駐車監視機能付きドライブレコーダーとは?メリット・デメリット・選び方をご紹介

駐車監視機能付きドライブレコーダーとは?メリット・デメリット・選び方をご紹介

ドライブレコーダーの駐車監視機能は、走行中だけではなく、駐車中も防犯カメラとして利用でき、犯罪やいたずらの防止に役立ちます。

防犯対策に便利な駐車監視機能ですが、デメリットはあるのか、そもそもドライブレコーダーにはどのような性能が必要かなどを知りたい方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ドライブレコーダーの駐車監視機能のメリット・デメリットや選び方を解説します。記事の後半では、駐車監視機能が搭載されたおすすめのドライブレコーダーもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ドライブレコーダーの駐車監視機能とは

ドライブレコーダーの駐車監視機能とは

ドライブレコーダーの駐車監視機能とは、駐車中に車の周囲の状況を撮影できる機能のことです。

ドライバーがエンジンを切って車を離れている間に起こった出来事を記録するので、防犯カメラのような役割を持っています。

また、車の外からでも、ドライブレコーダーが設置されていることがわかるようになっていると、犯罪やいたずらの予防にもつながります。

ご自身の車をトラブルから守るためにも、ドライブレコーダーを選ぶときは、駐車監視機能付きかチェックすることが大切です。

ドライブレコーダーの駐車監視機能を使用するメリット

ドライブレコーダーの駐車監視機能を使用するメリット

ドライブレコーダーの駐車監視機能を使用するメリットとして、主に次の2つがあります。

  • 防犯カメラとして証拠を記録できる
  • 犯罪やいたずらの予防につながる

それぞれ、詳しくみていきましょう。

防犯カメラとして証拠を記録できる

ドライブレコーダーの駐車監視機能を使うと、防犯カメラとして駐車中のトラブルを記録でき、何か起こったときのための証拠を残せます。駐車監視機能は、駐車場に防犯カメラが設置されていない場合に便利です。

駐車場が誰でも侵入しやすい場所だったり、高級車に乗っていたりする場合にはトラブルに遭う可能性が高いと考えられるため、駐車監視機能は欠かせないでしょう。

犯罪やいたずらの予防につながる

駐車監視機能が付いたドライブレコーダーのモデルによっては、外からでも撮影されていることがわかるようになっているため、車上荒らしや車への落書きなど、あらゆる犯罪やいたずらを予防することが可能になります。

目立ちやすい車や高級車を保有している方などは、車を守るためにも駐車監視機能が付いたドライブレコーダーの設置がおすすめです。

ドライブレコーダーの駐車監視機能にデメリットはある?

ドライブレコーダーの駐車監視機能を使用するときは、メリットだけではなく、次のようなデメリットも考慮する必要があります。

  • 撮影範囲に死角が生まれる
  • バッテリー上がりを起こす
  • 撮影開始のタイミングによっては証拠を記録できない

それぞれ、詳しくみていきましょう。

撮影範囲に死角が生まれる

ドライブレコーダーのモデルによっては、駐車監視機能で撮影できる範囲が限定的で、死角が生まれてしまう可能性があります。もし、撮影範囲の死角で犯罪やいたずらが起こってしまうと、証拠を残せません。

そのため、購入時には監視機能の撮影範囲を確認し、全方位の撮影ができるドライブレコーダーを選ぶようにしましょう。

バッテリー上がりを起こす

ドライブレコーダーのモデルによっては、専用配線を使って車両バッテリーから電源を供給するものがあります。この場合、駐車中も常に車のバッテリーを使用することになるため、バッテリー上がりが起こる可能性もゼロではありません。

また、充電と放電の回数が増え、バッテリー劣化が早まる懸念もあります。

バッテリー上がりの心配が少ない駐車監視機能付きのドライブレコーダーを使用したい場合は、内蔵バッテリーや外部バッテリーのモデルを選ぶようにしましょう。

撮影開始のタイミングによっては証拠を記録できない

ドライブレコーダーの駐車監視機能には3パターンの録画機能があり、撮影開始のタイミングによっては、証拠を記録できない場合もあります。

たとえば、動く人を検知してから撮影を開始する「動体検知録画」や、衝撃や揺れが起こってから撮影する「衝撃検知録画」では、撮影開始前の記録を残せません。

相手の車のナンバーや犯罪・いたずらをした犯人の顔を録り逃してしまうと、トラブル発生時の証拠として使用できなくなります。

録り逃しを防ぎたい場合は、常時録画機能を備えたドライブレコーダーの使用がおすすめです。

駐車監視機能付きドライブレコーダーの選び方

駐車監視機能付きドライブレコーダーの選び方

駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶときは、次の5つのポイントに着目し、どのような性能が必要かを考えましょう。

