節分の豆まきの正しいやり方とは?節分の意味と家でも楽しめる方法
2025/1/17
豆まきは開けた窓に向かって「鬼は外」と言って豆をなげ、部屋の中では「福は内」と言って豆をなげる節分の行事です。節分に豆まきをする理由や豆まきの正しいやり方、集合住宅での豆まき方法などを紹介します。

節分の豆まきはなじみ深い年中行事ですが、正しいやり方を知らない方が多いのではないでしょうか。実は、投げる順番や食べる豆の数には、決まりがあります。
ただし、近年は居住環境も変わっているため、形式にこだわらず、現代の生活に合った自分らしい節分を見つけるのもおすすめです。
本記事では、節分の基本的な手順や、マンションでも手軽に楽しめる方法を解説します。
目次
節分に豆まきをする理由は?
節分の豆まきは日本に古くからある年中行事で、立春の前日に行われてきました。「節分=2月3日」と思われがちですが、立春の日付は年によって変動し、2025年は2月2日にあたります。
もともと節分は年に4回ありました。季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分と呼び、その中でも旧暦で新年に最も近い立春は特に重要視されていました。江戸時代頃から立春の節分に焦点を当てた行事が広まり、ほかの季節の節分は次第に廃れていったとされています。
では、なぜ節分に豆をまくのでしょうか。その理由は諸説ありますが、豆が米と同様に人にとって重要なエネルギー源であり、霊力を持つと考えられていたからです。
豆は病や災い(鬼)を祓う力があるとされ、「魔を滅する(まめ)」や「炒る(射る)」という語呂合わせから、邪気を祓い、福を呼び込んで一年の健康を祈願するという意味も込められています。
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豆まきの正しいやり方
豆まきのやり方は、ネットや書籍で調べるのではなく、ママやパパから子どもへ口頭で伝えることが一般的です。そのため、家庭ごとに豆まきの方法はさまざまですが、実は、豆の準備や投げる順番などには正しいやり方が存在します。
まず、鬼は丑寅の刻(現在でいうと午前1〜3時頃)に現れるため、豆まきは夜に行うのが基本です。必ずしも昔ながらの方法に従う必要はありませんが、古くからの伝統や意味を知ることで、節分の魅力や願いを次世代に正しく伝えられます。知識として覚えておくと、より節分を楽しめるでしょう。
ここからは、豆まきの伝統的なやり方を紹介します。
当日の夜までに福豆を用意し、役割を決めておく
節分当日の夜までに、福豆を用意します。福豆とは炒った大豆のことで、家に福を呼び、邪気を追い出すためにまかれるものです。
豆まきをする日の夜までに、枡や三方に入れて準備するのがポイントです。枡や三方は神様へのお供え物を乗せるための器であり、早めに準備することで、豆に神聖な力を宿すと考えられています。
本来、豆をまくのは一家の主の役割とされていますが、年男や年女、厄年の方が行うこともあります。豆をまく人に正式な決まりはないため、豆まきや窓開け、鬼役など、家族で役割分担をして、みんなが楽しく参加できるようにすると良いでしょう。
すべての窓を開けて「鬼は外!福は内!」で豆をまく
豆まきをする際は、鬼を追い出すために、家のすべての窓を開けることから始めます。準備が整ったら、家の中から外に向かって福豆を投げ、その後、部屋の中に向かってまくのが正しい順番です。
外に豆をまくときは「鬼は外!」と声をかけましょう。家の中から鬼(邪気)を追い払うことで、災いや病などの不運が家庭内に入らないようにします。
外に邪気を払った後は、窓を閉めて「福は内!」と声をかけながら、部屋の中に福豆をまきます。このとき、玄関から一番遠い部屋から始め、最後に玄関で豆をまくのが一般的です。
福豆は数え年より1つ多く食べる
豆まきをした後は、福豆を自分の数え年より1つ多い数食べます。厄払いの力があると信じられている福豆を食べることで、体を清め、力を得ることが目的です。
数え年よりも1つ多く食べるのは、自分の年に「福」を1つ追加し、健康だけではなく幸福を呼び込むという願いが込められています。
ただし、福豆を指定の数食べられなくても問題ありません。無理のない範囲で口にできる量を食べると良いでしょう。
なお、消費者庁では、5歳以下の子どもには炒った豆を食べさせないようにと注意を呼びかけています。これは、硬い豆やナッツは窒息や誤嚥(ごえん)のリスクが高いからです。5歳以上の子どもでも、十分に噛んでから落ち着いて飲み込めるように見守りましょう。

