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離乳食の卵(卵黄・卵白)の進め方、量やスケジュール|小児科医監修

赤ちゃん

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2025/1/24

離乳食の卵は、卵黄なら離乳食初期(生後5~6か月)、卵白なら離乳食中期(生後7~8か月)から与えられます。この記事では、小児科医監修のもと離乳食の進め方や注意点、レシピを紹介します。

この記事の監修者

日本小児科学会専門医・同指導医、米国小児科専門医、米国小児救急専門医

井上信明先生

日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。

アレルギーが心配で、離乳食に卵を取り入れることをためらうママ・パパも多いのではないでしょうか。卵は良質なたんぱく源である一方で、食物アレルギーのリスクもあるため、与えるタイミングや調理方法には注意が必要です。

本記事では、小児科医監修のもと、離乳食の卵の食べ進め方やポイントを詳しく解説します。おすすめのレシピも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)の食べ進め方は?いつから始める?

まずは、離乳食で卵を取り入れる際の大まかなスケジュールを紹介します。

卵黄は離乳食初期・卵白は離乳食中期が目安

卵を離乳食に取り入れるのは、離乳食初期(生後5~6か月ごろ)が目安です。初めて卵を与えるときは、卵白(白身)を避け、アレルギーのリスクが低い卵黄(黄身)から与えるようにしましょう。

また、卵を与えるときは少量から始めて様子をみるのが鉄則です。蕁麻疹やおう吐などのアレルギー症状が出ないことを確認してから、時間をかけて少しずつ与える量を増やしてください。

卵黄を問題なくクリアしたら、離乳食中期(生後7〜8か月)を目安に少量の卵白を試し、その後、全卵へと段階的に進めていきます。

離乳食の進め方やタイミング、ポイントなどについては「離乳食の進め方を解説!時期別のおすすめレシピも紹介【小児科医監修】」の記事を参考にしてください。

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卵を与える時期とアレルギー予防に関係はない

離乳食初期から卵を与えても、アレルギーにならないのか気になるママもいると思います。結論からいうと、卵を与える時期と、アレルギー反応の出方には関係がありません。

2019年より前は、卵は離乳食中期(生後7~8か月)以降を目安に開始することが推奨されていましたが、卵を与え始める時期を遅くしたとしても、赤ちゃんのアレルギー発症の予防につながらないことがわかったため、ガイドラインが改訂されました。

なお、アトピー性皮膚炎がある赤ちゃんは、卵アレルギーのリスクが高いとの報告があります。また、ママやパパが卵アレルギーを持つ場合、赤ちゃんも卵アレルギーを受け継ぐリスクが高くなります。

赤ちゃんのアレルギーのリスクが高いと考えられる場合は、離乳食を始める前に医師に相談し、管理してもらいながら6か月ごろから少しずつ食べさせ始めると良いでしょう。大切なのは、適切な時期に適切な量を食べ進めることと、そして最初はしっかり火を通すなど調理方法に気を付けることです。

出典:授乳・離乳の支援ガイド(P38)/厚生労働省/2019年3月改定
出典:離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見/国立成育医療研究センター

卵

離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)の進め方スケジュールを紹介

時期別に、離乳食で卵を与えるときの目安量をまとめると、下の表のようになります。卵黄と卵白、全卵では与え始める時期が違うので注意が必要です。

離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)の進め方スケジュール

ただし、離乳食を食べられる量や他の食材に対するアレルギーの有無、味や食感に対する好みなど、赤ちゃんによって個人差があります。上の表はあくまでも目安として、赤ちゃんの成長や発育状況に応じて進めてください。

ここからは、時期ごとの食べ進め方を詳しく紹介していきます。

離乳食初期(生後5~6か月):卵黄からスタート

離乳食で卵を食べさせ始める際は、卵黄から与えます。時期の目安としては、離乳食からたんぱく質を摂取し始める離乳食初期(生後5~6か月)です。

最初は固ゆでにした卵黄を、耳かき1杯程度与えて、赤ちゃんにアレルギー反応が現れないか確認します。問題なければ、離乳食用スプーン1杯の量にするなど、徐々に卵黄の量を増やしてください。

