「子どもにイライラしてしまう」「必要以上に怒って自己嫌悪に陥る」という経験を、ママやパパなら一度はしたことがあるでしょう。子育て中のイライラに悩んでいる方でも、原因を知れば冷静に対処できるようになるかもしれません。そこでこの記事では、イライラの原因や、気持ちを切り替える方法などを紹介します。

子育てにまつわるイライラの原因３つ

「子育て中のイライラ」というと、「子どもがいうことを聞いてくれない」など、子どもが原因のイライラについて思い浮かぶことが多いのではないでしょうか。

しかし、子育て中のイライラの原因は、子どもに限りません。

例えば

・自分の時間がなく、ストレス発散できない
・キャリアについての不安がある
・仕事と家事、育児を両立することで疲労が溜まっている
・家族に認められていないと感じる

このような状況や感情を抱えているときは、いつも以上にイライラしませんか。
イライラの解消をするためには、まず自分が何にイライラしているのか、原因を探ることが大切です。代表的な子育てにまつわるイライラの原因をみていきましょう。

子どもが原因になる場合

子どもがいうことを素直に聞かなかったり、家の中で大声を出して騒いだりすると、ストレスの原因になりますよね。

特に、2歳前後に訪れるイヤイヤ期は大変です。日常生活全てのことを拒否されて、家事どころではありません。

いくら可愛いわが子でも、毎日「イヤ！イヤ！」では、ママの気持ちに余裕が無くなるのは当然です。

また、最近はSNSで子育てに関する情報を目にする機会が多くなりました。ほかの子どもと比べたりネガティブな情報を見たりして、自分の子育てに自信が無くなり、自己嫌悪に陥ってイライラに繋がることもあります。

パパが原因になる場合

パパが子育てや家事に協力をしてくれなかったり、とんちんかんな指摘をしてきたりして、ストレスが溜まることはよくあります。

子どもの機嫌がいいときだけ相手をして、何かあればすぐママにバトンタッチ、というのもパパあるあるです。

パートナーに対する怒りの気持ちが湧いていると、自分でもびっくりするくらい些細なことで子どもに八つ当たりしてしまうことがあるでしょう。

その他の原因

人間関係やコミュニケーション不足も子育て中のイライラの原因になります。
子育てに関する悩みや怒りの感情は、人に聞いてもらうことで気持ちがすっきりします。しかし、実家が遠方の方や、転勤族で知り合いやママ友がいないと、なかなかストレスが発散できません。

姑との関係もイライラの原因になりやすいです。例えば、子どものことや家事に口出しされたり突撃訪問されたりして、イラッとしたことがあるママは多いのではないでしょうか。

