ソロキャンプ・登山向け!軽量のおすすめテント9選!特徴や選び方も解説

ソロキャンプ・登山向け!軽量のおすすめテント9選!特徴や選び方も解説

近年では、ソロキャンプや登山を楽しむ方も増えています。これから挑戦してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

ソロキャンプや登山では、屋外でもご自身のスペースを確保しやすい「軽量テント」を持っていくのがおすすめです。

この記事では、ソロキャンプ・登山向けの軽量テントの特徴や選び方、おすすめ9選をご紹介します。

なお、ソロキャンプの魅力や始め方は次の記事でも詳しくご紹介しているので、合わせて確認してみてください。

関連記事:ソロキャンプの入門ガイド|テント・焚火台など初心者におすすめの道具10選

軽量テントの特徴とは

軽量テントの特徴とは

軽量テントとは、バックパックに入れて持ち運びできる、コンパクトで軽いテントのことです。キャンプや登山をソロで楽しみたい方に向いています。

一般財団法人製品安全協会では、軽量テントを「2.5kg以下の質量のテント」と定義し、2.5kgより重いテントは、「標準質量テント」と呼ばれています。

また、メーカーによっては1kg以下の超軽量テントを提供しています。キャンプや登山の移動距離や、他の荷物との兼ね合いも考えながら、ご自身に合った軽量テントを見つけましょう。

参照:一般財団法人製品安全協会『キャンプ用テントのSG基準』

軽量テントの選び方~ソロキャンプ・登山向け~

軽量テントの選び方~ソロキャンプ・登山向け~

ソロキャンプや登山向けの軽量テントを選ぶときは、次のようなポイントに着目しましょう。

  • サイズ|居住性を確保するなら前室が必要
  • 構造|軽量性ならシングルウォール
  • 設営方式|非自立式は軽量タイプが多い
  • 耐水圧|1,500mmを目安にする
  • 素材|軽量性なら化学繊維
  • シーズン|オールシーズンタイプなら冬でも使える

それぞれ、詳しく解説していきます。

サイズ|居住性を確保するなら前室が必要

まずは、軽量テントのサイズをチェックしましょう。

ソロキャンプや登山では、できるだけ軽いテントを選ぶ方が持ち運びやすく、負担もかかりにくいためおすすめです。

しかし、ソロ用テントの場合、荷物を中に置くだけで幅を取ってしまい、思ったよりも窮屈に感じることがあります。

居住性を確保するなら、前室があるタイプの軽量テントを選ぶのがおすすめです。前室とは、テントの外側に簡易的な屋根を張ることで生まれる、荷物を置くスペースのことです。

テントに前室が付いていると、荷物を置くスペースを確保できるため、より広い空間で過ごすことができます。

前室だけではなく、収納サイズもチェックし、バックパックの中に収まるか確認することも大切です。

宿泊者の体格によってはソロテントが狭い可能性もあるので、状況に応じて2人用のテントも検討しましょう。

構造|軽量性ならシングルウォール

テントの構造には、シングルウォールとダブルウォールの2種類があります。

それぞれのメリット・デメリットについては、以下の表で確認してみましょう。

種類 シングルウォール ダブルウォール
イメージ
特徴 ・テントの生地が1枚のみのテント
  • ・テントの生地が2枚のテント
  • ・ベースとなるインナーテントの上にフライシートをかぶせるタイプが多い
メリット
  • ・収納がコンパクトで、軽量性に優れる
  • ・設営がしやすい
  • ・テント内の熱を放出しやすく、インナーテントの内側に結露がつきにくい
  • ・前室があるため荷物や靴を置ける
デメリット
  • ・テント内外の気温差で、結露が起きやすい
  • ・前室がなく荷物をテントに入れる必要があり、居住性が劣る
  • ・雨が降ると直接雨が入り込んでくる
  • ・生地が2枚となるため、比較的重くなる
  • ・収納性もシングルウォールより劣る

とにかく軽量性を重視するなら、生地が1枚のシングルウォールがおすすめです。テント内で快適に過ごしたい方や、前室に荷物を置きたい方はダブルウォールのものを選びましょう。

設営方式|非自立式は軽量タイプが多い

テントの設営方式には、自立式と非自立式の2種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットは次の通りです。