離乳食中期(生後7~8か月):卵白を試していく

卵黄を半分~1個分食べられるようになる離乳食中期(生後7~8か月)からは、卵白を与えて構いません。

卵黄のときと同様に、量は耳かき1杯から始めて、数日かけて徐々に増やしてください。塊のままでは食べづらい場合もあるので、スプーンの背などで押しつぶしてからあげると良いでしょう。

離乳食中期の進め方については、以下の2記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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離乳食後期(生後9~11か月)以降:全卵1/2を目標に

卵白を1/3個分ほど食べられるようになったら、離乳食後期(生後9~11か月)からは全卵1/2量まで食べさせられます。

ゆで卵のような塊では食べづらいので、細かく砕いたり、かきたま汁にしたりして食べさせるのがおすすめです。見た目や舌触りが変わると、赤ちゃんの反応も変わる場合があり、好みが見えます。食べているときの様子も観察してみると良いでしょう。

離乳食後期

離乳食に卵を与えるときの調理方法

離乳食で卵を食べさせる際は、調理方法に気を付ける必要があります。離乳食の卵はアレルギー予防や衛生面の観点から、完全に火を通すことが大前提です。

卵黄と卵白、それぞれに適した調理法を詳しく説明します。

卵黄の調理方法

離乳食で卵黄を与えるときは、沸騰してから15~20分ゆでた「固ゆで卵」から取り出した卵黄を食べさせてください。

通常のゆで卵は粗熱を取って、扱いやすい温度まで放置することも多いですが、離乳食初期の場合はNGです。ゆで卵をそのまま置いておくと、卵白のアレルギー成分が卵黄に移る可能性があるため、やけどに気を付けて、水で冷ましながら卵黄と卵白を分けてください。

取り分けた卵黄は、裏ごししたり、すりつぶしたりすると食べやすくなります。特に、離乳食初期の赤ちゃんに与える場合は、丁寧に裏ごしします。卵黄に出汁やお粥を加えて、飲み込みやすい濃度に調整すれば完成です。

また、卵黄は冷凍保存も可能です。離乳食初期など一度に与える量が少ない場合は、ぜひ活用してください。余った卵白は、ママやパパの料理に使うと無駄なく食べ切れます。

卵白と全卵の調理方法

卵黄と同様に、卵白も固ゆで卵にしてから使います。ゆで時間の目安も同じく、沸騰後15~20分です。粗熱を取ったゆで卵を卵黄と卵白に分け、裏ごしをしたり包丁で細かく刻んだりします。

食べにくそうなときは、とろみを付けた出汁と混ぜたり、お粥に混ぜたりすると食べやすくなります。卵黄は冷凍保存も可能ですが、水分の多い卵白は冷凍すると食感が変わるので、余った卵白は、ほかの料理に使うと良いでしょう。

卵白1/3個分を食べられるようになったら、全卵に進みます。全卵の場合も、調理する際はしっかり火を通してください。十分に加熱していない卵を食べると、アレルギー反応が誘発されたり、食中毒のリスクがあったりするのでおすすめできません。

なお、割った卵は冷蔵庫で保存せず、すぐに調理をしてください。殻を割ると雑菌が繁殖しやすくなり、冷蔵庫でも長期の保存がききません。離乳食に使う場合は、特に気を付けましょう。

ゆで卵

離乳食で卵を食べ進める際の注意点

続いて、離乳食で卵を与える際の注意点を4つ解説します。

完全に火を通す

離乳食で使う卵は、完全に火を通すことが大切です。卵に含まれるアレルギー物質は、加熱することで構造が変わり、アレルギーのリスクが軽減します。また、サルモネラ菌による食中毒を予防するためにも、十分な加熱が必要です。

卵黄からはじめる

卵黄は、比較的アレルギーの原因となりにくい部分なので、卵を離乳食に取り入れる際は卵黄から始めます。最初は固ゆでした卵黄をすりつぶし、水分で伸ばしたものをごく少量から与えます。慣れてきたら、耳かき一杯から徐々に量を増やしていくと良いでしょう。

