妊婦でも栄養ドリンクは飲める?気になるカフェインも解説|医師監修
2026/4/10
妊婦さんでも栄養ドリンクを飲めます。ただし、一日のカフェイン摂取量が200mgを超えないように注意してください。本記事では、妊娠中の栄養ドリンク摂取について、詳しく解説します。

疲労回復や栄養補給のため、妊娠前によく栄養ドリンクを飲んでいた方も多いのではないでしょうか。しかし、妊娠中に飲み続けても大丈夫なのか気になりますよね。
この記事では、妊娠中に栄養ドリンクを飲む際に気をつけたいことや、妊婦でも安心して飲める商品を紹介します。栄養ドリンクに含まれる成分によってはお腹の赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、飲む前に注意すべき点を確認しましょう。
この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医
常盤真琴先生
山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。
目次
妊婦さんも栄養ドリンクを飲める!
結論からいうと、栄養ドリンクは、1日の服用量を守れば妊婦が飲んでも問題ありません。しかし、妊娠中に注意が必要なカフェインや糖分が多く含まれる商品もあるため、購入時には注意が必要です。ラベルや注意書きに、妊婦でも飲める旨が記載されている商品を選びましょう。
また、日常的な服用はおすすめできません。あくまで栄養補給のサポートとして利用し、健康的な生活や食事を基本としましょう。
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妊娠中に栄養ドリンクを飲む際の確認ポイント
妊娠中は、カフェインの含有量、カロリーなどを確認してから栄養ドリンクを飲むことが大切です。また、不調が表れた場合は服用を中止し、かかりつけ医に相談してください。
以下では、妊婦が栄養ドリンクを飲む時の注意点を解説します。
カフェインの一日当たりの上限量(200mg)を超えないか
妊娠中のカフェインの摂取上限量は、一日当たり約200mgとされています。そのため、妊娠中に栄養ドリンクを飲む際は、一日の飲食でカフェインの総摂取量が200mgを超えないかを必ず確認しましょう。
一般的に、栄養ドリンク1本あたり(100ml)に含まれるカフェインの量は50mg程度です。多くの栄養ドリンクは1日あたり1本の服用を推奨されており、飲みすぎるとカフェインやその他の成分を過剰摂取することになるため服用本数を厳守しましょう。
妊娠中のカフェインの摂取については、以下の記事でも解説しています。
※出典:厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」
糖分・カロリーが高くないか
糖分は活動のエネルギーとして必要不可欠ですが、過剰にとると肥満の原因になります。また、妊娠高血圧症候群のリスクが高まるため、糖分やカロリーが控えめの栄養ドリンクを選びましょう。
アレルギー成分を含んでいないか
栄養ドリンクにはさまざまな成分が含まれており、体質によってはカフェインや漢方の成分でアレルギーを引き起こす場合があります。
一般的に体に良いとされる自然由来の成分でも、体に合わないことがあるため、服用後に不調が表れた場合は早めにかかりつけ医を受診しましょう。
アルコールが含まれていないか
栄養ドリンクの中には、アルコールが含まれている商品もあります。母体や赤ちゃんに影響が出る量が含まれていることは少ないですが、もともとアルコールに弱い方は過剰に反応する可能性があります。そのため、妊娠中はアルコールが含まれている栄養ドリンクは避けましょう。

要注意!栄養ドリンクのよくある誤解
栄養ドリンクを飲めば、「栄養バランスは大丈夫」「元気になる」と思う方がいるかもしれませんがそれは間違いです。栄養ドリンクはあくまで健康をサポートするためのアイテムにすぎないため、頼りすぎないようにしましょう。ここでは、妊娠中に気を付けたい栄養ドリンクにまつわる誤解をご紹介します。
栄養ドリンクを飲むだけで体力は回復しない
栄養ドリンクは疲労回復をサポートする成分が含まれますが、蓄積した疲労がなくなるわけではありません。また、風邪薬ではないため、体調を崩した時に薬代わりに飲むのはNGです。
妊娠中でも服用できる薬があるため、風邪症状がある場合は産婦人科を受診しましょう。
栄養ドリンクを飲むだけで栄養補給はできない
栄養ドリンクやサプリメントは、あくまで食事でとれない栄養素を補助するためのものです。まずは、栄養バランスの良い食事と十分な睡眠をとるなど、ライフスタイルの見直しを行いましょう。
つわりで体調が悪く栄養ドリンクしか受け付けないという場合は、点滴や入院など病院での治療が必要かもしれません。思うように食事から栄養が補給できない場合は、かかりつけ医に相談してみてください。
栄養ドリンクとエナジードリンクは別物!
栄養ドリンクは医薬品、もしくは薬に準ずる医薬部外品(指定医薬部外品)に分類されます。効果効能の記載があり、服用量が定められているのが特徴です。
一方で、エナジードリンクは清涼飲料水に分類されます。嗜好品のため量の制限はありませんが、栄養ドリンク以上にカフェインやカロリーを含む商品が多いため、要注意です。含有成分の量や種類をチェックし、飲み過ぎないようにしましょう。

