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1歳半の言葉の発達目安は?遅い理由や発達を促す方法

赤ちゃん

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2025/3/13

1歳ごろから言葉の発達が活発になり始め1歳半になると一語文を使い始めます。1歳から2歳までの言葉の発達目安や、発達を促す方法などを医師監修のもと解説します。

ご機嫌な子ども

子どもが1歳半ごろになっても喋らないことで、「周りと比べて成長が遅れているのでは?」「発達の遅れがあるのでは?」と心配になるママやパパも多いのではないでしょうか。

しかし、言葉の発達は個人差が大きく、発語が遅いからといって必ずしも問題があるとは限りません。

本記事では医師監修のもと、1歳半の言葉の発達(言語能力の発達)の目安や日常生活でできるサポートについて紹介します。子どもの発語に関して不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医

井上信明先生

日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。

1歳半はどれくらい言葉を話すの?

厚生労働省が行う「乳幼児身体発育値及び発育曲線調査」によると、1歳6〜7か月未満の子どものうち、90%以上がひとつ以上の単語を話すことが分かっています。

ここでいう単語とは、赤ちゃんが発する「あーあー」「うーうー」などの喃語ではなく、「ママ」「ブーブー」など身近な人や物の名称や、「やだ」「バイバイ」などの片言でも意味のある単語のことです。

多くの場合、1歳ごろから身体機能や言語能力の発達するスピードが早くなり、たくさんのことを習得していきます。言葉でいうと、生後4か月ごろから喃語を発し、1歳ごろには言葉を理解して反応を示します。

しかし、発達する進度は個人差が大きいため、周りと比べすぎるのはよくありません。育児書に書いてある成長の基準は、あくまで目安と考えると良いでしょう。

1歳6か月健診で言葉の発育チェックがある

1歳6か月健診では、身長や歯の本数などの体の発育のほか、発語に関する検査が行われることが一般的です。具体的には「ママ」や「わんわん」などの簡単な単語が言えるか、質問したものの対象物を指差しできるかなどをチェックします。

しかし、普段と違う環境で行う健診では、緊張や戸惑いから、うまく受け答えできないお子さんも少なくありません。そのため、普段から子どもが家で話す単語や、気になることをメモしておくと良いでしょう。メモがあると、健診の際に受け答えできなかった時に、医師や保健師に普段の様子や出来ることを伝えやすくなります。

また、健診の際に提出する受診表や母子手帳の保護者記入欄にも、話したり聞いたりすることに関する項目があります。メモをしておけば記入もスムーズです。

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笑う親子

1~2歳までの言葉の発達目安

1歳ごろになると半数以上の子どもが意味のある言葉(単語)を話し始め、2歳ごろまでに2語文を話し始めるといわれています。言葉の発達には個人差があるため、すべての子どもが同じペースで進むわけではありませんが、ここでは、次の3つの時期に分けて言葉の発達の目安を紹介します。

  • 生後3~9か月
  • 生後10か月~1歳半
  • 1歳半~2歳ごろ

生後3~9か月ごろ:喃語を発する

生後3~4か月ごろから、喃語を発し始めます。喃語は、赤ちゃんが発語を練習するために発する意味のない言葉と言われています。主に声を出しているクーイングから、より発語に近くなります。最初は母音を中心とし、まるでひとりで話をするように発語します。

生後6か月ごろには、「ままま」「だだだ」「ばぶばぶ」など、母音だけでなく子音を含む喃語や反復する音の喃語を話すようになります。喃語は、言葉を話すための発声練習と、コミュニケーションを取る意欲の現れだといわれています。

生後10か月~1歳半ごろ:一語文(単語)を使い始める

生後10か月~1歳半ごろは「ママ」「ブーブー」など意味のある単語(一語文)を使い始める時期です。語彙や理解できる単語が多くなり、大人との意思疎通がスムーズになります。

単語を理解し反応し始めると、ママやパパが「バイバイ」と言うと手を振ったり、「こんにちは」とあいさつするとお辞儀をしたりするようになります。

バナナのことを「バ」や「ナ」と言うなど、言葉の一部のみを発音することもありますが、これも言葉の発達の自然なプロセスです。

1歳半~2歳ごろ:二語文を使う

1歳半~2歳ごろは「ママ、とって」「パパ、いない」などの二語文を話し始める時期です。語彙数は、2歳で300ほどに増えるといわれています。語彙力が急激に成長することで、相互コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