平日の午前中に試す

赤ちゃんに始めて卵を与える際は、いつも受診している小児科が開いている平日の午前中などの時間帯に試すことをおすすめします。万が一アレルギー反応が出た場合に備えて、食べさせた量や調理方法をメモしておくと良いでしょう。

卵を食べる赤ちゃん

全卵を使用しているお菓子もある

赤ちゃんにお菓子をあげる際は、原材料を確認することが大切です。たとえば、乳幼児のお菓子として定番の「卵ボーロ」は、商品によっては全卵を使用している場合があります。

卵黄をクリアしたからといって卵ボーロを与えると、卵白に反応してアレルギー反応が出てしまう可能性があります。卵白を使用したお菓子は、卵白を食べさせてから与えたほうが良いでしょう。

なお、現在容器包装された加工食品では、卵、牛乳、小麦、くるみなど、アレルギー反応をきたす頻度の多い食材が含まれる場合、その表示が義務付けられています。赤ちゃんに与える前には、商品のパッケージを確認すると良いでしょう。

卵を使った離乳食レシピを紹介!

卵は、月齢に応じて形状や硬さなどを調節することが大切です。また、卵が苦手な赤ちゃんでも、調理方法を工夫するとおいしく食べられることがあります。

ここからは、離乳食におすすめの卵レシピを4つ紹介します。

離乳食初期 初めての卵

離乳食初期 初めての卵

前述のとおり、初めての卵は黄卵のみを少量与えます。水分が少ない卵黄でも、お湯で溶くことで滑らかになり、飲み込みやすくなります。卵黄の風味が苦手な赤ちゃんは、おかゆに混ぜて与えても良いでしょう。

詳しいレシピや作り方は「離乳食初期 初めての卵 レシピ・作り方(投稿者:ズボラレシピのかねつぐ。)」をご覧ください。

離乳食☆中期☆たまごうどん

離乳食☆中期☆たまごうどん

卵うどんは、炭水化物とたんぱく質を同時に摂取できることが魅力です。野菜をたっぷり加えれば、1品で栄養バランスが整います。飲み込みにくそうであれば、片栗粉でとろみをつけると良いでしょう。

詳しいレシピや作り方は「離乳食☆中期☆たまごうどん レシピ・作り方(投稿者:みるやん1029)」をご覧ください。

離乳食【後期】冷凍ブロッコリーの卵焼き~管理栄養士

離乳食【後期】冷凍ブロッコリーの卵焼き~管理栄養士

離乳食後期は、手づかみ食べを始める時期です。スティック状の卵焼きは赤ちゃんが手で握りやすい形状で、食感も柔らかいため歯が生えそろっていなくても歯茎で噛み切れます。離乳食では、冷凍野菜を上手に取り入れると調理の手間を軽減できます。

詳しいレシピや作り方は「離乳食【後期】冷凍ブロッコリーの卵焼き~管理栄養士 レシピ・作り方(投稿者:楽天ファーム)」をご覧ください。

離乳食完了期♡野菜たっぷり卵雑炊♡

離乳食完了期♡野菜たっぷり卵雑炊♡

お腹に優しい卵雑炊は、風邪を引いたときや食欲が落ちたときにもぴったりです。入れる野菜は、赤ちゃんが食べられるものであればなんでもOK。複数の種類を加えると野菜の旨みが出て、薄味でもおいしく仕上がります。

詳しいレシピや作り方は「離乳食完了期♡野菜たっぷり卵雑炊♡ レシピ・作り方(投稿者:めむむむちゃん)」をご覧ください。

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離乳食で卵を与える際は、アレルギーのリスクが低い卵黄から始め、卵白、全卵へとステップアップしていきます。初めて食べさせるときは、アレルギーを発症することを想定して、平日の午前中に与えるようにしましょう。

卵は良質なたんぱく源であり、栄養バランスを整えるのに役立ちます。この記事で紹介したレシピも活用して、赤ちゃんが食べやすい形で離乳食に卵を取り入れてみてください。

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