バイク用ドライブレコーダーを使用するメリット3つ
バイク用ドライブレコーダーとは、バイクの周囲を撮影できるバイク専用のドライブレコーダーです。使用するメリットには、主に以下の3つがあげられます。
- 交通事故やトラブル発生時の証拠になる
- あおり運転や盗難防止対策になる
- ツーリングの思い出を記録できる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
交通事故やトラブル発生時の証拠になる
ドライブレコーダーには運転中の映像や音声などを記録する役割があり、交通事故やトラブル発生時の証拠を記録できます。
バイクの走行中はライダーの体が露出しており、事故が発生すると怪我をする危険性が高いのが懸念点のひとつです。接触事故の場合は、相手との意見の食い違いをなくすために、事故発生時の周囲の状況を記録した映像を用意する必要があります。
あおり運転や盗難防止対策になる
バイク走行中にあおり運転に巻き込まれないためにも、ドライブレコーダーの装着は重要です。ドライブレコーダーを装着しているバイクだと認識されると、あおり運転の被害にあう可能性は比較的低くなります。
また、衝撃を感知して録画を開始するタイプを使うことで、防犯対策をしていると犯人にアピールできるなど、盗難防止対策としても活用できます。
ツーリングの思い出を記録できる
ドライブレコーダーはバイクで走行した場所の風景を記録できるため、思い出を残すツールとしても活用できます。実際にご自身が見ている景色に近い映像を残せるので、あとから見返したときに楽しめるでしょう。
撮影した映像をつなぎあわせて、SNSや動画配信サイトにアップロードして楽しむのもおすすめです。
バイク用ドライブレコーダーの選び方
バイク用ドライブレコーダーを選ぶときは、主に以下の7つのポイントをチェックしましょう。
- 取り付け場所
- 撮影範囲
- 画質
- 充電方式
- 防水・防塵性能
- Gセンサーの有無
- そのほかの便利機能
これらの選び方のポイントについて、詳しく解説していきます。
取り付け場所
バイク用ドライブレコーダーはモデルによって取り付け場所が異なるため、なるべく振動が少ない安定した場所に取り付けることで、記録を残しやすくなります。
おすすめの取り付け場所の例を、以下でチェックしてみましょう。
<バイク用ドライブレコーダーを取り付ける場所の例>
- 車体
- ハンドル周辺
- ヘルメット(ウェアラブルタイプ)
車体に取り付けられるタイプは、好きな場所へ設置できるのがメリットです。ただし、交通事故が発生してバイクが転倒したリスクを考慮し、ドライブレコーダーが故障してしまわないような場所を選びましょう。
ハンドル周辺にドライブレコーダーを設置する場合、撮影しやすいのは前方部分です。手元にあるので、操作しやすいメリットもあります。
ヘルメットに取り付けるタイプは、取り外しがしやすい点が特徴です。また事故発生時だけではなく、相手との話し合いといった事故後の様子も、ライダー視点で記録できます。
撮影範囲
バイク用ドライブレコーダーを選ぶ際は、撮影範囲もチェックしましょう。撮影範囲はカメラの台数によって変わり、「前方のカメラのみ(1台)」と「前後カメラ(2台)」の2種類があります。

