新生児の期間はいつからいつまで?新生児の特徴と育児のポイント
2026/3/2
新生児は、生後0日~28日(4週間)未満の時期の赤ちゃんです。新生児期は1日中寝ていることが多く、微笑みや原始反射が見られます。本記事では、新生児の子育ての特徴と大変な時期を乗り切るコツを紹介します。

初めて赤ちゃんを抱いたとき、小ささと愛らしさに胸がいっぱいになりますよね。同時に、「新生児」と呼ばれる期間がいつまでなのか、この時期に何が起こるのか分からず、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、新生児の定義や新生児にみられる特徴、赤ちゃんが快適に過ごすための育児ポイントを紹介します。
目次
新生児の期間はいつからいつまで?
新生児とは、生後0日から28日未満(生後4週間以内)の赤ちゃんをいいます。新生児と乳児を混同されがちですが、乳児とは新生児期を含む1歳未満の赤ちゃんのことで、1歳以降は幼児になります。
乳児期は一生のうちで最も体と心の発達が著しい時期です。生まれたときはおよそ50cmだった身長も、幼児になる頃には75cm程度まで伸びます。体重は3㎏程度から9㎏程度と、約3倍にも成長します。人生の中でも、これほど急激に成長する時期はほとんどありません。
脳の発達も著しく、新生児のうちは自分と他人の区別もつかなかったのが、乳児になる頃には家族とそうでない人の区別がつくようになるのです。
乳児や幼児との違い
新生児期が終わると「乳児」、成長すると「幼児」と呼ばれます。呼び方が変わるだけでなく、発達の様子にも違いがあります。
乳児期(生後28日〜1歳未満)は、心身の発達が最も著しい時期です。寝返りができるようになり、離乳食も始まります。身長は出生時の約25cm伸び、体重は約3倍になるのが目安です。また、体を動かす力や言葉の理解力も伸び、家族とそれ以外の人を区別できるようになるなど脳の発達も見られます。
一方で、幼児期(満1歳〜就学前)は、行動や心の成長がはっきりするのが特徴です。歩く・走る・跳ぶなど動きが活発になり、言葉も発達して会話ができるようになります。さらに、自我が芽生え、「イヤ!」と自己主張する場面も増えていきます。
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新生児の時期にみられる特徴
新生児期の赤ちゃんには、この時期ならではの身体的な特徴や反射運動がいくつか見られます。たとえば、次のような特徴があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
微笑み
新生児期の赤ちゃんが見せる笑顔は、「新生児微笑」と呼ばれる反射的な表情です。眠っているときやウトウトしているときに、目を閉じたまま微笑むことがありますが、これは楽しい・うれしいといった赤ちゃんの感情によるものではなく、無意識の表情です。
生後まもなくから見られますが、生後2か月頃には次第に見られなくなります。
原始反射
原始反射とは、赤ちゃんに生まれつき備わっている、刺激に対して自動で起きる反射運動です。危険から身を守ったり、授乳や運動機能の発達を支えたりするための本能的な動作です。生後0~3か月頃に盛んに見られますが、生後4~5か月頃には成長とともに役割を終え、自然に見られなくなります。
原始反射には次のような種類があり、それぞれ現れる時期と消える時期が決まっています。
- 探索反射
- 吸てつ反射
- モロー反射
- 歩行反射
- 把握反射
- ガラント反射
- 非対称性緊張性頸反射
主な原始反射を見ていきましょう。
探索反射
赤ちゃんの頬や口元に触れると、刺激のあった方向に自動的に顔を向けて口を開く動きをするのが探索反射です。
赤ちゃんが乳首を探して授乳をスムーズに行うための反射運動で、生後3~4か月頃まで見られます。
吸てつ反射
赤ちゃんが口に入ってきたものを自然と吸う動きをするのが吸てつ反射です。赤ちゃんにとって母乳やミルクを飲むために不可欠な反射運動です。生後4~6か月頃までに自然と消失します。
モロー反射
強い音や揺れに対して、両腕を広げて抱きつくような動きをするのがモロー反射です。これは驚きに対する防御的な反射運動で、出生直後から現れ、生後4~5か月頃までに自然に消失します。
歩行反射
赤ちゃんを立たせると、歩くように足を交互に動かすのが歩行反射です。実際に歩けるわけではなく、あくまで反射的な動きです。歩行反射は生後1〜2か月頃までに消失します。
把握反射
赤ちゃんの手のひらに指などが触れると、自動的にギュッと握り返す動きをするのが把握反射です。何かにつかまろうとする本能的な反射運動で、生後3~4か月頃までに自然に消失します。
ガラント反射
赤ちゃんの背中の片側を指で軽くなぞると、体が刺激した側に弓なりに曲がる動きをするのがガラント反射です。背中や腰の筋肉が連動し、体幹の神経反応として現れるものです。生後まもなくから見られ、生後数か月で自然に消失します。
非対称性緊張性頸反射
赤ちゃんが頭を横に向けたときに、顔が向いた側の手足が伸び、反対側の腕や脚が曲がる動きをするのが非対称性緊張性頸反射です。
赤ちゃんの姿勢や運動発達の基礎になる反射で、出生直後から現れ、生後4~6か月頃までに自然に消失していきます。