  • 撮影範囲
  • 録画方式
  • バッテリー方式
  • 逆光補正機能
  • 画質

これら5つのポイントを考慮したうえで、上述したデメリットを回避することが大切です。

ここからは、それぞれのポイントについて詳しくご説明します。

撮影範囲

ドライブレコーダーの撮影範囲には、前方のみ・前方+後方・360°の3種類があります。

撮影範囲

前方のみのドライブレコーダーだと死角が広く、走行中に起こる後ろからの事故や駐車中のトラブルを記録できない恐れがあるためおすすめできません。

死角を記録できないというデメリットを回避したいなら、前方+後方、もしくは360°の撮影範囲のドライブレコーダーを選びましょう。

録画方式

ドライブレコーダーの駐車監視機能を録画方式で分類すると、「動体検知録画」「衝撃検知録画」「常時録画」の3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、おすすめのケースについて、表で確認してみましょう。

録画方式 動体検知録画 衝撃検知録画 常時録画
イメージ
概要 ドライブレコーダーの近くで動く人などを検知したときに、撮影を始める方式 車に起こった何らかの衝撃を検知したときに、撮影を始める方式 専用配線を使って車両バッテリーに接続し、常に録画する方式
メリット 車上荒らしやいたずらの様子を記録しやすい 当て逃げやタイヤの盗難などの様子を記録しやすい 周囲の様子を常時記録しているため、撮り逃しがない
デメリット 人の往来が多いとバッテリーが消耗しやすい 衝撃前の様子は記録できない 長時間使用するので車のバッテリーが消耗しやすい
こんな場合におすすめ! 人の侵入がしやすい場所、車上荒らしやいたずらの対策をしたい場合 駐車場が狭く、当て逃げなどの衝撃対策をしたい場合 駐車場や周辺に防犯カメラがなく、常に録画しておきたい場合

それぞれの録画方式の特徴をチェックし、ご自身にあうタイプを選んでみてくださいね。

バッテリー方式

ドライブレコーダーの駐車監視機能をバッテリー方式で分類すると、内蔵・外部・車両バッテリーの3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、おすすめのケースについて、表で確認してみましょう。

バッテリー方式 内蔵バッテリー 外部バッテリー 車両バッテリー
概要 ドライブレコーダー本体に搭載されている方式 サブバッテリーやモバイルバッテリーに接続する方式 専用配線を使って車両バッテリーに接続する方式
メリット ドライブレコーダーを設置するだけで、駐車監視機能を手軽に利用できる 外部バッテリーに十分な容量があれば、長時間の録画が可能 外部バッテリーを購入する必要がなく、充電も不要
デメリット バッテリー容量が小さいので長時間の録画は難しい 外部バッテリーや配線の購入コストがかかる 車のバッテリー上がりが起こる可能性がある
こんな場合におすすめ! なるべく手軽に設置したい場合 常時録画や長時間の撮影が必要で、車のバッテリー上がりを避けたい場合 充電する必要なく、低コストで設置したい場合

内蔵バッテリーや外部バッテリーを使う際の注意点として、リチウムイオンを使ったバッテリーの場合、夏場に発火する恐れがあります。使用する際には、バッテリーの種類を必ず確認するようにしましょう。

逆光補正機能(HDR/WDR)

逆光補正機能(HDR/WDR)とは、逆光時や夜間映像も鮮明に記録できるように、白とびや黒つぶれを防ぐ機能のことです。日当たりや街灯の有無など、周辺環境によってはしっかりと録画できない可能性があるため、駐車場の状況にあわせて、逆光補正機能の有無も確認しましょう。

トラブルが起きたときに鮮明な記録ができていないリスクを避けたい方は、逆光補正機能付きのドライブレコーダーがおすすめです。

また、逆光補正機能にはHDRとWDRの2種類があり、それぞれの補正する方法や特徴について以下の表をご覧ください。

逆光補正機能 特徴
HDR(High Dynamic Range)
  • ・もっとも明るい部分と暗い部分に露出をあわせた画像を撮影して合成する
  • ・WDRと比べると、白とびや黒つぶれに強い
WDR(Wide Dynamic Range)
  • ・カメラのレンズやセンサーの性能を高くすることで白とびや黒つぶれを起こしづらくする
  • ・ソフトウェアで画像を処理することによりコントラストを落とすことを「WDR」と呼ぶケースもある
  • ・白とびや黒つぶれを抑える効果はHDRより劣るが、録画データ量を半分に抑えられる

画質

駐車監視機能付きのドライブレコーダーの画質は、最低でも200万画素以上を選びましょう。200万画素よりも画質が悪いと、トラブルが起こったときに相手の顔や車のナンバーを把握できない恐れがあります。

