富士山を食害から守れ!有害鳥獣を「マイナス」から「プラス」の存在に変え、ジビエによる新たな経済活動を生み出したい!

自然環境保護
現在の寄付額
-
目標金額
14,000,000
さらに 募集中
達成!
寄付者
-
残り
-受付終了
募集期間
2021/05/21(金)10:002021/08/20(金)09:59
返礼品を選んで寄付する

プロジェクトについて

富士吉田市について

吉田口登山道(馬返し)
吉田口登山道(馬返し)

富士吉田市は、富士山の北麓に位置し、富士山頂までを行政区域とする自然豊かな高原都市です。古くから信仰の対象として多くの人々に崇拝されてきた富士山が目の前にそびえるまち。市内には、富士山信仰の歴史を垣間見る史跡や神社などが数多く存在しています。

また、富士山へ登る登山道はいくつも存在しますが、麓から歩いて登ることができる唯一の登山道「吉田口登山道」も残っています。平成25年に富士山が世界文化遺産に登録され、「吉田口登山道」は世界文化遺産富士山の構成資産の一つになりました。この世界文化遺産登録が契機となり、改めて富士山の環境保全が注目されるようになりました。

ニホンジカによる食害が深刻です。土砂崩れなどの災害の恐れも…

ニホンジカによる食害
ニホンジカによる食害

そんな豊かな自然が今、ニホンジカによる食害により危機にさらされています。

富士山周辺のニホンジカの生息密度は高く、その食害は山麓の農地から富士山の高山帯まで広範囲に広がっています。森林帯では、樹木の皮剥ぎによる天然林の劣化、また人工林では植栽された若木の芽や葉が食べられることによる成長の阻害など、ニホンジカによる被害は森林荒廃や生態系にも大きな影響を与えています。

また、高山帯などの気候条件が厳しい環境では、下層植生の消失や踏みつけにより土壌が流出し、雪代(富士山の雪が春先に溶けて土砂と一緒に一気に流れる土石流)や土砂崩れなどの災害リスクも懸念されています。今後ニホンジカによる被害が拡大を続ければ、構成資産である吉田口登山道の崩壊も危惧されます。

富士山に自生する固有種を守りたい

フジザクラ祭り
フジザクラ祭り

富士山には、フジアザミやフジザクラ(マメザクラ)など富士山独自の固有種が多く存在しています。

中でもフジザクラは、山梨県の県花、富士吉田市の市花にも指定されている貴重な植物です。小さな薄ピンク色の可憐な花をつけることでも有名で、毎年春にはフジザクラ祭りも開催され多くの人を魅了しています。

そんなフジザクラもニホンジカによる被害を受けています。新芽を食べ、樹皮は剥がされ、成長は極端に悪くなります。このまま何も対策を講じなければ、やがてニホンジカによる食害に侵され、富士山独自の固有種を見ることができなくなってしまうかもしれません。

被害防止策として有効な管理捕獲

捕獲方法を話し合う様子
捕獲方法を話し合う様子

ニホンジカの被害抑制への有効な手段として管理捕獲があります。これはその地域の生息分布を調査し、適正な頭数までニホンジカを捕獲することにより被害軽減を図る方法です。

しかしながら、管理捕獲を実施するには多くの課題もあります。ニホンジカは広大な森林を自由に往来すること、森林は傾斜などの地形条件、積雪量などの気象条件が多様であること、捕獲従事者の高齢化および減少など、様々な課題をクリアする中で、爆発的な繁殖力を有するニホンジカによる被害に対し、効率的・効果的な対策を推進する必要があります。ニホンジカによる被害を減少させるためには、一朝一夕の対策では成果は見込めません。

そのため、富士吉田市では山梨県とも連携する中でニホンジカによる農林業被害を減少させるべく、「富士吉田市鳥獣被害防止計画(令和2年~4年)」を策定し、地元猟友会や獣害対策支援センターとの協力体制のもと、ニホンジカの個体数削減、生息状況調査、若手捕獲従事者の育成に取り組んでいます。

