子どもの花粉症の初期症状は?風邪との見分け方も解説|医師監修
2026/5/11
子どもの花粉症は年々増加傾向です。医師に相談し、症状に合わせた治療やマスク等の予防策を講じることが重要です。花粉症と風邪の違いや対処法について、ママ割メンバーへのアンケート結果とあわせて解説します。

「子どもが何度も鼻をこすっている」「鼻水が続いているけれど、これって花粉症?」と、お子さまの様子を見て不安を感じているママ・パパは多いのではないでしょうか。花粉症は風邪との区別がつきにくいうえに、幼い子どもは自分のつらさをうまく言葉にできないため、どう対処すべきか迷ってしまいますよね。
本記事では、風邪との具体的な見分け方、病院での検査・治療方法について解説します。また、薬に頼りすぎない日常生活での対策についても紹介するので、お子さまの健やかな毎日を守るための参考にしてください。
【アンケート概要】
期間:2026/2/20~3/5
回答者全体(N=1,000)
この記事の監修者

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医
井上信明先生
日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。
目次
子どもはいつから花粉症になる?
楽天ママ割メンバーへのアンケートによると、27%のご家庭でお子さまに花粉症のような症状が見られていました。
「子どもに花粉症のような症状が見られたことがある」と回答したご家庭のうち、半数以上のご家庭で、未就学児のときに症状が見られていました。

【見分け方】子どもの花粉症の症状は?風邪との違い
子どもの花粉症は、鼻水やくしゃみといった典型的な症状以外にも、行動やしぐさに特徴が現れます。以下のような症状が見られたときは、かかりつけの小児科や耳鼻科で診療を受けるようにしましょう。
- よく鼻をこすったり、いじったりする
- 鼻がずっと詰まっていて、いびきをかいている
- 口呼吸をしていて、呼吸が苦しそうに見える
- 目が充血している、または腫れている
- 鼻や目の周りをかいて、皮膚が赤くなっている
花粉症のお子さまを持つママ割メンバーも、「よく鼻をこする・すする(62.4%)」「鼻がずっと詰まっている(49.3%)」などの症状で花粉症と気が付いた方が多いようです。

花粉症は、風邪の症状と区別がつきづらいことがあります。「花粉症?風邪?」と迷ったら、以下の表を参考にしてください。

花粉症かも?と思ったら医療機関を受診する
お子さまが鼻をムズムズさせていると「花粉症かな?」と心配になりますよね。お子さまに花粉症のような症状が見られたら、まずは医療機関を受診してみましょう。
医師に相談することで、お子さまの負担が少ないお薬や、マスク・手洗いなどの効果的な予防策を一緒に考えてもらえます。また必要に応じて、血液検査などによる原因検索も検討してもらえます。まずは親子でリラックスして、受診することから始めてみましょう。
なお、楽天が提供している「ヨヤクスリ」では、薬局での待ち時間を大幅に減らすことができます。仕事や家事が忙しく、なかなか薬局に行く時間が取れないママ・パパはぜひ活用してください。
子どもの花粉症は何科に行けば良い?
受診する病院に迷った場合は、お子さまの主症状に合わせて病院を選びましょう。かかりつけの小児科があれば、まずはそちらで相談して問題ありません。小児科では、全身の健康状態を含めて診てもらえます。
鼻づまりやくしゃみがひどい場合は耳鼻科、目の赤みやかゆみが強い場合は眼科を受診するのも一案です。
なお、妊娠中や子育て中のママ・パパにおすすめの楽天のメンバーシッププログラム「楽天ママ割」では、楽天市場で使用できるおトクなクーポンを配布しています。ぜひご活用ください。
子どもの花粉症の治療方法
子どもの花粉症治療は、症状を抑える対症療法と、根本治療を目指す免疫療法の2つが中心です。ここでは、薬による対症療法と免疫療法について、詳しく解説します。
薬による治療
子どもの花粉症治療では、アレルギー反応を抑える「抗アレルギー薬」を主に使用します。これにはいくつか種類があり、症状に合わせて使い分けられます。
- 抗ヒスタミン薬(第2世代):くしゃみや鼻水を抑えるために最もよく使われる薬です。内服薬のほか、点眼・点鼻薬としても処方されます。
- ロイコトリエン拮抗薬:鼻づまりが強い場合によく併用される薬です。
薬には、錠剤だけでなく粉薬やシロップ、水なしで飲めるチュアブル錠など、お子さまが飲みやすいものもあります。どの薬が合うかはお子さまの症状によりますので、まずは医師に相談してみましょう。
舌下免疫療法
舌下免疫療法は、スギ花粉症の根本的な改善を目指す治療法です。少量のアレルゲンを含む薬を毎日舌の下で溶かして服用することで、体をアレルゲンに慣らし、症状の改善が期待できます。ただし、3年以上の継続が必要な点に注意が必要です。
舌下免疫療法の有名な薬に「シダキュア」があり、5歳以上の子どもから治療をすることが可能です。ただし、シダキュアは毎日薬を舌の下に保持したままじっと待つ必要があるため、お子さまの性格に合わせ、ご家族が寄り添いながら進めることが大切です。
また、花粉が飛んでいない時期に開始することや、重篤な合併症のリスクも含め、まずはかかりつけ医から十分な説明を受け、親子でしっかりと準備をしてから開始しましょう。なおシダキュアの処方は全ての医師ができるわけではなく、登録した医師のみが可能です。

