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実は赤ちゃん返りは必要だった?赤ちゃん返りの原因と対応法を紹介【助産師監修】

赤ちゃん

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2021/11/12

赤ちゃん返りは、ある程度成長した子どもが赤ちゃんに戻ったような行動をすることです。例えば、2、3歳の子どもが甘えてきたり、赤ちゃんの頃のような行動をしたりすることです。この記事では、赤ちゃん返りの行動の特徴、その原因、対処法をご紹介します。ママ・パパがストレスをためてしまわない程度に、気持ちに応えてあげるのが大切です。

2歳から3歳ごろの子どもが突然甘えてきたり、わがままを言ったりすることはありませんか?弟妹の誕生や環境の変化をきっかけに「赤ちゃん返り」が始まる子どももいます。この記事では赤ちゃん返りについて詳しく解説していきます。

この記事の監修者

助産師・看護師・保育士

河井恵美先生

25年以上、病院、行政、教育関係、海外での医療活動に従事。親御さんへのアドバイスを充実させるため保育士・公認心理師の資格を取り役立てている。現在は、エミリオット助産院を運営。

赤ちゃん返りとは?いつまで続く?

赤ちゃん返りとは文字通り、今までできていたことに対して「できない」「やって」と大人に甘えることを意味します。まるで赤ちゃんに戻ったように、年齢よりも幼い行動を起こすことから「赤ちゃん返り」または「退行現象」と呼ばれています。

2~3歳児に多く見られますが、就学前や小学生の子どもであっても赤ちゃん返り(退行現象)が見られることがあります。赤ちゃん返りにもそれぞれ個人差があり、親も手が付けられずに困るくらいの赤ちゃん返りをする子どももいれば、弟や妹の誕生や引っ越しなどのきっかけがあっても全く赤ちゃん返りの行動が表れない子どももいます。

■赤ちゃん返りの行動の特徴

赤ちゃん返りの大きな特徴として「甘えてくること」が挙げられます。母親が下の子の世話をしているときに「抱っこして」と言ったり、今まで自立がみられていた子どもでも親や大人のそばを離れなくなったりすることもあります。

行動面では、今まで自分で食べられていた食事を「食べさせて」と言ってきたり、衣服の着脱も一人でできるのに「できない」「やって」などと言ってきたりすることがあります。成長して自分でできるようになっていたことに対して「できない」と大人の手を借りようとすることがあるのです。下の子どもの世話で大変になっている親にとってはパニックになることもあるかもしれません。

赤ちゃん返りは言葉に現れることもあります。2~3歳の子どもは言語能力が発達し、大人との会話や発音が比較的明瞭になってきます。赤ちゃん返りが始まるとわざと赤ちゃん言葉を使ったり、赤ちゃんの泣き声を真似たりすることもあります。また、自分がまるで赤ちゃんになったかのように振舞う姿を見せることもあります。

今まで言わなかった、親を困らせるようなことを言う子どもも少なくありません。急に機嫌が悪くなる、ぐずるということもあります。

就寝時に見られる変化もあります。2~3歳になると寝かしつけの時間も短くなっている子どもが多い中、寝かしつけるまでに時間がかかるようになったり、突然おねしょが続いたり、夜泣きをしたりすることもあります。

赤ちゃん返りをする原因として考えられること

赤ちゃん返りが始まるきっかけとして多いのは、弟や妹の誕生です。今まで親の愛情や視線を一身に受けていたのに、弟や妹のお世話をしている親の姿を見て、不安や独占欲が生まれることが原因です。本能的に「自分への愛情を確かめたい」という心理が働き、赤ちゃん返りの行動を起こしていると考えられます。

生まれたばかりの赤ちゃんのお世話は、手がかかることも多いもの。今までは「ママ」と呼べばすぐに自分へ視線を向けてくれたり、返事をしてくれたりする母親が、赤ちゃんのお世話に付きっ切りになっていることで、「もっと構ってほしい」「赤ちゃんはいつもお母さんと一緒でいいな」という嫉妬心が生まれることもあります。

また、子どもを取り巻く環境の変化が赤ちゃん返りをもたらすこともあります。例えば、引っ越しや幼稚園への入園などで、生活リズムや環境が大きく変化することの不安や戸惑いから、赤ちゃん返りをしてしまう子どももいます。

大人でも環境の変化への対応は時間がかかるもの。赤ちゃん返りの時期は子ども自身が心の不安を言葉に出して表現できない「親が赤ちゃんの気持ちを代弁してあげる時期」ともいえるでしょう。

子どもが赤ちゃん返りをしたら大人はどう対応すべき?

