2011年3月の東日本大震災を機に日本人のライフスタイルが大幅に変わり、再生可能エネルギーへの注目が高まりました。
大手電力会社に頼らない自家発電といえば、まっさきに浮かぶのが太陽光発電ですが、これをしのぐ勢いで急速に伸びている自家発電があります。それがガスです。今回は、注目されるガスによる自家発電のメリット、デメリットを併せて検証します。
自家発電とは、電力会社の電力供給に頼らず、電気を供給できる企業から設備を購入し、自宅で電力をまかなうことですが、太陽光発電に代る商品としてガスが注目される背景には、以下の理由があります。
さて、注目されるガス発電に、「天然ガスコージェネレーションシステム」があります。
簡単にいえば、天然ガスから発電とその廃熱を使って、給油・暖房・冷房に利用するシステムのことですが、3つの種類があります。上から下に発電量が上がります。
天然ガスから水素を取り出し、酸素と化学反応させることで電気を作る燃料電池
ガスエンジンによって発電と排熱を同時に行う。発電量、熱量が高い。
タービンを利用して発電する。工場、プラント向け。
家庭用ガス発電は、燃料電池システムを利用した「エネファーム」とガスエンジンシステムを利用した「エコウィル」の2つがあります。この違いは発電量の問題だけで、ほとんど変わりません。
1. CO2削減率が高い。(エコウィルにくらべて)
2. 給湯量400L/日以上、消費電力450kWh/月以上使う日本の平均4人家族向け
3. 年間光熱費約7万円の削減(大阪ガスエリアより)
※エネファームは平均電気使用量の5?6割、お湯の約8?9割がまかなえる。
(サンリン株式会社より)
1. 発電量、熱量が高い反面CO2削減率は低い(エネファームにくらべて)
2. 二世帯住宅など大家族向け
3. 年間光熱費約3万円の削減(東京ガスエリアより)
9.リアルタイムで発電量が把握できる
このようにメリットが多いことがわかります。ご検討は、各ご家庭の消費量にあったものを選ぶことが大切です。
これまでガス発電が浸透してこなかった最大のデメリットは、「高額」「売電不可」という問題でした。
しかし、「売電不可」問題は、大阪ガスが2009年6月からいち早く太陽光発電との併用が可能な「ダブル発電」を打ち出し、この点を解決しました。ヤマダ・エスバイエルホームによると、オール電化住宅よりもエコウィルで1.5倍、エネファームで2.4倍の売電が可能としています。
では、価格帯はどうでしょう。大阪ガスによると、2009年の初代価格は、平均約330万円でしたが、2012年発売の2代目は、260万円、そして、2014年発売の3代目は194万円まで下がり、技術革新によって少しずつ克服されつつあります。100万円前後の価格帯になれば一気に普及するのではないでしょうか。
参考
ヤマダ・エスバイエルホーム
時代は、家庭用エネルギーを住まいでつくる「マイホーム発電」へ。
http://www.sxl.co.jp/products/infocenter/ene.html
家庭用燃料電池エネファーム
http://www.sanrinkk.co.jp/business/solar/enefarm.php
スマホで操作可能、新エネファームは価格を66万円引き下げ
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1312/24/news134.html
太陽光発電とエネファームについて
http://太陽光発電教室.net/entry43.html
新エネルギー、再生可能エネルギーについて
http://www.osakagas.co.jp/company/efforts/eco/energy/effort.html
ポイント・豪華商品ゲットのチャンスも!特典付きキャンペーン
初めての方はこちら