家庭でできる花粉症の対策方法
楽天ママ割メンバーへのアンケートで「お子さまの花粉症対策を教えてください」と尋ねたところ、約7割の方が「病院からもらった処方薬を飲む」と回答してくれました。
しかし、お子さまが薬を飲めない場合や、薬以外でも花粉症対策をしたい場合もありますよね。薬以外の花粉症対策としては、「マスクを着用する(39.9%)」「空気清浄機を使用する(30.0%)」「洗濯を部屋干しにする(28.6%)」などを実践している方が多いようです。

ここからは、薬以外の花粉症対策について、シーン別に解説します。
外出時:花粉との接触を防ぐ
外出時は、物理的に花粉をブロックすることが基本です。お子さまにはマスクや帽子を着用させ、目のかゆみが気になる場合はメガネを活用しましょう。
コンタクトレンズは花粉がレンズに付着して炎症を悪化させやすいため、シーズン中はメガネに切り替えるのが安心です。
また、服装選びも大切なポイントです。ウールなどの起毛素材は花粉をキャッチしやすいため、綿やポリエステルといった表面がツルツルした素材の服を選びましょう。
特に、花粉の飛散量が多い日や、風が強い時間帯の外出はできるだけ避けることも、お子さまのつらさを和らげる大きな助けになります。
帰宅時:家に入る前に花粉を落とす
家の中に花粉を持ち込まないために、玄関先では衣服やかばんを軽く払い、付着した花粉をしっかり落としましょう。
家に入ったら、すぐに手洗い・うがい・洗顔をし、顔周りの花粉を洗い流すのが効果的です。可能であれば、帰宅後すぐにお風呂に入って、髪や体に付いた花粉をすべて落とすのが最も安心です。
お子さま一人で気をつけるのは難しいため、ご家族も一緒に花粉を家に入れない習慣を徹底すると良いでしょう。
室内:花粉の侵入を防ぐ・取り除く
家の中で快適に過ごすためには、「花粉を室内に入れない工夫」と「室内に入った花粉の除去」をセットで行うのがポイントです。
花粉の飛散シーズンは、洗濯物の外干しを避けて「部屋干し」を徹底しましょう。換気をする際も、窓を開ける幅を10cm程度に狭め、レースのカーテンを閉めるだけで花粉の侵入を大幅にカットできます。
それでもわずかに入り込んでしまった花粉は、床に溜まりやすいため、こまめな拭き掃除や掃除機がけが効果的です。
空気清浄機を玄関やリビングで上手に活用しながら、室内を清潔に保つことで、お子さまがおうちでリラックスできる環境を整えてあげましょう。
セルフケア:生活習慣を整える・鼻をあたためる
つらい症状を少しでも和らげるには、「規則正しい生活」と「鼻を温める工夫」が効果的です。
まずは、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけ、お子さまの体調を根本から整えてあげましょう。体が疲れていると過敏に反応しやすくなるため、ゆとりを持った生活リズムが基本のケアになります。
また、鼻づまりで寝苦しそうなときは、蒸しタオルで鼻の付け根を優しく温めたり、お風呂でゆっくり湯船に浸かったりするのがおすすめです。血行が良くなることで鼻の通りがスムーズになり、呼吸が楽になります。
- 【蒸しタオルの作り方・使い方】
- タオルを準備する:水で濡らして軽くしぼり、電子レンジ(500〜600W)で30~40秒ほど温める。
- 温度を調節する:やけどに注意しながら、触って心地よいと感じる温度まで冷ます。
- 鼻に乗せる:鼻の上にタオルを置き、そのまま数分間横になる。