にこにこずりはいする赤ちゃん

言葉の発達が遅い理由・原因

言葉の発達は、子どもによって成長スピードが異なり、環境によっても差が生じます。1歳半を過ぎてもなかなか意味のある言葉が出ないと発達の遅れを疑うママやパパがいますが、必ずしも脳機能に問題があるとは限りません。

ここからは、言葉の発達が遅れる理由や原因について解説します。ただし、全てのケースに当てはまるとは限らないため、不安があれば健診や支援センターで相談することをおすすめします。

舌や顎が未発達

言葉の発達が遅れる原因として、舌や顎が未発達である可能性が考えられます。

言葉を発するには、口周りの筋肉をスムーズに動かすことが非常に重要です。話そうとする意欲が見られても滑舌が悪い場合は、口周りの動作の発達が追いついていないのかもしれません。

聴覚に問題がある

聴覚に問題がある場合は、発音や言葉の習得に影響を及ぼすことがあります。

言葉を発するための第一歩は、耳から音を正確に聞き取ることです。そのため、聴覚に問題がある場合は、大人や周囲の声を正確に聞き取れず、言葉をうまく発することが難しいケースがあります。

1歳6か月健診では聴覚検査も行われるため、気になる場合は相談すると良いでしょう。

特性・個人の性格

身体や言語能力の成長に問題がない場合でも、個人の特性や性格によって発語が遅れることがあります。

たとえば、おとなしい性格や受動的な特性の子どもは、自分から積極的に言葉を発する機会が少なく、発達が遅れているように見えるケースが少なくありません。

また、言葉そのものにあまり興味を示さない子どもも、一般的な発育の目安よりも遅れることがあります。

言葉を耳にする機会が少ない、静かな環境で過ごす時間が長い

静かな環境で過ごす時間が長く、言葉を耳にする機会が少ないことも、発語が遅れる原因の一つです。

言葉の発達は、周囲からの刺激を受けながら進み、大人の会話を通じて文法や表現方法を学んでいきます。しかし、会話が少ない環境では言語学習の機会が自然と減少し、結果として言葉の習得が遅れる可能性があります。

寝る赤ちゃん

1歳半をすぎても言葉を話さない子どもの特徴

愛知県青い鳥医療福祉センター(現在:愛知県青い鳥医療療育センター)は、平成16年以発行した情報誌にて、発語が遅れている子を、次の3つのパターンに分類しています。

  1. 言われたことは理解できるが、話せない
  2. 言葉(コミュニケーション)の必要性を感じていない
  3. 発達が未熟で言葉の理解や発語が遅れている

ここからは、それぞれに当てはまる子どもの特徴や傾向について解説します。子どもが話さない理由が分からず心配しているママやパパは、子どもの様子をこれらの分類に当てはめて観察することで、解決策を見つけやすくなるかもしれません。

①言われたことは理解できるが、話せない

1つ目は、言葉を理解しているが、自発的には話さないパターンです。このタイプは、言語性発達遅滞と呼ばれ、3歳ごろになると周りの成長に追いつく傾向にあります。

また、多くの子どもが1歳半ごろから語彙が増え始め、2語文、3語文と徐々に成長していくのに対し、発達性言語発達遅滞の子どもは、ある程度大きくなってからいきなり流暢に話し始めることも特徴です。

発語がない間にもこちらの呼びかけに反応したり、与えた指示を実行したりする場合は、このケースに当てはまる可能性があります。

②言葉(コミュニケーション)の必要性を感じていない

2つ目が、本人の意思や性格的に、言葉を使ったコミュニケーションへの欲求が少ないケースです。「何かを伝えたい」という感情が希薄であったり、お世話をしてくれる家族が多く、自然に欲求が満たされる環境で過ごしていたりすることで、言葉の必要性をあまり感じない傾向にあります。

このタイプは、発達の遅れや何らかの障害が関係している場合と、そうでない場合がありますが、1歳半では明確な診断が難しいことが一般的です。

このタイプの子どもは、会話が必要な遊びを取り入れたり、子どもが興味のあることを共有して親子で楽しんだりと、コミュニケーションを取る体験を増やすことで改善する可能性があります。