前方だけではなく後方も撮影できるタイプを選ぶと、後ろからのあおり運転や追突事故など、トラブルの一部始終を記録しやすい点がメリットです。
また、画角が広い方が、横や斜め方向からの追突・飛び出しも撮影できます。
画質
ドライブレコーダーの画質が悪いと、事故の詳細やナンバープレートを鮮明に記録できません。日中はもちろん夜間の映像もなるべく鮮明に記録を残すためには、最低でも200万画素のフルHDの画質を選ぶのがおすすめです。
また、ドライブレコーダーで撮影される映像は動きが速いので、ブレが少ないかどうかの確認も行いましょう。
充電方式
ドライブレコーダーの充電方式には、主に以下の2つがあります。
- バイクのバッテリーから給電する方式
- ドライブレコーダー内蔵のバッテリーから給電する方式
バッテリーから給電する方式は、バイクのバッテリーとドライブレコーダーを接続し、エンジンをかけることで使用できる仕組みです。走行中に電池切れとなるリスクがほとんどなく、エンジンをかけている間は常にドライブレコーダーを起動できます。
一方、内蔵バッテリーから給電する方式は、ドライブレコーダー本体にバッテリーが内蔵されているので、そこから給電されて起動する仕組みです。充電式と電池式の2種類があり、配線がない分、比較的取り付けやすいといえます。
防塵・防水性能
ドライブレコーダーを選ぶ際は、防塵・防水性能も確認しましょう。バイク用ドライブレコーダーは外に設置する関係で、ほこりや水などにさらされやすいためです。
防塵・防水性能の良し悪しを調べるためには、製品カタログやホームページなどでドライブレコーダーの「IP規格」をチェックしましょう。
IP規格とは、防塵・防水性能を数値として示す国際規格(レベル)のことです。たとえば、「IP65」のように表示されている場合は、防塵性能がレベル6、防水性能がレベル5ということを示しています。
防塵の等級は0~6まで、防水の等級は0~8まであり、バイクのドライブレコーダーには「IP55」以上がおすすめです。
Gセンサーの有無
ドライブレコーダーの録画タイプとして、Gセンサー機能があるかどうかの確認も行いましょう。
Gセンサーとは、衝撃を感知すると自動で録画を開始する機能のことです。バイクの駐車中に追突された際でも、撮影を開始できるモデルもあります。
他にも、バイク用ドライブレコーダーでは「常時録画」や「手動録画」機能も利用できる場合があります。常時録画は常に撮影され、手動録画はご自身で撮影・停止を切り替えられる機能です。
その他の便利な機能
バイク用ドライブレコーダーは、種類によってさまざまな便利機能が搭載されています。主な例としては、以下の通りです。
<便利な機能の例>
- GPS機能
- スマートフォン連携機能
- ループ録画機能
GPS機能とは、映像や音声だけではなく撮影した日時や場所、速度などを記録できる機能です。GPS機能がついたドライブレコーダーは価格が高くなる傾向にありますが、万が一のトラブル時に、より正確な証拠を残せます。
スマートフォン連携機能とは、ドライブレコーダーで撮影した映像をスマートフォンで確認できる機能です。録画ファイルをスマートフォンにて管理できるため、データの共有や証拠の確認をスムーズに行えます。
ループ機能とは、古い録画データを自動的に上書きすることで新しい映像を撮影し続けられる機能のことです。削除したくないデータが気付かないうちに消えてしまわないよう注意する必要がありますが、容量の確保がしやすいのは大きなメリットだといえます。
バイク用ドライブレコーダーとして、GoProは使える?

バイク用ドライブレコーダーとして、「GoPro」のようなアクションカメラを使用できないか検討する方もいるのではないでしょうか。とくに普段からGoProを使って動画撮影をしている場合、バイクの運転中にも利用したいと考える方も多いでしょう。
GoProは持ち運びに便利で高画質な動画を撮影できますが、バイク用ドライブレコーダーとしてはあまりおすすめできないというのが一般的な考えです。
その理由として、GoProの以下の特徴があげられます。
- バッテリーが消耗しやすい
- Gセンサー録画ができない
- 手動で電源をONにしない限り動かない
このように、GoProはバイク用ドライブレコーダーと比較すると、肝心な事故の様子を記録できない可能性があります。そのため、バイク運転時の撮影を検討している場合には、次でご紹介するようなバイク専用のドライブレコーダーの購入がおすすめです。
バイク用ドライブレコーダーおすすめ9選
ここからは、おすすめのバイク用ドライブレコーダーを、カメラの個数、取り付け場所別にご紹介していきます。
ご自身が重視したいポイントをあらかじめ決めたうえで、ここでご紹介するドライブレコーダーの活用を検討してみてください。
【カメラ1台】バイク用ドライブレコーダー
まずは、カメラ1台のみを使用したバイク用ドライブレコーダーをご紹介します。
MAXWIN(マックスウィン)|BDVR-B001

通常価格(税込) | 25,980円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 約500万画素 |
レンズ画角(対角) | 約120° |
防塵・防水性能 | IPX6(防塵仕様ではありません) |
その他機能 | Gセンサー機能、スマートフォン連携機能 |
MAXWINのBDVR-B001は、ウェアラブルタイプのバイク用ドライブレコーダーです。ヘルメットはもちろんハンドルやサイドミラーにも取り付けできる仕様で、ご自身が使いやすい位置に設置できます。
また、撮影した映像はスマートフォンにて保存や削除などの操作ができるので、映像の確認がしやすいこともメリットです。大容量のバッテリーも内蔵されているため、最大2時間使用できます。
Point
- さまざまな場所に取り付けできるウェアラブルタイプ
- 動きのある映像でも高画質かつなめらかに録画できる
- スマートフォンやタブレットに接続して映像を管理できる
MITSUBA(ミツバサンコーワ)|EDR-11α

