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KonMari’s Columns

2020.07.16
Volume.3
「ときめく感覚」を身につける

こんまりメソッドでは、まず片づけたいカテゴリーのすべてのモノを一か所に集め、
一つひとつを必ず手に取って、ときめくかときめかないかの判断をし、残すモノを選んでいきます。
ある日、私のレッスンを受けていたお客さまが、
高く積み上がった洋服の山から1枚のTシャツを手に取り、こんなことを言いました。
「ときめく感覚がよくわかりません…」

触ったときに、ときめくか。
これは【vol.1】でお話したとおり、私の片づけ法の中で1番大切なポイントです。けれど、
たしかに「ときめく」という基準はあいまいで、判断に首を傾げてしまう方もいるかもしれません。

そんなときに試してもらいたいのが、「比べてみること」です。
例えば、「Tシャツの中でときめきベスト3は?」とか「このワンピースはどちらがときめく?」というように。
こうしてモノとモノを比べていくと、自分が何にときめき、何にときめかないのかという
「ときめく基準」がはっきりと見えてくるのです。

ときめくかどうかは、頭で考えるのではなく、心で感じること。

だから一つひとつのモノにじっくり向き合い、何度も判断を重ねていくうちに、
あなたのときめき感度は純度を増して、研ぎ澄まされていくはずです。
時間がかかってもだいじょうぶ。
今ここで、自分のときめく基準をきちんと知ることができれば、
本当に大切なモノだけに囲まれる人生が待っています。

そして、もうひとつお話したいのは、「必要だけどときめかないモノ」のこと。

みなさんは「必要だけどときめかないモノ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
例えば私の場合、長年の片づけ研究の中でその対象になってしまったモノといえば、
ドライバーや防寒用インナーなどでしょうか…。
これらは「ときめかない」という理由で、一度は手放してしまったのですが、
これがのちに困ったことになりました。

「道具系はときめかないから」とドライバーを捨ててしまったあとに、緩んだネジをお気に入りの定規で締めたら、定規がバキリと真っ二つに折れてしまったり、
実用性重視でデザインがつまらないからと防寒インナーを捨ててしまってからは、体が冷えて体調を崩したり…。
毎日使うモノではないけれど、支えてもらっていた瞬間があったのだと気づきました。

ときめくというのは「うっとりする」とか「かわいい」とか「ワクワクする」という
わかりやすい魅力だけではありません。
素朴なデザインに「安心する」、機能が豊富で「便利」、なんとなく「しっくりくる」、
そして生活していくうえで「役立ってくれている」というのも、りっぱなときめきです。
モノ一つひとつの「本当の役割」を考えたときに、必要だと思えたモノは、間違いなくあなたを幸せにしてくれるモノです。だから積極的に、ときめくもの扱いをしてあげてください。

こうしてすべてのモノとじっくり向き合っていくことで、ときめき感度は磨かれていきます。

すると、買い物の際にも適当なモノは絶対に買えなくなり、デザインも使い勝手も、納得のいくものだけを選ぶようになるので、結果最高の一品に出合えるのです。
それを経て手元にあるモノこそ、あなたにとって一生大切にしたいと思える最高のモノ。
片づけは、単にモノを残すか捨てるかの作業ではなく、モノと自分の関係を見直したり、微調整しながら、今よりもときめく生活を創造していくための学びの場なのです。

「ときめくこと」に正直に片づけを進めていくと、その先にどんなことが待っているのでしょうか。
【vol.4】では、ちょっとわくわくする「片づけのその先」を見てみようと思います。


近藤麻理恵

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