと思っています。

―今回、フードプロセッサーをネットで新調されたというKellyさん。ネットショッピングはよく利用されますか？

昨年からの自粛期間で、よく使うようになりました。特にローフードって、わざわざお店に行っても売っていなかったりすることもあるし、ナッツ類やカカオパウダーなどの料理によく使う材料は大量にストックしておきたいので、そういうときにネットは便利ですよね。

―Kellyさんがローフードに興味を持ったのは、どんなきっかけだったのですか？

もともとは、マクロビ（マクロビオティックの略、玄米・豆類・菜食など日本の伝統食をベースとした食事法）の料理教室に通っていたんですけれど、4〜5年前くらいに初めてローフード、ロースイーツという言葉を聞いて「火を使わない料理って、どうやって作るんだろう」ってすごく気になって。マクロビは、切り方や調理の順番まで決まっていたりするんですけれど、ローフードは材料を準備すれば、あとはフードプロセッサーで混ぜて固めるだけとか、時間もかけずに簡単にできることを知って、もっと色々な料理を作ってみたいと思いました。有名なローフードのシェフがいるバリ島まで通って勉強したりもしました。

―バリ島まで！？ ものすごい熱量ですね・・・！

一度ハマると、とことん知りたくなるタイプなんです。バリ島には1週間の講座があって、半年くらい毎月通っていました。バリ島では、町中にもヴィーガンやローフードのお店が色々とあるので本当に楽しかったです。湯剥きした赤パプリカをマリネにして燻して、スモークサーモンに見立ててカシューナッツクリームチーズとロークラッカーにのせて食べたり。ピザやラザニアなども、焼かなくても美味しく作れるのが驚きでした。

自分の体を作るのは毎日の食事。
料理で体質や悩みが
改善していくのが楽しい！

―もともとお料理をするのは、お好きだったんですか？

料理をするようになったのは、日本に出てきて一人暮らしを始めてからかな。昔は食事についてあまり意識していませんでした。現場で出されたお弁当やお菓子を考えなしに食べてしまったり。でもモデルの仕事は体型にも気をつけなくてはいけないから、急に無理して食べないダイエットをしてみたり。そうやって体調を崩しがちだったので、自分でちゃんと作ろうと少しずつ意識するようになっていきました。

―健康とスタイルキープのために、食生活から見直すことにされたのですね。

もともと太りやすい体質で、好きなものを我慢するダイエットは上手く続かないので、食べるものを見直して。そしたら、スタイルも安定するようになってきて。食べたいものを作って、自分の作った料理が美味しいと思えるのって幸せだなと感じられるようになりました。

―食べることを幸せに感じられるのは素敵なことですよね。ほかにもKellyさん流の食を楽しむコツはありますか？

自分で料理をすることで、自分の体質や体の悩みが改善されていくことを実感できるのが楽しいですね。自分の体を作るのは毎日の食事だから、美味しいこと・健康になれること・安心して食べられることが大事。スイーツだって、我慢はストレスのもとだから、それならしっかり栄養がとれるスイーツを食べればいい。体の栄養になると思えば、罪悪感なく食べられて心も満たされますよね。

―最後に、Kellyさんの得意料理を教えて下さい！

これ！ といったものは特になくて、ケリー料理かな（笑） 普通の料理を自分なりにヘルシーにアレンジするのが得意。今回紹介したタルトもそうです。ベースが分かれば色々と作れるので、そうするとお料理もどんどん楽しくなってきます！ もちろん失敗することもあるけれど、お料理って経験だから、少しずつ上手くなっていくもの。少しずつ知っていくことが、一番楽しいです。