うどんの離乳食はいつから?進め方やレシピも紹介|小児科医監修
2025/2/13
うどんは、おかゆに慣れた離乳食初期の後半から食べられます。初めて与えるときは、平日の午前中に離乳食用スプーン1杯から与えましょう。この記事では、離乳食のうどんの進め方やおすすめレシピを紹介しています。

うどんは調理が簡単で消化も良いため、離乳食に使いやすい食材のひとつです。
離乳食にうどんを取り入れるにあたって、「いつから与えていい?」「どんなレシピがあるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。離乳食でうどんを与えるときは、月齢に合わせて形状や調理方法を工夫することが大切です。
本記事では、小児科医監修のもと、離乳食に取り入れるタイミングや月齢ごとの進め方を解説します。おすすめのレシピも紹介しますので、うどんを使用した離乳食に興味がある方は、最後までご覧ください。
この記事の監修者

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医
井上信明先生
日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。
目次
うどんは離乳食初期(6か月以降)からOK!
うどんは、離乳食初期から食べられる食材です。離乳食開始から1か月ほど経っておかゆを問題なく食べられるようになれば、うどんの離乳食を開始しても問題ありません。
うどんは長時間茹でると、非常に柔らかくなります。また、原材料が小麦粉、水、塩とシンプルで消化が良いため、赤ちゃんの未熟な胃腸にも負担をかけにくいことが特徴です。
離乳食にうどんを取り入れることで献立の幅も広がり、赤ちゃんも食事を楽しめるようになるでしょう。
さて、子育て中のママ・パパにおすすめの楽天の子育てサポートサービス「楽天ママ割(無料)」をご存じですか?登録すると、限定クーポンやポイントキャンペーンが利用可能です。離乳食に必要なグッズをお得に購入できますよ。
この機会にぜひ「楽天ママ割」に登録して、お得に子育てをしてみませんか?
初めて食べさせるときは小麦アレルギーに注意
うどんを食べさせるときは、食物アレルギーに注意が必要です。うどんの主原料である小麦粉は3大アレルゲンの1つであり、蕁麻疹や下痢、嘔吐などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。
パンやそうめんなど、ほかの小麦食品でアレルギーが出た赤ちゃんは、医師に相談してから与える量や時期を決めると良いでしょう。
うどんが初めての小麦食品となる場合は、異変があった際にすぐにかかりつけの病院を受診できるよう、平日の午前中に与えます。また、初めはやわらかくなるまで茹でた状態で極少量を与え、赤ちゃんの様子を観察しながら徐々に量を増やしていくと安心です。
小麦を食べさせる時期とアレルギーに関係はない
厚生労働省は2019年に、小麦を食べさせる時期と、アレルギーの発症リスクとの間に直接的な関係性はない、と発表しています。つまり、小麦食品を与える時期を遅らせても、アレルギーのリスクを下げる効果はありません。
また、離乳食初期にうどんを与えると、小麦アレルギーを引き起こしやすくなるという科学的根拠もないため、適切なタイミングで取り入れることが推奨されています。どうしても心配な場合は、かかりつけの小児科で相談すると良いでしょう。

【時期別】離乳食のうどんの進め方
離乳食でうどんを与える際には、赤ちゃんの発達に合わせて、形状や量などを変える必要があります。ここからは、月齢別の調理方法や1食あたりの摂取目安量などを詳しく解説します。
離乳食初期(生後6か月)
うどんを与えるのは、おかゆに慣れてくる生後6か月以降が目安です。この時期の赤ちゃんは、なめらかなペースト状の食材を食べる練習をする時期です。うどんは、十分に柔らかくなるまで茹でた後、すりつぶしてからお湯や薄味の出汁でのばして飲み込みやすくします。
初めてうどんを与える際は、食物アレルギーを考慮し、離乳食用のスプーン1杯程度にすることがポイントです。体調に問題がなければ徐々に増やし、1食につき5〜20gを目安に与えます。
自然な甘さが特徴で、離乳食初期にも取り入れやすい食材としては、さつまいもやバナナがあります。それぞれの進め方は、以下の記事を参考にしてください。
また、離乳食初期から食べられる卵も、小麦製品と同様にアレルギーが心配な食品です。詳しい進め方や注意点は、以下の記事をご覧ください。
離乳食中期(生後7~8か月)
離乳食中期は、赤ちゃんが上あごと舌で食材をすり潰しながら食べる時期です。うどんは、豆腐くらいの柔らかさになるまでよく茹で、包丁でみじん切りにしてから与えます。
その後、赤ちゃんの様子を見ながら、徐々に1cm程度の大きさまでステップアップすると良いでしょう。離乳食中期のうどんの目安量は、1食あたり25〜55gです。
生後7〜8か月になると、ヨーグルトや納豆も食べられるようになります。ただし、乳製品や豆類も食物アレルギーのリスクがあるため、慎重に進めることが大切です。詳しくは以下の2記事をご覧ください。
離乳食後期(生後9~11か月)
離乳食後期は、バナナくらいの柔らかさの食材を噛む練習をする時期です。うどんは、歯茎でつぶせるくらいの固さまで茹で、1〜2cm程度の長さに切って与えます。冷凍麺はコシが強いものが多いため、茹で麺や離乳食用に作られた製品を使用するのがおすすめです。
離乳食後期の1食あたりの目安量は、60〜80gに増加します。ただし、食べる量は個人差が大きいため、赤ちゃんの食事のペースや満腹のサインを見極めながら調節することが大切です。
離乳食完了期(生後12~18か月)
離乳食完了期になると、大人と近い食事を食べられるようになります。噛む力も育っているため、うどんは2〜5cmくらいの長さにカットして、しっかり咀嚼する習慣を促すことが大切です。
1食あたりのうどんの目安量は、60〜80gです。芋類や豆類など、炭水化物を多く含む食材を使用する場合は、うどんの量を減らすと栄養バランスが整います。

