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―ギャル社長から農業へ転身したきっかけを聞かせてください。
もともと、世間のギャルに対する偏見を無くしたいという思いから会社を立ち上げたんですけど、逆に言うと私も大人に対する偏見がありました。でも、仕事を通して大人の方と接して行くうちに、偏見がなくなり、大人の方も私に理解をしてくれるようになっていきました。そうこうして4年経った頃、「大人の教えてくれる事を若い子に伝える」、「大人とギャルの間に入ってフィルターの役割を果たす事」が、私の出来る事、やるべき事だと考えるようになりました。
当時、世間では「食育」や「オーガニック」と言った言葉をよく聞くようになったり、毒入り餃子事件や食料自給率の問題など、食に対する関心が高まっている時でした。農村の高齢化や後継者問題も叫ばれており、私の祖父も農業をやっていたので、身近な問題として感じていました。
私の出来る事と、食に対する問題意識から、「若い人が農業に興味を持つきっかけ作りをすれば、何か変わるんじゃないか」って考え、農業への気持ちが芽生えたわけです。もちろん会社もあったので、すぐに農業というわけではなかったのですが、クライアントさんや社員の皆とも相談し、1年間悩んだ結果、「志穂が本当にやりたい事なら」という仲間の後押しもあり、農業に打ち込む事にしたんです。
決意してから、まずは自分のブログで「農業をやりたい」という想いを載せました。そうすると、すぐに農家の方からは土地を貸してくれると言われたり、メディアの方から取材を申し込んでいただいたり、農業体験をする機会を得たりと、あっと言う間に農業への道は進み始めました。
―実際、農業に携わってみての感想は?
思った以上に大変な事もあるし、思った以上に楽しいこともある。何でもそうですけど、やってみないとわからない。一つ言えるのは、すごくやりがいのある仕事だと言うこと。やったこと事が、カタチになって結果が目に見える。結果が見えない仕事も多いし、それで悩んじゃう子もいるわけじゃないですか。
でも、農業はちゃんとカタチに現れるし、人間が生きるために重要な「食物」を作るわけですよ。こんなにやりがいのある仕事はないし、食べ物があれば最悪生きていける(笑)。実際は、天候にも左右されて、大変な事も多いんですが、でも「天気のせいじゃしょうがない。次行こう!」ってポジティブにもなれる。しかも、それだけ苦労したからこそ、収穫できた時はすごく嬉しいし、獲れたてはホント美味しいんです。
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―では、若い人が農業をやらない理由は何だと思いますか?
農業をやらないって言うよりも、農業を知るキッカケが少ないんだと思います。
私も高校の頃、アパレルや美容師の仕事ぐらいしか知りませんでした。でも、雑誌の仕事をやるようになって、それに関わるライターやカメラマン、デザイナーなど、いろいろな職業があることを知ったし、そういう事って学校では教えてくれませんよね。だから、農業も職業の一つとしてあるっていうのを伝えられたらって思うんです。みんながみんな農業をって言うわけじゃないんですが、知らないと選択肢にも入らないじゃないですか。農業を知るキッカケやタイミング作りを私がやれたらって思うんですよね。
―今回、販売されるシブヤ米の紹介をしていただけますか。
全国の農家の方から声をかけていただいた中で、秋田県の大潟村の方から、渋谷のハチ公は秋田犬だと教えていただきました。これも何かのご縁、渋谷のシンボルのためにも何かやらねばと(笑)。
また、大潟村は農業のために作られた村で、農作物を作るだけでなく、どう売るかと言った流通まで考えている農業先進村だと言うのを伺い、一緒にお米を作らせていただく事にしたんです。シブヤ米の特徴として、田んぼに虫の嫌うハーブを植えたり、できるだけ有機肥料を使って栽培したあきたこまちです。5月には全国からギャルを募集して、田植え体験ツアーもやったんですよ。
―今後の計画や野望をお聞かせください。
食糧自給率が40%しかないって言ってるのに、お米は生産調整しているじゃないですか。でも、お米って炊いて食べるだけじゃなくて、美容液にもなるし、お米で作ったゴミ袋もあれば、小麦粉の替わりに米粉を使ったパンやお菓子、パスタもあるんですよ。
そういうお米の可能性を広げていきたいですね。そして、海外にも日本のお米の美味しさを伝えたいんです。日本が誇れる食品ですからね。やりたいアイディアだけは、いくらでもあるんです(笑)。実際、去年やりたいって言ってた事がひとつひとつ実現しているんですよ。米や野菜も作り、オシャレな農作業着づくりも進んでいるし、ギャルツアーもやりました。言うと夢の方から近づいてくるんですよ。自分も逃げられなくなりますし、言わないと協力してくれる人も集まらない。まず、言っちゃうことが大事なんですよね(笑)。 |
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シブヤ米
秋田県大潟村で栽培した、藤田志穂さんプロデュースの「シブヤ米」は虫の嫌がるハーブを田んぼに植えて栽培したあきたこまちです。 |
| シブヤ米はコチラ>> |



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