小学生の頃にスマホを持っていなかったママとパパにとって、子どもがスマホを持つことに抵抗を感じやすいものです。スマホ依存やネット利用、健康への影響など心配になる要素が多く不安にもなるでしょう。

この記事では、小学生のスマホ事情から持たせたときのメリット・デメリット、注意したいことまでご紹介します。初めてスマホを持つ小学生におすすめの端末やプランも紹介しますので、併せてぜひ参考にしてみてください。

小学生にスマホを持たせるのは早い？所持率はどのくらい？

内閣府の「令和2年度青少年のインターネット利用環境調査」でインターネットを利用すると回答した小学生のうち、41%が”自分専用の機器”を利用していると答えています。

また東京都の「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査」では令和2年度のスマートフォン所有率が小学校低学年で約22％、高学年で約34％という実態があるのです。

こうした結果からも、小学生の子どもに子ども用（キッズ専用）スマホを持たせることは珍しいことではないでしょう。

小学生にスマホを持たせるメリット

小学生の子どもに専用のスマホを持たせるか悩ましい…とお考えのママとパパのために、小学生にスマホを持たせるメリットをご紹介します。

・緊急時の連絡手段になる
スマホは、もしものときにSOSを伝える連絡手段になります。日本は治安が良いといえども、不審者が街中に潜んでいないとは言い切れません。また、日本は災害が多く、地震や暴風雨、豪雪、津波など自然災害に見舞われることもあります。このような何らかのトラブルが生じたときに、スマホを持っていればすぐに助けを呼べます。


・いつでも居場所を把握できる
基本的にはスマホにはGPS機能が搭載されています。登下校や習い事の行き帰り、家族と別行動するときなどでも、リアルタイムで現在地（子どものスマホの現在地）を把握できるのは安心でしょう。お子さんが電話やメッセージなどでは、まだ居場所を上手く伝えられない場合でも、現在地を調べられます。


・気になったらすぐ調べものができる
子どもが感じた疑問や興味関心の事柄をすぐにネットで調べられるのも利点でしょう。アプリストアには、辞書アプリや子ども向けの学習アプリなども豊富にあります。「気になったらすぐ自分で調べる」という意識づけにも役立ち、活用方法次第では苦手な教科の克服も期待できます。


・友だちとコミュニケーションがとれる
大人と同じように、子どもにとってもスマホはコミュニケーションツールです。スマホを持つことで友だちと遊ぶ約束、宿題やプリントの共有などが可能です。友だちと親密になるきっかけとしても役立つでしょう。

小学生にスマホを持たせるデメリット

小学生のお子さまにスマホを持たせるのはメリットばかりではありません。どのようなデメリットがあるかご紹介します。

・スマホ依存症になり、勉強がおろそかになる
子どもは自分の欲求コントロールが苦手な場合も多いです。スマホの使用時間を自分自身でコントロールできず、スマホ依存症ぎみになったり、勉強が疎かになったりするリスクがあります。


・SNSやネットでのトラブルに巻き込まれる
子ども同士のSNSやインターネットを利用した人間関係は、大人の目が届きにくいものです。たとえばLINEのグループトーク内でのいじめ、ネットストーカー、子どもを狙う成りすましなど。大人の気づかぬところでトラブルが起きる可能性があります。また、子どもに限った話ではありませんが、個人情報の流出やワンクリック詐欺、ウイルス感染などのリスクも考えられます。


・生活リズムが崩れ、睡眠不足になる
スマホ漬けになってしまい、これまでの生活リズムが崩れてしまう可能性もあります。生活リズムが崩れると睡眠不足や体調悪化にも繋がるでしょう。

特に寝る前のスマホ利用は就寝時間が遅くなるだけでなく、寝つきが悪くなります。眠れない子どもはまたスマホを触り続けてしまうでしょう。そうして生活リズムも崩れていってしまうのです。

・目が悪くなる
スマホを長時間使いすぎたり、画面との距離が近すぎたりすることで、視力が低下する恐れがあります。

小学生にスマホを持たせる際の注意点・アドバイス

小学生のお子さまにスマホを持たせるときに注意したい点やアドバイスをご紹介します。

・スマホの使用ルールを決める
スマホを与える際には、子どもとの間にルールを設けておくことが大切です。「使用して良い時間や場所」「利用して良いアプリとサイト」を明確にしておくとよいでしょう。

その他にも、以下のようなルールを決めておくのもおすすめです。

・新しいアプリを入れたいときは親の許可を得たうえでダウンロードする
・20時以降はスマホを触らない
・宿題を終えてからスマホを触る
・習い事や塾の行き帰りだけスマホ持ち出しOK
・YouTubeなどを視聴する際は、親のアカウントを使用する

ご家族に合ったルールを検討してくださいね。

・SNSやインターネットでのトラブルを回避する
顔も名前も性別もわからない人と簡単に繋がれてしまうのが、SNSやインターネットの長所であり恐いところです。知らない人がみんな良い人とは限らないと、子どもに教えておきましょう。
インターネット上でやって良いこと悪いこと、友だちとのメッセージで送って良いこと悪いことを明確にしておくとトラブルを回避しやすくなります。


・フィルタリングサービスを利用する
危険なサイトや、見せたくないサイトなどから子どもを守るためにも、フィルタリングサービスを活用しましょう。スマホを設定しておくことで、強制的にトラブルのリスクを軽減させるのです。

例えば、楽天モバイルでは「あんしんコントロール by i-フィルター」というフィルタリングサービス（月額330円）をオプションでつけられます。

フィルタリングサービスでは「利用時間の制限」「閲覧可能サイトの制限」「利用状況の通知」などの機能を利用できます。子どもに不適切なアプリを自動で選別してフィルタリングする機能や、子どものスマホの位置情報履歴の表示機能もあり、ママとパパの不安を解消してくれるでしょう。

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