マンション・アパートでも楽しめる豆まきのやり方
一軒家以外では、外に向かって豆を投げるのが難しかったり、騒音が気になったりすることがあります。続いて、マンションやアパートに住んでいる方でも楽しめる節分の豆まきのやり方を紹介します。
窓を閉めて玄関に向かって投げる
アパートやマンションでは、玄関や窓の外は共有エリアになっているため、豆をまくのは避けるのが無難です。
家の中で完結できるように、玄関を外に見立てて豆まきをします。この際に、大豆が外に飛び出さないように玄関の扉を閉め、夜遅くに行わないよう配慮することが大切です。
なお、扉の材質によっては、豆が当たる音が響く可能性があります。隣人に迷惑をかけないように、力加減や時間帯に注意しましょう。
また、窓ガラスに豆が当たると、傷や割れの原因になります。特に小さな子どもがいる家庭は、窓に向かって投げないように事前に約束をすると安心です。

豆を小袋に入れて投げる
福豆をそのまま投げると、家具の隙間に入ったり、集めるのに時間がかかったりすることがあります。掃除を楽にするために、小分けにしてラップや袋に入れて投げるのがおすすめです。
豆を最終的に食べることを考えると、袋に入れた方が衛生的です。最近は袋入りの福豆も販売されており、準備の手間もかかりません。炒り大豆の代わりに、殻付きの落花生を使う方法もあります。
エア豆まきをする
部屋の中で豆まきをすることに抵抗がある場合は「鬼は外!福は内!」の声掛けだけを行う“エア豆まき”をするのもおすすめです。
節分の豆まきの目的は、邪気を払って福を呼び込むことなので、掛け声だけでもその願いを込めることができます。
エア豆まきが終わった後に豆を食べると、節分の気分を十分味わえるでしょう。
豆まきに地域差はあるの?
節分の豆まきは、掛け声や使う豆の種類に地域差があります。それぞれの地域で独自の方法が生まれたのはさまざまな理由があるため、共感できる風習をまねてみるのもいいかもしれません。
続いて、豆まきの地域差について詳しく紹介します。
掛け声の違い
節分豆まきの掛け声は「鬼は外!福は内!」がメジャーですが、異なる掛け声をする地域もあります。
たとえば、群馬県鬼石地域(現:藤岡市)では「福は内、鬼は内」という掛け声が一般的です。群馬県鬼石地域は鬼が投げた石で街ができたといわれており、鬼も内に呼び込む掛け声になったといわれています。
また、鬼を家庭を守る「守り神」として捉え、家の中に招き入れることが習わしとなっていることも由来です。
紀伊半島では、地域を収める領主が九鬼という名前だったことから「鬼」という言葉は使われず「福は内、神は内」という掛け声で豆まきが行われます。
また、茨城県つくば市鬼ケ窪は「あっちはあっち、こっちはこっち、鬼ヶ窪の年越しだ」というユニークな掛け声です。これは、各地で追い払われた鬼を気の毒に思い、温かく迎え入れてあげたいという思いが現れています。
宮城県仙台市では「福は内福は内、鬼は外鬼は外、天打ち地打ち四方打ち、鬼の目ん玉ぶっつぶせ!」というやや物騒な掛け声がされます。これには、鬼の目には特別な力があるとされており、そこを狙ってやっつけてやろうという意味が込められているのです。
投げる豆の違い
節分の行事では大豆を使うのが一般的な風習ですが、一部地域では、落花生が使われます。
たとえば、北海道・東北・甲信越・鹿児島・宮崎などでは、大豆よりも落花生の方がメジャーです。雪が積もる地域は大豆よりも大きい落花生の方が拾いやすく、寒い地方で広まった理由だと考えられます。
最近は、掃除が楽だという理由から、落花生を選ぶ家庭も増えています。「大豆よりもピーナッツが好き」という方も、落花生を選ぶといいかもしれませんね。