ただし、高画質のものはデータサイズが大きいためすぐに容量がいっぱいになりやすい点に注意が必要です。また、画質が上がるにつれて費用も高くなる傾向があるので、最低限の画質は確保しつつ予算内に収めましょう。

おすすめの駐車監視機能付きドライブレコーダー3選

ドライブレコーダーには数多くの種類があるため、どれを選べばよいか悩んでしまうかもしれません。

そこで、以下では、おすすめの駐車監視機能付きドライブレコーダー3選を紹介します。ぜひご自身にあう商品を見つけてみてください。

COMTEC(コムテック)|ZDR035

COMTEC(コムテック)|ZDR035

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通常価格(税込) 24,189円 ※2024年8月6日時点
撮影範囲 前後
録画方式 常時録画・衝撃検知録画・マニュアル録画
バッテリー方式 車両バッテリー
逆光補正機能(HDR/WDR) 有(HDR)
画質 200万画素

COMTECのZDR035は、前後2カメラタイプで複数の録画機能を備えたドライブレコーダーです。駐車監視機能はオプションですが、逆光補正機能付きで画質もよいため、防犯カメラとしての役割を十分に果たします。

また、前後カメラそれぞれが168°ずつの撮影範囲をカバーしているため、死角となる部分もほとんどありません。

Point

  • 常時録画・衝撃検知録画・マニュアル録画と録画方式の種類が豊富
  • 200万画素で逆光補正機能が付いているためはっきりと記録できる
  • 前後カメラの撮影範囲は168°で死角が少ない

HIGASHI(ヒガシ)|HDR-W10plus

HIGASHI(ヒガシ)|HDR-W10plus

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通常価格(税込) 16,800円 ※2024年9月27日時点
撮影範囲 前後
録画方式 常時録画・衝撃検知録画・マニュアル録画・駐車監視
バッテリー方式 内蔵(スーパーキャパシタ)
逆光補正機能(HDR/WDR) 有(WDR)
画質 前方:2K 360万/後方:200万画素

HIGASHIのHDR-W10plusは、外から見てもはっきりとわかる前後カメラが特徴で、駐車中のいたずらや走行中のあおり運転を防止できるドライブレコーダーです。SONY STARVISイメージセンサーを搭載しており、悪天候や夜間の映像でも鮮明に確認できます。

また、バッテリー方式は「スーパーキャパシタ」と呼ばれる蓄電デバイスを内蔵したタイプで、夏場の高温にも強く耐久性が高いため、膨張や爆発の心配がありません。

Point

  • 外からでもカメラの存在がわかりやすくいたずらやあおり運転を防げる
  • SONY STARVISイメージセンサー搭載で常に鮮明な画像を確認できる
  • 複数の録画機能があり状況にあわせて使用できる

YUPITERU(ユピテル)| marumie Q-21c

YUPITERU(ユピテル)| marumie Q-21c

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通常価格(税込) 24,500円 ※2024年8月6日時点
撮影範囲 360°
録画方式 常時録画・衝撃検知録画・マニュアル録画・タイムラプス録画
バッテリー方式 外部バッテリーまたは車両バッテリー
逆光補正機能(HDR/WDR) 有(HDR)
画質 340万画素

YUPITERUのmarumie Q-21cは、小型にもかかわらず360°の撮影範囲と340万画素の画質を誇るドライブレコーダーです。HDR機能も搭載しており、逆光・トンネル・夜間などの白とびや黒つぶれが起こりやすくなる状況でも、鮮明な記録ができます。

360°カメラでは狭くなりがちな前方視野を広くする最適なカメラアングル設計を施しており、高い位置にある信号や看板、社内は天井まで視界を確保できます。

Point

  • 小型サイズの1台で360°の鮮明な画像を記録できる
  • 多彩な録画方式で状況に応じて記録できる
  • HDR機能と340万画素の画質によりどんな状況でも綺麗な映像を残せる

ドライブレコーダーの駐車監視機能を利用して車を守ろう!

ドライブレコーダーの駐車監視機能は、駐車中に車上荒らしや当て逃げなどのトラブルが起こったとき、証拠として映像を残せます。とくに防犯カメラが設置されていない駐車場を利用する場合、駐車監視機能を使うと安心です。

ただし、撮影範囲やバッテリー方式などに注意して選ばなければ、証拠映像に死角ができてしまったり、バッテリー上がりが起きてしまったりするかもしれません。

そのため、前後2カメラ付きまたは360°撮影可能で、バッテリー上がりなどのトラブルが起こりにくい機能が搭載されたドライブレコーダーを選びましょう。