種類 自立式 非自立式
イメージ
特徴 ペグで地面に固定しなくてもテントだけで地面に立つ 地面に固定したペグからロープで引っ張ってテントを立たせる
メリット
  • ・設営がしやすく、設営後の移動もしやすい
  • ・ペグを打たなくても設営できる
  • ・風に強い
  • ・ポールが少なく、軽量性に優れる
  • ・おしゃれなデザインが多い
デメリット
  • ・ポールが多く、非自立式と比べて重い
  • ・形状のアレンジができない
  • ・ペグが打てない場所では設営が難しい
  • ・設営後に移動が必要になった場合、動かすのが大変
  • ・雨風に弱い

軽量性は非自立式テントのほうが優れている一方で、設営のしやすさがデメリットになります。

そのため、比較的なだらかな地形のキャンプ場などでは非自立式、登山のような地形が安定しないような場所では自立式がおすすめです。

軽量性にプラスして、用途を考慮して選ぶとよいでしょう。

耐水圧|1,500mmを目安にする

キャンプや登山をする際は、急に雨が降ってくることも考慮しなければなりません。そのため、テントを選ぶときは、必ず耐水圧をチェックしましょう。

急な強い雨でも、浸水や漏れが起こりにくい耐水圧の目安は1,500mmです。

登山する場合は風が強い可能性もあるので、頑丈な構造で耐風性に優れているか確認することも大切です。

素材|軽量性なら化学繊維

テントに使われる素材として、主に以下の2種類があります。

素材の種類 概要
化学繊維
  • ・ポリエステルやナイロンなど
  • ・軽量で耐久性に優れている
TC素材
  • ・ポリエステルとコットンの混紡
  • ・火に強く焚き火するときに安心

軽量性を重視するなら「化学繊維」、テントの近くで焚き火をしたいなら「TC素材」というように、状況に合わせて選びましょう。

シーズン|オールシーズンタイプなら冬でも使える

キャンプや登山は自然の中で行うため、気温や天候によって環境が大きく異なります。そのため、テントを使えるシーズンについてもしっかりとチェックしておきましょう。

以下のように、テントには「3シーズン用」と「オールシーズン用」があります。

種類 概要
3シーズン用テント
  • ・春・夏・秋に使用できる
  • ・風通しの良さを重視して、メッシュ素材が使われていることが多い
オールシーズン用テント
  • ・TC素材など厚手の素材が多い
  • ・保温性も兼ね備えていて冬も使える

3シーズンテントは、寒さには対応できませんが、その分風通しが良く、暑い時期のキャンプにもおすすめです。

一方でオールシーズン用テントは、フライシートの裾の部分にあたる「スカート」という生地が長く、熱を逃がしにくいのが特徴です。

厚手の素材のため比較的重くなりますが、冬にソロキャンプや登山に挑戦したい方は「オールシーズン用テント」を選ぶことをおすすめします。

ソロキャンプ・登山におすすめの軽量テント9選

ソロキャンプ・登山におすすめの軽量テント9選

ここからは、ソロキャンプや登山におすすめの軽量テント9選をご紹介します。

ぜひテント選びの参考にしてみてください。

Nordisk(ノルディスク)|LOFOTEN 1 ULW TENT

Nordisk(ノルディスク)|LOFOTEN 1 ULW TENT

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通常価格(税込) 137,500円 ※2024年12月10日時点
重量 565g
収納サイズ 11cm×22cm
構造 ダブルウォール
設営方式 非自立式
耐水圧 1,600mm
素材 ナイロン
シーズン -

NordiskのLOFOTEN 1 ULW TENTは、「世界一軽くて、世界一小さなテント」というコンセプトが特徴的な総重量565gの超軽量テントです。軽量性に長けながら横に長い構造をしており、1人~2人で使用できます。

シリコンコーティングされているため、耐久性と撥水性にも優れています。また、収納サイズが11cm×22cmと小さく、キャンプや登山の際にも持ち運びがしやすいでしょう。

Point

  • 超軽量565g、超コンパクト11cm×22cmの収納サイズ
  • 横に長い個性的な構造で1人~2人で使用できる
  • 耐水圧も1,600mmと十分な耐水性がある