妊婦でも飲める栄養ドリンク3選
妊婦でも比較的安心して飲める栄養ドリンクを3種類紹介します。
ただし、妊婦が飲める商品でも過剰摂取は厳禁です。また、自身がアレルギーを起こす可能性がある成分を含んでいないか確認してから服用してください。
アルフェ ネオ(大正製薬)

アルフェ ネオには、1本あたり6.8mgの鉄分が配合されているのが特徴です。妊娠中は非妊娠時よりも多くの鉄分が必要で、妊娠初期は1日あたり9.0mg、妊娠中期〜後期は16.0mgの摂取が推奨されています*。3度の食事で推奨量が達成できない時は、アルフェ ネオを飲んで鉄分量をコントロールすると良いでしょう。
青りんごの味がついており、薬っぽい味の栄養ドリンクが苦手な方でも飲みやすくなっています。
※出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
妊娠中の飲用に関する出典:大正製菓アルフェ「よくあるご質問」
チオビタ・ドリンク(大鵬薬品)

チオビタ・ドリンクは50年以上前から愛される栄養ドリンクです。疲れの緩和や、脂質やたんぱく質などの代謝をサポートする成分が含まれており、妊娠時の栄養補給や食欲不振の改善に効果が期待できます。
1本あたり50mgのカフェインを含んでいるため、日常的に飲むのは避けると良いでしょう。
妊娠中の飲用に関する出典:チオビタ「よくあるご質問」
リポビタン ノンカフェ(大正製薬)

カフェインが入っていないため、妊娠中でも安心して飲めます。タウリンやイノシトール、ビタミンB群など肉体疲労の軽減や滋養強壮に良い成分が含まれており、体力の低下や食欲の低下を改善できるでしょう。
発熱で体力を消耗した際の栄養補給にもなります。
妊娠中の飲用に関する出典:大正製菓「リポビタンノンカフェ」
栄養ドリンク以外に妊婦が気を付けるべき食べ物&飲み物
栄養ドリンクの他にも、妊婦が気をつけて摂取すべき食べ物や飲み物は多数あります。
主に気を付けたい食べ物・飲み物は以下のとおりです。
<食べてはいけない食べ物>
- ナチュラルチーズ
- 生肉
- 刺身
- 生卵
- お酒
- アルコールを多く含むお菓子
<量に気を付けたい食べ物>
- コーヒー、紅茶、お茶などのカフェインを含む飲料
- ヨウ素を多く含む昆布などの海藻
- ヒ素を多く含むひじきなどの海藻
- 動物性ビタミンAを多く含むレバーや鰻など
- 水銀が含まれるキンメダイ、メカジキなどの魚
そのほか、妊娠中に気になる食べ物については、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
妊娠中の栄養ドリンクに関するよくある質問
栄養ドリンクは、体調が優れないときに頼りたくなるものですが、摂取にあたってはいくつか注意すべき点があります。ここでは、妊婦の方が特に疑問に感じやすいポイントについて詳しく解説します。
ビタミンAのとりすぎは良くないと聞いたけれど大丈夫?
妊娠中のビタミンAの摂取目安量は40~50gです。そのため、栄養ドリンク中にビタミンAがどの程度配合されているかを把握しておく必要があります。
とくに注意したいのが、他のマルチビタミンサプリメントなどとの併用です。それぞれは安全な量であっても、複数を同時に摂取することで結果的に過剰摂取となる可能性があるため、組み合わせには十分に注意しましょう。
毎日飲んでも問題ない?
妊娠中に、栄養ドリンクを毎日飲むのは避けた方が良いでしょう。どうしても体が辛い時などに、一時的なサポートとして利用する程度に留めるのが望ましいとされています。
しかし、すでに妊娠中に毎日飲んでしまっていた、という場合もありますよね。毎日飲んでしまっていても過剰な心配をする必要はありません。今後の習慣を見直していきましょう。
つわりで食事がとれないときに代わりになる?
つわりで食事が十分に摂れない際、栄養ドリンクは一時的な水分やビタミンの補給源にはなりますが、食事の完全な代わりにはならないと考えておきましょう。
つわりがひどく、水さえ飲むのが難しいような状況では、栄養ドリンクよりも脱水を防ぐための経口補水液を優先することが大切です。また、特定の栄養素を補いたい場合は、自己判断でドリンクを多用するのではなく、産婦人科で処方される妊婦向けのビタミン剤などを活用するのが最も安全な選択となるでしょう。
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栄養ドリンクにはカフェインや糖質が多く含まれる商品もあるため、妊婦が日常的に飲むのは控えるのがベターです。妊娠中はできるだけ食事から必要な栄養素を摂取し、生活が乱れた時や疲れが溜まったときだけ栄養ドリンクを飲むと良いでしょう。その際はこの記事を参考にして、妊婦でも安全に飲める商品をチョイスしてください。
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