料理好きたちのダイニング タレント スザンヌさん

2022.1.19

食事の時間は楽しい!
大切なのは「おいしいね」を
共感しあうこと。

―今回教えていただいたレシピのように、ホットプレート料理はよくやりますか?
やりますよ〜! もともと一人ずつワンプレートの料理を作るよりも、皆でシェアしながら食べられる大皿料理が好きなので。ママ友と子どもたちで、一緒にお誕生日やクリスマスのパーティーをすることも多いです。たこ焼きパーティーもやりますし、冬はやっぱりお鍋ですね。おでんが食べたくなります。熊本の煮込み料理の定番、馬スジも是非食べてみてほしい!
―ママ友と子どもたちが集まってのごはん。にぎやかで楽しそうですね!
子どもたちには、食事の時間は楽しいものと思ってほしいので、そういう意味でも友だちと一緒に食べるごはんは大切。もともと息子は食の好き嫌いが激しいのですが、友だちが食べていると気になるみたいで(笑)。「◯◯君も食べているから、ちょっと一口食べてみたら?」ってすすめてみたり。そうやって、食べられるものを少しずつ増やしていっています。
―お子さんの好き嫌いも楽しみながら克服していこう、という考え方は親御さんたちにはとても参考になりそうです。
それこそ私も、離乳食の頃とかは少しでも食べてもらえるように頑張っていたんですけれど、一生懸命作るほど「どうして食べてくれないんだろう」「美味しくないのかな・・・」って自分に自信がなくなってしまって。そんなとき、母から「あなただって小さいときはそうだったし、いつか食べるようになるわよ。思い詰めてしまって、息子との時間を楽しめないほうがもったいない」と言われて、スッと肩の荷が下りたような気がしました。だからお惣菜に頼る日があっても、白米とウインナーだけの日があっても良い。頑張らない料理ほど食べてくれることがあるのも、あるあるですよね(笑)。
―そんな息子さんの好物は? 思い出のお料理があれば教えてください。
やっぱりカレーですね。カレーって、あまり合わないものがないじゃないですか。だから息子の食わず嫌いな食材をこっそり加えてもバレない(笑)。この前も、それまで飲んだことのなかったトマトジュースを入れました。彼も(カレーの)中に入っているものを外に出してまで残すことはしないし、「じつはこのお野菜が入っていたんだよ! 全然食べられたじゃん!」と種明かしをすると、なんだか自信が付くみたいです。
―他にも、食の時間を楽しむためにどんなことを実践されていますか?
以前、南阿蘇にある<ひぐらし窯>という窯元で陶芸体験をさせていただいたことがあって。「世界に1枚だけのお皿を作ろう!」って、子どもたちが一生懸命作ったお皿を可愛く色付けして仕上げていただいて、とても良い思い出になりました。自分で作ったお皿だとテンションが上がるし、よし食べてみようという気持ちにさせてくれるみたいです。
―熊本ならではの楽しみ方ですね。
そうですね。東京に住んでいるときは、それこそ車で2〜3時間とか他の県まで足を伸ばさないと体験できないようなことも熊本ではちょっと郊外に出るだけで気軽に楽しめるのは嬉しいですね。最近は、デイキャンプにも初挑戦したんですよ!
―子育てをきっかけに熊本と東京の2拠点生活をされているスザンヌさん。今のライフスタイルが良かったなと実感するのは、どんなときですか?
自然がすごく身近にあるので、ときには地震とか自然の怖さを実感することもあるけれど、やっぱり自然がもたらしてくれる豊かさ、有り難みを肌で感じて、子どもたちにも教えてあげることができるのが一番良かったかなと思います。あとは自分が生まれ育った環境なので、同じように育てられるのも贅沢なことだなって。東京にいるときは同じマンションの人でも顔も名前も知らないような関係性だったけれど、熊本に帰ると近所の人とのコミュニケーションも活発だし、色んな人が話しかけてくれて。2⼈暮らしなんだけれど、2⼈じゃない安⼼感があります。