PUROMONTE(プロモンテ)|超軽量アルパインテント

PUROMONTE(プロモンテ)|超軽量アルパインテント

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通常価格(税込) 62,700円 ※2024年12月10日時点
重量 1.39kg
収納サイズ 25cm×18cm(ポール:40cm×9.5cm)
構造 ダブルウォール
設営方式 自立式
耐水圧 -
素材 ポリエステル、ナイロン
シーズン オールシーズン

PUROMONTEの超軽量アルパインテントは、ダブルウォールかつ前室が作れる充実設計ながら、1.39kgと軽いことが特徴のテントです。また、雪山での使用も想定されて作られているので、一年を通して使用できます。

VLシリーズはPUROMONTEで長く愛されているシリーズで、多くの登山家やキャンパーに使用されています。

Point

  • コンパクトかつ軽量ながら広々とした空間+前室
  • ダブルウォールでオールシーズン使える寒さに強い構造
  • フライシートとポールをしっかりと止めて強風対策も十分

MSR(エムエスアール)|ハバハバシールド1

MSR(エムエスアール)|ハバハバシールド1

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通常価格(税込) 77,000円 ※2024年12月10日時点
重量 1.11kg
収納サイズ 46cm×10cm
構造 ダブルウォール
設営方式 自立式
耐水圧 1,200mm
素材 ナイロン、ポリエステル など
シーズン 3シーズン

MSRのハバハバシールド1は、軽さと居住性の両方にこだわって作られた自立式のテントです。自立式で設営がしやすく、軽いことはもちろん、使用しているポールに弾力性があるため、耐風性にも優れています。

また、ファブリック(布)素材の部分が多く、フライシートを被せると寒い冬や山の上でも使えます。

Point

  • ドームに近い形をしており居住性が高くデザインもおしゃれ
  • ポールは弾力性があり強風を受けると曲がる構造になっている
  • 自立式のテントだからスムーズな設営が可能

ARAI TENT(アライテント)|トレックライズ 0

ARAI TENT(アライテント)|トレックライズ 0

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通常価格(税込) 50,600円 ※2024年12月10日時点
重量 1.25kg
収納サイズ 28cm×13cm
構造 ダブルウォール
設営方式 自立式
耐水圧 -
素材 ナイロン
シーズン 3シーズン

ARAI TENTのトレックライズ 0は、「究極の1人用」というキャッチコピーが特徴の軽量テントです。3シーズンタイプで冬には不向きですが、メッシュ素材とベンチレーションにより、換気性能に優れています。

また、収納サイズは28cm×13cmと非常にコンパクトにまとめられて、重量もわずか1.25kgであるため、持ち運びしやすいです。

Point

  • シンプルながら暑い時期でも快適に過ごせる一人用テント
  • 収納サイズ28cm×13cm、重量1.25kgとコンパクトかつ超軽量
  • 人気シリーズエアライズの組み立てやすさを引き継いでおり、設営がしやすい

Snow Peak(スノーピーク)|ヘキサイーズ 1

Snow Peak(スノーピーク)|ヘキサイーズ 1

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通常価格(税込) 37,884円 ※2024年12月10日時点
重量 5.2kg
収納サイズ 62cm×19cm×23cm
構造 ダブルウォール
設営方式 非自立式
耐水圧 1,800mm
素材 ポリエステル
シーズン 3シーズン

Snow Peakのヘキサイーズ 1は、タープが必要ないソロテントとして使いやすいことが人気のテントです。重量が5.2kg、収納サイズが62cm×19cm×23cmと、決して軽量とはいえませんが、充実したソロキャンプができるとキャンパーから人気を得ています。

また、比較的値段もリーズナブルで、居住スペースと前室が広く取れる快適さがある点も魅力です。

Point

  • デザイン性が高くタープと同じイメージで使えるテント
  • リーズナブルな価格で広々としたソロテントが手に入る
  • 重量は重めでサイズも大きめだがそのほか機能性は抜群

Six Moon Designs(シックスムーンデザインズ)|Skyscape - Trekker

Six Moon Designs(シックスムーンデザインズ)|Skyscape - Trekker

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通常価格(税込) 73,700円 ※2024年12月10日時点
重量 680g
収納サイズ 38cm×12cm
構造 ダブルウォール
設営方式 非自立式
耐水圧 -
素材 シリコンナイロン
シーズン 3シーズン