節分の豆を有効活用!豆を使ったレシピ紹介
市販の福豆は量が多く、消費するのが大変です。そのまま食べるのに飽きたときや、小さな子どもと一緒に福豆を味わいたい方は、料理やお菓子にアレンジするのもおすすめです。
ここからは、大豆使ったレシピと落花生を使ったレシピを紹介します。
豆まきの豆で作る素朴なお茶うけ 炒り豆おやき

中はモチっと、外はカリッと食感の、優しい甘さと香ばしさが魅力のお茶うけです。材料をすべて混ぜてフライパンで焼くだけなので、お菓子作りが苦手な方でも手軽に作れます。スッキリした甘さが好きな方はてんさい糖を、こっくりした甘さが好きな方は黒糖を使用するのがおすすめです。
詳しいレシピや作り方は「豆まきの豆で作る素朴なお茶うけ 炒り豆おやきレシピ・作り方(投稿者:mirimemori)」をご覧ください。
福は内!!サクサク節分豆サブレー

サクサク軽い食感のサブレは、もう一枚、もう一枚とついつい手が伸びてしまいます。生地をまとめる際に練ると固くなるため、さっくり混ぜてやや粉っぽさが残る状態で成形するのがポイントです。焼きたてはふんわりしっとりとしていますが、完全に冷めるとサクサク食感に変化します。
詳しいレシピや作り方は「福は内!!サクサク節分豆サブレーレシピ・作り方(投稿者:寒がりじじぃ)」をご覧ください。
圧力鍋でミネストローネ

乾燥した大豆はスープにして柔らかくすると、子どもでも安全に食べられます。圧力鍋は、硬い大豆も短時間で柔らかく煮えることがメリットです。圧力鍋がない場合は、大豆を1晩程度水につけて戻し、じっくり時間をかけて煮ると柔らかくなります。
詳しいレシピや作り方は「圧力鍋でミネストローネレシピ・作り方(投稿者:あんぱん34号)」をご覧ください。
落花生から作る濃厚ピーナッツバター

豆まきで落花生を使用する家庭は、手作りのピーナッツバターを作るのがおすすめです。ピーナッツを事前にじっくり炒ると、水分が飛んで濃厚な味わいになります。ピーナッツバターは、ドレッシングや炒め物の隠し味に入れるなど、汎用性が高いことが魅力です。
詳しいレシピや作り方は「落花生から作る濃厚ピーナッツバターレシピ・作り方(投稿者:colokitchen)」をご覧ください。
♪カシューナッツが無かったら♡鶏の落花生炒め♪

落花生は、肉料理との相性が良い食材です。落花生のカリッとした食感と香ばしさがアクセントになり、食欲をそそります。甘辛いソースはご飯との相性も良く、食べ応えも抜群です。
詳しいレシピや作り方は「♪カシューナッツが無かったら♡鶏の落花生炒め♪レシピ・作り方(投稿者:体脂肪率11%夫人)」をご覧ください。
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節分の豆まきでは、福豆と呼ばれる炒り大豆を「鬼は外、福は内」の掛け声とともにまいて、家族の無病息災を祈ります。家のすべての窓を開けて外に向かって豆を投げた後、家の一番奥から玄関に移動しながら豆をまくのが伝統的なやり方です。
最近はマンションやアパート住まいの方も多く、伝統的なやり方が取り入れられないこともあるでしょう。その場合は周りの迷惑にならないように玄関で豆まきをする、小袋に入れて投げるなど、家庭に合ったやり方を見つけ、家族で思い出に残る節分を過ごしてください。
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