下の子どものお世話で大変なママ・パパは、急な赤ちゃん返りにイライラすることもあるでしょう。
しかし、赤ちゃん返りの時期は「叱らないこと」が大切です。子どもがわがままな言動をしてきたときも気持ちを受け入れることが一番の対処方法になります。

子どもが、「できない」「やって」と言ってきたら、「これをやってほしいんだね」と一旦受け入れましょう。自分がやってほしいことを親がわかってくれたと思うと嬉しいものです。そして、「ちょっとだけ手伝ってあげる」などの言葉をかけながら、本人ができるところまで手伝うようにしましょう。子どもは親が自分に関心を向けて、手伝ってくれたことで満足します。親から大切にされた、受け入れてもらえているという感情を与えてあげることが大事なのです。

「ママ見て」「こっち向いて」「ママ聞いて」も赤ちゃん返り時期に多い言葉です。この言葉が出たら、話を聞いてあげたり、手を握ったり、抱きしめたりすることで子どもは不安な気持ちを落ち着かせられます。

赤ちゃん返りをしている子どもの気持ちは「お母さんを下の子に取られた」「環境の変化に慣れなくて不安で仕方ない」ことが原因です。時には下の子どもを父親や祖父母にサポートしてもらって、二人きりで過ごす時間を持つことも大切です。

しかし、二人きりの時間を取るのが難しい場合もありますよね。そんなときは、寝る前に絵本を読み聞かせる、おやつの時間などは向き合って話を聞く、お風呂に二人で入るだけでも、子どもは親の愛情を感じることができます。毎日の短い時間でも自分のために時間を使ってくれていることを子どもは肌で感じ取ってくれるはずです。

赤ちゃん返りを言動で示せず、頑張っている子どもも少なくありません。「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」しっかりしなくてはいけないと周囲の期待に応えようと、甘えたい気持ちを我慢していることも。また、お手伝いをたくさんするなど「偉いね」と大人から褒めてもらえる行動を取ろうとする子どももいます。大人からすると手がかからない子どもこそ、心に大きなストレスを抱えていることもあります。子どもが何も変化を見せなくても、環境が変わったときや下の子どもが生まれたときには、周囲の人に下の子どものお世話を任せて、上の子と一緒に過ごしたり、たくさん褒めたりして、子どもに安心感を与えていく事が大切です。

赤ちゃん返りをすることも大切!その理由とは?

子どもが赤ちゃん返りをしたときには、子どもの自己肯定感を下げない行動をすることが重要です。自己肯定感とは「ありのままの自分を受け入れる」ことです。まだ幼い子どもはこれらの概念を自分で確かめたり受け入れたりすることは難しく、環境や育ちで培っていくことがほとんどです。

赤ちゃん返りは子どもの情緒の発達にとって大切な時期とも考えられます。自分を取り巻く環境の中で、自己肯定感を高め、存在そのものに価値がある人間であると子どもが本能的に知ることは、成長していく過程で大切なことです。

赤ちゃん返りで親からの愛情や関心を求めることは、親子の信頼関係を築くうえで必要不可欠です。わがままや問題行動を起こしているようにみえる赤ちゃん返りは、実は健全な発達を迎えている証ともいえるのです。できる限り抱っこやスキンシップなどの対応をして、「あなたのことがとても大切。大好き」だとわかりやすい言葉と態度で示してあげてください。

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赤ちゃん返りは子どもの発達では自然な成長過程です。「いつか終わる」「子どもも不安になっている」ことを親が知っていることで、子どもの言動や感情に対処がしやすくなります。親はおおらかな気持ちを持って子どもに接し、赤ちゃん返りの時期を乗り切ることが大切です。

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