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ふと浮かんだものをかたちにできるのが、
料理の醍醐味

―料理はいつ頃から始められたんですか？

「小さい頃からやっていましたね。小学生とか、幼稚園のときからやっていたかも。両親が共働きで、母と2人で一緒にいられるのが料理を作っているときくらいだったんですよね。だから、スーパーの買い物から始まって、キッチンでのお手伝いをいつもやっていました」

―幼い頃からずっと作られているんですね！

「小学生の時には調理クラブに入っていて、高校は家政科で3年間過ごしました。東京に出てきてからは、兄弟3人と一緒に住んでいたので、必然的に私が料理担当に（笑）。私も働いてたので、3人集まって食卓を囲むこともあれば、大学生の弟が『姉ちゃんお腹すいた〜』と言って帰ってきたら、弟のために作ったりもしていましたね」

―どんな料理を作られることが多いですか？

「その時から変わらず、創作っぽい料理が多いですね。料理は好きでやっているから、あまり決まりなく作るのが好きなんです。だから、一番苦手なのがレシピ通りにこれを作って！と言われること（笑）。それよりも、例えば『トマトを使った料理』って言われて食材とお題を渡されて、作るほうが断然得意です。ふと浮かんだものをかたちにできるのが、料理の醍醐味！」

―では、苦手な料理ってありますか？

「唯一苦手なのが、お菓子作りです。レシピを守れないから（笑）」

冷蔵庫の食材を『トイ・ストーリー』の
おもちゃに例えて考えます

―レシピを見ないということは、どうやって考えて料理を作っているのですか？

「これとこれを合わせたら美味しいな、とかを頭の中で考えています（笑）。例えばさっきフォンデュで食べる鶏肉の下味用にと用意していたアヒージョの素を使って、ガーリックトーストを作ったのも、その発想から。アヒージョの素ってすごく汎用性が高くて、例えば片栗粉に混ぜておくとすごく便利なんです。それを豚のロースステーキにまぶして焼くだけでも美味しいし、唐揚げ粉として使っても最高。そういうことを考えながら常に料理していますね。ワクワクしちゃいます！」

―なんだか、どんな食材が来ても大丈夫そうですね！

「普段から料理をする時はいつも、冷蔵庫の賞味期限が切れそうなものから順にどれを使っていくかを考えています。映画の『トイ・ストーリー』の中で、おもちゃたちが夜中に誰が次どうなるかって話しているじゃないですか。私が冷蔵庫の中を考えるのに思い浮かべるのは、まさにあのイメージ。冷蔵庫の中の食材たちがああやって会議をしていて、『次はお前だ！』って話をしているから、賞味期限が切れないように使うことを心がけていますね（笑）」

―それ、普通はなかなかできないですよね！

「食材も調味料も全部そうしています。だから、調味料を買う時にも一つのことだけに使うんじゃないものを選ぶようにしています。でも逆に、サラダ用のドレッシングだって、炒め物の味付けに使うこともできるし、最後にソースに絡めることもできる。そうやって使える範囲を自分で増やしていってますね」

―そんな西山さんでも失敗してしまった調味料ってありますか？

「マスタードですかね。私が食べたくて買ったけど、やっぱり子どもがいると使い道がなかなかない。大人だったらハニーマスタードとかいろいろできるけど、子どもと3人暮らしだと用途が限られてくるんですよね。だから、自分だけが食べたいものはよっぽどの好物なものしか買わないようにしています。さっき選んだトリュフペーストも、その一つです（笑）」

―普段の食材はどこで買われているんですか？

「私、楽天市場のヘビーユーザーで10年以上使っているんですよ！　その当時はまだこんなに食品の品揃えがなかった時代だったのですが、今はお酒とか冷凍肉とか調味料とかたくさんあるので、ちょくちょくチェックして買っています。私せせりが好きなんですけど、スーパーだと手に入らないので、冷凍のせせりを買ったりとか。あとは、チューハイが好きなので、季節限定の味のものとかは箱買いしています（笑）。外食ができない今だからこそ、楽天市場でいつもと違う食材を買って使うことで楽しみが広がりますよね。何もない日がパーティーになるから、最高です！」