③発達が未熟で言葉の理解や発語が遅れている

3つ目が、聴力に問題があったり、舌の成長など体の発達が遅れていたりすることが原因で、発語に影響を及ぼすケースです。おっとりとした性格の子どもに多く見られ、発語以外に運動発達や生活習慣も、一般的な目安より遅れていることがしばしばあります。

こうした場合、言葉やコミュニケーションに限らず、さまざまな経験を通じて体を動かしたり、自分でできることを増やしたりすることで体と心が成長し、言葉の発達も一緒に伸びていくことが多い傾向です。

自然の中で抱っこされている赤ちゃん

言葉の発達を促す方法

子どもは、周囲の大人たちから多くの言葉を学び取ります。なかなか話さない原因はいろいろありますが、日常生活や遊びの中で意識的に言葉に触れる機会を増やすことがおすすめです。

ここからは、言葉の発達をサポートする具体的な方法を3つ紹介します。

たくさん話しかける、絵本の読み聞かせをする

子どもは、言葉を耳で聞いて学ぶため、周囲の大人が積極的に話しかけることが大切です。言葉に興味が薄かったり反応が悪かったりする場合は、なるべく静かな環境で、正面から声をかけると良いでしょう。

また、絵本の読み聞かせもおすすめです。絵本には豊富な言葉や表現が使われており、新しい言葉に触れるだけでなく、理解力や文法力も養われます

低年齢の子どもにおすすめの絵本や読み聞かせのコツは以下の記事でも紹介していますので、併せてご覧ください。

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遊びや動きの中で言葉や名前を教える

遊びや日常生活の動きの中で、物や動作の名前を教えることも、言葉の発達に効果的です。

たとえば、車のおもちゃで遊びながら「ブーンブーン」と言うと、音と物を結びつけて学ぶことができます。また、子どもが欲しがったおもちゃを「はい、どうぞ」と言いながら渡すと、動作と言葉を関連付けて覚えやすくなるでしょう。

さらに、動作や場所を口に出して説明すると、自然に言葉の意味を覚えていきます。たとえば、服を着る時は「足を入れるよ」「ボタンを留めよう」などと実況するイメージです。

そのほかにも、子どもの感情を大人が言葉で代弁することもおすすめです。子どもが気持ちを大きく動かす場面で「嬉しいね」や「おいしいね」などと声をかけると、自分の感情と言葉がリンクして単語の理解が深まります。

おもちゃで遊んでいる赤ちゃん

うたを歌ったり聞かせたりする

一緒にうたを歌ったり、聞かせたりすることは、発語をサポートする効果的な方法です。中でも「きらきら星」や「犬のおまわりさん」など、簡単な単語が繰り返される童謡は子どもの耳に残りやすくおすすめです。

さらに「トントントントンひげじいさん」や「幸せなら手をたたこう」などの手遊びや体を動かす動作があるうたは、子どもの興味を引きやすく、楽しく言葉に触れる機会を増やしてくれます。うたは言葉の習得だけでなく、リズム感や表現力を養えることも大きなメリットです。

気になる場合は専門機関に相談しよう!

言葉の発達は個人差があり、目安より遅れていても過度に心配する必要はありません。

しかし、気にしないように努めても不安に感じる方は多いでしょう。そのような場合は、発達相談センターやかかりつけの小児科、療育センターなどの専門機関に相談することがおすすめです。

言葉の発達に関する専門的な知識を持つ方に相談すると、的確なアドバイスを受けられ、個々の成長に合わせた支援を検討できます。

早いうちから相談することで、聴力や舌の発達などに問題があった場合も、早期発見と適切な対応につながります。また、専門家と連携をとっておけば、今後心配事が増えた際にも相談しやすくなります。

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1歳半の子どもの多くは一語文(単語)を話しており、語彙も増えてきています。早ければ二語文を話しはじめる子どももいます。

言葉の発達が遅れる原因としては、舌や顎、聴覚に問題がある可能性があります。しかし、ただ単におとなしい性格であったり、言葉に興味が薄かったりする場合もあり、ある程度大きくなれば、一気に話し始める子どもも少なくありません。

言葉の遅れが気になる場合は、積極的に話しかけたり、うたを歌ったりして、たくさんの単語に触れさせると良いでしょう。それでも不安や違和感がある場合は、専門機関に相談してみてください。

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