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2017/3/30更新

今年の桜をより美しく残そう! 初めての人にオススメなデジタルカメラ&グッズ

週末から4月上旬にかけて、いよいよ桜が満開になると予想されています。美しい桜の花は、1年のうちごく限られた期間しか愛でることができないからこそ、写真に撮っておきたくなるもの。でも、桜を撮るといつも似たような写真になってしまう……とお悩みの人も多いのではないでしょうか。今回は、初心者やこれからカメラの購入を考えている方に役立つ桜の撮影のコツを、プロのカメラマンの永山昌克さんに教えて頂きました。

今年の桜をより美しく残そう! 初めての人にオススメなデジタルカメラ&グッズ





その1「光線」にこだわる

撮影場所に着いてまず意識したいのは、その場の光の状態。桜の木に対して、太陽がどの方向からあたっているかをチェックし、そのうえで狙いに応じた最適なカメラポジションを選択しよう。


最初の写真は順光、すなわち桜に対して光が正面からあたっている状態だ。順光は、最も基本的な光であり、被写体の色や形を正確に再現しやすい。鮮やかでくっきりとした桜写真が撮りたいなら順光がおすすめ。特に青空を背景にすると、桜色がいっそう引き立つ。ただ順光は、陰影がほとんどないため、平坦な印象になりやすいというデメリットもある。メリハリを与え、桜をより立体的に表現したい場合は、真正面ではなく、斜めや横から光が差す状態を狙うのがいい。

順光で撮影。24mm相当 ISO200 F5.6 1/320秒 WB太陽光

↑順光で撮影。24mm相当 ISO200 F5.6 1/320秒 WB太陽光


さらに印象を強くしたいときは、逆光を選択しよう。逆光では花びらが透き通るように輝き、力強い桜写真になる。順光やサイド光とは違って青空は表現しにくいが、その代わり下の写真のように逆光+黒バッグ、または逆光+白バックを選ぶと、桜の美しさを際立たせることが可能だ。

逆光で撮影。120mm相当 ISO200 F2.8 1/80秒 WB太陽光

↑逆光で撮影。120mm相当 ISO200 F2.8 1/80秒 WB太陽光


【これがオススメ】

Kenko  PLフィルター サーキュラーPL(W) 58mm

Kenko

PLフィルター サーキュラーPL(W) 58mm

楽天市場実売価格:3000円前後

コントラスト強調効果や表面反射除去の効果がある偏光フィルター。レンズに取り付ければ空気中のチリやホコリによる乱反射で空が白っぽく写るのを防ぎ、青空をより濃く表現して白い雲とのコントラストを高めます。また、光の反射により桜の花びらが白っぽくなってしまうのを防ぎ、花びらの本来の薄ピンク色をしっかり撮影できます。

Kenkoの製品機能紹介より

↑Kenkoの製品機能紹介より



その2「天候」にこだわる

晴れの日は、桜の撮影日和。晴天では高コントラストな写りが得られ、花の色を鮮明に表現できる。前述の順光/サイド光/逆光による表現も、晴天のときにこそ違いが明確に出る。


とはいえ、撮影日が曇天や雨天だったとしても悲観することはない。曇天や雨天は、ソフトでしっとりとした雰囲気の桜が撮れるチャンスでもある。たとえ同じ桜でも、天候次第でまったく違った表情が見られることは桜写真の面白さといっていい。

曇天。100mm相当 ISO200 F8 1/160秒 WB太陽光

↑曇天。100mm相当 ISO200 F8 1/160秒 WB太陽光


雨天。50mm相当 ISO400 F8 1/250秒 WB太陽光

↑雨天。50mm相当 ISO400 F8 1/250秒 WB太陽光


撮影時の注意点は、晴天時とは違って、空をできるだけ画面に入れないようにすること。曇天や雨天の空は写真上では真っ白に写り、あまり見栄えがよくないからだ。ズームアップしたり、撮影ポジションに工夫したりして、白い空が極力入らないフレーミングを選択しよう。


【これがオススメ】

King  Fotopro 三脚 DIGI-204

King

Fotopro 三脚 DIGI-204

楽天市場実売価格:2300円前後

風景写真を撮るなら用意したいのが三脚。ブレやすいズーム時も安定して撮影することができます。「Fotopro 三脚 DIGI-204」は、重量わずか570gの軽量なアルミ製で持ち運びもラクラク。脚を4段階に伸ばすことができ、最大で全高1200mmになります。低価格ながら水準器と、カメラを素早く取り外せるクイックシュー付き。



その3「ボケ」にこだわる

桜写真に深みを与えるワザのひとつとして、「ボケ」を取り入れるのも面白いだろう。人間の眼では、近景から遠景までのすべての範囲にピントが合ったように見えるが、写真の場合は1か所のみにピントを合わせて前後をぼかして表現できる。つまり、桜の背景部分をぼかすことで、花のみを浮かび上がらせ、その存在感を強調できるのだ。


