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子どもに食べさせたい!脳によい食べ物(2014/11/26)

人の脳は6歳頃までに90%が完成し、その発達は12歳でピークになると言われています。
この時期に脳によい食べ物を与えることは、脳の質を高めることにつながります。
また、12歳を過ぎても新しく学んだことを身につけることが可能なように、情報伝達の役割を持つシナプスはいくつになっても成長することができます。
シナプスの働きを活性化させる食べ物もあり、子どもの学習能力を高める効果も期待できます。脳の活性化につながる脳に良い食べ物をご紹介しましょう。

質の良い脂質が脳の状態を決める

脳の約60%は脂質で構成されています。残る40%はタンパク質であり、その他、微量のビタミンやミネラルでできています。
脳のほとんどが脂質である以上、食べ物に含まれる脂質の影響も大きく受けています。
特に、脳が成長している時期に、質の良い脂質を与えることで、質の良い材料から、質の良い脳を作ることができるのです。

魚に含まれる脂でシナプスの働きを活性化させよう

摂っておきたい良質な脂質の中でも、特にお勧めなのが、DHAやEPAなどを含む魚の脂です。
魚の脂に含まれる不飽和脂肪酸は、細胞膜を柔らかくすることで、シナプスから送られる情報をよりスムーズに届けてくれます。

魚は、質の良い不飽和脂肪酸を含むだけでなく、同時にタンパク質も摂ることができます。
脳の構成材料としてもタンパク質はとても大切ですので、魚を摂ることは、脳を元気にするために必要だということがわかります。特に、青魚にはDHAやEPAが多く含まれます。

糖分だけじゃNG!ビタミンB群こそが脳を動かすカギに

脳のエネルギーとして糖分が必要なのは周知のこと。そのため、子どもに砂糖を含んだものを与えるべきだと考えるママも多いかもしれません。

しかし、実は、糖分だけでは脳のエネルギーとしては使えません。
糖分を代謝させるためには、補酵素となるビタミンB群が必要であり、ビタミンB群が不足した状態では脳は活性化できません。

また、ビタミンB群はエネルギーだけでなく、脳内物質の生成にも大きくかかわっています。
子どものやる気と集中力に必要なアドレナリンやドーパミンを作るためにも、ビタミンB群は必要であり、日常的なビタミンB群不足は脳に大きく影響します。
ビタミンB群もしっかり与えて、エネルギー効率の良い脳へとサポートしてあげましょう。

ビタミンB群は豚肉やレバーなどに多く含まれます。穀類の胚芽にも、脳の神経細胞に必要なナイアシン(ビタミンB3)が含まれます。

集中力や記憶力をアップする鉄分

子どもの集中力は、性格や気分ではなく、脳の環境でも左右されます。
集中力を高めるために特に気を付けたいのは鉄分です。鉄分は酸素を運ぶために必要な栄養素ですが、鉄分不足によって、脳の酸素が不足すると、エネルギーを効率よく作れず集中力が低下します。

また、脳の伝達物質であるドーバミンなども鉄分不足で低下するといわれており、鉄分の不足は脳に大きく影響するようです。

鉄分を多く含む食材は、レバーや赤身の肉など。
動物性食品に含まれるヘム鉄は、鉄分の吸収がよく、幼児期に特に食べさせたい食材の一つです。

脳を育てる食べ物は、脳の健康を保つ食べ物

子どもの脳は沢山の刺激を受けて、神経細胞をつなぐシナプスをどんどん広げています。
しかし、脳そのものを支える材料が不足してしまうと、いくら刺激を与えても広げることができなくなってしまいます。
脳を元気に保つためにも、質の良い脂を含む魚や、豚肉などのビタミンB群、レバーなどの鉄分などを意識してみましょう。
脳の成長を促しながら、脳が健康に発達できる環境を整えてあげたいですね。


参考
キレない、健康なこころと脳を育てるのに、何が大切?食事や栄養に関する知識は必須アイテム /大阪大学保健センター
http://culture-h.jp/hatadake-katsuyo/shokuiku-sugita1.pdf
子供の脳を育てる栄養学★ミネラル/ときざね矯正歯科
http://www.tokizane.com/?p=4999

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