初めてうどんを与えるときの注意点
体調の良いときに少量から与える
初めてうどんを与える際には、赤ちゃんの体調が良い日を選ぶことが大切です。体調が悪いときや、疲労がたまっている状態で与えると、アレルギー症状が出たときに、より症状がひどくなる可能性があります。
また、赤ちゃんの機嫌が悪くなるのもアレルギー発症のサインのため、体調が良くご機嫌なときに与えることで、変化に気付きやすいことも利点です。
上記でも解説したとおり、初めてうどんを与える際は、アレルギーの可能性を考慮して離乳食用スプーン1杯から始めます。アレルギー症状の重さは摂取量だけでは決まりませんが、少量であれば症状が軽度で済む可能性があります。
平日の午前中に試す
うどんに限らず、初めての食材を与える際は、アレルギー症状が出たときにすぐ病院を受診できるよう、平日の午前中に試すことをおすすめします。
小麦アレルギーは、食べた直後から30分の間に発症することが多いとされています。顔や体の皮膚が赤くなる、呼吸が苦しそう、嘔吐するなどの体調に変化が見られた場合は、速やかにかかりつけの病院を受診しましょう。
塩抜きをする・塩分が少ないものを選ぶ
乳児は、腎臓が未発達で塩分を処理する能力が低いです。塩分の過剰摂取を防ぐためには、うどんの塩抜きをするか、塩分が少ない商品を選ぶことがポイントです。うどんを塩抜きするときは、たっぷりのお湯で茹でた後、流水で洗いましょう。特に、乾麺は塩分が多い傾向にあるため、離乳食では避けるのが無難です。
塩分不使用の商品や、離乳食用のうどんもあります。離乳食用のうどんは、もともと短くカットされているものが多く、調理の手間を減らせることも魅力です。

薄味にする
塩分の過剰摂取を防ぐには、うどんに含まれる塩分だけでなく、味付けも薄味を心がけることが大切です。
離乳食初期には、すりつぶしたうどんにお湯または野菜から取った出汁を入れ、なめらかにして与えます。離乳食中期には、かつおや煮干しから取った出汁、後期からはしょうゆやコンソメなどの調味料で味付けをしても問題ありません。
ただし、生後6〜11か月の赤ちゃんの塩分摂取量の目安は、1日あたり1.5gです。副菜や他の食事で塩分を多くとる日は、自然な甘みや香りが強い食材と組み合わせたり、出汁のみで味付けしたりと調節すると良いでしょう。
出典:厚生労働省「2 乳児・小児(P361)」
うどんを使った離乳食のおすすめレシピ
最後に、うどんを使用した離乳食のおすすめレシピを紹介します。離乳食にうどんを取り入れることを検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
【離乳食初期】レンジで簡単うどんのペースト

うどんをペースト状にする際は、ブレンダーを使うと時短になります。ペースト状にしたうどんは、冷凍保存が可能です。まとめて作っておくと、忙しい日にも役に立ちます。
詳しいレシピや作り方は「離乳食 ★ 初期 ★ レンジで簡単うどんのペースト レシピ・作り方(投稿者:POPOTANKOBU)」をご覧ください。
【離乳食初期】しらす入りにんじんうどん

炭水化物とたんぱく質、そして野菜が一度に取れるレシピです。なお、離乳食でしらすを与える場合は、うどんと同様に塩抜きが必要です。塩抜きは、しらすを沸騰したお湯に入れて1〜2分茹で、ザルにあげると完了します。
詳しいレシピや作り方は「<離乳食初期>しらす入りにんじんうどん レシピ・作り方(投稿者:愛也花ママ)」をご覧ください。
【離乳食中期】人参・玉ねぎ・ブロッコリーとうどん