そのためには、ひとつの花にグッと迫ってクローズアップで捉えること。花に近寄れば近寄るほど、背景のボケの度合いは大きくなる。近寄れない場合は、ズームレンズを利用するのも手だ。

後ろボケ。48mm相当 ISO200 F4 1/500秒 WB太陽光

↑後ろボケ。48mm相当 ISO200 F4 1/500秒 WB太陽光


【これがオススメ】

パナソニック  LUMIX DC-FZ85

パナソニック

LUMIX DC-FZ85

楽天市場実売価格:4万6000円前後

光学60倍ズームレンズを備えたレンズ一体型カメラ。画質劣化の少ない超解像iAズームを使用すると、120倍まできれいに撮影することができます。秒間30コマ連写の「4Kフォト」にも対応し、決定的瞬間を逃がしません。



その4「レンズ」にこだわる

自分が思い描くイメージどおりの桜写真を撮るためには、使用するレンズの焦点距離に応じた、写りの特性を知っておくことが大切だ。漠然とズームで寄ったり引いたりするのではなく、広角と望遠を意識して使い分けるようにしたい。


最初の写真は、焦点距離50mmの「標準レンズ」で撮影したもの。標準レンズは人間の視覚に近く、誇張のない自然な雰囲気の桜写真にしやすい。

標準で撮影。50mm相当 ISO100 F2.8 1/1000秒 WB太陽光

↑標準で撮影。50mm相当 ISO100 F2.8 1/1000秒 WB太陽光


標準よりも焦点距離が短い「広角レンズ」は、広い範囲が写ることと、見た目以上に遠近感が強調されることが特徴だ。広角では桜の木の広がりや奥行き、スケール感などを表現しやすい。下の写真は、焦点距離16mm相当の広角で撮影したもの。レンズの近くにある花は大きく、離れた位置にある花は小さく写っている。標準レンズで撮ったものに比べると写り方はまったく異なり、強弱が明確になっていることがわかるだろう。

広角で撮影。16mm相当 ISO200 F16 1/80秒 WB太陽光

↑広角で撮影。16mm相当 ISO200 F16 1/80秒 WB太陽光


注意点は、広角レンズで離れた位置から撮ると、多くのものが写りすぎて間延びした構図になりがちなこと。広角レンズでは、できるだけ桜に接近して撮るのがおすすめだ。近寄るほど遠近感が強調されてメリハリが生まれ、迫力を感じる桜写真になる。


さらに、小さな桜の花びらを大きくクローズアップで撮りたい場合には「マクロレンズ」があると便利だ。

マクロレンズで撮影。120mm相当 ISO200 F3.5 1/320秒 WB太陽光

↑マクロレンズで撮影。120mm相当 ISO200 F3.5 1/320秒 WB太陽光


【これがオススメ】

ニコン  D5600(18-55 VR レンズキット)

ニコン

D5600(18-55 VR レンズキット)

楽天市場実売価格:9万円前後

様々なレンズを使い分けるならレンズ交換型のデジタル一眼カメラがオススメ。この「D5600」は、有効画素2416万画素のローパスフィルターレスセンサーと、画像処理エンジン「EXPEED 4」を搭載したエントリーモデル。スマホとBluetoothで常時接続できる「SnapBridge」アプリに対応し、撮った写真を自動でスマホへ転送してくれます。



その5「人の姿」にこだわる

きれいな桜をきれいに撮っても、それだけでは他人との差別化は難しい。人とは違ったオリジナリティーのある桜写真を目指すなら、桜に加えて、人の姿を積極的に写し込んでみよう。


シーズンになると桜のまわりには多くの人が集まってくるが、そうした人々の姿をスナップするのだ。あるいは、家族や友人に協力してもらうのもいい。カメラ目線の記念写真ではなく、桜を眺めている様子をさりげなく撮ってみよう。桜のある風景に人の姿が加わると、それだけでドラマやストーリー性を感じさせる桜写真になる。

216mm相当 ISO100 F9 1/200秒 WB太陽光

↑216mm相当 ISO100 F9 1/200秒 WB太陽光


【これがオススメ】

キヤノン  PowerShot G9 X MarkII

キヤノン

PowerShot G9 X MarkII

楽天市場実売価格:6万5000円前後

大きな一眼カメラを向けられると、撮られる側が緊張してしまったり警戒されてしまったりすることも。コンパクトなサイズのカメラなら、スナップ感覚で自然な表情を撮影できます。小型のボディに1.0型大型センサーを搭載した「PowerShot G9 X MarkII」は、最新の映像エンジン「DIGIC 7」により、ノイズの少ない高解像度撮影が可能です。光学3倍ズームも便利。



永山昌克さん
写真スタジオを経て、フリーランスのフォトグラファーに。現在は、東京と中国を行き来しながら、都市と人々をテーマに写真を撮り続けている 。『デジキャパ!』をはじめ、カメラ誌やWEB媒体での執筆も多数。



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