青春をかけた「甲子園」強く印象に残っている思い出は?

浅村栄斗
「1試合でも多く甲子園で戦いたい!」
高校野球の頂点を目指し、三年生の夏に甲子園に出場された浅村栄斗選手とオコエ瑠偉選手。
浅村選手は「甲子園史上最強の1番打者」と絶賛され、オコエ選手も「2015年夏の甲子園で最も印象に残った選手1位」に選ばれたほど大活躍しました。そんなお二人ですが、甲子園で強く印象に残っている想い出として、意外にも「苦戦した試合」を挙げています。
浅村選手は2回戦の金沢高校に1点リードされた8回裏2アウトという崖っぷちの場面で、「1試合でも多く甲子園で戦いたい」という気持ちで打席に立ち、起死回生のホームランを放ちました。

オコエ瑠偉
「諦めずに最後の打席に立ちました」
オコエ選手も準々決勝の興南高校戦で、4打席凡退の後も諦めず、最終回に2ランホームランを打ち勝利をつかみました。
甲子園で大活躍したお二人でさえ、簡単に勝ち進めたわけではなく、ピンチの時でも諦めずに全力で戦った結果、1位に輝けたのです。
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編集担当
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浅村栄斗2回戦の金沢高校との試合ですね。この試合は負けるかどうかという接戦でしたので、一番印象に残っています。
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編集担当延長10回の裏に6対5でサヨナラ勝ちした試合ですね。浅村選手は1点差を追う8回裏2アウトの場面で起死回生の同点ホームランを打ち、守備でも10回表にあわや長打かという打球を見事にキャッチし、華麗な送球で1塁アウトを取りピンチを救いました。この試合中は、どんなお気持ちでしたか?
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浅村栄斗その時点では優勝できるとは思っていませんでしたので、「1試合でも多く甲子園で戦いたい!」という気持ちで、試合に望んでいました。
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編集担当一試合、一試合を全力で戦った結果、頂点に輝いたのですね!
オコエ選手はいかがですか? オコエ選手も高校3年生の夏に甲子園に出場され、準々決勝の興南高校との試合で、9回表に決定打となる2ランホームランを放ち、関東一高を初めて全国ベスト4へと導くという大活躍をされましたが、甲子園で一番印象に残っていることは? -
オコエ瑠偉準決勝の東海大相模戦で、先発だった吉田凌選手の投げるスライダーが一番印象に残っています。
自分のプレイよりも、こんなスゴイ変化球を投げる投手がいるのかと驚きました。吉田選手もプロになるのは間違いないと思っていましたので、「プロ野球のピッチャーになるような人はこんなにスゴイ球を投げるのか、プロの世界は厳しそうだ」と、この時に体感しました。 -
編集担当ご自分のプレイで印象に残っていることはありますか?
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オコエ瑠偉やはり、準々決勝の9回に打ったホームランですね。
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編集担当この時はどのような気分でしたか?
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オコエ瑠偉この前の4打席は、すべて打ち取られていてヒットがなかったのですが、キャッチャーの配球がしっかり頭の中に入っていたので、諦めずに最後の打席に立ちました。そのような緊迫した中で、狙い通りの球がきたその瞬間、しっかり打てて本当に気持ち良かったですね。
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編集担当「チャンスをモノにした」ということですね!
打ってすぐに、オコエ選手はホームランだと確信したように見えました。 -
オコエ瑠偉「ホームランしかない、ホームランを打つ」と狙っていましたから、打った瞬間にホームランだと思いました。
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編集担当「思い」が形になったのですね。
浅村選手は高校三年生の夏に大阪桐蔭高校の1番ショートで甲子園に出場され、全6試合に出場。29打数16安打、打率5割5分2厘、2本塁打という大活躍をされ、母校を優勝へと導きました。甲子園で戦っていた中で、印象に残っていることはありますか?