調味料に、キッチンツール。
台所の充実がお料理へのモチベーションに。

―今日も色々なアイテムをご紹介いただきましたが、ネットショッピングではいつもどんなものを購入されますか?
調理器具が好きなので、冷蔵庫の横に貼ってアルミホイルやキッチンペーパーを収納できるマグネット付きのラックとか、何でも切れるキッチンはさみ、コーヒーメーカーなど。オススメされて気になったものは、すぐに試すタイプです。最近のお買い物の一番は<アラジン>の「グラファイト グリル&トースター」。1台で何役もできて、冷凍パンも5分くらいで解凍から焼き上げまでしてくれる。あとは“ぎゅうぎゅう焼き”っていう、好きな野菜と鶏肉を鉄板にのせてバルサミコ酢、オリーブオイル、ハーブソルトをかけて焼くだけのお料理にもハマっていて、これも予熱なしで20分で完成! 朝の忙しいときなどに、とても助かっています。

※商品情報は2021年12月18日時点の内容です。

―ウワサによると、楽天市場もヘビーユースいただいているとか!
楽天ROOMも使っているので、他の方の投稿をチェックしてお買い物の参考にしています。気になるけれど、お試しするにはちょっといいお値段の商品など、なかなか勇気が出ないものは楽天セールのタイミングを狙って(笑)。今回ご紹介したハーブソルトもですが、ハーブやスパイスも好きで、ネットの口コミを見ていると試したくなってつい買ってしまいます。アウトドアスパイスで人気の「ほりにし」とか。辛いものも好きなのですが、今までで一番辛かったのは「大魔王」。目に来るくらい辛いです! 餃子のタレとかに少しだけ入れると美味しいので、辛いものがお好きな方は是非!
―スザンヌさんといえば、SNSに投稿されている#スザ飯 も人気。お料理は昔から得意だったのですか?
結婚当初は、お米も炊けないくらい何もできなくて。でも「やるしかない!」と、母に教わりながら少しずつ覚えていきました。だから、よくよく見たら#スザ飯には難しい料理は全然出てこないんですよ。焼くだけ、蒸すだけみたいな4工程くらいで終わるレシピばかり。赤・黄・緑のバランスを意識して、彩りはやっぱり大事にしていますね。子どもたちに少しでも見た目で楽しんでほしいなと思って。せっかく作るんだったら自分も明るい気持ちになれるものの方がいいですしね。
― 家庭料理、毎日続けていくためにはシンプルであることも大切ですよね。
とくに子どもが生まれてからは簡単で美味しいものという視点にシフトチェンジしていきました。仕事の日とかは、家に帰ってきたらとりあえず(食材の)下準備だけパッと終わらせて、お風呂に入ってもう寝るだけという状態にしておけば、あとは焼いて食べるだけ!なるべく洗い物も少なく済むように、っていう流れを考えるのが好きかな。その方が、早く食べて!って子どもを急かす必要もなくなりますよね。
― 2022年もはじまったばかりですが、ズバリ今年の抱負は?
じつは今、高校生なんです。なので2022年の目標は、高校を卒業すること!一番は、小学生になった子どもには勉強をしなさい!と言っているのに、私は勉強してこなかったなと思ったのがきっかけ。学ばせていただける有り難い環境があって、自分で学びたいなと思える今のタイミングで学び直すことにしたんです。
― 高校卒業後に挑戦してみたいことは何かありますか?
今、関心があるのは子どものメンタルケアの勉強。どういった気持ちからその言動が起こるのかといったことを体系化して捉えることができるもので、自分の息子もこれから大きくなって難しい年頃になってくると思うし、「こんなときはなんて声を掛けてあげればいい?」という視点を私も持っておきたいなと。 私たちが生まれた時代とは、子どもとの向き合い方もかなり変わってきているけれど、教育や先生を批判するのではなくて、その子自身を強くしていけたらとも思うし、いざ子どもたちが守られた環境から急に社会に出たときにも、大丈夫だよって寄り添える存在でありたいなと思います。有り難いことに物事を“広める”機会の多い職業だからこそ、私自身が学んで発信することで、そういう考え方もあることを知ってもらって、子育てをするお母さんやお父さんにも安心してほしいですね。せっかく勉強をするという習慣が付いたので、これからも学ぶことは続けていきたいなと思っています。

スザンヌ(すざんぬ)

バラエティー番組を中心に雑誌・CMなど幅広く活躍。熊本県宣伝部長も務める。 2014年1月に長男を出産。現在は熊本在住で仕事の度に東京・大阪など行き来しながら子育てに奮闘中。ブログやインスタグラムなどのSNSも人気。

猪原悠
編集・インタビュー:長野宏美