妊婦はいつまで運転できる?注意点やシートベルト着用方法|医師監修
2025/3/19
妊娠中でも車を運転して問題ありませんが、体調が悪いときや長時間の運転は避けます。妊娠時期別の注意点や妊娠中のシートベルト着用方法などを医師監修のもと解説します。運転に関するよくある質問にも回答します。

「妊娠中に車を運転してもいいの?」「運転できるのは、妊娠何週目ごろまで?」とお悩みの妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、そうしたお悩みにお答えしていきますので、ぜひご活用ください。
なお、妊娠中には、体重管理に悩まれる妊婦さんも少なくないのではないでしょうか。
体重増加量の目安や、妊娠中に室内でできる運動についての記事も、ぜひ併せてご覧くださいね。
この記事の監修者

コロンビア大学病院 一般産婦人科医
常盤真琴先生
山形大学医学部卒業、日本医師免許取得。ニューヨーク大学メディカルセンターにて産婦人科研修を修了。米国医師免許取得。現在コロンビア大学病院にて一般産婦人科医として勤務。
目次
妊婦が運転してもいい?妊娠中はいつまで車を運転できる?
日常的に車の運転をしている妊婦さんは、妊娠中に運転していいのか、いつ頃まで運転できるのかなど疑問に思うことでしょう。結論として、法律では「妊婦さんは運転してはいけない」という定めはなく、妊婦さんも運転することが可能です。
ただし、妊娠中は体調や体型の変化が起こりやすい時期なので、その日の体調と相談しながら無理のない範囲で運転をすることが重要です。担当の医師にご自身の健康状態や運転頻度などを伝えて、運転する際の注意点やアドバイスなどを聞いておくと安心ですね。
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妊娠中に運転する場合に気を付けたいこと
妊娠の時期を問わず、妊婦さんが車を運転するときに気を付けたいことをみていきましょう。

長時間の運転はなるべく避ける
運転には、認知・判断・操作といったさまざまな能力が必要とされます。それらのうち1つでも欠如すると、思わぬ事故につながりかねません。
妊娠中は時期を問わず体調の変化が起きやすいものです。運転中に集中力が欠けてしまう可能性もあるため、長時間の運転は避けて、こまめに休憩をはさむようにしましょう。
妊娠前よりも速度を落としたり、車間距離をあけたりと、余裕を持った運転を意識するのもいいですね。そして、少しでも異変を感じたときには、運転を停止したり、運転を控えたりすることが大切です。
また、旅行などで長時間の運転が必要なときは、血栓予防のために着圧ストッキングを履き、1時間ごとを目安に休憩を入れて脚を動かすこともおすすめです。
妊娠中の旅行先に多い温泉については以下の記事で解説しています。
母子手帳や健康保険証・かかりつけ医の診察券を常に携帯しておく
万が一のことが起きたとき、健康保険証や妊娠の経過が記録された母子手帳を持っていると、スムーズに診察を受けられます。受診した先での大切な情報源になるため必ず持っておくようにしましょう。
母子手帳については以下の記事で詳しく説明しています。
妊娠時期別の注意点
妊娠の時期に応じて妊婦さんの体型や体調は変化していきます。ここでは、運転する際の注意点を妊娠時期別にみていきます。

