卒乳はいつからできる?赤ちゃんが卒乳する適切なタイミングや進め方を紹介
2021/9/27
赤ちゃんをいつ卒乳させるか決めるのは難しいですよね。マイペースに進めたいと思っても、つい周りのお子さんの状況が気になり、悩まれる方も多いと思います。そこで、赤ちゃんの適切な卒乳時期や、卒乳に向けた進め方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

助産師・看護師・保育士
河井恵美先生
25年以上、病院、行政、教育関係、海外での医療活動に従事。親御さんへのアドバイスを充実させるため保育士・公認心理師の資格を取り役立てている。現在は、エミリオット助産院を運営。
赤ちゃんが母乳やミルクを卒業する時期はいつ頃がよいのでしょうか。2002年4月に、母子健康手帳から「断乳」という言葉が削除され、親子のコミュニケーションのひとつとしてゆるやかに辞めていくことが望ましいと言われるようになりました。いつ頃がいいの?どんな風に進めるの?そんな疑問にお応えします。
卒乳とは?平均的な時期はいつ頃?
「卒乳」とは母乳育児をしている赤ちゃんが、自ら母乳やミルクを飲まなくなりやめることを言います。ママが計画的にやめさせることではありません。
昔は離乳食が進み、1歳を過ぎれば泣いても母乳やミルクを与えないという「断乳」という考え方が広く浸透していました。それから時代が進み、現在では、赤ちゃんが自分から自然と卒業していくのが望ましいという考え方が広まってきました。

赤ちゃんは、早ければ5か月ごろから離乳食をはじめ、1歳前には3回食へと進んでいくのが平均的です。もちろん個人差はあり、ゆっくり離乳食を始める赤ちゃんもいれば、早い時期から始める赤ちゃんもいるでしょう。子育てをする中で赤ちゃんのタイミングや食欲などを見て進めていくものなので、個人差があるのは当然です。卒乳も同じことなので、赤ちゃんとママのタイミングで、無理なく卒乳を迎えられるといいですね。
一般的な卒乳時期の目安は、離乳食が3回食になり、母乳やミルク以外の水分もしっかり摂取できるようになる1歳~1歳半ごろがベストなタイミングでしょう。ママももう卒乳しようかなと思っているタイミングだとちょうどいいですね。
卒乳時期はいつが適切?
厚生労働省、日本小児科学会、WHO(世界保健機関)などの公的な団体は、卒乳についての年齢や時期的なものを定めてはいません。また、2002年4月に、母子健康手帳から「断乳」という言葉が削除され、親子のコミュニケーションのひとつとしてゆるやかに辞めていくことが望ましいと言われるようになりました。
ただ、厚生労働省の「卒乳時期とむし歯についての観点」の中には以下のような内容が記載されています。
”離乳の完成は生後12か月から18か月頃であり、母乳または育児用ミルクは、子どもの離乳の進行及び完了の状況に応じて与えるとされています。むし歯予防の観点からみた卒乳時期は、離乳の完成時期をめどにすることが望まれますが、子供の成長発達、離乳の進行の程度や家庭環境などを考慮しつつ、母親等の考えを尊重しながら判断すべきです。”
出典:卒乳時期と虫歯の観点/厚生労働省
つまり、赤ちゃんの離乳食の期間や進行具合、ママとのコミュニケーションのひとつとしておっぱいを用いる場合は、ママの考えを優先し無理なく行うこととされています。

卒乳のタイミングは赤ちゃん次第
離乳食をスタートし、少しずつ卒乳も進めたい場合、何を意識したらよいのでしょうか。

■1.赤ちゃんの個性や成長スピードに合わせよう
一番大切なことは赤ちゃんの成長に合わせることです。まだ頻回に母乳やミルクを欲しがる、たくさんの量を欲しがり飲む、飲むことで安心感を得ているなどの場合は無理に卒乳を進める必要はありません。赤ちゃんの体と心の成長に合わせて、適切な卒乳タイミングが見つかるといいですね。
■2.ほかの赤ちゃんと比べない
子どもの成長スピードや個性、こだわりや性格などはさまざまで、人によって個人差があります。同じような月齢・年齢のお子さんが卒乳していても、比べて焦ることはありません。
母乳や哺乳瓶がないと納得して眠れない、泣き止まないなど、赤ちゃんが授乳することを心の拠り所にしている、コミュニケーションや甘えのひとつとなっているのなら、無理に引き離す必要はありません。
■3.栄養面にも配慮して
卒乳を考えるのは、離乳食に慣れ、食べ物から十分な栄養が取れるようになってからでも大丈夫です。離乳食の進み具合、母乳やミルク以外の水分を摂取できるかどうかもよく観察しましょう。
赤ちゃんもママも準備が整い始めたら、どのように卒乳を進めたらよいのでしょうか。ポイントをおさえておきましょう。
離乳食が3回に進み、大人と一緒の時間帯に食事をできることや、スパウトやストロー、マグなどで飲み物を飲み水分補給ができることなども配慮しましょう。
赤ちゃんもママも準備が整い始めたら、どのように卒乳を進めたらよいのでしょうか。ポイントをおさえておきましょう。
卒乳の正しい進め方
卒乳はどんな風に進めたらよいのか、3つのステップで確認しておきましょう。
■ステップ1. 卒乳日を予告する
卒乳予定日の2週間前くらいになったら「あと○日でおっぱいとお別れだよ」などと声をかけ、おっぱいとのお別れが近いことを一緒に確認していきましょう。カレンダーの数字を塗りつぶしながら理解させてもいいですね。急におしまい!というのではなく、赤ちゃんとママで少しずつ心の準備をしていきましょう。
また、スパウトやストロー、コップなどを使って、水・お茶などの飲み物を飲む練習をしてみましょう。こうすることで赤ちゃんなりに卒乳を納得できるかもしれませんね。
■ステップ2. 授乳回数を徐々に減らしていく
卒乳の日に向けて、少しずつ授乳回数を減らしていきましょう。また、授乳する時間を短くして、ほかのもので水分補給をする、ほかのことで気をそらすなどしながら、子どもが母乳を飲む量を徐々に減らすようにします。
母乳や哺乳瓶を欲しがる場合も、すぐには応じずに、遊びに誘ったり、お出かけの時間を増やしたりして、生活のリズムや過ごし方を工夫していきましょう。
■ステップ3. 授乳を卒業する
卒乳の日は、赤ちゃんが母乳や哺乳瓶のことを忘れるように、体をいっぱい動かす、大好きなおもちゃで遊ぶ、好きなおやつを食べるなど、なるべくさまざまな活動をしましょう。
お子さんは母乳や哺乳瓶を欲しがるかもしれませんが、あらかじめ練習したコップなどで水分を与えるようにしましょう。
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卒乳について、ママの心構えや進め方のポイントをご紹介しました。
母乳や哺乳瓶での育児はお世話が大変な半面、赤ちゃんとの唯一無二のかけがえのない時間でもあります。お子さんが大きくなった時、こんなことがあったんだよと楽しく想い出を語ってあげられるといいですね!
卒乳がなかなか進まず大変だったり、泣いて欲しがったり、ママも寂しい思いをしたりと辛いことがあるかもしれません。ですが、成長の一歩と思ってトライしてみましょう。
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