視力・聴力は未熟
新生児の感覚機能はまだ未熟です。視力は近距離(約20~30cm)をぼんやり認識できる段階で、抱っこされた時に抱っこした相手の顔が見える程度です。最初は光や動きに反応するくらいですが、徐々にピントを合わせたり目で追ったりできるようになります。
聴力も発達途中ですが、大きな物音に驚いたり、パパやママの声に反応したりと、音には反応します。このように、赤ちゃんは感覚刺激を通して、視覚や聴覚が少しずつ発達していきます。
触覚・嗅覚・味覚は敏感
新生児は、視覚や聴覚に比べて触覚・嗅覚・味覚が生まれたときから敏感です。
皮膚への刺激や温度変化をはっきり感じ取り、オムツの不快感などを泣いて知らせます。また、匂いや味を識別でき、母乳の匂いや味も認識しています。母乳の匂いで安心したり、飲み慣れないミルクに顔をしかめたりするのはそのためです。
こうした感覚への反応が、泣く・吸うといった行動につながります。
体重減少
出生後しばらくは、生理的な適応として赤ちゃんの体重が一時的に減少します。主な原因は、皮膚や呼吸、排泄による水分の排出が多い一方で、授乳量がまだ安定していないためです。
生後2~3日頃に体重減少のピークを迎え、その後は授乳量の増加とともに回復し、生後1~2週間ほどで出生時の体重に戻るのが一般的です。
黄疸
多くの新生児に見られるのが、皮膚や白目が黄色くなる黄疸です。これは、赤ちゃんの肝臓の働きが未熟で、赤血球の分解で生じる色素の処理が追いつかないために起こります。
生理的黄疸と呼ばれる自然な変化で、特別な治療をしなくても治まることがほとんどです。一般的には生後2~3日頃から現れ、生後1週間前後で自然におさまるとされています。

新生児の睡眠・排泄・授乳
新生児期は、赤ちゃんの基本的な生活リズムがつくられていく時期です。たとえば、睡眠・排泄・授乳にはそれぞれ以下のような特徴があります。
1日の大半を寝て過ごす
新生児期の赤ちゃんは、1日のほとんどを寝て過ごしており、その時間は16時間以上といわれています。昼夜の区別がついていないので、昼間でも寝ていることが多いのです。
「寝てばかりいるけど大丈夫?」と心配になる方もいると思いますが、赤ちゃんは睡眠中に脳が発達していることから、とても大切な時間といえます。
ただし、すべての赤ちゃんが16時間以上寝るわけではありません。起きる回数や1回の睡眠時間は、個人差があるためあくまでも目安として考えてください。赤ちゃんの不思議な睡眠リズムに合わせて生活をするのは大変ですが、成長とともに徐々に昼夜の区別がつくようになります。
頻繁な排泄
赤ちゃんは頻繁におしっこをします。ついさっきオムツを替えたばかりなのに、気づくとすぐにおしっこをしていることも珍しくありません。
これは、赤ちゃんの排泄機能が未熟なことが原因です。1回に出せるおしっこの量が少ないので、回数が多くなってしまいます。成長とともに排泄機能も発達するので、徐々におしっこの間隔が空いていくでしょう。
授乳のタイミングは2〜4時間ごと
新生児期の赤ちゃんは授乳も頻回で、2~4時間ごとに授乳をします。「口を開けてママのおっぱいを探すように顔を動かす」「布団をしゃぶる」などの行動が見られたら、授乳のサインであることが多いです。
ただし、ママの母乳の出方や赤ちゃんの発育によって授乳の回数は異なります。あくまでも一般的なペースなので、参考として考えてください。
また、口寂しい赤ちゃんのためにおっぱいの代わりとして、おしゃぶりを使わせてあげたいと思う方もいるでしょう。しかし、新生児におしゃぶりを使うと、ママのおっぱいを受け付けなくなるケースもあります。使う際は本当に必要か慎重に検討することが大切です。不安な場合は助産師や保健師に相談してみましょう。

