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KonMari’s Columns

2020.07.27
Volume.7
もしも理想と現実のギャップがあったなら

私が学生時代に住んでいた実家のお部屋は、5.5畳の洋室でした。
自分の部屋があるというだけでも充分ぜいたくなことだけれど、
お部屋はマンションの通路側で、窓すらなく、理想とはややかけ離れた現実…。
当時私が思い浮かべていた理想の暮らしはというと、
毎朝、素敵なカーテンの隙間から差し込む光で目を覚まし、窓を開けるときれいな空が見え、
ベランダでは小さなガーデニングを楽しんで季節を感じる、そんな暮らしです。

けれど不思議と、当時「自分のお部屋が大好き!」と思っていた記憶しかありません。

きっと、自分なりに、コツコツ理想の暮らしをしていたからだと思います。
「こんなガーデンが見えたらいいなあ」と思うカレンダーの絵を切り抜き額縁に入れて飾ってみたり、
何気なく使っていたゴミ箱を、お部屋に合うようにブラウンに塗ってみたり、
寝る前にアロマをたいたり、お花を飾ったり。
とにかく小さな工夫のおかげで、自分のお部屋にいるときはいつもごきげんでした。

「理想の暮らし」とは、行動です。

現に、片づけた後に理想の暮らしを手に入れた人に聞いてみると、
「日々の時間の使い方が変わった」という人がほとんどでした。
はじめに思い描いた理想のおうちとはたしかに少し違うかもしれないけれど、
「今のおうち」が大好きになったそうです。

片づけの目的は、これから過ごしたい未来に近づくこと。
だから、「理想の暮らし」を考えるときには、
おうちの中でどう過ごしたいのか「やりたいこと」も考えてみてください。

そうは言っても、「理想は広ーいキッチンでケーキを焼くことだけれど、住んでいるのはマンションの小さなワンルーム…」というような、理想のおうちと現実のギャップはどうしても生まれてしまうもの。

こんなときは、自分で「変えられること」と「変えられないこと」を分けて考えてみましょう。

例えば、今のキッチンを少しでも好きになれるように、
ときめく柄のタイルを貼ってアレンジしてみたり、
スパイス置き場を作ってかわいいガラスボトルを並べてみたり、
すぐに変えられることがあるはずです。

引っ越したり、お金をかけたりすることだけが、ときめく毎日へ導くのではありません。
だいじょうぶ。
知恵と工夫で、今のおうちはもっともっと素敵になります。

私はこれまでたくさんの人の暮らしを見てきましたが、
素敵だなあと思える人が住むおうちの共通点は、広さや豪華さではなく、
「部屋」と「そこに住む人が持つ雰囲気」が一致していて、
小さな家具、小物一つひとつにいたるまで、納得がいくものを探したり作ったり、
こまめにお手入れして大切にしていることでした。

自分が幸せでいるために、
思い描いた理想のお部屋をあきらめず、
知恵をしぼればしぼるほど、工夫を重ねれば重ねるほど
お部屋はどんどん素敵になります。
そして間違いなく、その部屋を愛せるはずです。

「理想の暮らし」が明確になったら、いよいよ片づけのスタートです。
【vol.8】は、「こんまりメソッド」の片づけ方法についてお話しましょう。


近藤麻理恵

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