子どもの花粉症の注意点
子どもの花粉症には、大人とは異なる注意点があります。自分ではうまく症状を伝えられないため、周りの大人がいち早くサインに気づいてあげることが大切です。ここでは、お子さまが花粉症になったときに覚えておきたい注意点を解説します。
子どもが自分で症状を伝えにくい
子どもは「鼻が詰まって苦しい」といった不快感を、うまく言葉で伝えられません。そのため、鼻を頻繁にいじってイライラしたり、夜泣きが増えたりと、態度やしぐさに現れることが多いのが特徴です。以下の行動が見られたときは花粉症の可能性があります。
- 鼻をいじっている
- 鼻をこすっている
- 目をこすっている
- 鼻尖部(鼻先)に横すじが見られる
- 下まぶたにくまが見られる
一見すると「ただの不機嫌」や「落ち着きがないだけ」に見えても、実は花粉症による息苦しさが原因かもしれません。ママ・パパがこうした小さなしぐさの変化に気づいてあげることが、適切なケアへの第一歩となります。
湿疹や中耳炎が起こる可能性がある
目をこすったり鼻をいじったりする刺激で、顔まわりの皮膚が荒れて湿疹が出てしまうことがあります。乾燥するとさらにかゆみが増すため、ワセリンなどで保湿してバリア機能を守ってあげましょう。
また、子どもは大人に比べて鼻の奥と耳の奥をつなぐ管が短いため、鼻の粘膜が腫れると中耳炎を併発しやすいのが特徴です。5~6歳以上の子どもであれば、副鼻腔炎(ちくのう症)を併発する可能性もあります。皮膚や耳のトラブルに発展させないよう、早めの対策を心がけてください。

子どもの花粉症に関するよくある質問(Q&A)
お子さまの花粉症について、多くのママ・パパが感じている疑問や不安をまとめました。お子さまが花粉症になってしまったという方は、ぜひ押さえておいてください。
市販の花粉症の薬を使っても大丈夫?
お子さま向けの花粉症薬も市販されていますが、まずは医師に相談し、症状に合った薬を処方してもらうのが一番安心です。
もし急ぎで市販薬を利用する場合は、自己判断せず、必ず薬剤師や登録販売者に相談してください。年齢制限や一回の使用量を正しく守ることはもちろん、眠気などの副作用が出にくいタイプかどうかを確認することも大切です。お子さまの健やかな日常を守るためにも、慎重に選んであげましょう。
花粉の薬を飲んでも勉強や生活に影響は出ない?
薬の成分によっては、眠気が出て学校での集中力が落ちてしまうことがあります。
もし授業中の居眠りや、外遊びへの影響が心配な場合は、医師に相談してみましょう。最近では、眠気の出にくい「第2世代抗ヒスタミン薬」など、お子さまの学習や生活を妨げない選択肢も増えています。その子のライフスタイルに合ったお薬を選ぶことで、花粉シーズンも普段通り元気に過ごすことができますよ

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子どもの花粉症は、早期に気づいて適切なケアを始めることが大切です。風邪との違いを見極め、疑わしい場合は早めに小児科や耳鼻科を受診しましょう。薬による治療と併せて、室内の掃除や外出時の工夫など、日常の対策を家族で実践することでお子さまの負担を大きく減らすことができます。
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