料理好きたちのダイニング スパイス料理研究家 印度カリー子さん

2021.8.25

料理好きで知られる、気になるあの人。彼ら彼女らがリアルに愛用している食材やアイテム、そして日常の食卓をランクアップする一品をご紹介いただく「料理好きたちのダイニング」。第9回目のゲストは、スパイス料理研究家の印度カリー子さん。大学在学中から香辛料の研究に取り組み、初心者のためのスパイス専門のショップサイトを立ち上げるなど、スパイスへの愛に溢れるカリー子さんに基本のスパイス選びから本場インドのちょっと珍しい食材、気軽につくれる本格カレーのレシピまで、おうちでスパイスを楽しむヒントをうかがいました。

印度カリー子さんのとっておきレシピ

「『ダル』は豆、『マカニ』とはバターやクリームなどで調理されたカレーソースのこと。北インドでは有名な黒豆のクリーミーなカレーです。日本で言う、肉じゃがみたいにポピュラーな家庭料理。濃厚な味わいと深い香りがたまりません! 豆はよく潰すほどとろみが増して、おいしく仕上がりますよ。今回はインドの長米、バスマティライスとあわせていただきます。パンにはさんで食べてもおいしいです!」

ダルマカニ

材料(4人前)

  • ウラド豆 (洗って8h以上浸水させておく) 150g
  • ラジマ豆 (洗って8h以上浸水させておく) 50g
  • 玉ねぎ(みじん切り) 1個
  • トマト 1個
  • にんにく 1片
  • しょうが 1片
  • ギー 大さじ1
  • 生クリーム 50ml
  • 小さじ1 1/2
  •  
  • <お好みで>
  • 青唐辛子(みじん切り) 1本
  • しょうが (千切り) 1片
  • パクチー 適宜
  •  
  • <スパイス>
  • コリアンダー 小さじ2
  • クミン 小さじ1
  • ターメリック 小さじ1/2
  • カイエンペッパー 小さじ1/2

作り方

ウラド豆とラジマ豆は洗って、8時間以上水に浸しておく。
豆(①)の水を切って、1リットルほどの水と塩小さじ1/2(分量外)を入れて1時間ほど柔らかくなるまで煮る。(圧力鍋があれば12分ほど加圧する)
にんにく、しょうが、トマトをミルサーでピューレ状にする。スパイスもホールスパイスであればミルサーにかける。
フライパンでギーを熱して、中火で玉ねぎを炒める。茶色く色づいてきたら③のピューレ、スパイス、塩 小さじ1 1/2を加えて8分ほど時々かき混ぜながら弱火で煮る。
煮た豆(②)を加えて10分ほど煮てから、木べらで豆をつぶしてとろみをつけ、生クリームを加える。
塩(分量外)で味を調え、お好みでパクチー、刻んだ青唐辛子としょうがをトッピングして完成。

※商品情報は2021年8月25日時点の内容です。

ITEM 01
クラッシュミルサー

「スパイスカレーをワンランクおいしくするためのポイントは、挽きたてのスパイスを使うこと! スパイスはから炒りして乾燥した状態で粉末にする場合(ミル)と、玉ねぎなどと一緒にペースト状にして使う場合(ミキサー)があるのですが、これらのどちらも叶えてくれるのがミルサー。よく観ているインドのクッキング動画で、いつもインド人が使っているのでいいなあと思っていたんです。一台持っておくと、コーヒーを挽くときやスープ、スムージーなどにも使えるので、これからお料理の幅が広がりそう」

※商品情報は2021年8月25日時点の内容です。

ITEM 02
みじん切りチョッパー

「玉ねぎは電動でカットすると水っぽくなって、カレーなどをつくるときに焦げ付きやすくなってしまうんですよね。だから、玉ねぎのカットは手動の方が好き。このチョッパーは繊維を斜めにカットしてくれるので、うまく水分が抜けてくれます。電源も包丁もいらないので、小さいお子さんにお手伝いしてもらうときやキャンプなどにも便利です」

※商品情報は2021年8月25日時点の内容です。

ITEM 03
インドの豆類

「インドはベジタリアンが多い国なので、豆のカレーのレシピがとっても豊富! 私も毎日のカレーによく使うのですが、滅多にスーパーで売っていないので必ずネットで注文する食材のひとつ。いつも1kg単位でまとめ買いしています。

今回のレシピには、ホクホクした食感がおいしい<ラジマ豆>と深い味わいが出る<ウラド豆>を使います。<ムング豆>は比較的クセが少なくマイルドで、お粥のようにして食べたり、はじめての人でも試しやすい豆です。<カラチャナ>は殻が硬くて食感が豊か、煮崩れたりしないので炒め物向き。キレイな緑色に発色する<マタル>は、茶色くなりがちなインド料理のアクセントに」

※商品情報は2021年8月25日時点の内容です。

ITEM 04
アムール ピュアギー

「ギーはインドカレーづくりで使う油で、独特のミルキーな風味付けに欠かせません。スーパーでは滅多に見かけず、なかなか手に入りにくいので、ネットで買います。いろんなメーカーのギーがあるのですが、これは比較的安くて良質。インドでも有名なメーカーです。特に、ベジカレーで際立った香り付けをしてくれます」

ビーイング

¥ 2,940(税込)

※商品情報は2021年8月25日時点の内容です。

ITEM 05
バスマティライス

「インドでは日常的に食べられているお米で、柔らかいお花のような独特の香りがあります。カレーなど汁物との相性がよくて、インドカレーには必須のお米。さっと水洗いして10〜30分くらい浸してから、大量のお湯で茹でるようにして炊飯します。このほうが、茹でるときにお湯に糖質が流れ出るのでカロリーも抑えられます。日本のお米よりもよく水を吸うので炊飯器でつくるときは、水を(ライス量の)1.2倍くらい入れて炊いてくださいね」

※商品情報は2021年8月25日時点の内容です。

ITEM 06
ヨーグルトメーカー

「インド料理、スパイスカレーになくてはならないのがヨーグルト。インド全土、どの地方でも見かけるヨーグルトは、カレー、サラダ、お菓子、スナック、ドリンクなど至る所で使われます。

ヨーグルトの400gパックだとあっという間になくなってしまい、毎回買い足すのが億劫だったので自分でつくれるのは嬉しい! なかでも探していたのは、温度と時間管理ができるヨーグルトメーカー。これは70度まで温度が上がるので、肉の低温調理にも使えそうです。南インドでは発酵した豆のペーストをブレッドにして食べたりと、インド料理には発酵食も多いので、ぜひ試してみたいです」

※商品情報は2021年8月25日時点の内容です。