「お弁当おいしかったよ、ママ」
子供たちの元気な声が響き、お弁当の蓋を開けると、中はすっかり空。
子供たちのために一生懸命作った苦労も、この一言で報われるというものです。
ところが、残念なことに、どんなに工夫しても野菜だけが残っていることもよくあります。バランスよく食べてほしいのは、ママたちの願いです。そこで、子供の野菜嫌いに有効とされている親子食育をご紹介しましょう。
平成17年6月に食育基本法が施行されて以来、すっかり定着した『食育』ですが、その理念は、「心身の健康の増進と豊かな人間形成」を目的にしています。その中に規定されているのが、「子供の食育における保護者の役割」、つまり、『親子食育』です。
なんだか難しそうですが、決して難しく考える必要はありません。親子で好き嫌いなくバランスよく食べる―それが親子食育なのです。
しかし、親子食育が叫ばれるほど、野菜を嫌う子供が多いのはなぜなのでしょう?デイリーメール・オンラインの記事(1月22日)によれば、エール大学の研究者たちは、それは「自己防衛のための本能だ」発表しました。その研究のポイントは二つ。
野菜の緑色は「未熟」、「苦み」は毒を意味するために、子供は、自分の身を守るために本能的に野菜を嫌うのだ、というのです。
もう少し年齢が高くなると、子供は初めて見るもの、変わった形のものを本能的に避けようとします。これも危険を未然に防ごうとする自己防衛がさせる、つまり、子供の野菜嫌いは、味よりも形や色が優先する、と彼らは述べています。
子供の野菜嫌いが当たり前だとわかったことで、ホッとしたママたちも多いのではないでしょうか。しかし、安心してはいけません。放っておけば、嫌いなまま大人になってしまいます。ママの役目は、野菜が身体に良いもの、美味しいものだと安心させてあげることです。以下は、子供の年齢にもよりますが、野菜嫌いの克服方法です。
ママが美味しそうに食べることで安心感を与えます。ママだけでなく、パパも一緒に食べれば、なお良しです。
野菜が入っているとわからないように細かく刻んで、カレーやハンバーグなど子供が大好きなメニューに隠しましょう。野菜だとわからなければ、案外食べるものです。
ロンドン大学の調査によると、10回食べた野菜は、食べられるようになり、さらに好きになるという結果が出ています。とにかく、あきらめずにチャレンジしましょう。
子供はケチャップが大好きです。野菜の味がわからないようケチャップを使うのも良い方法です。
かぼちゃ、サツマイモなどを使った野菜のスイーツも効果的です。
どこで作られたのか、どんな料理になるかなど興味を持たせるような話をして、親近感を持たせましょう。
自分が苦労して作った料理なら、子供は食べるものです。家庭でも親子クッキングの機会をたくさん作りましょう。
スナック菓子は与えずに、なるべく果物をおやつにしましょう。
親子で楽しくバランスよく食べる「親子食育」が有効なのは、子供の成長に欠かせない身体の栄養だけではなく、愛情という心の栄養をたくさん与えることができるからです。子供の成長にはどちらも大切です。小さい頃から工夫していろんな食材を食べさせてあげてください。最初は、嫌がるかもしれませんが、徐々に慣れてきます。諦めずにチャレンジしましょう。
参考:
子供の野菜嫌いは簡単に治る!「10回食べれば食べられるようになる」-英研究
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20131008/Escala_20131008_880471.html
Foods kids hate to eat (and how to make them change their minds)
http://www.foxnews.com/leisure/2012/09/19/foods-kids-hate-to-eat-and-how-to-make-them-change-their-minds/
what's 食育
http://www.shokuikuclub.jp/whats/
Why children don't eat their greens
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2508292/Why-children-dont-eat-greens-Survival-instinct-means-youngsters-genetically-programmed-avoid-plants-case-poisonous.html
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