通常価格(税込) | 31,680円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 200万画素 |
レンズ画角(対角) | 162° |
防塵・防水性能 | カメラ:IP66/67 本体:IP55 |
その他機能 | Gセンサー機能、専用アプリ |
MITSUBAのEDR-11αは、バイクのフロント部分に設置する、162°の広いレンズ画角が特徴のバイク用ドライブレコーダーです。防水・防塵性能もIP66/67で、振動にも強いことから高い耐久性を誇っているといえます。
また、専用アプリをドライブレコーダーと接続して使用でき、撮影した映像を確認・管理しやすいことも大きなメリットです。
Point
- 広い画角でトラブルの証拠をきちんと残せる
- 防水・防塵性能が高く雨風により故障する恐れが少ない
- 専用アプリから手軽に映像を確認できる
【前後2台】バイク用ドライブレコーダー
続いて、バイクの前後に2台設置するバイク用ドライブレコーダーをご紹介します。
TANAX(タナックス)|SRS-001 スマートライドモニターAIO-5Lite

通常価格(税込) | 88,000円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 約200万画素 |
レンズ画角(対角) | 136° |
防塵・防水性能 | IP67 |
その他機能 | Gセンサー機能、死角検知機能 |
TANAXのSRS-001 スマートライドモニターAIO-5Liteは、前後にカメラを設置する2台タイプのバイク用ドライブレコーダーです。本製品にはモニターがついており、ハンドル部分に設置してカーナビのように操作できます。
ナビや音楽アプリ、電話の操作などがモニターにて行えるため、バイクの運転をより快適に楽しめるでしょう。なお、これらの機能を使用するには、「Apple CarPlay」または「Android Auto」を使ってスマートフォンに接続する必要があります。
Point
- モニター付きでカーナビのように操作できる
- 前後2カメラの136°広角レンズで幅広く周囲の映像を残せる
- IP67と防塵・防水性能に優れており耐久性が高い
MAXWIN(マックスウィン)|BDVR-A002

通常価格(税込) | 31,255円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 400万画素 |
レンズ画角(対角) | 146° |
防塵・防水性能 | IP65 |
その他機能 | GPS機能、Gセンサー機能、駐車監視機能 |
MAXWINのBDVR-A002は、ヘルメットへの装着もできるなど、取り外しやすいバイク用ドライブレコーダーです。ループ録画機能が利用でき、最大7時間もの連続録画にも対応した大容量バッテリーが内蔵されているため、長時間の走行でも頻繁に充電する必要がありません。
また、「GPS機能」や「Gセンサー機能」、「駐車監視機能」などの付帯機能も豊富で、正確かつ漏れのない映像をしっかりと記録できます。
Point
- 前後2カメラともに400万画素の高画質で鮮明な映像を記録できる
- ワンタッチで設置できるので、取り付けしやすい
- 最大7時間もの連続撮影が実現
Kaedear(カエディア)|スマートレコードディスプレイ KDR-D21

通常価格(税込) | 49,880円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 200万画素 |
レンズ画角(対角) | 136° |
防塵・防水性能 | IP67 |
その他機能 | Gセンサー機能、駐車監視機能、GPS機能 |
Kaedearのスマートレコードディスプレイ KDR-D21は、カーナビのように操作できるディスプレイがついた、前後2カメラ搭載のバイク用ドライブレコーダーです。専用のアプリがついているので、撮影した映像を確認・管理しやすい特徴があります。
また、Gセンサー機能や駐車監視機能、GPS機能など機能性にも優れている点も特徴です。さらに、IP67と高い数値を誇り、大雨の中でも使用できます。
Point
- Apple CarPlayやAndroid Auto対応でカーナビのように操作できる
- IP67と防塵・防水性能に優れている
- カメラサイズはコンパクトで扱いやすい
DAYTONA(デイトナ)|MiVue® M802WD

通常価格(税込) | 40,700円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 200万画素 |
レンズ画角(対角) | 136.6° |
防塵・防水性能 | カメラ:IP67 本体:IP65 |
その他機能 | GPS機能、Gセンサー機能 |
DAYTONAのMiVue® M802WDは配線が少ないため、取り付けがしやすいシンプルなバイク用ドライブレコーダーです。「Gセンサー機能」や「GPS機能」によって高精度な映像を記録でき、専用アプリで手軽に確認や共有ができます。
また、撮影範囲は136.6°と広角で、走行中の周辺状況を捉えることが可能です。さらに、フルHDによる高画質なカメラも特徴で、昼夜問わず鮮明な映像を記録できるでしょう。
Point
- シンプルかつスタイリッシュなデザイン
- 高感度のセンサーカメラにより、前方などの車のナンバーもぶれずに記録しやすい
- 専用のアプリから映像の確認や共有ができる
【ヘルメット装着】バイク用ドライブレコーダー
次に、ヘルメットに装着するタイプのバイク用ドライブレコーダーをご紹介します。
MAXWIN(マックスウィン)|BDVR-A001