離乳食中期は、まだ調味料で味付けをする必要はありません。複数の野菜を組み合わせると、野菜のうまみが溶け出しておいしく仕上がります。また、離乳食中期になると、かつおや煮干しを使った動物性の出汁を使用できるようになるため、味が物足りなそうな場合は出汁を加えるのもおすすめです。
詳しいレシピや作り方は「【離乳食中期】人参・玉ねぎ・ブロッコリーとうどん レシピ・作り方(投稿者:cocopoteito)」をご覧ください。
【離乳食中期】たまごうどん

かぼちゃの自然な甘さが赤ちゃんの食欲を刺激するレシピです。味噌は離乳食中期から使用できます。減塩タイプのものを使用し、シンプルな材料で作られているものを使うと安心です。
詳しいレシピや作り方は「離乳食☆中期☆たまごうどん レシピ・作り方(投稿者:cocopoteito)」をご覧ください。
【離乳食後期】しらすと納豆と小松菜の和風うどん

納豆を加えると自然なとろみが付き、繊維質が多い野菜も飲み込みやすくなります。粘り気が気になる場合は、お湯をかけて調整すると良いでしょう。使用する野菜は、穂先や葉の部分など、柔らかい部位を選びます。
詳しいレシピや作り方は「【離乳食後期】しらすと納豆と小松菜の和風うどん レシピ・作り方(投稿者:cocopoteito)」をご覧ください。
【離乳食後期】焼きうどん

焼きうどんはしっかり咀嚼する必要があるため、噛む練習になります。かつお節を加えることでうまみがアップし、薄味でもおいしく感じられるでしょう。かつお節の削りが大きいと喉に貼り付く可能性があるため、袋に入れた状態でよく揉んで細かくすることがポイントです。
詳しいレシピや作り方は「☆焼きうどん(離乳食後期)☆ レシピ・作り方(投稿者:コポタン)」をご覧ください。
【離乳食完了期】鶏団子の中華スープうどんいり

鶏肉団子を入れることで、食べ応えがアップします。離乳食完了期になるとにんじんや大根はある程度大きめでも食べられますが、繊維質が多いきのこは細かく切ることが大切です。また、消化に時間がかかるため、入れすぎないように注意します。
詳しいレシピや作り方は「離乳食完了期☆鶏団子の中華スープうどんいり レシピ・作り方(投稿者:jinai8685)」をご覧ください。
【離乳食完了期】野菜と豆腐の味噌うどん

離乳食完了期には、使用できる調味料の幅が広がります。味噌の味があまり好みではない赤ちゃんは、べビー用のコンソメやケチャップなどでアレンジするのもおすすめです。また、水溶き片栗粉でとろみをつけると、繊維質な野菜やきのこも飲み込みやすくなります。
詳しいレシピや作り方は「離乳食完了期♪野菜と豆腐の味噌うどん☆ レシピ・作り方(投稿者:も る す け)」をご覧ください。
子育てに役立つサンプルボックスを毎月プレゼント中!無料の楽天ママ割に登録を♪
うどんは、離乳食初期の生後6か月頃から与えることができます。ただし、主原料である小麦は3大アレルゲンの1つであるため、最初はごく少量から始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やすことが重要です。
なお、小麦を食べさせる時期を遅らせてもアレルギー予防にはならないため、適切な時期に離乳食に取り入れることをおすすめします。
離乳食初期にはペースト状に、中期にはみじん切りにするなど、月齢に合わせて形状を変えることも大切です。この記事で紹介したレシピもヒントにして、ぜひ離乳食にうどんを取り入れてみてください。
さて、子育て中のママ・パパにおすすめの「楽天ママ割」をご存じですか?
楽天ママ割に登録すると、楽天市場でのお買い物がお得になるママ割メンバー限定のクーポンなどをゲットできます。また、会員登録&エントリーで、選べる「サンプルボックス」を抽選でもらえます。
登録は3ステップでとっても簡単。この機会にぜひ「楽天ママ割」に登録してみてください。
この記事をシェア
関連キーワード
関連記事
-
夜間断乳はいつからできる?助産師監修で成功ポイントや注意点を解説
2023/08/07
-
沐浴のやり方とは?赤ちゃんのお風呂の準備・手順・コツ|助産師監修
2025/01/17
-
ハーフバースデーはどんなお祝い?自宅を飾り付けして思い出の写真を残そう
2021/10/21
人気のキーワード
PICK UP
-
【公式】メリットがいっぱい!楽天経済圏のカンタンな始め方
2024/1/10
-
【公式】楽天ママ割とは?お得な特典から使い方まで全解説
2023/2/24
-
楽天ふるさと納税のやり方は?初心者向けに手続きの流れを解説
2022/12/2
-
楽天ダイヤモンド会員とは?メリット・特典や条件について解説!
2024/12/23
SPECIAL
-
【公式】楽天ママ割とは?お得な特典から使い方まで全解説
2023/2/24
-
楽天ダイヤモンド会員とは?メリット・特典や条件について解説!
2024/12/23
-
保存版!楽天経済圏とは?楽天ポイントでお得に暮らす完全ガイド
2024/1/10