妊娠初期
個人差はありますが、妊娠初期にはつわりや吐き気が起こりやすい時期です。また、女性ホルモンの関係により、急な眠気やめまいなどの症状が現れる人もいます。このような妊娠初期の体調変化による影響で、個人差はあれども集中力が続かず注意が散漫になる傾向があります。
安全に運転するためには注意力が欠かせないため、眠気や吐き気などの体調が優れないときは運転を控えるようにして、家族に送迎してもらったり、電車やタクシーなどを利用したりしましょう。
妊娠初期の症状については以下の記事で解説しています。併せてご覧ください。
◆妊娠初期の流産しやすい行動は?原因や確率、兆候も紹介│医師監修
◆医師監修│妊娠初期は下痢になりやすい?原因や受診が必要な症状は?
◆医師監修|妊娠初期の胃痛の原因・対処法は?病院に行く目安は?
◆妊娠初期のお腹の張りは大丈夫?原因や対処法について解説!【助産師監修】
◆妊娠初期に気を付けることとは?妊娠初期の状態を解説!【助産師監修】
妊娠中期
妊娠中期になると、つわりの症状などが落ち着いてくる人も多くいます。しかし、妊娠中期であっても、体調に変化がおきることは珍しくありません。少しでも異変を感じたら、「このくらい大丈夫」と考えずに無理をしないことが大切です。
また、妊娠中期に入るとお腹が大きくなる人も増えてきます。それにより、足元が見えにくかったり、乗り降りがしにくくなったりと「運転のしづらさ」を感じることもあります。運転に少しでも支障が出そうな場合は控えるようにしましょう。
妊娠後期
妊娠後期には、お腹がどんどん大きくなります。そのため、中期以上に足元が見えにくくなり、ブレーキペダルやアクセルの操作が困難になってきます。
そのほかにも、お腹が大きくなることでハンドルを上手く操作できなくなる場合もあります。もし運転の操作に影響が出るようなら運転を控えた方が良いでしょう。
妊娠後期は、むくみの症状もより強くなる傾向です。以下の記事では解消法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
妊婦も運転時にシートベルト着用は必要?正しい着用方法と便利なアイテムを紹介
妊娠中期から後期にかけて、お腹が大きくなっていきます。この時期は「シートベルトは着用したほうがいい?」と疑問に思う方もいるでしょう。原則として、妊娠中であってもシートベルトの着用は義務付けられています。ただし、「道路交通法施行令第26条の3の2第1項」によると、やむを得ない場合にはシートベルト着用の義務は免除するとされています。
シートベルトは、万が一交通事故に遭ったときの被害から妊婦さんと赤ちゃんを守ってくれる大切なものです。日本産婦人科学会等でもシートベルトの着用を推奨しており、痛みが強いときや陣痛時などの緊急時以外はシートベルトを着用するのが望ましいといえるでしょう。
出典:妊娠中の女性へのシートベルト着用の推奨について(神奈川県警察HPより)
妊娠中の正しいシートベルト着用方法
妊娠中、特にお腹が大きくなってくると、どのようにシートベルトを着用したらよいか悩むこともありますよね。ここからは、妊娠中の正しいシートベルトの着用方法についてご紹介します。
運転中は、シートの背もたれを倒さず、深く腰掛けた状態が基本の姿勢となります。ここから、腰ベルトと肩ベルトを着用していきます。肩ベルトを着用せず、腰ベルトだけを着用すると、事故の際にお腹を圧迫する危険性があるため控えましょう。
肩ベルトは胸の間を通し、お腹の側面に通すようにしてください。このとき、お腹を圧迫しないように腰ベルト肩ベルトともに、お腹の上にかからないように注意します。

肩ベルトが首にかかると苦しくなるため、肩のあたりで固定するように意識します。
腰ベルトは、妊娠前であればお腹あたりでしめることが多いですよね。しかし、妊娠中は異なります。腰ベルトは、お腹のふくらみを避け、腰骨のできるだけ低い位置を通すようにして着用します。

これなら快適!妊婦用のマタニティシートベルト
妊娠中には、マタニティシートベルトを利用する妊婦さんも多くいます。マタニティシートベルトとは、妊婦さん専用のシートベルトの補助具です。クッションのような形をしているマタニティシートベルトを座席に敷き、マタニティベルトとシートベルトをつないで使用します。簡単に装着でき、お腹の圧迫を軽減できる優れたアイテムです。
マタニティシートベルトにはさまざまな種類がありますが、2,000円から1万円程度で購入できます。妊娠中の車移動を快適にするために、自分に合ったものを1つ持っておくと良いでしょう。
楽天市場でも、さまざまな種類が販売されています。一度チェックしてみてください。
妊婦の運転についてよくあるギモンに回答
妊婦さんからよくよせられる妊娠中の運転に関するギモンを2つご紹介します。

Q.妊娠中に運転を避けた方がよい時期はありますか?
一概に「この時期は避けてください」とは言い切れませんが、特に注意したい時期を挙げるなら「つわりの出やすい妊娠初期」と「お腹が大きくなる妊娠後期」でしょう。
「体調が優れないかも……」と感じた時には、時期を問わず運転を避けましょう。迷った時は無理をせず、医師の指示を仰ぐようにしてください。
なお、運転を避けて飛行機を利用される予定の妊婦さんには、以下の記事もおすすめです。ぜひご覧ください。
Q.臨月の妊婦が車を運転する際の注意点を教えてください
臨月は、いつ陣痛や破水がおきてもおかしくない時期です。臨月に入ったらなるべく運転を避けるのが無難ですが、どうしても運転が必要な場合は、いつでも病院に向かうことができるよう「母子手帳」「診察券」「保険証」などの最低限の持ち物を携帯してください。バスタオルやナプキンも併せて用意しておくと安心です。
また、長時間の運転は避けるようにしましょう。同じ姿勢で長い時間座ることは、臨月の妊婦さんの体に負担をかける原因にもなります。こまめに休憩をはさみ、無理をしないようにしてください。
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妊娠中の運転は、普段の運転とは違い心配事が多く出てきますよね。妊婦さんも、運転すること自体は問題ありませんが、体調や体型の変化が大きい妊娠期には、自身の体調や状況をしっかり考慮したうえで判断する必要があります。
妊婦さんが安全に運転をするためには、無理をしないことや、事前の準備をきちんと行うことがポイントです。そして、少しでも不安なときは、すぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。便利なマタニティシートベルトなどのアイテムに頼るなど工夫しながら、安全で快適なマタニティライフを過ごしましょう。
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