通常価格(税込) | 15,655円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 約200万画素 |
レンズ画角(対角) | 約146° |
防塵・防水性能 | IP64 |
その他機能 | Gセンサー機能 |
MAXWINのBDVR-A001は、1台で前後の映像を記録できる、ウェアラブルタイプのバイク用ドライブレコーダーです。カメラは約97gと超軽量で、ヘルメットに装着しても大きな負担がかかりません。
また、本製品はUSB給電ケーブル接続でエンジンと連動して稼働するほか、リチウムイオン電池が内蔵されているので、外部電源の接続がなくてもフル充電で最大約2.5時間の記録が可能です。
Point
- 専用アプリで撮影した映像をすぐに確認できる
- 2カメラ一体型で取り付けがしやすく手軽に前後の映像を記録できる
- 本体は97gと軽量性が高く長時間の運転でも負担がかかりにくい
Driveman(ドライブマン)|S-102

通常価格(税込) | 27,500円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 約100万画素または約200万画素の切り替えが可能 |
レンズ画角(対角) | 130° |
防塵・防水性能 | IP67 |
その他機能 | - |
DrivemanのS-102は、ヘルメットに装着しやすい「ウェアラブルタイプ」のバイク用ドライブレコーダーです。映像の記録に特化した機能を備えているので、画質を重視する場合は「フルハイビジョン」、長く撮影する場合は「ハイビジョン」というように、自由に切り替えられます。
また、フル充電時の連続使用時間は約3時間45分で、長時間の運転でも撮影し続けることが可能です。さらに、IP67と防水・防塵性能が優れている点も、本製品の大きな魅力です。
Point
- ワンボタンで画質の切り替えや録画の開始/停止の操作ができる
- ヘルメットに装着しやすいシンプルな設計
- 防水・防塵性能に優れたIP67
Transcend(トランセンド)|DrivePro 20

通常価格(税込) | 14,800円 ※2024年10月28日時点 |
---|---|
画質 | 約200万画素 |
レンズ画角(対角) | 140° |
防塵・防水性能 | IP68 |
その他機能 | Gセンサー機能 |
TranscendのDrivePro 20は「IP68」と高い防塵・防水性能を誇り、雨や風だけではなく熱や衝撃にも強いバイク用ドライブレコーダーです。本製品は内蔵バッテリーで、最大4時間の録画ができます。
また、無料の専用ソフトウェアとして、記録映像のソート、再生、編集などが出来る「DrivePro Toolbox」と、Wi-Fi接続して記録映像のストリーミングやモバイル機器へのダウンロードが出来る「DrivePro App」が用意されており、幅広い活用が可能です。
Point
- IP68という高い防水・防塵性能に加え、熱や衝撃にも強い丈夫さが特徴
- シンプルかつコンパクトなデザインで取り外しやすい
- 内蔵バッテリーが搭載されており最大4時間使用し続けられる
バイク用ドライブレコーダーは自分でも取り付け可能?
バイク用ドライブレコーダーは、ご自身でも取り付けできます。しかし、取り付ける際には電気の配線を組むため、電装関連の知識や経験が必要です。
なかでもヘルメットに装着するタイプは、貼り付けてスマートフォンと連携させると利用できるので、初心者の方でも比較的使いやすいでしょう。
ご自身で取り付ける場合、ドライブレコーダーの扱いに慣れていなければ運転中に外れたり停止したりするリスクがあるため、プロに依頼するのがおすすめです。
依頼する場合の取り付け費用の目安
ご自身でバイク用ドライブレコーダーの設置に対応できない場合は、バイクショップに依頼しましょう。ドライブレコーダーは電気配線が複雑なため、安心して利用するにはプロに依頼する方が安心です。
取り付け工賃の目安は、10,000円~25,000円をみておきましょう。料金に幅がある理由は、バイクやドライブレコーダーの種類、依頼するお店によって違いがあるからです。
依頼するお店選びに悩む場合は、工賃だけではなく、口コミや評判、アフターサービスも合わせて比較検討してみましょう。
バイクで出かけるときは、ドライブレコーダーを上手く活用しよう
バイクを安心して運転するには、ドライブレコーダーの使用がおすすめです。運転中は事故やあおり運転などのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
ドライブレコーダーをバイクに設置しておくことで、万が一のトラブルの際に映像として証拠を残すことが可能です。ぜひ今回ご紹介したアイテムも参考にして、ご自身に合うものを選んでみてください。