新生児が快適に過ごせる環境
大人にとっては何気ない環境も、新生児にとっては過ごしにくい場合があります。赤ちゃんが快適に過ごせるよう、以下のポイントに気を配ってみましょう。
室温と湿度を調節する
新生児は体温調節が苦手なため、室温・湿度を大人が整えてあげることが大切です。室温は夏は25~28℃、冬は20~25℃、湿度は50~60%が目安とされています。
また、エアコンや暖房の風が直接当たらないように風向きを調整したり、空気を循環させたりして、赤ちゃんにとって快適な環境で休ませてあげるようにしましょう。
着替えは1日2回が目安
新生児は汗や吐き戻しで服が汚れやすいため、常に清潔を保つことが大切です。着替えは最低でも1日2回(朝と沐浴後)が目安となっています。
なお、汗をかいたり汚れたりした場合は、回数にこだわらずこまめに替えてあげることが大切です。
直射日光に当たらないよう注意
新生児の肌は大人の肌の約半分の厚みしかなく、デリケートです。そのため、強い直射日光は肌にとっての負担となりやすく、長時間当たるのは避けるようにしましょう。
室内に日光を取り入れる場合は、カーテンやレース越しのやわらかい自然光を活用するなど、強い日差しを避ける工夫をすると安心です。外で日光浴を行う際は、季節や時間帯に配慮し、朝夕の穏やかな時間帯を選んで、まずは短い時間(10〜15分ほど)からはじめましょう。

大変な新生児の育児を乗り切る方法
昼夜構わず赤ちゃんのお世話を続けていると、ママは睡眠不足や疲れがたまり心身ともに疲れ切ってしまうこともあります。「なぜ大人のように規則正しく生活をしてくれないの?」と思ってしまうかもしれませんが、新生児期は、呼吸や体のリズムが整っていないのが理由です。
こう説明すると「この状況はいつまで続くのだろうか」と思うかもしれませんが、生後3か月頃になると睡眠や授乳間隔が整ってきます。乳児はどんどん成長する時期なので、次第にママも慣れてくるでしょう。
休めるときにすぐ休む
赤ちゃんが寝たタイミングで体を休めましょう。産後、精神的にハイになっていることもありますが、確実に体は疲れています。
「ちょっと家事を済ませよう」と無理するのではなく、できるだけ睡眠を優先しましょう。もし寝られなくても、横になって目をつむっているだけでも体は休まります。
泣き声を気にしすぎない
赤ちゃんはほんの些細なことでも泣いてしまいます。泣かせないようにしようと思うと、精神的に参ってしまうこともあるでしょう。
赤ちゃんが少々泣いても、気にしないくらいがちょうど良い場合も多いです。赤ちゃんが泣いていることは悪いことではありません。何の理由もなく泣いていることもあります。
パパが積極的に育児をする
パパも育児をするのが、大変な新生児期を乗り切るうえで重要です。体力的に助かるだけでなく、ママが1人で育児をする孤独感も解消できます。この大変な時期を乗り越えるには、パパの力が不可欠です。
その都度ママに何をしてほしいか聞くことも大切ですが、あらかじめ赤ちゃんのお世話の流れを勉強したり、パパが担えることをママに伝えたりしておくと良いでしょう。
産後ケアを活用する
もし配偶者や祖父母などの協力が得られない場合は、家事代行サービスなどの産後ケアを活用しましょう。自治体によって産後ケアの利用料金を助成してくれることもあります。
赤ちゃんが生きていれば100点
とにかく赤ちゃんが生きていれば100点と思いましょう。育児の様子は人それぞれです。教科書通りにいくこともあれば、当てはまらないこともあります。寝ない赤ちゃんや、母乳を上手く飲めない赤ちゃんもたくさんいるのです。
時には理想と現実の差に落ち込むことがあるでしょう。また、ほかの家庭の育児のキラキラした面を目にすることもありますが、深刻に受け止めず、フィクションくらいに思うとちょうど良いでしょう。
とにかく大切なのは、ママが無理をしないことです。ストレスを抱えて精神面に限界がきては元も子もありません。頼れるところに頼って、新生児期を乗り切ってくださいね。
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新生児は生後28日未満の赤ちゃんのことをいい、1日のほとんどを寝て過ごします。新生児微笑など可愛らしい様子が見られる反面、2~4時間おきの授乳や頻回のオムツ交換、昼夜問わずのお世話があるなど大変な時期です。新生児期を乗り切るために、ママは休めるときに休み、無理をせず過ごしましょう。
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