ほかにも、「自分は周りから認められていない」と感じるとイライラが募りやすいです。

子育てのイライラが及ぼす悪影響とは？

ママがいつもイライラしていると、子どもに悪影響を与える可能性があります。

例えば、

・人の顔色ばかり伺う子になる
・萎縮して消極的な性格になる
・自分の気持ちを素直に表現できなくなる
・自己肯定感が低い子になる

ということが考えられます。

もちろん、ママ自身にも悪い影響があります。
怒りの感情が落ち着いた時に「母親失格なのでないか」と感じたり、今後の子育てに不安を感じたりしてしまうでしょう。

このような精神状態では、子育てを楽しめなくなってしまう可能性もあります。

イライラをストップ！気持ちを切り替える方法

誰でも穏やかな気持ちで子育てをしたいもの。イライラした時は、次の方法を試してみてください。

自分にあった切り替え方法を見つけられると、気持ちに余裕が持てるはずです。

一度、落ち着いて深呼吸してみる

子育て中にイライラしているとき、呼吸はどうなっているでしょうか。多くの場合、ペースが乱れたり浅くなったりしているはずです。

急速に酸素が取り込まれると、交感神経が刺激され興奮状態が冷めません。

もし怒りが爆発しそうになったら、深呼吸して呼吸を整えてみましょう。副交感神経が刺激されて、気持ちが少し落ち着くはずです。

6秒間、イライラするのをやめてみる

人の怒りのピークは6秒で、これを過ぎると衝動的な行動を回避できるといわれています。

例えば、子どもの泣き声が原因でイライラしている場合は、声が届かない部屋に移動したり、別のことに意識を集中させたりするといいでしょう。

怒りを10段階で数値化する方法も有効です。怒りの感情を客観視でき、冷静さを取り戻せるかもしれません。

慣れないうちは難しいですが、何度も繰り返すことで気持ちのコントロールができるようになります。

イライラしたことを紙に書き出してみる

誰に、何が原因でイライラしたかを紙に書き出し、可視化する方法もおすすめです。客観的に自分の気持ちを探ると、解決方法を探しやすくなります。

また、自分が何にイライラしやすいのか分かれば、ストレスで感情を爆発させる前に先回りして予防できるようになるはずです。

体を動かしてみる

体を動かすと、「セロトニン」という幸福感をもたらす物質の分泌が促されるといわれています。

とはいえ、子育て中に、ジムに通ったりランニングをしたりするのはなかなか難しいですよね。動画配信サイトを利用してエクササイズをしたり、寝る前にストレッチをしたりなど、手軽にできる方法で、イライラやストレスを発散しましょう。

子育てのイライラ解消方法を紹介！

子育てのイライラやストレスは自分の中に溜め込まず、定期的に発散することが大切です。

おすすめのストレス発散法を紹介するので、自分に合った方法を探ってみてください。

■好きなことをする時間もつくる

朝早く目が覚めたときや子どものお昼寝中は、「今のうちに家事を済ませよう」という気持ちになるママが多いと思います。

でも、ストレスが溜まっているときは、思い切って自分のために時間を使ってみませんか。

例えば、子育てで諦めていた趣味を再開したり、気になっていた映画を見たりしてみましょう。

短時間でも家事や子育てから解放されて好きなことをすると、心が満たされますよ。

パパや祖父母に子どもを任せる日もつくる

パパや祖父母などに子どもを任せることに罪悪感がある方もいるかもしれません。

でも、ママだって一人の時間を楽しむ権利があります。たまには周りに気兼ねせず、美容院やコンサート、ショッピングに行ってみましょう。

パパや祖父母に頼れないときは、預かり保育やベビーシッターを利用するのもひとつの方法です。

友達と会って話す

一日中子どもと一緒だと、大人との会話が恋しくなるもの。

たまには、気心の知れた友達と会って話す時間を作ってみましょう。笑ったり、悩みを聞いてもらったりするだけで、気分がスッと楽になります。

独身の友達や境遇が全く違う友達なら、悩み解決の意外な糸口を見つけてくれるかもしれませんよ。

完璧主義をやめる

頑張り屋さんのママほど理想と現実のギャップが生じやすく、それがストレスの原因になります。

完璧主義の方は、家事や育児の優先順位をつけるのがおすすめです。

例えば、部屋が汚れているとイライラするなら掃除は完璧にして、料理はデリバリーに頼ってみるのもいいでしょう。

また、子どもは思い通りにならないものです。型にはめようとするのをやめると、心が軽くなりますよ。

誰かに相談してみる

イライラは1人で抱え込まず、子育ての先輩である自分の母親や、同世代の子どもがいるママ友に相談してみましょう。

他人にストレスや怒りの原因を話すことで気持ちを整理でき、すっきりしたり解決策が見つかったりすることもあります。

パートナーとゆっくり話しをする時間がない方は、保健師さんや児童相談所など、プロに相談するのもひとつの方法です。

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子育てをしていると、なかなか毎日穏やかに過ごすのは難しいです。しかし、イライラの原因を知ったり、自分に合ったストレス発散法を知ったりすることで、少しずつ状況が好転するはず。ストレスをためないために、一人の時間を作ったり、誰かに相談したりしてみましょう。

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