Six Moon DesignsのSkyscape - Trekkerは、トレッキングポールを2本使うことが特徴的な、耐風性に優れたソロテントです。重量は680gと、バッグに入れると重さを感じないくらい軽量性に長けています。
コンパクトなサイズながら、室内は全長250cm以上、高さは100cm以上あり、テントへの出入りや寝起きなども楽にできるのが特徴です。

Point

  • わずか680gの重さで軽量性に長けている
  • トレッキングポールを2本使用した構造が特徴的で耐風性が高い
  • 居住性も高く男性1人が十分に寝転べる広さがある

Big Agnes(ビッグアグネス)|フライクリークHV UL1 ソリューションダイ

Big Agnes(ビッグアグネス)|フライクリークHV UL1 ソリューションダイ

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通常価格(税込) 68,200円 ※2024年12月10日時点
重量 907g
収納サイズ 12cm×47cm
構造 ダブルウォール
設営方式 非自立式
耐水圧 1,200mm
素材 ナイロン、ポリエステル
シーズン 3シーズン

Big AgnesのフライクリークHV UL1 ソリューションダイは、「ソリューションダイリップストップナイロン」という新素材を採用し、強度がありながらも軽いソロテントです。

重量は907gと1kg未満、収納サイズは12cm×47cmとコンパクトなので、登山でもキャンプでも楽に持ち運びできるでしょう。

Point

  • 新素材により強度、軽量性、UVカット性に長けている
  • 重量907gと軽く、収納サイズは12cm×47cmとコンパクト
  • 通気性もよい構造なので春夏の暑い時期の使用がおすすめ

NEMO(ニーモ)|タニ オズモ 1P

NEMO(ニーモ)|タニ オズモ 1P

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通常価格(税込) 72,600円 ※2024年12月10日時点
重量 1.12kg
収納サイズ 8cm×17cm×27cm
構造 ダブルウォール
設営方式 自立式
耐水圧 -
素材 ナイロン、ポリエステル
シーズン オールシーズン

NEMOのタニ オズモ 1Pは、ゆとりある居住性と、山岳地帯でも寒さを凌げる素材を採用しているソロテントです。軽量性に優れており、最小重量1.12kgと登山でも十分持ち運びできます。

設営も、慣れればわずか3分ほどで組み立てできます。デザイン性も高く、高級感がある点も魅力的です。

Point

  • 独自の素材が寒さを凌げる山岳テントとしての機能を果たす
  • ベンチレーションもしっかりとついており夏は換気しやすい
  • 最小重量1.12kgと登山時でも十分に無理なく持ち運べる

finetrack(ファイントラック)|カミナドーム1

finetrack(ファイントラック)|カミナドーム1

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通常価格(税込) 68,200円 ※2024年12月10日時点
重量 1.28kg
収納サイズ 8cm×15cm×25cm
構造 ダブルウォール
設営方式 自立式
耐水圧 1,600mm
素材 ナイロン
シーズン オールシーズン

finetrackのカミナドーム1は、設営がしやすい自立式で、コンパクトなサイズ感のソロ用ドームテントです。日本製の繊維技術を活用し、耐久性と快適性を追求しながらも、重さは1.28kgで軽量性を実現しています。

コンパクトサイズながら広々とした前室を確保し、前室を張ったまま出入りできる「ダブルファスナー構造」を取り入れるなど、機能性も高いです。

Point

  • 自立式テントで設営・撤収がしやすい
  • 重さ1.28kgと軽量ながら耐久性と快適性も実現
  • コンパクトなサイズ感でも広々とした前室があり居住性も抜群

持ち運びがしやすい軽量テントでソロキャンプや登山を楽しもう!

持ち運びがしやすい軽量テントでソロキャンプや登山を楽しもう!

テントはソロキャンパーや登山家にとって欠かせないアイテムですが、1人で持ち運びをする場合、軽量性は気になるポイントです。

ソロ用の軽量テントを持っておくと、移動や持ち運びの負担を軽減でき、キャンプや登山をより快適に楽しめます。今回ご紹介したテントも参考に、ぜひご自身に合うアイテムを探してみてくださいね。