 

寄付金の使用用途

新人を指導する熟練ハンター
新人を指導する熟練ハンター

今回のクラウドファンディングで皆さまからいただいた寄付は、「富士山を食害から守れ!そして、有害鳥獣を「マイナス」から「プラス」の存在に変え、ジビエによる新たな経済活動を生み出したい!」という目的を実現させるため、下記の事業に充当させていただきます。

● 地元猟友会による管理捕獲(個体数削減)の実施
● センサー罠等ICT技術を活用した効率的な管理捕獲の推進
● ニホンジカ生息状況調査の実施
● 鳥獣侵入防止策の設置
● ベテランハンターの技術伝承と若手ハンターの育成

 

将来展望 ~有害鳥獣を「マイナス」から「プラス」の存在に変える~

これまでの取り組みにより年々ニホンジカの捕獲数は増加しています。また、今後も増加していくことが想定されます。そんな中、捕獲したニホンジカを単なる害獣として処理するだけではなく、ニホンジカを有用な資源として捉え、活用していくことが求められています。

近年、野生鳥獣を食用処理したジビエに注目が集まっており、高タンパク・低脂肪のジビエは、健康ブームによって消費者からのニーズは高く、また新たな食材として積極的に取り入れる飲食店も増えています。

当地域で1年間に捕獲されるニホンジカは約1,500頭。この魅力ある資源を有効に活用することも世界文化遺産富士山を有する当地域の使命です。近い将来、ジビエ加工施設の設置も視野に入れ、富士山で捕獲したニホンジカを新たな特産品として開発し、富士北麓地域の飲食店や宿泊施設等で活用いただければ、富士山の環境保全のみならず、さらなる地域の活性化に寄与するものと考えています。

寄付額を選ぶ

以下の返礼品一覧より、ご希望の寄付額の返礼品をお選びいただき、返礼品ページへお進みください。通常のふるさと納税と同様に「寄付を申込む」ボタンをクリックして手続きすれば寄付が完了いたします。

雄大な富士山の恵みにより育まれた本市の人気返礼品をご用意しました。

活動報告

たくさんのご支援、ありがとうございました。(2022年6月13日更新)

この度は山梨県富士吉田市クラウドファンディングにご支援いただき、ありがとうございます。いただいた寄付金は、世界文化遺産である富士山の優美な自然を有害鳥獣から守る取り組みの費用に活用させていただきます。

現在も地元猟友会と連携を図りながら管理捕獲(個体数削減)の実施、鳥獣侵入防止策の設置、ベテランハンターの技術伝承、若手ハンターの育成など積極的な取り組みを進めております。

今後においては、ジビエを特産品として活用できるよう加工センターの設置も視野に入れ検討を進めてまいります。

引き続き、富士吉田市をご支援賜りますようお願い申し上げます。

ジビエ加工センター先進地視察の様子

 

  • 楽天ふるさと納税クラウドファンディング
  • 福岡県福智町のプロジェクト
  • 岐阜県下呂市のプロジェクト
  • 北海道別海町のプロジェクト
  • 新潟県長岡市のプロジェクト
  • 目標金額到達の如何を問わず、返礼品は受け取ることができます。
  • 目標金額到達の如何を問わず、寄付の返金はございません。
  • 目標寄付額に到達しなかった場合、自治体内で頂いた寄付の使い道を検討し、別の事業に活用する場合がございます。
  • 目標寄付額を超えた寄付額分についても、自治体内で頂いた寄付の使い道を検討し、別の事業に活用する場合がございます。
  • プロジェクト開催中であっても、返礼品の内容が変更になる場合がございます。詳細は自治体ページにてご確認ください。
  • 受付期間終了または目標到達前に、自治体または楽天の判断で寄付受付を停止する場合がございます。
  • サイト上の寄付合計額、寄付人数などの実績は、即時反映ではありません。