原産地呼称統制委員会(コンセホ・レグラドール)が設置された地域において、地域内で栽培された認可品種を原料とし、厳しい基準に基づき生産されたワイン。現在、60以上あり、スペインの高級ワインの中核的なカテゴリーといっていい。ラベルには、Denominacion de Origenと表示をする。
DOCa (デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)DO産ワインの中から、厳しい基準で昇格が認められた高品質ワイン。1988年に制定されたカテゴリーで、1991年4月にまずリオハが認められた。2009年7月にプリオラートが中央政府に承認された。
リオハのワイン産地はラ・リオハ州、バスク州アラバ県、ナバーラ州の3つ隣ます。ただし、ぶどう栽培地としては、リオハ・アルタ、リオハ・アラベサ、リオハ・バハの3地区に分かれており、最も高質として認められる産地はアルタとアラベサとなっています。
南西にあるデマンダ山脈が中央高地からの苛酷な夏の熱波を遮り、北にそびえ連なるカンタブリカ山脈がビスケー湾から吹き寄せる冷たい北西風から守り、四季を通じて平均して雨に恵まれるため、夏の暑さは厳しくなく、冬も穏やかな気候が特徴です。
リオハの赤ワイン、とくに熟成期間の長いレセルバやグラン・レセルバは、買ったときにすでに円熟した味わいをもつ、香り高く非常にエレガントな、飲みごろのものが多い。
他もありますが、主にテンプラニーリョ、ガルナッチャ、グラシアノとビウラ(白)が使用される。
1982年に原産地呼称に認定されたリベラ・デル・ドゥエロはドゥエロ河に沿った東西約120キロのあいだに広がる産地です。
中央台地北部につながるこの地域では、ぶどう畑は平均海抜700~850メートルとヨーロッパのなかでも高地にあり、日中の強い日照を受けて成熟していくぶどうは、夜の涼しさで凝縮度を増していき、土壌は白亜質の石灰岩を中心にしています。これらのおかげで、濃厚な色合い、深みのあるアロマ、しっかりとした骨組み、豊かな果実味とそれを滑らかに感じさせてくれる酸味など、複雑で凝縮された高評判のスタイルを生み出します。
スペインの高品質ワイン産地のリーダーとして知られています。ピングス、ペスケラ、ウニこなどはリベラ・デル・ドゥエロのワインとなるからです。
テンプラニーリョから作られた赤ワインの産地です。
プリオラートは、リオハと共に特選原産地呼称(D.O.Ca.=デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)に認定されたワイン産地です。スペイン北東部にあるカタルーニャ自治州タラゴナ県にあり、海岸から20キロメートルに位置しています。歴史は古く、12世紀からワイン作りが行う地域隣ます。ここでは、1989年にアルバロ・パラシオス、ルネ・バルビエを始めとする4人組が改革を行い、従来からある老齢のガルナッチャ、カリニェナとともにカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロやシラーをブレンドし、世界市場のニーズにあった重厚で、凝縮した果実、アルコール度の高いボルドー風スタイルでワインを造るようになりました。現在、プリオラートは世界で注目されます。
プリオラートのワインは比較的高価ですが、同時に世界的にも、高い品質の赤ワインとして知られています。特に古木のガルナッチャとミネラルの高い土壌が話題となっています。
他もありますが、主にガルナッチャが使用されます。
リアスとはこの海岸線のこと、バイシャスとは下部という意味ですが、スペイン北西部にあるガリシア州に位置している地方です。ここでは、他のスペインの地方と異なって、雨の恵みによって緑濃い自然があります。また、ワインの歴史が古いですが、原産地呼称(DO)を獲得したのは1988年でした。 地方の特徴としては白ワインの地方として有名だということです。約90パーセントの面積がアルバリーニョというぶどう品種が占めていることです。この品種からは、清楚で上品な香り、生き生きとした果実味と心地よい酸味をもった白ワインが造られます。
アルバリーニョ100パーセントで造られるワインはラベルの上にリアス・バイシャスの原産地呼称名とともにこのぶどう種名も表示できます。
ピレネー山脈からエブロ河沿いの渓谷まで、大地に位置するナバーラ。冬はピレネー山脈からの冷たい風が吹き、夏は暑くなり、乾燥した大陸性気候ですが、春と秋は温暖で、ぶどうの生育には充分な降雨量があります。
ナバーラは長いあいだ、隣のリオハの名声の陰に隠れた存在で、<ガルナッチャを主体としたロゼワインの産地と見なされていました。そこで1980年代に、生産者たちは国際市場で認められる赤ワインを造ろうと、外来種が原産地呼称の認定品種に認められるようになりました。テンプラニーリョやカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培が増え、現在生産量の過半数を赤ワインが占めるようになっています。
固有品種と国際品種のブレンドが注目されています。
ガルナッチャ、カベルネ・ソーヴィニヨン、テンプラニーリョなど多くの品種が使用されます。
単一ブドウ畑限定高級ワイン。2003年からワイン法に組み込まれたカテゴリーで、ある際立った特長をもつ畑で生産された、高級ワインを指す。
そのブドウ畑はDOやDOCに認定されていなくてもかまわない。カスティーリャ・ラ・マンチャに誕生した「ドミニオ・デ・バルデプーサ」が第一号で、現在7つのヴィノ・デ・パゴがある。
カバ(CAVA)
スペイン産の発泡性ワインのうち、フランスのシャンパーニュと同じく伝統的製法で作られたもの。そのほとんどがカタルーニャ地方で生産される。地品種マカベオ、チャレッロ、パレリャーダが主要品種で、シャルドネも認められている。最近になってロゼにのみピノ・ノワールの使用が認められるようになった。
ビノ・デ・ラ・ティエラ
地方ワイン、カントリーワインの意。フランスのヴァン・ド・ペイに当たる用語。地域名を名乗ったヴァン・ド・ターブルと考えればいい。ラベル表記は、Vino de la Tierra de の後に町や郡や地方の名が付く。ビニェードス・デ・エスパーニャを含む。
ワイン名/ワイン生産者
例)Enate (エナーテ:ワイン生産者)
Chardonnay(シャルドネ)
※スペインの例外ソモンターノDOではぶどう品種の記載が認められています。
ワイン産地&格付け
例)SOMONTANO Denominacion de Origen (ソモンターノDO)
ぶどう品種:
Chardonnay (シャロドネ)
※DOで通常表示不可(ソモンターノは例外)。Vino del Pais、Vinos de la TierraとVinos del pago 表示可能
ヴィンテージ
2011(2011)
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